「鯨の町に生きる」が再放送されますように

今朝、NHKに電話で照会したところ、ETV特集「鯨町の町に生きる」の再放送は予定されていないとのことだった。

気になったことは、シーシェパードがNHKのカメラの前で、漁師を挑発したり、「killer」と吐き捨てていったり、あまりお上品ではない行動を堂々とするところだった。

漁師の車に立ちふさがり、すすめなくする。シーシェパードのカメラが回り続けているところをNHKは撮っている。札束を取り出して、漁師に「10万円ある。イルカを一匹、海に戻してやってくれ」とリーダー格の人は渡そうとする。警察がけっきょく、来たとき、シーシェパードは「写真を撮っていただけだ。何のトラブルもない」といい、車の進行を妨害した時間が短いとして、警官は逮捕には踏み切らない。

NHKでは番組冒頭に和歌山太地町が鯨漁の町であることを、町民の名字からも解きほぐす。
昔、鯨漁をしていたころの古い絵巻ものも紹介する。

番組の最終盤には、ご年配の漁師さんが、鯨漁の後に、写経するシーンを流す。
そして、シーシェパードが鯨にとどめをさすシーンを、間近で撮ることに成功し、インターネットで公開されたのを、漁師たちが見る。写経する漁師さんは町の寺に行き、先祖代々あるという鯨の墓の前で焼香をする。

編集にも相当な時間をかけたのだろう。

ドキュメンタリーは重層的だった。

カテゴリー: 及川健二のパリ修行日記 | 投稿日: | 投稿者:

及川 健二 について

ジャーナリスト/研究者。 それまで一分もフランス語を学んだことがなかったのに、 フランス留学を決断。2002年UCLAエクステンションセンター・ 夏期英会話講座・修了、グランゼコールの一つ、2004年 リール政治学院・夏期特別セミナー修了(European Summer University Program at Institut d’Etudes Politiques de Lille)。 フランス国立パリ第九大学・Dauphine修士課程に2004-05年に在学。 多国籍企業の経営戦略が研究テーマ。大学では”英語”で講義を 受け、語学学校でフランス語を勉強するというチョット変わった留学生活をおくる。2004年7月3日から2006年3月25日までフランスに滞在。リール、トゥール、パリにて生活する。数々の政治家にインタビューする。 共著『オカマは差別か』(ポット出版)、2002年1月。 編集・共著『常識を超えて』(ポット出版)、2002年6月。 単著『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』(長崎出版)、2006年10月。 単著『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』(花伝社)、2006年10月。 単著『フランスは最高!』(花伝社)、2007年6月。