ピエール神父

フランス人でピエール神父の名前を知らない人はいまい。
ピエール神父は先月94歳で昇天された。
ピエール神父といっても日本人には馴染みがなかろう。
マザー=テレサのように献身的で慈愛に満ちた活動をフランスで行ったのがピエール神父だ。不法滞在者・野外生活者のために奉仕活動を続けてこられ、長年、「もっとも尊敬するフランス人」という調査でトップの座についてきた。ピエール神父は宗教者でありながら、政治的活動をときにすることもあった。不法滞在者・野外生活者を徹底的に排除するニコラ=サルコジ内務大臣の手法には極めて批判的であった。
今春フランスでは大統領選挙が行われる。いまの情勢ではサルコジ氏が大統領に就く可能性が高い。国の最高権力者にサルコジ氏が就くのを見る前に、昇天されたのはピエール神父にとって、幸せなことだったのかもしれない。

カテゴリー: 及川健二のパリ修行日記 | 投稿日: | 投稿者:

及川 健二 について

ジャーナリスト/研究者。 それまで一分もフランス語を学んだことがなかったのに、 フランス留学を決断。2002年UCLAエクステンションセンター・ 夏期英会話講座・修了、グランゼコールの一つ、2004年 リール政治学院・夏期特別セミナー修了(European Summer University Program at Institut d’Etudes Politiques de Lille)。 フランス国立パリ第九大学・Dauphine修士課程に2004-05年に在学。 多国籍企業の経営戦略が研究テーマ。大学では”英語”で講義を 受け、語学学校でフランス語を勉強するというチョット変わった留学生活をおくる。2004年7月3日から2006年3月25日までフランスに滞在。リール、トゥール、パリにて生活する。数々の政治家にインタビューする。 共著『オカマは差別か』(ポット出版)、2002年1月。 編集・共著『常識を超えて』(ポット出版)、2002年6月。 単著『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』(長崎出版)、2006年10月。 単著『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』(花伝社)、2006年10月。 単著『フランスは最高!』(花伝社)、2007年6月。