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投稿者「伏見 憲明」のアーカイブ
いただいたご本『GIRL’S ONLY』
レズビアン向けの雑誌「カーミラ」に掲載されていた漫画を集めた一冊。全編オマンコ満載で、愛液ベトベトですが、ゲイが読んでも意外と面白い。伏見が好きだった「大奥プリズン」も収録されていて、異世界(笑)を堪能できます。女性好きの女性にはたまらないものがあるでしょう。装丁もとてもかわいい仕上がり!
●まんがカーミラ GIRL’S ONLY
[2007.10.20刊行予定]
著●伊藤チカ・音咲椿・川西由樹子・Sister Midnight・目黒・もっち
定価●1,500円+税
QJr 座談「良いハッテン 悪いハッテン」後編
某ゴーゴー
ボーイの
ごう慢
伏見 トムさんはハッテン場でのコミュニケーション、作法はどういうふうに学んでいったの?
トム それは試行錯誤ですよね。初期の頃は恥ずかしいこともいろいろしでかしました。ヤリ部屋系のハッテン場に初めて行ったときなんかは、当時では新しいタイプのきれいなヤリ部屋で、そのせいか人がたくさん入っていたんです。個室も全て満室で、いま思えば中で駆け引きがなされていたんですけど、そんなことなどつゆ知らず、とりあえず中に人が入っているのか確認してから個室に入らなきゃって思って、全ての個室のドアをノックしてまわったんですよ。それがマナーだと思って(笑)。
伏見 嫌がらせだよね、それ(爆笑)。
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QJr 座談「良いハッテン 悪いハッテン」前編
良いハッテン
悪いハッテン
*初出/「クィア・ジャパン・リターンズ」vol.2(2006)
インタビュー●伏見憲明
構成●茶屋ひろし
この大性感染症時代、ゲイたちはいかにしてハッテンを遂行していったらよいのか。
理想のハッテン場とはどのようなものか。ハッテンのプロ(+素人)のみなさんに
お集まりいただいて、ハッテンについて改めて考えてみた。
● ゆうじ
30代半ば。好きなタイプは短髪ひげがっちり系。タチ寄りのリバ。ハッテン歴は15年で、野外ハッテン場からビデボ(ビデオボックス)、ヤリ部屋、サウナまであらゆるハッテン場を渡り歩いてきたハッテンのエキスパート。さんざんヤリまくった果てに、最近ハマっているのが全裸系飲み屋。
● トム
37歳。好きなタイプは猿顔で筋肉質なノリのいい奴。ハッテン場歴:約10年。ハッテン場デビューは淫乱サウナ。初期のころはビデボに通っていた時期もあるが、 その後はもっぱら全裸系のヤリ部屋専門。
● 太郎
34歳。好みのタイプは明るくて安心できる人。新宿二丁目のビデボでハッテンバデビュー。20代の頃、ビデオボックス・サウナ合わせて20〜30回くらいは行ったはずだが、最近はすっかりご無沙汰。
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QJrインタビュー トーマス・ソングさん
37年間
育んできた愛
Love that has been brought up for 37 years.
This is the interview to Mr. Thomas Song.
