月別アーカイブ: 2010年2月

ポット出版会長・飯島洋一●2月24日(水)T-1グランプリ出演

ポット出版会長・飯島洋一が、2010年2月24日(水)下北沢「しもきた空間リバティ」で開催されるイベント「T-1グランプリ〜トークナンバーワン決定戦16〜」に出演します。
詳細は以下の通りです。

『T-1GRANDPRIX =トークナンバーワン決定戦16= 』
日 時:2月24日(水) 開場:18時30分 開演:19時
会 場:しもきた空間リバティ TEL.03-3413-8420
(東京都世田谷区北沢2-11-3 イサミヤビル4F)
料 金:1,000円[当日券のみ]
出 演:なべやかん(漫談家代表),飯島洋一(ポット出版会長・映画キ○ガイ俳優代表),柴田容疑者(金儲け固執者代表),星 光子(ウルトラマンA&女優代表),仮面ライライ(パフォーマー&スーツアクトレス代表),青山夏樹(前立腺調教師代表),ぜんじろう(stand up comedian代表)
※出演者に変更が出る場合があります。あらかじめご了承下さい。

お問い合わせ:オフィス北野 03-3588-8135

ポット出版社長・沢辺均の日記-61[2010.02.02〜2010.02.9]

あっという間に一週間たってしまう。

●2010.02.02火
昼から、大阪屋の東京ブックセンター=TBCに見学。
報告は尹が書いてる。

●2010.02.03水
サンケイ新聞記者・Hさんが取材にくる。
例の「日本電子書籍出版社協会」のことを記事にするらしく、ポットの新刊発行同時電子書籍発売
のことなんかを聞きにくる。
どうもおしゃべりが好きで、2時間も。
午後はS社、デザインの打ち合わせ。

●2010.02.04木
出版会議。よるは、ちょっと、ね。

●2010.02.05金
午前、ポット会議。深夜バス代金支給の提案があって議論。
九州からデザイナー希望の大学生が面接に。
オレは後ろにいて、デザインチーム山田・和田・小久保が中心。
夕方、ジャパニーズブックダムの相談で神保町の出版社へ。

●2010.02.06土
一度事務所に出勤して、から、
バンド練習でスタジオに。紫金飯店のテラちゃんが見学にくる。
ノリノリのテラちゃん。今度いっしょになんかやろう。
そして、戻ってきて「ず・ぼん」編集委員会。
四国・善通寺市の東條さん、がんだって。まあ大丈夫らしい。
堀さんの目線が痛い。どうもオレ嫌われてきたのかな?(笑)

●2010.02.07日
20日(土)にせまった「竹田青嗣ライブ──陽水をうたう」の準備で、
カラオケ探し。iTuneストアにも結構カラオケ音源があるんでびっくり。
何曲かギターを弾くんで、その準備などもね。
夕方、新宿の楽器屋で楽譜などを買って、帰りに高島屋のデパ地下で、
休日出勤(と泊まり込みもいるんだけど)組に、豪華惣菜を買い込み、
げらげら笑い話をしながら、夕飯。

●2010.02.08月
いよいよ、ジャパニーズブックダム計画の最初のヤマ場だ。
国会図書館・長尾館長の呼びかけ、大手出版社社長数名と版元ドットコムを代表してオレ、で懇談会。
他の社名と、版元ドットコムがいかにもアンバランス(笑)。
長尾プランの、「課金」部分をいったんはずして、
まず、本の全文検索・一部表示の、データベースを、意思ある出版社が著者の了解を得ながら、
進めよう、という計画。
この日は、長尾館長から提案を受けて、検討をはじめようか?くらいまで。
著者の了解を得る作業は困難があるな、という話も出たのだけど、
むしろ、今後の新刊からはじめて、その契約の際に、合わせて全文検索・一部表示の依頼もしたらどうか?
了解得られる著者のものから始めたらどうか、などというアイデアもだされて
(って、沢辺が言ったんで、まだ合意ってことではないけど)
まあまあいい感じじゃなかっただろうか?
例の「出版市場のデジタル化に係る検討委員会」などとはまったく別な枠組み。
書協などの団体で動くんじゃなくて、あくまで、一社一社の判断で参加を決めるようにしたい。
この辺の「出版市場のデジタル化に係る検討委員会」などをめぐる状況は、
2010年は「書籍デジタル化」元年」という村瀬拓男(弁護士)(2010年01月07日)さんの記事
ちゃんと見通せてるように思うので必読ですぜ。
政府の動きも活発のようで、複数省庁のお偉いさんの
「電子書籍」をめぐる議論の場があるって話も聞こえてくる。
ジャパニーズブックダム=本の全文検索・一部表示のデータベース計画、
みなさんも注目を。
そんでもって夜は、佐々木俊尚さんの「電子書籍時代の編集者」講演会で
ダイヤモンド社へ。うん、ほとんど共感だな。
面白い時代じゃない。終わって、中俣さんと●さんなどと一軒よって、
ジャパニーズブックダムへの協力をお願いする。

