仏大統領と離婚した前夫人が胸中を告白

オーマイニュース』に次のような記事を執筆しましたので、転載いたします。
主題:仏大統領と離婚した前夫人が胸中を告白
副題:「平穏な暮らしでいたかった」
【本文】
 10月18日にニコラ=サルコジ仏大統領との離婚が明らかになったセシリア前夫人が、19日の地方紙「レスト・レピュブリカン」と20日発売の女性週刊誌「エル」のインタビューに応じ、離婚に至るまでの経緯を説明した。
 セシリアさんは2005年5月に、サルコジ氏を捨てて、ニューヨークの実業家の下へと駆け落ちした過去がある。今年5月の大統領選挙期間中に姿をくらましたり、サルコジ氏が大統領になってからは、公の場に滅多に現れなかったりと、夫婦の不仲説が囁かれていた。
 2005年5月には、月刊誌「テレ・スター」のインタビューで、セシリアさんは「ファーストレディーになるなんで想像できない。退屈でしょう。カウボーイブーツを履いて走り回るほうがまだまし」と、自分が大統領夫人には向かないと語ったこともある。
 地方紙のインタビューでセシリアさんは駆け落ちした過去を認めた上で、サルコジ氏と寄りを戻した理由を「何かをやり直したかった」からだと述べた。離婚の経緯について、「わたしの身に起きたことは、誰にでも起こりうること。ある日突然、夫婦の間に自分の居場所がないことに気づいてしまう。わたしたちはやり直そうと努力した。元通りの家族になろうとがんばった。ふたりであらゆる手を尽くしたし、わたしもあらゆる手を尽くした。でも上手くいかなかった。ただ、それだけのことです」と語り、「わたしは彼にはふさわしくなかった。わたしは表舞台に立ちたくない。静かで平穏な生活を愛しているのです」と、真相を明らかにした。
 一方、週刊誌では前夫に対し、「この国に必要なものをもたらす政治家になってほしいし、心の平安を取り戻して幸せになってほしい」とコメントしたうえで、「大統領にだって幸せになる権利があるし、幸せになるに値する。わたし自身は自分が快適でなければ他人を幸せにすることはできない」とメッセージを送った。結婚生活については「ニコラにわたしは人生の20年分をささげたけれど、それは決して平たんな年月ではなかった。彼の影となった20年間でした」と振り返った。
 欧州連合(EU)首脳会議のためにポルトガルの首都・リスボンを訪れたサルコジ大統領は10月19日、記者会見で離婚について記者から質されると、「あなたが欧州問題に情熱を注ぐか、私の私生活に注ぐか、選ぶのは自由だが、仏国民はあなたほど関心を持っていない」と不快感を露わにした。

カテゴリー: 及川健二のパリ修行日記 | 投稿日: | 投稿者:

及川 健二 について

ジャーナリスト/研究者。 それまで一分もフランス語を学んだことがなかったのに、 フランス留学を決断。2002年UCLAエクステンションセンター・ 夏期英会話講座・修了、グランゼコールの一つ、2004年 リール政治学院・夏期特別セミナー修了(European Summer University Program at Institut d’Etudes Politiques de Lille)。 フランス国立パリ第九大学・Dauphine修士課程に2004-05年に在学。 多国籍企業の経営戦略が研究テーマ。大学では”英語”で講義を 受け、語学学校でフランス語を勉強するというチョット変わった留学生活をおくる。2004年7月3日から2006年3月25日までフランスに滞在。リール、トゥール、パリにて生活する。数々の政治家にインタビューする。 共著『オカマは差別か』(ポット出版)、2002年1月。 編集・共著『常識を超えて』(ポット出版)、2002年6月。 単著『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』(長崎出版)、2006年10月。 単著『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』(花伝社)、2006年10月。 単著『フランスは最高!』(花伝社)、2007年6月。