ポルトガルのキム・ギドクによる初作品『Alice』舞台挨拶に参加して


カンヌ映画祭で受賞したポルトガル映画『Alice』の舞台挨拶に参加した。俳優と監督がポルトガルから駆けつけ、監督のみ英語で挨拶をした。司会者によれば「とてもシャイ」らしく確かにぎこちない話しぶり。「映画が終わってから、外に立っていますので、質問があればぜひしてください」と挨拶を終えてから、最前列に座っていた私の後ろの列に俳優や監督が座り、観客とともに鑑賞を楽しんだ。
映画が終わり、若い人たちがいつもダンスをしている出口のところにいくと、監督や俳優が立っている。
「すばらしいできでしたね」
と監督に英語で話しかけ、自分がジャーナリストであることを伝え、氏の連絡先を聞き出した。台湾の映画祭に出展されるが、日本で上映される予定はない、とのこと。
ストーリーは五年前に幼少の娘が行方不明になった若い夫婦の話。ずっと彼女を捜し求めながらストーリーは進んでいく。日本でも人気の韓国映画監督、キム・ギドクのような斬新さをもった作品だった。おそらく今後花開いていく秀才だ。話をしてみたが実に誠実な性格で、好感を持てた。
仏映画『Ma vie en l’air』の舞台挨拶に参加したときも思ったのだが、デビューしたばかりの監督ってのは初々しいものだ。『Ma vie en l’air』では監督と主演者のほとんどすべてが挨拶に来た。とても明るくさわやかで、中規模の劇団のような雰囲気だった。

カテゴリー: 及川健二のパリ修行日記 | 投稿日: | 投稿者:

及川 健二 について

ジャーナリスト/研究者。 それまで一分もフランス語を学んだことがなかったのに、 フランス留学を決断。2002年UCLAエクステンションセンター・ 夏期英会話講座・修了、グランゼコールの一つ、2004年 リール政治学院・夏期特別セミナー修了(European Summer University Program at Institut d’Etudes Politiques de Lille)。 フランス国立パリ第九大学・Dauphine修士課程に2004-05年に在学。 多国籍企業の経営戦略が研究テーマ。大学では”英語”で講義を 受け、語学学校でフランス語を勉強するというチョット変わった留学生活をおくる。2004年7月3日から2006年3月25日までフランスに滞在。リール、トゥール、パリにて生活する。数々の政治家にインタビューする。 共著『オカマは差別か』(ポット出版)、2002年1月。 編集・共著『常識を超えて』(ポット出版)、2002年6月。 単著『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』(長崎出版)、2006年10月。 単著『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』(花伝社)、2006年10月。 単著『フランスは最高!』(花伝社)、2007年6月。