月別アーカイブ: 2010年3月

縦と横のつながり

mfmap.gif横のつながり、同世代のつながりを得ることは、学校でも職場でも比較的容易にできるが、異なる世代同士で平場の関係、心地よい縦のつながりを得る機会はあまりない。まず、出会いの場がないことや、共通の関心を見つけることが難しいという問題。かつての二丁目では異世代間コミュニケーションはけっこうありえたが、昨今ではゲイの業界も生息域が傾向と対策別に分かれて、似たような人たちが似たような場で集まる傾向が強くなっているように思える。あるいは、多様化が進み、ゲイという共通項だけでは「仲間」だとは思えなくなって、集うモチベーション自体も希薄になってきているかもしれない。

そんななか先日、母校出身のゲイやレズビアンなどで集う会を立ち上げる、という話しを聞きつけ、面白そうなので参加してみた。50代から20代の現役学生までの、大学を同じにしているということと、性的少数者であることを共通項にした集まり。主催者がネットなどでは宣伝せず、口コミだけで情報が流れたにしては、けっこうな人数が集まり、会場はとても盛況で、みんな会話もはずんでいた。一次会だけでは時間が足りず二次会に流れた人たちもかなりいた。たまたま隣り合わせて座った者同士が同じ業種だったり、現役の学生と何十年も前に卒業した先輩が言葉を交わすことができたり……なかなか楽しい場であった。伏見が大学生の頃には、こんな集まりが将来ありうるなんて、想像もできなかった。

エフメゾでもときどき思うことだが、ゲイバーのよさは同じ性的嗜好の者同士が集えるということだけではなく、職場や学校では知り合えないようないろんな世代の、いろんな立場の人と同じ目線で話せることだと思う。そんな関係のなかで、会社での悩みを年配の人に聞いてもらいアドバイスをもらったり、おばさんが若い世代の新しい文化に触れたり、異なる業種の者同士が情報を交換したり……案外豊かなものが得られたりするのだ。だから、同世代の連れだけで盛り上がりたいときにはエフメゾは向かないかもしれないが、もっと人間関係の幅を広げたいという人には、きっと心地よい空間になるだろう。いや、そういう場になるべく努力をしていきたい。

3/10(水)は17:00(−19:00 カフェタイム)から営業をしています。おでんや、カレーやハヤシライスもありますので、お食事もできます。帰宅途中にふらりと寄ってください。04:00まで営業している予定ですが、深夜はお客様がいなくなり次第、看板を消してしまいます。

会社の役員になってくれと頼まれた [下関マグロ 第20回]

パインが間借りしていた事務所には、パインの他に、伊藤ちゃん、伏木くん、坂やんなどなどのライターがいた。更にそこに三角さんという元編集者が加わって、なぜか経理のようなことをやっていた。

パイン以外の人間は、ずっとそこにいるわけではなく、勝手気ままに出入りしていた。なので事務所には、それまでワイワイといた人がふっといなくなるような瞬間があった。

パインが重要な話を持ちかけてくるのは決まってそんなときだ。 続きを読む

下ばっかり

ドッグランが水びたしになった先週の日曜、代々木公園では梅がこんなに咲いていたようだ。
おとうが梅を背景に、鉄とすずを撮ろうとしていたら、いつの間にかこんなに人が集まってきた。
オホホホホ、うちの仔たちが可愛いから無理もございませんわね。
RIMG0132.JPGRIMG0142.JPG

せっかく撮ってもらっているのだから、ばっちりカメラ目線で決めればいいのに
何か食べられるものは落ちていないか、下ばっかり見ている。
鉄は、おしっこしてるんじゃないのか? それはさすがにいかんだろう。ベロまで出して。
えっ? リードが邪魔で足をあげただけだって? そりゃあ失礼しました。
RIMG0157.JPGRIMG0131.JPG

紙版&電子版発売●『千代田図書館とは何か』(柳与志夫著)

ポット出版は、『千代田図書館とは何か─新しい公共空間の形成』(柳与志夫著)を発売しました。

紙版の『千代田図書館とは何か』は全国の書店、オンライン書店でご購入いただけます。
電子版の『千代田図書館とは何か』は、電子書籍販売サイト「理想書店」でご購入いただけます。

平日夜10時まで開館、古書店との連携、新書マップ、コンシェルジュ──。
2007年、「これまでにない図書館」としてリニューアルし、Library of the Year 2008大賞、「日本で一番売れるサービス50」(『週刊東洋経済』2007年8月11/18合併号)に選ばれた千代田図書館。

インド図書館学の父・ランガナタンが唱えた図書館の五法則のひとつ、「図書館は成長する有機体である」という大きな理想と、千代田図書館の現場との間で見えてきたものは何だったのか。

