フランス緑の党が存亡の危機? 下院議員選挙で議席獲得なるか

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日刊ベリタ』に【フランス緑の党が存亡の危機? 下院議員選挙で議席獲得なるか】というタイトルの記事を執筆しましたので転載します。
【リード】
 1984年に創立されたフランス緑の党が存亡の危機に立たされている。今春の大統領選挙では同党公認のドミニク=ヴォワイネ氏が獲得したのは57万6666票(1・57%)で、2002年大統領選に同党候補が獲得した149万5724票(5・25%)を大きく下回る歴史的な大敗だった。6月10日、17日に投票が行われる下院議会議員選挙(定員577人)の結果次第では党が消滅しかねない状況にある。
【本文】 
 緑の党の創立者の1人であるヴォワイネ上院議員は22日、ラジオ局「フランス・インテル」の番組に出演し、下院選について「党の存亡に関わる重要な選挙だ」と述べ、緑の党ががけっぷちにあるとの見解を示した。 
 
 ヴォワイネ氏は「我が党には現職の下院議員が3人いる。もし、この3人を再選させることができないのであれば、党の存続に関わってくる。しかしながら、1人か2人、新たに議席を獲得できると私は楽観視している」と述べ、合計4~5議席は獲得できると予想。 
 
 「下院においてエコロジーについて十分な論議がされていない」と緑の党の役割を強調した。 
 
 1997年、2002年の下院選で選挙協力した社会党との提携を緑の党は拒否し、577の全選挙区に候補者を立て、単独で選挙に臨んでいる。21日に世論調査会社のTNS-Sofresが発表した調査は、緑の党の議席が1~2になると予測する。 
 
 緑の党は「エコロジー革命」をスローガンにして唯一、国会に議席を持つ環境政党として存在感を発揮し、巻き返しを図る。セシル=デュフロ党首は22日に取材陣に対し、「米国のゴア前元大統領が地球環境問題を描いたドキュメンタリー映画『不都合な真実』がフランスでもヒットし、環境問題への関心は高まっている」と語り、緑の党へ風は吹くとの見解を示した。 
写真脚注:「エコロジー革命」と書かれたヴォワイネ上院議員の選挙用ポスター。

カテゴリー: 及川健二のパリ修行日記 | 投稿日: | 投稿者:

及川 健二 について

ジャーナリスト/研究者。 それまで一分もフランス語を学んだことがなかったのに、 フランス留学を決断。2002年UCLAエクステンションセンター・ 夏期英会話講座・修了、グランゼコールの一つ、2004年 リール政治学院・夏期特別セミナー修了(European Summer University Program at Institut d’Etudes Politiques de Lille)。 フランス国立パリ第九大学・Dauphine修士課程に2004-05年に在学。 多国籍企業の経営戦略が研究テーマ。大学では”英語”で講義を 受け、語学学校でフランス語を勉強するというチョット変わった留学生活をおくる。2004年7月3日から2006年3月25日までフランスに滞在。リール、トゥール、パリにて生活する。数々の政治家にインタビューする。 共著『オカマは差別か』(ポット出版)、2002年1月。 編集・共著『常識を超えて』(ポット出版)、2002年6月。 単著『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』(長崎出版)、2006年10月。 単著『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』(花伝社)、2006年10月。 単著『フランスは最高!』(花伝社)、2007年6月。