投稿者「伏見 憲明」のアーカイブ

伏見 憲明 について

作家。 1963年生まれ。 著書に『魔女の息子』(第40回文藝賞受賞/河出書房新社)、『さびしさの授業』(理論社)、『ゲイという[経験]増補版』(ポット出版)ほか多数。 編集長として『クィア・ジャパン vol.1〜5』(勁草書房)、『クィア・ジャパン・リターンズ』(ポット出版)を刊行。 詳細なプロフィールへ→

いただいたご本『インターセックス』

03018635.jpg編集に関わった出版社の知人にいただいたのだが、すでに時事通信で書評を書いていたので、読了済みだった。

登場人物にインターセックスの人物が配置されているのが売りのミステリーで、インターセックスという性自体に関する解説はすごく詳細に書き込まれている。日本の状況についての書き方は事実とは違うようにも思われたが、まあ、そこはフィクションということで。

十年以上前に『性のミステリー』(講談社現代新書)という本を書いた伏見にとって、すでにこうしたマイナーな性をミステリー感覚でとらえる感度はないが、まだ一般的にはそれがミステリーな気分を高める素材になりうるのかもしれない。逆にミステリーでないインターセックスのレポートとして読むなら、当事者にはよい情報源になると言えるだろう。

● 帚木 蓬生著『インターセックス』(集英社) 1900円+税

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いただいたご本『古代の音』

978_4_652_07836_5.jpgよりみちパン!セって、叶恭子とかバクシーシ山下とか鈴木邦男とか伏見憲明とかヤバそうな本ばかりでなく(笑)、本書のような地味ながら内容の濃い本もラインナップに入っている。

「続・神様がくれた漢字たち」と副題にあるように、この本は漢字の成立と謎に迫る書。今回は「ことばを生み出す母胎としての音の謎に鋭く迫る」一冊となっている。「漢字が成立した当初、すでに筆の使用がされていた事実は、「筆」「書」などの字形により、容易に知られることです」などと記されているのを読むと、無知の伏見は、ほうそうなのかあ!と唸ってしまう。いやあ、勉強になります。

帯には「みのもんた氏もおもいッきりイイ!!テレビで驚嘆」と記されているが、けっして胡散臭くないのでご安心を(笑)。あくまでも本格的な、そしてわかりやすい漢字解説書なのだ。

● 山本史也著『古代の音―続・神さまがくれた漢字たち (よりみちパン!セ 36) (よりみちパン!セ 36)』(理論社) 1300円+税

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いただいたご本『知のジュエリー 12ヵ月』

978_4_652_07837_2.jpg「…教えて、恭子おねえさま。どうしたら、自分の道を美しく、そしていさぎよく、歩いていけるのですか?」って中学生くらいの子が思っているかどうかはともかく(笑)、今度のよりみちパン!セは叶恭子センセです。「あせらず、まず、身につけましょう。純度の高い、知性のテクニークを。」だって。

恭子おねえさまが、一年十二ヶ月、毎月ワンテーマーー「知性」「ブス」「恋愛」「欲望」「お金」等々について教えてくれるという構成になっている。

「鏡とは、うぬぼれのためだけに存在しているものではありません。自分を知るためのツールとして、徹底して使いこなすためのものなのです」

なんて言葉にクスッと笑って楽しめてしまう一冊。何よりも驚いたのは、叶恭子が「ライフスタイルプロデューサー」だったこと! 知らなかった……。プロデュースされたいようなされたくないようなだが、女性の人生の、ひとつの典型のパロディみたいな人だから、ある種のライフスタイルのエキスパートであることは間違いない。けっして学校では教えられない人生を教えてくれる書として、やはり女子中高校生にお薦めよ!

それはそうと、伏見のパン!セの3冊目はどうなるのやら?

● 叶恭子『叶恭子の知のジュエリー12ヵ月 (よりみちパン!セ 37)』(理論社/よりみちパン!セ) 1300円+税

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いただいたご本『私という病』

134172.jpg中村うさぎさんが熟女ヘルスに挑戦したルポルタージュ『私という病』が、ついに文庫化されました。

最近うさぎさんと仲良しの伏見ですが、この本を読むまで彼女のことを少し誤解していたところがありました。けれど、本書の切実な内容に触れて、評 価は一変し、ぜひともお近づきになりたいと願うようになりました。そのだしに使った、松沢呉一さんも含めた「小説新潮」で連載したセックス鼎談も、そのう ち本になる予定です。

