投稿者「伏見 憲明」のアーカイブ

伏見 憲明 について

作家。 1963年生まれ。 著書に『魔女の息子』(第40回文藝賞受賞/河出書房新社)、『さびしさの授業』(理論社)、『ゲイという[経験]増補版』(ポット出版)ほか多数。 編集長として『クィア・ジャパン vol.1〜5』(勁草書房)、『クィア・ジャパン・リターンズ』(ポット出版)を刊行。 詳細なプロフィールへ→

いただいたご本『英語で新宿二丁目を紹介する本』

nicho.jpg英語で新宿二丁目を紹介する、という不思議な?ガイドブック。日本語訳もついているので、ゲイネタで楽しく英語を学ぼうという人にはもってこいの内容になっている。もちろん新宿二丁目について知りたい人にとっても便利な一冊だ。

執筆したのはドラァグクィーン、エスムラルダでおなじみの森村明生さん。英語訳はポール・ネルムさん、監修が松沢呉一さん。

英語で新宿二丁目を紹介する本
[2008.5.21刊行]
著●森村明生
訳●ポール・ネルム
監修●松沢呉一

定価●1,600円+税
発売●ポット出版
ISBN978-4-7808-0116-3 C0082
B6判/192ページ/並製
印刷・製本●株式会社シナノ
ブックデザイン●山田信也

*版元のサイトから

あの「新宿二丁目」で英語を学ぶ──早くもネットで話題!

●クールジャパンを英語で学ぶコラボシリーズ
※語学専門出版社・語研とのコラボレーション企画です。
●お店からゲイカルチャーまで二丁目の「空気」が解ります
●ストーリーには二丁目の「著名人」が登場
●著者はホラー系ドラァグクイーン=エスムラルダ

世界最大級のゲイタウン・新宿二丁目をストーリー仕立ての和英対訳で紹介。

初恋の日本人の男の子が忘れられない、アメリカの大学院生・マークが来日。マークを連れて、新宿二丁目を二丁目通と一緒に案内するというストーリー。

忘れがちな基本知識から、知っているようで知らないことまで、英語と新宿二丁目をまとめて学べます。

新宿二丁目やゲイ・カルチャーが解るコラムや用語の客注も充実。英語学習はもちろん、ガイドとしても、読み物としても楽しめる一冊です。

ハートをつなごう

NHK教育テレビでの初の同性愛特集、すばらしかったー! こういう番組がテレビで放送されると、思春期のゲイやレズビアンの生き難さは少しずつ軽減されていくと思う。同性愛者の置かれた状況はまだ差別や抑圧と無縁ではない。また、どの世代でもつねに圧倒的な少数派であることは間違いなく、どんなに社会状況が進んでも、情報に恵まれないことには変わらない。だから毎年ネタを換え品を換え、同じような番組が制作されるのが望ましい。

今回の番組の反響が大きければ大きいほど、制作者の次回への意欲に訴えることができる。HPを通じて感想を送るのもいいし、ブログなんかに記事を書くのもいいし、反響を盛り上げていくのが重要。運動ってまめさだよね。http://www.nhk.or.jp/heart-net/hearttv/

個人的にも、砂川さんとか尾辻さんとか知ってる顔がけっこう出ていて面白かった。登場する純粋な若者の気持ちにキュンとなったりして、ちょっと心が洗われました。自分が初々しいリブ釜だった時代を思い出したりして、あぁ、若い頃にはこういう真っ直ぐな気持ちで本を書いたり、テレビ番組に関わったりしていたなあ、と。いまはすっかりすれっからしのババア……あぁ。

明日も放送されるので、みなさん、注目!

● NHK教育テレビ
4月28日(月)、29日(火)  午後8時〜8時29分
再放送  5月5日(月)、6日(火) 午後1時20分〜1時49分

いただいたご本『フロイト思想を読む』

yamatake.jpg先日、ヘーゲルの読解本を出したばかりだというのに、またしても竹田青嗣さんが新刊本を上梓された。今度はフロイト。うーん、勉強が追いつかない! でも今度のもとっても面白そう。

「フロイトは「無意識」の発見者として名高い。しかし、現在では抑圧された性的欲望・親子関係にすべてを還元する時代遅れの治療論とされている。本書では、現象学的な視点からその本質に迫り、現代思想にまで影響を与え続ける優れた人間論としてフロイト思想を読み直す。」(NHK出版のホームページより)。

ね、思わず手に取りたくなるでしょ? 

