犬の恩返し むかしむかしのことじゃった。 ポットという村で、貧しい若者が働いておった。 一日の仕事が終わり、ようやく夕めしを食おうと自分の席に戻ると、なんとそこには犬が座っておったんじゃ。 若者は自分の席を取られてしまったのに怒りもせずに、何かを探しにでかけた。 しばらくすると、小さなかたい椅子をもって若者が帰ってきたんじゃ。 そして、その椅子に座ってめしを食い始めた。 こんな優しい人間にあった会ったことのない犬は、心に誓った。 しかし、この犬が恩返しをしているところを見た村人は だーれもおらんかったとさ。