血圧測定器を購入。6890円。一発目から159の102という値で、買った甲斐があったもんだ。ワハハワハハ。なんて笑ってられん! これまでの不摂生のつけが回ってきたってやつ。中年って去年の自分ではなくなっていく、ということなのね。はあぁ(深いため息)。もうあと何冊、本が書けるかわからない。ここ数年で書くべきことは書いておかねば。長く遊びほうけていたことを悔やむばかり。
投稿者「伏見 憲明」のアーカイブ
いただいたご本『季刊セクシュアリティ』
”人間と性”教育研究協議会が発行している季刊誌「セクシュアリティ」をお送りいただいた。ほうほう、こういう内容なんだ、とページをめくっていたら、編集後記にこんな文章が記されていた。
「小学校高学年の女子が抱えている性についての心配や悩みのトップは、月経に関するものです。同年齢の男子の場合、射精・精通はほとんど心配や悩みとして表に出てきません。その点では男の子が自らの性と正面から向き合っていない現状があると言えるのかもしれません。……」(浅井)
思わず、かたまってしまった。正面から向き合っていない……って。こういう感性、はてしなくわからない……
性教育バッシングの昨今、この団体にはがんばってほしいんだけどねえ。
● ”人間と性”教育研究協議会「季刊セクシュアリティ」(エイデル研究所/発行)1500円
友達がテレビに!
大学の同窓、鈴木裕之くんがテレビに出ていた! CXのスーパーニュースで国際結婚をしている夫婦としてレポートされていたのだ。もう卒業以来、ニ十年も連絡を取り合っていないけど、全然変わっていなかった。嬉しいやらなつかしいやら。なんでもいまは大学で文化人類学を教えているとのこと。奥さんは西アフリカのアイドル歌手だったそうで、ふたりが結婚した際にはあちらの国では新聞各紙のトップを飾ったという。奥さん、歌も踊りもすんごかった(あのキャラだと、遠からず日本でも外国人タレントとして人気者になるね)。
ご飯を食べながら何の気なしにテレビをつけていて、突然、学生時代の友人の姿に遭遇するというのも、シュールな体験。すごくパワーをもらったみたい。
そういえば、以前、あるテレビ番組の楽屋で、初対面だったはずの評論家の宮崎哲弥さんに「久しぶり」と挨拶されて、ビックリしたことがあった。伏見は彼の存在を覚えていなかったのだけど、同じ大学ということで、当時、伏見を知っていたのだそうだ。どうもぼくはキャンパスで有名だったらしい(やっぱオカマで?)。
血圧
朝から母を連れて市の健康検診を受けてきた。母は血圧がかなりヤバい数値だった(本人にまったく自覚症状がなかったのが母らしい)。ぼくもこのところ頭が痛いときがあって、やはり高血圧気味になっていた。少し前に、台湾の相棒も血圧を下げる薬を飲み始めたので、我が家は高血圧家族になりつつある。
三人ともほんの一年前までは血圧なんてまったく問題なかったんだけどねえ。これが年を取るということなんでしょうなあ。それにしても気になる母の状態。さすがに年齢からいって、いつどうなるかわからないと思うと、何の親孝行もしていないのが悔やまれるばかり。だからといっていま特別できることもなく。
伏見はゲイの問題をいっしょうけんめいやってきた自負はあるけれど、それは日本でもっとも親不孝な息子ということでもあり。いまの若いゲイの連中には、親が元気なうちに親孝行してほしいと、つくづく思う。
復刊の期待
昨日は、京橋で『ブロークバック・マウンテン』の試写→感動おさまらず、地下鉄の中で涙する中年デブ→新宿で雑誌「ユリイカ」の対談→二丁目でQJrの打ち合わせ、という流れだった。
その途中、紀伊国屋本店に立ち寄ったときに、3階のジェンダー本の棚のところに積んである「カーミラ」に、こんなポップがつけられていた。
「さよならCarmilla! Carmillaは今号をもって休刊することになりました。いつかまた復刊してくれるのを待っています。いままでありがとう!!」
レズビアンばかりでなく、書店さんにも愛されていたんですね。
映画『ブロークバック・マウンテン』
この映画に批評の言葉を加えることなどできません。
ただ言えるのは、これまでも、これからも、ぼくの人生で『ブロークバック・マウンテン』以上の作品はありえない、ということです。
ホラレモン
というゲイ向けエロビがあるのだけど、いまや本家ホリエモンもそんな風情。マスコミは手のひらを返したようにホリエモン叩きに狂奔している。彼の”合コン隠し撮り映像”まで流している番組もあって、もう気分悪くなった。だって、そんなプライベートなところを天下のテレビ局が(撮影していたのか、どっかから入手したのか知らないけど)公共の電波に乗せているんだよ。そっちのほうが問題じゃないか! この国のマスコミの、落ちたものに「ほーら、みろ」と言いたい心性にゾッとするものを感じる。
それにしても、ホリエモンのような人物をつぶしてしまうのが、本当に日本にとっていいことなのだろうか? 犯した罪は反省してもらうにしても、伏見はホリエモン好きだね。べつにホラレたいわけじゃないけど(笑)。
