*マイミク募集中! http://mixi.jp/show_friend.pl?id=3837974
* ↓↓現在、ブログ布教中につきご協力を。踏んだ数だけご利益がある!?
ずっとベスト10前後を行ったり来たりなので、もう少しのご助力を!(笑)
● J・ストルテンバーグ『男であることを拒否する』(勁草書房)
★ 妄想っぽくって笑える
かつて「俺は男だ!」などというタイトルのドラマがあった。男という存在をこれほど無根拠に肯定してみせてくれる表現もないと思うが、たしかにあの時代、男であることはそれだけで底上げされていたように思い返す。
ところが、女の子たちが男たちに満足できるセックスを堂々要求するようになり、田中真紀子氏のような女性政治家が台風の目になっているような今日では、「俺は男だ!」は空しい力みにしか聞こえない。
そういう点で、1989年にアメリカで刊行された本書は、現在の日本では、いささかノスタルジックに読まれることになるかもしれない。
「私は『男という存在』が不平等なしには存在し得ないことを分析していく。男性の性アイデンティティは、政治的・倫理的に作られたものにほかならない」
とする著者は、男という存在のありように徹底的に批判を加えていく。そして、「個人的・社会的アイデンティティは文化によって作り上げられているのだからこそ、我々はこれを拒むことも反対することも出来る。変えることもできる」と主張する。
また、「よいセックス」を「一方的でなく、嘘がなく、深い愛情で交わり、双方の身体が尊重され、対等な立場で判断し決定できるような結びつきに、肉体的快楽、激しい感覚、あふれんばかりの感情表現がとけ込んでいる性愛のことである」と定義する。
こうした男であることを絶対的な悪とする観点や、性愛を倫理によって価値付けられるという態度は、成熟社会と言われる状況を生きる私たちには、いささか観念的にすぎる感じがする。ある程度の妥当性を感じつつも、リアルには迫ってこない。
しかし私たちの社会にもまだ厳然と女性差別が存在し、男も男であることにプレッシャーを感じざるをえないのも事実である。男であることを拒否することはないにしても、内省してみる価値は十分あるだろう。
*初出/デーリー東北(2002.3.15)ほか
