ゲイ・パレードの話……パリ市長とのこと

ゲイのパリ市長、ドラノエさんが到着するなり、私は彼に近づき、目の前で写真をとった。50cmぐらいの距離である。テレビ局のカメラやラジオ局のマイクがすぐに彼を囲んだ。インタビューは始まった。
あっ……と思った。その日は写真のみ撮る予定だったので、録音機材を持ってきていなかった。目の前にパリ市長がいる。そして、インタビューに答えている。録音機材があれば、
「東京で3年ぶりにゲイパレードが行われます。メッセージをください」
とお願いできた。パリ市長のドラノエさんを見るのは、これで三度目だ。いつも思うが、彼はメディアにも市民にも、真摯に対応する。以前、車を降りたところを、私がカメラをかまえていたら、「Bonjour」と私に笑顔で挨拶してきた。カメラをかまえていたので、挨拶を返せなかった。残念だった。
ドラノエさんは、そういえば行進の途中、たばこを吸っていた。喫煙家だとは知らなかった。前の週に、受動喫煙を警告するポスターをパリ市などが協賛して町中に貼っていたのに。でも、サングラスをかけ、白のワイシャツにジーンズ姿で、たばこをふかす彼は、ふだんとは違ってずいぶんくだけて、生き生きしていた。

カテゴリー: 及川健二のパリ修行日記 | 投稿日: | 投稿者:

及川 健二 について

ジャーナリスト/研究者。 それまで一分もフランス語を学んだことがなかったのに、 フランス留学を決断。2002年UCLAエクステンションセンター・ 夏期英会話講座・修了、グランゼコールの一つ、2004年 リール政治学院・夏期特別セミナー修了(European Summer University Program at Institut d’Etudes Politiques de Lille)。 フランス国立パリ第九大学・Dauphine修士課程に2004-05年に在学。 多国籍企業の経営戦略が研究テーマ。大学では”英語”で講義を 受け、語学学校でフランス語を勉強するというチョット変わった留学生活をおくる。2004年7月3日から2006年3月25日までフランスに滞在。リール、トゥール、パリにて生活する。数々の政治家にインタビューする。 共著『オカマは差別か』(ポット出版)、2002年1月。 編集・共著『常識を超えて』(ポット出版)、2002年6月。 単著『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』(長崎出版)、2006年10月。 単著『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』(花伝社)、2006年10月。 単著『フランスは最高!』(花伝社)、2007年6月。

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