妹と暮らすようになって、生活が急に落ち着いてきた。朝は物音で起き、二度寝しても昼前にはベッドを抜け出す。作り置きの食事を済ませたら仕事にかかる。とはいえ集中などできないので、自宅で最低限のことをして、本格的に書くのはボブ・スキーの編集部に行ってから。帰りはたいてい深夜だ。家賃が高くなった代わりに掃除や洗濯はしてもらえるのでラクなのだ。
新宿にあるオールウェイの事務所に顔を出す頻度は激減した。ぼくの仕事のメインはボブ・スキーになっていたし、それ以外の仕事も知り合いを通じて得た取材ものが大半である。PR雑誌の店取材などでは増田君とコンビでやっていて、一方が執筆、一方が撮影と役割を分担した。クルマで出かけて1時間ほどで取材を終わらせるのだが、それでも半日はつぶれる。ギャラが全部で1万円といったものなので割に合わない仕事だけれど、気分は遊びなのでそれでも良かった。
一緒にいる時間、増田君とずっと喋っていたわけだが、話題はいくらでもあり、お互いの仕事に関してはあまり突っ込んだ会話にならない。だから、増田君が『BIG tomorrow』をレギュラー仕事にしていることは知っていたけど、どれほど時間を割き、どれだけギャラをもらっているかなんてわからなかった。一緒に遊べるってことは、毎月食べていけるだけの収入があるということなので、それで良かったのだ。 続きを読む
先週の「ご飯会」はとてもよかった。お客様に自慢の手料理を披露してもらうという、いってみればママ側の手抜きイベントだったのだが(汗)、みんなでテーブルを囲んでご飯を食べるというのが、なんとも感動的な光景だった。オカマもいればノンケもいれば主婦もいれば学生もいる。偶然エフメゾという場でつながってしまった不思議なご縁。属性も世代も性も異なる仲間がご飯を共にする様子を見て、これも今日では「家族」のひとつかもしれないと思った。「家族」なんて言うとちょっと気持ち悪いけど、でも、なんかその言葉でもいいような気がした。ご飯を一緒にするって、人間関係の基本だなあ……。
なんでもぶち込めばいいというものでもなく、味付けを整えておくことが調和をもたらすためには大切なのだ。