そんな縁もあって、この本の文庫解説を書かせていただく栄誉にあずかりました。まぎれもない名著ですので、解説もテンションを上げて、いっしょう けんめい書きました。

「私という病」を手にしていない方は、是非、書店でお買い求めください。新 潮文庫ですので、どこの本屋にも置いていると思います。

● 中村うさぎ著『私という病 (新潮文庫 (な-60-2))』(新潮文庫) 362円+税

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いただいたご本『私の青春文学紀行』

41nqwb6tMwL._SL500_AA240_.jpgゲイバー活動に夢中で、最近、いただいたご本をご紹介していなかった。メルマガも2シーズンが終了して来春まで休憩するので、これからサイトのほうを充実させるつもり。

本書は作家の松本侑子さんが欧米の青春文学の故郷を旅したエッセイ集。「赤毛のアン」「ハイジ」「風と共に去りぬ」「アンネの日記」「若草物語」……といった誰もが知っている作品の背景、作家に関する小ネタが満載で、読んでいてあきない。へえ、そうだったんだ、みたいな感慨を多く得られる。

そして全編に掲載されているカラー写真のすばらしいこと! 松本さんって小説ばかりでなく、(元アナウンサーだけに)話しも上手いし、翻訳もプロだし……と何でもできる才女だけど、写真の腕前もなかなかのもの。その努力と、何事にも挑戦していく姿勢を見習わなければと思った。

● 松本侑子『私の青春文学紀行 (とんぼの本)』(新潮社) 1400円+税

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いただいたご本『知識ゼロからの哲学入門』

300345s.jpg股間男子ばっかりアップしていると、ここがただのモッコリ好きの変態サイトのように見えてしまうので、たまにはご本の紹介。

この本は、読みやすい哲学書をたくさん書かれている竹田青嗣さんの本のなかでも、とりわけ読みやすい。読みやすいだけではなく、すっごく勉強した気にさせてくれる良書。哲学入門としては最適なのでは? ここまで噛み砕いてくれると、素人にも哲学が身近に思えてくる(でもこれだけ噛み砕ける知性って、とんでもないものだと思う)。

で、笑えるイラストとかも魅力的なのですが、伏見がファミレスで読んでいて大爆笑してしまったのがラカンについて書かれたこのフレーズ。

「ラカンは、とにかく超難解で有名。構造主義の盟友であるレヴィ・ストロースすら、ラカン熱がやたら高まっていた時代に、自分は、読んでもわからないので正直あんまり読みません、と言ったとか。バタイユ的に言えば、隠すことは、それだけで美と崇高なものの「禁止」を”ほのめかす”。だから、隠し方がうまいと、若いインテリはそれだけで発情してしまうのかも」

なんだか竹田氏の現代思想へのシニカルな思いが込められているようでいいですね。ほんと、難解な文体って人を発情させるよね。

● 竹田青嗣+現象学研究会『知識ゼロからの哲学入門』(幻冬舎) 1300円+税

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ゲイバーへの道 11 結論。

shinjyuku.JPG突然走り出したゲイバー営業への挑戦。ここ二週間ばかりママ修行やら二丁目のマーケット調査などを通じて、ずっとどんなバーにしようか、どんなママになろうかと考えてきました(水曜日のみのママだって、やるときゃ真剣にやる伏見憲明)。
昨晩は開業前の最後の取材。二丁目のママたちのなかでゲイバー・アナリスト(アナルマニアという意味ではない)として高い評価を受ける、アイランドのらくママのところへ行って話しを伺った。今回もためになるネタをたくさんいただいた。さすが脱サラ組、分析力が違う!
そのときらくママが語った言葉がとても印象的だった。
「はじめてみる前にどういうバーにしようかといくら考えていても、結局やってみないとどんなバーになるかわからない」
きっとそういうものなのだろう。ちょっと前にピンクレディーの二人が、「ピンクレディーはファンと自分たちが作り上げた何かだった」みたいな発言をしていたが、ゲイバーもお客さんとママで作り上げるコラボレーション以外の何物でもない。
ということで、伏見ママはとくに何も考えずに自然体で接客することにしました。つまり、傲慢で意地悪で態度の悪いオカマのままでの、「地」の営業(笑)。だってどんなに演技でつくろってもそんなの通じるのは最初だけで、どうせすぐに化けの皮ははがれちゃうもんね。お客さんだってバーを取捨選択するわけだから、お互いにお見合いをしていきましょう、と。
そんな「日本一感じの悪いママ」でもOKっていう懐の深い人なら、Fushimi’s mfに入店してもよくってよ!! それが結論。そう新宿の明け方の空に決意を新たにした新人ママであった。
明日はいよいよオープニングパーティ。

