欧州憲法、投票間近!極右の首領、ルペン氏の足腰はガタついていた。

水曜日から暑くなっています。日中は30度を超えます。フランスには冷房のある家も建物も稀でありますので(大きなスーパーには備わっていますが)、暑苦しい限り。電車の中は蒸し風呂状態です。
水曜日の夜、極右政党『国民戦線』主催の集会を取材してきました。
国民戦線・専属の中年男性カメラマンに嫌がらせを受けていました。彼はジャンマリ=ルペン党首のことをえらい尊敬しているようでして、写真を撮るときも「党首様!」(Mr. President!)なんて呟きながら撮っていました。ヨソ者(外国人)が「党首様」に近づくのが許せないらしくて、10人以上はいる護衛が容認しているのに、私が「党首様」に近づくと、「党首様にそんなに近づくな」と怒鳴り、彼が立ち去った後、また近づいて写真をとっていたら、「他の人のことを考えろ。とにかく離れろ!」と云いました。掴みかかる勢いだったので、「わかった、わかった」と私はいい、その場を離れ、望遠レンズに切り替えました。
彼が「党首様」の写真をデジカメで撮った後、画像を確認するとき、「党首さまぁ〜〜」という感じで、恍惚感に浸ってうっとりしていました。
 それはさておきまして、1〜3メートルの距離で一時間以上に渡って、ルペン党首の姿を見ていました。今年で77歳になるとあって、年を感じさせますね。田中康夫・信州長野県知事より背が多少は高いですが、彼よりもさらに太っているから、足腰が相当ガタついています。誰かが少し押せば、倒れてしまうでしょう。気力・迫力はあるから、年よりは若く、見えますが、一つ一つの動作が円満な上、足腰がグラついているから、「いきなり、倒れないだろうか」なんて、心配になってしまいました。
 ルペン氏が現役で続けられるのも、あと数年でしょうね。しかし、かなしいかな、フランス政界にはフィリップ・ドヴィリエという新しい極右のリーダーが登場しておりまして、人気が急上昇しています。ルペン後は彼がフランスの極右勢力をまとめていくのでしょう。

カテゴリー: 及川健二のパリ修行日記 | 投稿日: | 投稿者:

及川 健二 について

ジャーナリスト/研究者。 それまで一分もフランス語を学んだことがなかったのに、 フランス留学を決断。2002年UCLAエクステンションセンター・ 夏期英会話講座・修了、グランゼコールの一つ、2004年 リール政治学院・夏期特別セミナー修了(European Summer University Program at Institut d’Etudes Politiques de Lille)。 フランス国立パリ第九大学・Dauphine修士課程に2004-05年に在学。 多国籍企業の経営戦略が研究テーマ。大学では”英語”で講義を 受け、語学学校でフランス語を勉強するというチョット変わった留学生活をおくる。2004年7月3日から2006年3月25日までフランスに滞在。リール、トゥール、パリにて生活する。数々の政治家にインタビューする。 共著『オカマは差別か』(ポット出版)、2002年1月。 編集・共著『常識を超えて』(ポット出版)、2002年6月。 単著『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』(長崎出版)、2006年10月。 単著『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』(花伝社)、2006年10月。 単著『フランスは最高!』(花伝社)、2007年6月。