37年もの長い間、パートナーとの共同生活を築き上げてきたソング氏に、カップルであることの経験を語ってもらった大先輩の言葉に、ぼくらは学ぶべきことがたくさんあるに違いない
● トーマス・ソング
1929年、韓国人を両親に東京で出生。
大連で少年期(1934-46)を過ごし、旧制高校一年のとき日本敗戦。
翌46年冬、ソ連占領下の大連から南朝鮮に脱出。
48年、単身渡米。高校、大学を卒業(53年)、徴兵され軍務服役後、
米国に帰化(56年)。大学の司書と教員生活20数年後、引退。
パートナーとの共同生活37年。
在米58年、フィラデルフィア在住。
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キシピーがゲイバー Bridge 開店
友人のキシピーが新宿二丁目に素敵なバーを開きました。その名もBridge。お客さんとお客さんの架け橋になれれば、と意味でしょうか?(訊いていないけど)
オープニングパーティに伺いましたが、とてもお洒落で、落ち着くお店でした。いまどきなのが、店内禁煙でバルコニーが喫煙コーナーになっているところ。そこも広々としていてゆっくりと飲んだりおしゃべりできる空間になっています(あるいは、ハッテンも?)。6Fの見晴らしのいいバルコニーから夜空を眺めていると、なんとなくロマンティックな気分になりますね。
(大塚隆史さんがグラン魔性子の称号を与えた)マッチョ兄貴のキシピー(イケメンよ!)の店だけあって、お客さんの筋肉量はなかなかで、フェロモンがそこはかとなく漂っています。でも文科系(ゲイカルチャー)にも対応していて、映画ファンやアート志向の人も十分満足できるバーとなることでしょう。
女性も年増もOKなので、気軽に遊びに行ってあげてください。←デブも大丈夫だったし
● Bridge 新宿区新宿2-13-16 SENSHO Bld.6F
03-6423-7384
(梅寿司の角を曲がった先にあるビル)
QJr 座談「ポストマッキー世代のリアリティ」
ポスト「マッキー世代」のリアリティ
REALITY of post MACKY generation
*初出/「クィア・ジャパン・リターンズ」vol.1(2005/ポット出版)
相対的に差別や抑圧感が軽減している時代に青春期を迎えた二十代のゲイたち。
彼らはどんなふうにコミュニティに関わろうとしているのか。先行世代に対してどんな視線を向けているのか。
その本音を語ってもらった。(司会・伏見憲明)
田辺貴久●23歳
たなべ・たかひさ
1982年、千葉県生まれ。2004年、早稲田大学第一文学部卒業。
元GLOW(Gays and Lesbians Of Waseda)代表。
現在、某業界の情報誌を発行する出版社に勤める会社員。
ぼせ●25歳
ぼせ
1980年生まれ。現在医療関係の仕事をしながら、愛知県で地味に暮らしている。
よく偉そうなことを口にして怒られてしまうのが悩み。将来の夢は専業主夫をしながらスローライフを送ること。第15回バディ小説大賞受賞。本誌掲載の小説「黄色、緑、廻転燈」、読んでね。
カズ●26歳
カズ
1979年、愛知生まれ。現在は静岡県で教育関係の仕事に勤しんでいる。
「キャリアウーマン」を目標に,仕事に明け暮れる毎日。将来の夢は,子供と犬とペンギンを育てる事。優先順位は,子供>犬>ペンギン。子供は自分の子が良いけど,どうやってGETすれば良いのかよく分からない。戸籍とかどうなるんだ? 誰か教えて。
バルバラ高尾●30歳
ばるばら・たかお
1975年、大阪生まれ。京都の私立大文系科卒業後、そのまま京都でモラトリアムを過ごす。が、昨年華やかな都会に憧れ突然上京。夢はいつだってオカマ界のマルグリット・デュラス。けれど現実はいつもどこかの店員。現在二丁目で勤務。文筆稼業に携わるのは今回が初めて。続けたい。
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いただいたご本『ポルノグラフィ防衛論』
フェミニズムはポルノグラフィを規制するものだという先入観があるが、これはアメリカのフェミニズム業界における「検閲賛成派(=マッキノン・ドウォーキン)」に対抗する「検閲反対派」の本。こういう議論が紹介されると、フェミニズムにも幅があることがわかって、少し救われるような気がしますね。