2007年にリニューアルした千代田図書館の計画から運営に至るまでのトライ&エラーを、元館長・柳与志夫さんの視点から検証します。

千代田図書館とは何か─新しい公共空間の形成


著●柳与志夫
定価●2,200円+税
ISBN978-4-7808-0142-2 C0000
四六判 / 200ページ / 上製
[2010年3月刊行]

【電子書籍版】千代田図書館とは何か─新しい公共空間の形成


著●柳与志夫
希望小売価格●950円+税
ISBN978-4-7808-5016-1
[2010年3月5日発売]
販売サイト●理想書店

内容紹介や目次など、詳細はこちらをご覧ください。

談話室沢辺 ゲスト:竹田青嗣 第2回 「資本主義と国家の市民的制御」

●資本主義に替わる経済システムはありえない

沢辺 発展途上国も前より部分的によくなっているけれども、先進国の上がり方がすごいから、その距離に問題を感じるわけですよね。だからルサンチマンも生まれやすい。ある意味イスラムや911に通じる。

竹田 いま宗教的原理主義がルサンチマンの受け皿になっているんだね。

沢辺 貧しい国を引き上げる以外に、ルサンチマンの解消の道はないですね。

それから、たっぷんたっぷんになってしまった我々の欲望はどうしたらいいのでしょうか。いま若い人達が就職せずフリーターに流れているのは、社会が悪いと言われることもあるけど、たっぷんたっぷんの状況のなかで、なにも無理してやることないんじゃないの、と考えているのではないでしょうか。
続きを読む

【電子書籍版】千代田図書館とは何か

12月31日まで開館してみた。でも結果は……?

平日夜10時まで開館、古書店との連携、新書マップ、コンシェルジュ──。
2007年、「これまでにない図書館」としてリニューアルし、Library of the Year 2008大賞、「日本で一番売れるサービス50」(『週刊東洋経済』2007年8月11/18合併号)に選ばれた千代田図書館。
国会図書館から出向し、3社の指定管理者の共同事業体による改革を主導した元館長が目指した、トライ&エラーの記録。

図書館だから果たすことができる、文化・情報政策の中の役割とは何か。

青山ブックセンターでトークイベント


以下、青山ブックセンターで行われるトークイベントのパブです。

ーーーーーーーーーーーー

■『リハビリの夜』(医学書院)刊行記念
中村うさぎ×伏見憲明×熊谷晋一郎トークショー
「ままならない身体をかかえて生きていく、ことの官能」

熊谷晋一郎さんは東大医学部卒業のエリート医師にして脳性まひ当事者。幼少期から受け続けてきたリハビリ中に、身体に立ち上がってくる“めくるめく感覚”を克明に綴ったのが『リハビリの夜』です。
本書を読んだ中村うさぎさんは、女性としての自分も同様に「恥辱感と劣等感にがんじがらめに縛られつつも、奇妙なM的エロス妄想を育んできた」と語り、トレーナーの視線を意識するあまり身体が硬く縮こまって不自由になるという一文に、「ああ、セックスしているときに私と同じだ」と強い共感を示します。
伏見憲明さんは本書について「今後マイノリティを論じる上でも、セクシュアリティを論じる上でも、障害を論じる上でも、コミュニケーションを論じる上でも、本書を抜きには何も語れない。希有な思想書にして私小説だ」と評価します。
う〜ん。一体何がそんなにすごいのか!?
「ままならない身体をかかえて生きる」エキスパートたちによる、官能的トークバトル!!

<プロフィール>
中村うさぎ
1958 年福岡県生まれ。同志社大学文学部英文科卒業後、OL、コピーライターを経て、小説家に。数多くのエッセイ、ルポルタージュも発表。主な著書に『ショッピングの女王』(文藝春秋)『美人になりたい』(小学館)、『オンナという病』(新潮社)など。最新作に『こんな私が大嫌い!』(理論社、よりみちパン!セ)、『狂人失格』(太田出版)がある。

伏見憲明
1963 年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。1991年に『プライベート・ゲイ・ライフ』にてゲイであることをカミングアウトし、90年代のゲイ・ムーブメントに大きな影響を与える。2003年に『魔女の息子』で第40回文藝賞を受賞して小説家としてもデビュー。最新作は『欲望問題』(ポット出版)。4月初めに『団地の女学生』(集英社)を刊行予定。

熊谷晋一郎
1977 年山口県生まれ。新生児仮死の後遺症で、脳性まひに。以後、車いす生活となる。東京大学医学部卒業後、埼玉医科大学小児心臓科などを経て、現在クリニックで小児科医として勤務。東京大学先端科学技術研究センター特任講師。綾屋紗月氏との共著に『発達障害当事者研究』(医学書院)がある。

