● 梁石白・高村薫『快楽と救済』(NHK出版)
本書は、『血と骨』の梁石白と、『レディ・ジョーカー』の高村薫という当代のエンタテイメント作家による対話。と言うより、現代という時代をもっとも鮮烈に描く二人の作家による時代批評、と言うのがふさわしいかもしれない。
対話の中でも「彼らが選びだす言葉や、言葉によってつむぎ出される世界の姿は、私にはどうも手の届かないものになっている」(高村)と疑問を呈された純文学にかわって、高村や梁の作品はいまや時代を映し出す鏡になっている。文壇に自閉した純文学が大衆に見捨てられつつある一方で、時代とシンクロする物語はエンタテイメントの分野に確実に育っている。 続きを読む
● 四方田犬彦『狼が来るぞ!』(平凡社)
● 高橋源一郎『あ・だ・る・と』(集英社文庫)
● 藤本由香里『私の居場所はどこにあるの?』(学陽書房)