しかし。一般人のあいだでは「こんな問題、もういいんじゃないのぉ?」と無関心な空気が覆っていて、いかに学術界と世間のあいだに溝が大きいかを痛感する。それを研究者や活動家が、一般人が民度が低いから、と高見から思っているふしがあるところが、フェミニズムが共感されない由縁だろう。アカデミズムに権威づけられた自分たちが、特殊な「党派」にしかなっていないということを、そろそろ真摯に反省したほうがいい。「男女平等」や「ジェンダーからの自由」を目指すぼくとしては、心からそう願うのだが。
●ポルノグラフィ防衛論 アメリカのセクハラ攻撃・ポルノ規制の危険性
[2007.10.01刊行] ポット出版
著●ナディーン・ストロッセン
訳●岸田美貴
監修●松沢呉一
定価●3,400円+税
QJrインタビュー 田亀源五郎さん その2
ゲイ・
エロティック・
アーティストの誕生
伏見 大学卒業後はすぐフリーになったのではなく、いったん就職したんですか。
田亀 凸版印刷に入社して、デザイン部門に配属されました。会社でも最初からセクシュアリティをぶっちゃけていましたね。なにせ、就職活動中の面接のときにもう「ゲイでぇす」みたいな感じでしたし(笑)。
伏見 カミングアウトこそされてはいたものの、ノンケの友達が大半で、二丁目にもほとんど出入りされていなかった。あまりゲイコミュニティと接点がなかったのにもかかわらず、なぜ田亀さんはそれ以降も、ずっとゲイ・アートに関わってこられたんでしょうか。
田亀 就職した当初から、とりあえず会社という組織で修行を積んで、いずれフリーランスのデザイナーなりイラストレーターになろうと思っていたんです。これはまあ、そうした方面を目指す者には、ごくあたりまえのコースなんですが。修行したいという思いで就職したものの、マルチメディアの先端的なことを担当する部署に配属されてしまい、先端すぎたためにデザインの仕事もほとんどなくて開発業務ばかりやっていたんですよ。時間が余って退屈してしまったものだから、大学時代から描いていた作品などをゲイ雑誌に投稿しはじめたんです。最初はほんの小遣い稼ぎという気分で。その後会社を辞めてフリーのイラストレーターをはじめたころ、『バディ』が創刊されるという話を聞いて、好奇心もあって売り込みに行ってみまして。そこで出会った編集部のひとたちの、日本でも「ゲイ文化」というものを創りあげていきたい、といった言葉にすごく将来性を感じたんですね。それより前に仕事をもらっていた雑誌『さぶ』にはそういう部分がまったくなかったんで、飽き足らないものを感じていたところだったんです。それでわたしも本腰を入れようと、『バディ』に企画書を出したりするようになりまして。さらにそのあと、バディから離れた一部のスタッフが『G-men』をはじめて、そちらからもお声をかけていただきました。とにかく『G-men』には深く関わっておりまして、そもそもあの雑誌を企画した編集長の長谷川博史さんが、雑誌のタイトルを『源五郎』でいきたいと言ってくれたんです。で、わたしは「それだけはかんべんしてくれ」という感じで(笑)、「G」だけ残って『G-men』に。 続きを読む
QJrインタビュー 田亀源五郎さん その1

田亀源五郎×伏見憲明
初出/「クィア・ジャパン・リターンズ」vol.2(2006/ポット出版)
生き別れの姉妹か、
『悪徳の栄え』か!?
ゲイであることにこだわって同時代を濃く走り抜けてきた二人が
初めて語り合ったアート、コミュニティ、過去、現在……。
対話の中から、対照的ながら共有するものが多いことが浮き彫りになっていく。
日本におけるゲイネスとはいったい何か? ゲイにとっての表現とは何か?
● 田亀源五郎
たがめ・げんごろう ゲイ・エロティック・アーティスト。1964年生まれ。多摩美術大学卒業後、アート・ディレクターをしつつ、86年よりゲイ雑誌にマンガ、イラストレーション、小説等を発表。94年から専業作家となり、ゲイ雑誌『G-men』(古川書房)の企画・創刊にも協力。著書に、『嬲り者』(Bプロダクト)、『柔術教師』(Bプロダクト)、『獲物』(ジープロジェクト)、『銀の華(上・中・下巻)』(ジープロジェクト)、『PRIDE(上・中・下巻)』(古川書房)、『田亀源五郎短編集 天守に棲む鬼/軍次』(古川書房、全てマンガ作品)、『日本のゲイ・エロティック・アートvol.1 ゲイ雑誌創生期の作家たち』『日本のゲイ・エロティック・アートvol.2 ゲイのファンタジーの時代的変遷』(ポット出版)がある。 http://www.tagame.org/
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