沢辺社長が日記に書いたことが、一部で話題になっているようだ。自分に関わることながら、もうすっかり忘れていたので、最初、いったい何のことやら他人事のように読んでしまった。そうか、そんなこともあったっけ、って。
腹を立てる出来事は日々あるのだけど、すぐに記憶から消えてしまうのだ。いや、自分が寛容な性格だとか、達観してるとか言いたいんじゃなくて、次々に不愉快な件が起きるので、記憶力が追いついていかないの(笑)。よく仲良しのオカマに、「あんた、あの人のこと、あの時あんなに怒っていたのに、もう覚えてないの!?」って呆れられるのだけど、本当によく覚えていない。ときにフラッシュバックすることもないではないが、目の前にあることに腹を立てるのが精一杯で、過去は水に流して、ではなく、勝手に流れていってしまうのだ。
悪いことばかりでなくて、誰々に誰々を紹介したとか、仕事の便宜を図ったとかいった、場合によっては人に恩を着せることができるネタも、すっかり忘却していることが多い。この前もエスムラルダがバディに、伏見が誰々を紹介してくれて…、みたいな原稿を書いていたのだけど、その事実すら思い出せない。なんかとても損をしてる気分になったわ。いったいどうなってるんだ、この脳みそ。っていうか、そろそろ若年性認知症の不安さえ感じます。
投稿者「伏見 憲明」のアーカイブ
Let it be
QJrを制作するといつも、出版後ひとしきり荒れることになるのだが、今回はゲラも上がっていない段階で、すでに気持ちが荒んでいる。ちょっと負荷をかけすぎたか。いろんなことにいいかげん愛想が尽きたのか。いや、なにより自分に嫌気がさしたのかもしれない。vol.2の出来は胸を張れるものだけど(遺言にしていいくらい)、ちっとも高揚感が生じない。←こんなこと書いたらパブに悪影響?
どうしたもんかなあと映画鑑賞にかまける日々。で、レンタルビデオに置いてあったポール・マッカートニーの「BACK in the USA TOUR」のDVDを借りて観たら、これがツボにハマった。東京ドームでナマでも堪能したライブなのだけど、やっぱりビートルズはいい。オカマにはビートルマニアが少ないので、話しの合う友達がいないのだが、同時に借りてきたジャネット・ジャクソンの口パクばっかりのライブよりなんぼ感動的か。とくに「Let it be」には心癒された。ホント、いまの伏見の心境は、let it be(なすがままに)。
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日々営業
『男子のための恋愛検定』の書店営業に行ってまいりました。新宿、池袋、渋谷と、編集者と営業の女史二人と回り、書店員さんにポップを渡し、サイン本をつくり、現場の声を聴かせていただきました。本というのはあくまでも商品なので、誰がどういう動機で購入しているのか、書店でどんなふうに手に取られているのか、それを知ることは書き手にとっても勉強になることです。独りで書いていると、どうしても作業が自己満足に陥りがちですから、こういう機会は非常に大事だと思っています。
意外なほど書店員さんたちが拙著を読んでくださっていて、恐縮しました。本当に彼ら、彼女たちは本を売ることに真摯です。中には学生時代から伏見の本を読んでくれていたという担当の方もいて、感動しました。伏見のように細々と出版活動をしていると、自分の書いたものが誰かに読まれているという実感を持ちづらいのですが、たまにこうした声を聴くと、あぁ、ちゃんと届くところには届いているのだなあ、と安心します。おかげさまで充実した一日を過ごすことができました。
映画『ポセイドン』
たしかに約二時間、飽きずに楽しめます。ハラハラドキドキは止まらないし、CG映像は大迫力! 入場料の分は十分元を取った気分になれるでしょう。
だけど、オリジナルのような名作かというと、そうとは言えない。『ポセイドン・アドベンチャー』は登場人物のキャラが丁寧に描かれていたし、なにより一人ひとりに魅力がありました。太った老婦人とか、元パンパンのお姐さんとか、妙に頑固な神父とか……その人間性が記憶に刻まれました。今回の『ポセイドン』にはそういう余韻はありません。
それと、ラスト、船を脱出した後のCG映像が急にしょぼくなってしまったのは、いったいなぜ……?
