オカマを語らずして何がエコロジストか 〜ダニエル=コーンベンディットとの対話

1968年パリ五月革命の英雄「赤毛のダニー」ことダニエル=コーンベンディット欧州議会議員・『欧州緑の党』代表との40分ほどの取材を終えたときわたしは恍惚感に浸っていた。月刊誌の依頼による環境問題をテーマとしたインタビューなので、同性愛の人権については時間が残ったらしようと思っていた。でも、エコロジーという思想は単なる環境主義でないと強調するダニーとの対話は自然と同性愛者の人権にも及んだ。あらっぽくまとめれば、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイ・トランス)の人権を語らずして何がエコロジストか、というのがダニーの立場だ。欧州緑の党の視点では、環境保護さえ唱えていればエコロジストになれるわけではない。環境主義を表す「緑」と同時に多様性を表す「虹」を掲げてこそ「エコロジストの戦士」たりうるのだ。そして、虹とは多様性の色であり、LGBTの象徴色(シンボルカラー)でもある。
日本のエコロジストの皆様、東京レズビアン・ゲイパレードに参加しよう……と叫びたい衝動に私はかられたのだった。

カテゴリー: 及川健二のパリ修行日記 | 投稿日: | 投稿者:

及川 健二 について

ジャーナリスト/研究者。 それまで一分もフランス語を学んだことがなかったのに、 フランス留学を決断。2002年UCLAエクステンションセンター・ 夏期英会話講座・修了、グランゼコールの一つ、2004年 リール政治学院・夏期特別セミナー修了(European Summer University Program at Institut d’Etudes Politiques de Lille)。 フランス国立パリ第九大学・Dauphine修士課程に2004-05年に在学。 多国籍企業の経営戦略が研究テーマ。大学では”英語”で講義を 受け、語学学校でフランス語を勉強するというチョット変わった留学生活をおくる。2004年7月3日から2006年3月25日までフランスに滞在。リール、トゥール、パリにて生活する。数々の政治家にインタビューする。 共著『オカマは差別か』(ポット出版)、2002年1月。 編集・共著『常識を超えて』(ポット出版)、2002年6月。 単著『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』(長崎出版)、2006年10月。 単著『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』(花伝社)、2006年10月。 単著『フランスは最高!』(花伝社)、2007年6月。