しかしぼくなんて毎日の新聞だって全部目を通せやしないのに、みんなどうやって本とか読んでいるんでしょうね。もう読むべき書物のあまりの数に目眩がしそう。積ん読ばかりでちっとも減らない。こんなことだからいつまで経っても頭が良くならないんだけど。

● 竹田青嗣・山竹伸二『フロイト思想を読む』(NHK出版) 1070円

いただいたご本『タンタンタンゴはパパふたり』

tan.jpg尾辻かな子さんが絵本を翻訳した。とってもかわいいペンギンの物語。雄同士のカップルが子育てをするというもの。こんなファミリーモデルが世間に流通すると、同性愛者の子供たちももう少し生き易くなるかもしれない。

尾辻さんはこの後、NHK教育テレビ『ハートをつなごう』のゲイ/レズビアン特集の第1弾(4/28,29 20時)にも出演する予定。この番組は以前、性同一性障害の問題も取り上げたことがあり、今回はいよいよ同性愛者をメインに据えるとのこと。砂川秀樹さんとRYOJIさんが編集した『カミングアウト・レターズ』がきっかけとなって制作が決まった模様。担当ディレクター氏に伏見も周辺取材をされましたが、とても勉強熱心な方で、どんな番組になるのか楽しみです。教育テレビでこういう番組が放送されることは社会的な影響が大きいはず!

●タンタンタンゴはパパふたり
版元●ポット出版
文●ジャスティン・リチャードソン&ピーター・パーネル
絵●ヘンリー・コール
訳●尾辻かな子、前田和男
1500円+税

右翼 × 元統一教会 × 元左翼 × 漫画家 × オカマ?

loft.png阿佐ヶ谷ロフトで行われた「よりみちパン!セ」シリーズのイベントを観に行った。この前、このサイトで紹介した『失敗の愛国心』の著者・鈴木邦男さんと、『「悪いこと」したらどうなるの?』の藤井誠二さんが出演するという情報を得たからだ。他人のトークイベントなんて滅多なことでは観に行かないのだが、大ファンのお二人に会いたいばかりに、禁断の地、阿佐ヶ谷まで出掛けた。
行ってみたら、壇上には『ついていったら、だまされる』の多田文明さんや漫画家の武富健治さんまで並んでいて、とっても豪華なメンツ。な上にお話しも超面白かった。いやあ、みなさん業も深く、修羅場をしっかり生きてきて、ご立派。感心して聴いていたら、後半壇上に呼び出されて、ついトークに加わってしまった。誘われたらすぐに股を開くサセコ体質にも困ったものよね。でもお訊きしたいこともあったので、ずうずうしくしゃべってきました。「シングルの右翼って伝統主義と矛盾しないんですか?」とか。
鈴木さんはとてもダンディで男気があって、益々ファンになってしまった。藤井さんのことは前から「頭部の形が亀頭みたいでエロくて好き」と吹聴していたのだが(←失礼すぎる)、内面的な男ぶりも大したもので、ちょっと癖になりそう。加えて、ロフトの経営者の平野さんとも10年ぶりくらいに会ってなつかしかった。いずれ、阿佐ヶ谷ロフトでも何かしたいなあ。

いただいたご本『赤毛のアンへの旅』

6407152.jpgユウコ・マツモト先生からまたアン関係のご本をいただきました。今度のはNHK出版ですが、テレビ講座のテキストではなく、アンの故郷をユウコ・マツモト先生の文章と、グラビアでたどるもの。

ページを繰っていると、これがレイヤーケーキか!とか、パフスリーブのドレスってこういうやつなのか!?とか、「赤毛のアン」を読んだことのある人だったら、なつかしさとともにうっとりと眺めてしまうような一冊です。伏見的には、ひな鳥のゼリー寄せというのに興味津々。あとコールドタンのジャガイモのつけあわせにも惹かれるものがありますね。←食べ物ばかり

● 松本侑子『赤毛のアンへの旅』(NHK出版) 1200円

いただいたご本『恋する物語のホモセクシュアリティ』

index.jpg上野千鶴子氏の帯の推薦文が効いている。「宮廷物語では、だれとだれがどんなセックスをするかは、重大事。それは色恋ではなく権力の物語だからだ。「こんな読み方もできるのか」とぞくぞくする」。装丁も和風でセンスがあって、編集者の意気込みが伝わってくる。本として所持していたいような一冊である。

学術関係に発表された論文をまとめたみたいなので、けっして易しいものではないが、ぴらぴらとページを繰っていたらつい引き込まれてしまった。ある媒体に書評を書くことになったので、これからもう一度しっかり読んでみることにする。

● 木村朗子『恋する物語のホモセクシュアリティ』(青土社) 2200円+税

いただいたご本『失敗の愛国心』

suzukikunio.jpg今度は鈴木邦男かーーーー!?