アン・リー
アン・リー監督『ブロークバック・マウンテン』がアカデミー賞を前にして話題沸騰の模様。「バディ」でもニューヨーク在住のジャーナリスト・北丸雄二さんが、胸にしみ入るレビューを書いていた。彼の感動がそのまま文体になっていたので、こちらも震えるような気持ちになった。日本よりも先に公開になっている台北で観た相棒も、興奮して電話をかけてきた。「絶対に観て!」。相棒とは映画の見方がほとんど同じなので、これは観なくては!と試写へ潜り込むことに決めた。
その前に、アン・リーの出世作『ウェディング・バンケット』をビデオで復習する。これも大好きな作品。ロードショーも観たけど、あるとき近くのレンタルショップの処分品コーナーに180円!で売られていたのを、買っておいたのだ。ちょっと得した気分になる。主演の中国人の俳優がかわいくて、タイプど真ん中。やっぱ伏見はライス・クィーンだな(笑)。
フライデーナイト
すっかり地元に引きこもっていた伏見だが、久しぶりに荒川を渡って都内へ。●新宿の東急ハンズを歩いていたら、コスプレのコーナーでHGのマネキンを発見。よく見たら、その一角が丸ごとハードゲイ・コーナーになっていて、ブレスレッドだとかグラサンだとかさまざまなグッズが並んでいた!(大爆笑)。ゲイでない人たちが(子供も含めて)これを買って「フォ〜ッ!!」とかやってるわけでしょ? ぼくみたいに高校生のときに映画『クルージング』でショックを受けた人間にとっては、もうわけわからない世界(笑)。ムーブメントはこういうのを真面目に批判するより、こちらの文脈に上手く利用することを考えたほうがいい。●原宿のポット出版の会議室でQJr vol.2の打ち合わせ。共同通信の取材が入っていたので、過剰にパフォーマンスしてしまう。自分、根っからの芸者体質。でも共同さんには本当にお世話になっていて、とくに文化部の記者とは総当たり戦ともいえる様相なので、できるだけお役に立ちたい、と。●記者さんを連れて二丁目に出動(密着取材?)。メゾフォルテへ出向き、遅ればせながら福島光生・二丁目振興会会長に新年のご挨拶(←要所はしっかり押さえておく)。食事をし荷物を置かせていただいて、ACEでの、HIV啓発のメッセージを込めたイベント”SEX”へ。ショータイムのトップはメロディアスで、HIV感染者やその友人たちの気持ちを綴った手記を朗読。ぼくとつとした語りと、ナマの言葉が心にしみいった。その後のG.O.レボリューションのポップスターや、HOSSYとマルガリータの青春アミーゴもおかしかった(笑)。司会のルチアーノたち女子組がほんわか場の癒し効果を出していた(取材協力に感謝!)。●ココロカフェで、QJrのライターのたなべねに説教タイム。どうも年取ると若いやつにえらそうなことを言いたくなる。いや、若い頃からそうだったかも(そういう性格)。●何軒かゲイバーを回っていろいろな話しに耳を傾ける(たまにこうしてゲイバーで時代のアンテナを立てる伏見)。うーん、やっぱHIVの問題は益々深刻さを増しているよう。そこに鬱病やら何やらの問題もからまって……ゲイ業界はなかなか前途多難。伏見の予言は、今年は「ゴメ紀」の反動が目に見える形になる、というものなのだが、それはとっくにはじまっているようだ。●ラストはタックスノットでしめ。タック先生と年金について語り合う(←急にババくさい)。●明け方タクシーで帰宅。ちょっとリッチな気分。雪の舞う窓の外を見ながら、(まだはじまったばかりなのに)2006年が平穏無事に終わってくれることを祈らずにはいられなかった……。
Newsweek
同じようなネタを10年前くらいにも書いたのだが。
Newsweek誌の今週号の特集が「ゲイ in Japan」。去年の秋だったか、伏見のところにも問い合わせが来て、その後どうなったのかなあと思っていたら、なかなか大きな記事として形になっていた。なんといっても表紙が大阪府議の尾辻かな子さんと会社員の網谷勇気さん。
で、商売柄、買っておかなければ、と近所の本屋でレジに持っていこうとしたとき、それをレジのねえちゃんに渡すのに躊躇している自分に気づいた。ゲイだってバレたらどうしよう、てな感じである。どの口をして言うんだーー!と突っ込まれるでしょーが、自分だって「なにをいまさら」って突っ込んだよ。アイデンティティの揺らぎ?(笑) べつに近所でだって隠してるわけでもないし(←隠せないって)、とくに気にしたこともなかったのだけど……。
これ、社会の同性愛者への根深い差別を反映しているのか、伏見個人のトラウマの問題なのか。ともかく、そんないくじなしの伏見に比べて、記事に登場している人たちの輝いていること。とくに表紙の網谷さんはサラリーマンでこんな露出して、あっぱれというか、お名前の通り勇気ありますね。それから、最近、大活躍の尾辻さんもホント立派。いま、レズビアン&ゲイのアクティヴィズムの多くの部分を彼女が負っているようにも見える。人ひとりの力って大きい。すごいなあ。
……と素人のように感心した伏見であった。