映画『トランスアメリカ』
男から女へのトランスセクシュアルが主人公、というので、もっとマニアックな内容かと思っていたら、全然ポップな映画だった。誰もが楽しめる、笑いあり、涙あり、切なさありの家族のロードムービーだ。脚本が実によく練れている。『ブロークバック・マウンテン』といい『トランスアメリカ』といい、クィアな題材から「名作」が生まれてくる昨今のハリウッド映画。
時間ギリギリで試写室に入った伏見は、プログラムも確認せずに観ていたため、後で、本物のTSが演じていたと信じていた主役が、実は女優がやっていて、なおかつテレビドラマ『デスパレートな妻たち』のリネットだったことにビックリ。思わず、帰りの京浜東北線の中でプログラムを落としてしまった。それくらい彼女の演技は完璧で、女性が真似ているとは想像できなかった。
男娼でジャンキーの息子役を演じたケヴィン・ゼガーズくんは、なんともセクシーでなまめかしく、そのプリンプリンのお尻に悩殺される。ついでに配給会社の前説の男の子もかわいかったので、この映画は超お勧め!! シネスイッチ銀座で7月下旬に公開予定。
ロシアで同性愛者らが襲撃される
尾辻かな子さんのブログから。
「2006年5月27日、モスクワで初めての同性愛者らによるパレードが行われる予定でしたが、市長はパレードを許可しませんでした。パレードの代わりに献花等の集会を行いましたが、宗教団体、極右団体、そして警察当局が参加者を攻撃しました。警察は約120人を拘束したそうで、怪我人も出ています。人権を求める平和なモスクワ・プライド集会を暴力で潰したことは、重大な人権侵害です……」
詳しくは尾辻さんのブログに飛んでもらうとして、暴力で言論を封じ込めようとする動きは看過できない。私、伏見憲明も断固抗議します。
http://blog.so-net.ne.jp/otsuji/
昨年、タイのクィア・スタディーズの会議に行ったときも、中国からの参加者が国内の同性愛者への取り締まりについて訴えていたが、ロシアも民主国家になったと言いながらこのやりよう。まったくこの手の非民主的な国には困ったものです。とはいえ、日本だって時代の風向きが変わればいつどうなるかわからない。こういうことを考えると、いくら今日本社会が緩いとはいえ、年に一回くらいパレードで同性愛者の存在を大規模にアピールしておく必要はあると思う。
政治的なことを言うとすぐにアレルギーを示す人が少なくないけれど、過剰な政治嫌いって、子供っぽいよね。
いただいたCD『体育総進撃』
ゲイミュージシャンというくくりが適切かどうか疑問ではあるが、ゲイシーンで人気のミュージシャン、体育CutsからCDをお送りいただいた。キッチュでノリノリでポップな音楽がいっぱい詰まっていて、一日中聴いている。Cutsくんの声は艶っぽくて、狂気を孕んでいて、聴いていると嗜癖しそうになる。
伏見は写真のアルバムの他に送ってもらったシングル『ぶっとばせ!パトロン』が大のお気に入り。一般のチャートでもヒットしそうなキャッチ−なメロディと詞にやられてます。秋にはメジャーデビューするという体育Cuts。大スター目指してがんばってほしい!
●体育Cuts『体育総進撃』『ぶっとばせ!パトロン』
http://www2.odn.ne.jp/~haj65670/
いただいたご本『交換』
高見順賞を受賞して益々精力的な相澤啓三氏の最新詩集。
詩を読む習慣がまったくない伏見は、言葉をたどってもどう理解してよいのかわからないのだが、「ほとんどブルーな快楽」という一篇には思わず笑みがこぼれてしまった。愛はいいっスね。
世界はいつも絶望に満ちているから、信じられる言葉が必要だ。言葉だけが希望になる瞬間にこそ、詩が立ち現れるのかもしれない。
● 相澤啓三『交換』(書肆山田) 2500円+税
よく見る夢
「こんな夢を見ました」みたいな話しはナルシストっぽくて好きじゃないんだけど……最近どうしたわけだか、学校を卒業できなくて焦っている夢をよく見る。音大付属だった高校時代と、大学時代の2つのヴァージョンがあって、夢の中でマジ頭を抱えている伏見。でも実際は、卒業が危ぶまれるほど成績が悪かったことはないのだ。なのに、なぜ、こう頻繁に「ヤバ卒業できないー!」と汗をかきながら目覚めるのだろうか……。
ふぇらがま
という笑パブがあることをバディ(写真)の広告で知りました(笑)。「フェラガマ」ではなく「ふぇらがも」でもなく、ましてや「フェラガモ」ではありえず、「ふぇらがま」。その語感の場末っぷりがたまらない。
と言葉遊びをしている場合でなく、「フェラ釜」は深刻さを増してます。これまで「フェラチオでのHIV感染は、まずないだろう」てな見方が強かったわけですが、最近、口内射精のないフェラチオでも感染していた事例が見つかったとのことで、もはや気軽にチンコをくわえることさえままなりません。もちろん、フェラチオでの感染は、コンドームなしのセックスに比べたら相当可能性は低いにしても、楽観はできない。「フェラ釜」ばかりでなく「フェラ娘」も同様のリスクがあるわけで、担当編集のSH女史にも検査を勧めてみました。淫乱界の戦士たちには生き難い時代でございます。
ゴムなんかくわえられねーよ、という向きのために、我慢汁対策で、鈴口だけを封じ込めるニップレス?とかが開発されると、売れるかもしれません。しかし、竿や根元に雁フラワーがあったら!?←しつこい