さすがよりみちパン!セ。右の論者も登場ということで、益々芸幅が広がってきている。この後には佐藤優、叶恭子…といったクセのある辺りもラインナップに入ってくるようで、編集サイドの発想には脱帽。

しかし右翼の鈴木邦男が中学生向けの本。それもイラストも装丁もかなりカワイイ(笑)。図書館司書のみなさん、怖がらずにちゃんと入れろよ!

伏見はロフトプラスワンで鈴木氏のご尊顔を拝見したことがあって、ずいぶん暖かい表情をしている方なんだと思い、なんとなく気になってはいた。この本、なかなかいいです。というか、ひどく感銘を受けてしまった。とくに天皇制に興味があるわけでも、共産主義に敵対心があるわけでもない伏見ですが、鈴木邦男はいい男ですね。いや、タイプでもないんですが。この本を読んでいると、その人生の構えのようなもの、男の美学のようなものに妙に共感してしまう。いつか絶対にお目にかかりたいもんです。

● 鈴木邦男『失敗の愛国心 (よりみちパン!セ 34) (よりみちパン!セ 34)』(理論社) 1200円+税

いただいたご本『「悪いこと」したらどうなるの?』

fujii.jpg少年犯罪等々をテーマにした本書は、よりみちパン!セのシリーズのなかでも重要な一冊になるだろう。つかみを武富健治氏の漫画にしているところも本の作りとして上手い! やはりこうした内容の本を読むべき少年少女たちに届くものにしなければ意味がないという点で、これまで類書はなかったのではないかとさえ思えてくる。

そして著者はこうした問題をずっと追ってきたジャーナリスト、藤井誠二氏。単純に良し悪しを断定できない複雑で繊細を事柄を、さまざまな角度から検証し、若い人に響く言葉で書いている。もちろん大人が読んでも勉強になること間違いなし。伏見も死刑制度についてなど多いに勉強させてもらった。

藤井氏とはこれまですれ違ったことがある程度で話しをしたことはないが、同世代の書き手としてつねに気になる存在だった。先日もテレビにコメントで出演している姿を見たが、あぁ藤井さんみたいにちゃんと前線で仕事しなければなあと冷や水を浴びる思いがした。筋を通して書いてきた人の本を前にすると、さしたる仕事をしてこなかった自分が恥ずかしくなりますね。

● 藤井誠二『「悪いこと」したら、どうなるの? (よりみちパン!セ 33) (よりみちパン!セ 33)』(理論社) 1200円+税

いただいた本『3か月トピック英会話』

anan.jpg作家の松本侑子さんからNHK教育テレビの英会話のテキストをお送りいただいた。「赤毛のアン」の翻訳者でもある彼女が講師を務めるもので、女優の松坂慶子さんも出演する。そのお二人が表紙に並んで写っているのだが、お世辞ではなく、松本さんって美人女優の横に立っていてもまったく遜色のない。どこから見ても美人で、また若い。生まれた年は伏見と同じなのに、まったく劣化していません。むしろキレイになっている。いったい何の薬ってるんだー!と言いたくなるほど(笑)。

だけど松本さんはけっこうな変態なの。天然女装なタイプ。あるいは、真面目を突き抜けて変態性が浮き彫りになってしまった感じ(失礼)。そんな彼女に英会話を習いたいという人は、4月から火曜日の午後11:10に教育テレビをつけなさい。とても有意義な時間を過ごすことができると思います。伏見も、ちょっと英語を勉強し直そうと思っているので、今回こそは継続しようと思っているのであった。←毎年そう言いつつ三日坊主

ところで、最近の松坂慶子ってなかなか大女優の貫禄が出てきましたね。NHKの大河ドラマでの幾島役など見事で、彼女が観たくてついスイッチをつけてしまいます。ああいう女優になるなんて、彼女の若い時代には想像もできませんでしたが。