閉店時間

Fushimi’s mfのオープニングパーティの閉店時間は、一応、2時を目安にしています。それ以降もお客さんがいたら、まったり始発まで営業しているかもしれませんが。基本的には20:00〜02:00ということでご理解ください。
パーティ以降の通常営業のときは、伏見ママの始発に合わせて4時までの営業を(お客さんがいれば)目標にしています!
● Fushimi’s mf オープニングパーティ「二丁目大好き!」
日時:7月2日(水曜日) 20:00〜
料金:三千円(飲み放題、食べ物)
場所:新宿二丁目 メゾフォルテ
http://www.g-token.com/bars/mf/main.html
トークゲスト:中村うさぎさん、エスムラルダさん

ゲイバーへの道 9 ブスの処遇

20041221_1.jpg一連のゲイバー取材のなかで、ある二丁目の大御所から考えさせられる話を伺った。

「やっぱりゲイバーのママはブスにやさしくしたら駄目なのよ」

自他ともにブスを認める伏見としては聞き捨てならない発言である。当然、

「どうして?」

と問うたわけだが、その答えが実に理に叶っている。

「だってね、ブスはどこの店でも疎まれているから、大切にされたらどうしてもそこの店に寄りつくでしょ。そうすると、いつのまにか店がブスの避難所みたいになる。そんな店にはイケメンは来なくなるから、いつのまにか店内がブスの吹きだまりになってしまうのよ。その上、ブスしか来ない店にはブスですら足を運ばなくなるから、時を待たずして、店をたたむことになる」

「うーむ」

と唸ってしまった。さらに、大御所は続ける。

「反対に、イケメンを大事にすれば、益々イケメンが集まってくるし、多少迫害されてもブスはイケメンにつられて来るから、店も繁盛して安泰」

そうか、それで伏見はこれまでバーで大事にされてこなかったのか!と、いまさらながら膝を叩いたのであった。たしかにこの法則は文句のつけようもない。

しかし、ブスの自分が営業する店でブスに冷たくできるのか。仲間を裏切ることなどできない! ブスも大事にするけど、もっともっとイケメンを優遇するってことで許してもらえないだろうか。←相当キレイごと

水曜日のパーティのときのトークゲストには、最近『英語で新宿二丁目を紹介する本』という単行本を上梓されエスムラルダ先生(写真)をお迎えするので、その辺りのご意見を訊いてみたいと思う。ブス界の束ねとして、ブスと新宿二丁目の関係について含蓄のあるお話しをしてくれるはずである。

*この記事をアップしてから気づいたのだけど、エスムの右上に写っている白い玉は何? デジカメで撮ったものなので汚れではないはずなんだけど……ホラー?

ゲイバーへの道 7 店の客を喰う

Image027.jpgゲイバーのママになるからには一度はやってみたいこと、それは店の客を喰うこと。←あまりに直裁

ゲイバーのママなんてみんな店の客を喰いまくっているに違いない、と素人は誰しも思うわけで、伏見も長年そのように思ってきたわけだが、実際にママたちに訊くと必ずこう答える。

「そんなことあるはずないじゃない。カウンターのなかに入っているとまったくモテないし、間違って手を出して、そのお客さんが来なくなったら困るからね」

こんな教科書通りの回答を信じるほど二丁目歴三十年になる伏見は初心ではなーい! 絶対に深夜、店の鍵を締めてお気に入りの客とチョメチョメ(←古い)しているに違いない。とふんでいたら、とっても正直な某ママが教えてくれた。

「長くやっているといろいろあるわよ。ぼくだって、閉店間際まで下心のある客に粘られたことがあるからね」
「……え? あなたが!?」

と驚いたのは、そうおっしゃたのが解脱して久しい生き仏みたいなママだったからである。あのママでさえ(失礼)いろいろあるくらいなら、ふつうのママがやりまくりでないはずがない。と考えるのはきわめて論理的。水曜日の深夜への妄想は膨らむばかりである。

しかしタイプの客にどう接するか以前に、来てほしくない(いまのところ唯一の)人物をどう阻止するかがもっかの問題。itの侵入を阻止するために結界を敷いているところだ。赤木リツコ博士にマギのプログラムを書き換えてもらわなければ。

● Fushimi’s mf オープニングパーティ「二丁目大好き!」

日時:7月2日(水曜日) 20:00〜
料金:三千円(飲み放題、食べ物)
場所:新宿二丁目 メゾフォルテ
http://www.g-token.com/bars/mf/main.html

トークゲスト:中村うさぎさん、エスムラルダさん