<書籍紹介>
『リハビリの夜』
刊行:医学書院
A5/258頁/2,100円(税込)/2009月12月発売

現役の小児科医にして脳性まひ当事者である著者は、18歳のとき、それまで幼少期から毎日欠かさず行ってきたリハビリをやめた。「健常な動き」を目指すことを諦めたのだ。
都会で一人暮らしを始めた著者は、しかし意外なことを発見する。《他者》や《モノ》たちが、《私》の身体を突き動かすのだった。
女子との腹這い競争に負けたときに襲ってきた強烈な刺戟、リハビリキャンプでトレーナーからの授けられた快感と恐怖、初めて電動車いすに乗ったときのめくるめく感覚——。
身体接触をたよりに「官能的」に自らの運動を立ち上げるまでを、鮮烈な文体で語り尽くした驚愕の書。

■2010年3月26日(金)19:00〜20:30(開場18:30〜)
■会場:青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山 

■定員:120名様
■入場料:700円(税込)
■参加方法:2010年3月3日(水)10:00より
 [1]青山ブックセンター本店店頭にてチケット引換券販売
[2]青山ブックセンターオンラインストアにて オンライン予約
(入場チケットは、イベント当日受付にてお渡しします。当日の入場は、先着順・自由席となります。)
http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_201003/20100326_rehabilitation.html

慣れ

(きのうの日誌の続き)
変わることはできないけれど、慣れることはできるのであった。
見よ、鉄の姿を。「慣れ」も成長よ、成長!
天敵・柴犬にこんなに近寄られても、下半身をクンクンされても吠えずに、じっと我慢の子であった。
(柴犬の飼い主さんが鉄を撫でてくれていることが大きく影響していると思うけどね。ありがとうごぜえますだ、柴犬の飼い主様)
RIMG0091.JPGRIMG0094.JPG
でも、写真を大きくして鉄の顔をよーく見ると、目がいってしまってるね。

RIMG0126.JPGRIMG0097.JPG

『千代田図書館とは何か』(柳与志夫)の表紙の手触り

早い書店では1日から並び始めていたようですが、ひな祭りの本日、柳与志夫さんの『千代田図書館とは何か』が発売になりました。

本のページの「担当から一言」の欄にも書きましたが、タイトルの「千代田図書館とは何か」とは、これまでメディアに取り上げられてきた「コンシェルジュ」や「平日夜10時まで開館」、既になくなった「新書マップ」など千代田図書館が実際に取り組んできた様々なサービスを、柳与志夫さんの考える「新しい公共空間のあり方」のイメージと結びつけるための問いです。

インド図書館学の父・ランガナタンが唱えた図書館の五法則のひとつ、「図書館は成長する有機体である」という大きな理想と、千代田図書館の現場との間で見えてきたものは何だったのか。

2007年にリニューアルした千代田図書館の計画から運営に至るまでのトライ&エラーを、柳さんの視点から検証した本です。

図書館経営という、あまり普段の生活には馴染みのないジャンルではありますが、ともすれば「旧態依然」という印象を持たれがちな公共図書館にも、「公共性の本質を考えて、一つずつ行動していこう」という考えの図書館人がいるのだ、ということを知っていただければ幸いです。著者の柳与志夫さんは、その一人だと思います。

さて、カバーは微妙に筋が入ってザラザラとした「パミス」という紙、オビは光沢のあるツルツルした「ルミナホワイト」という紙を使用しています。

でも、各ネット書店やポット出版のサイトで掲載される書影はただの真っ白。

下の写真で、紙質の違いが少しはお伝えできればいいのですが…。

いかがでしょーか。

『千代田図書館とは何か』。どうぞよろしくお願いします。

『千代田図書館とは何か』の紹介ページ
千代田区立図書館のサイト

紀伊国屋書店新宿本店3Fで開催中のブックフェア「変わってちゃ、だめ?」でポット出版の本が販売されています

3月1日(月)〜3月19日(金)3月28日(日)(※延長されました)まで、紀伊国屋書店新宿本店3Fで開催されているブックフェア「変わってちゃ、だめ?─社会と“強さ”と多様性─」で、ポット出版の『クズが世界を豊かにする』『二人で生きる技術』、『タンタンタンゴはパパふたり』『欲望問題』『英語で新宿二丁目を紹介する本』が販売されています。

先日ジュンク堂新宿店で開催したトークイベント『ゲイから学ぶ、二人で生きるための技術』に出演していただいた、歌川泰司さん(『じりラブ』)がセレクトしてくれました。ありがとうございます! 歌川さんのブログでの紹介はこちらです。