●2010.02.09火
S社、デザイン打ち合わせ。
そして、細々、ともかく「やることリスト」を減らす。
夜は松沢呉一さん出演のロフトプラスワンにご挨拶の予定。

『千代田図書館とは何か─新しい公共空間の形成』(柳与志夫著)●予約受付開始しました

2010年3月3日刊行予定の近刊『千代田図書館とは何か─新しい公共空間の形成』(柳与志夫著)の予約受付を開始しました。

平日夜10時まで開館、古書店との連携、新書マップ、コンシェルジュ──。
2007年、「これまでにない図書館」としてリニューアルし、Library of the Year 2008大賞、「日本で一番売れるサービス50」(『週刊東洋経済』2007年8月11/18合併号)に選ばれた千代田図書館。
本書は、国会図書館から出向し、3社の指定管理者の共同事業体による改革を主導した元館長が目指した、トライ&エラーの記録です。

──図書館だから果たすことができる、文化・情報政策の中の役割とは何か。

目次など、詳細はこちらをご覧ください。

ご予約希望の方は本が出来次第、送料無料でお送りします(代引の場合は代引手数料300円[代金1万円以下]のみご負担いただきます)。

本のタイトル/冊数/お名前/郵便番号/住所/電話番号/メールアドレス/お支払い方法(郵便振替または代引がご利用できます)をお書きのうえ、こちらへメールをお送りください。折り返しご確認のメールを差しあげます。

千代田図書館とは何か─新しい公共空間の形成


著●柳与志夫
定価●2,200円+税
ISBN978-4-7808-0142-2 C0000
四六判 / 200ページ / 上製
[2010年3月3日刊行予定]

内容紹介や目次など、詳細はこちらをご覧ください。

会長に吠えるすず

当社の飯島洋一会長が来社すると、すずは決まって威嚇する。
北軽井沢に連れて行ってもらったり、かわいがってもらっているのに
あるときから急に吠えるようになった。

きのうも玄関で会長の声が聞こえた途端、ダダダーッとダッシュし
「ウォン!ウォン!ウォン!」は激しくしつこく吠えていた。

しばらくすると静かになるのだけど、きのうは会長のいる方で
「ウウウー、ウォーーーーーン!!」とすずの遠吠えが。
すずがじーっと会長をにらんでいたので、会長も負けじとすずをにらみ返したところ
遠吠えしだしたのだそうだ。

すずちゃん、何であんなに吠えるの?
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『日本の公文書』(松岡資明)●2月7日(日)日経新聞に書評掲載

ポット出版が2010年1月20日に刊行した『日本の公文書─開かれたアーカイブズが社会システムを支える』(松岡資明)の書評が、2010年2月7日(日)の日経新聞に掲載されました。

国や行政法人の活動の記録である公文書を保存・公開するルールである「公文書管理法」。
『日本の公文書』は、公文書管理法の成り立ちから、社会的・歴史的な意味、運用に当たっての課題、そして、一人ひとりの人間が生きた証としての私文書まで、日本の記録資料の現状を取材した日経新聞編集委員・松岡資明氏が書く体験的アーカイブズ論です。
深くて広い、アーカイブズの海。
はたして、日本は公文書を残していけるのか?

『日本の公文書─開かれたアーカイブズが社会システムを支える』


著●松岡資明
定価●1,800円+税
ISBN978-4-7808-0140-8 C0000
B6判 / 200ページ / 並製
[2009年1月20日発行]

詳細はこちらをご覧ください。

バンパイヤとして生きてます

1407775569_251s.jpg先週のエフメゾはパーティだったので、BGMは、四十六歳の伏見ママとしては目一杯若ぶってみました。エスム先生にも「よくがんばりました」と褒められた。テヘッ。という話しを夜中、あるお客様の前でしたら、「でもなんでカイリー・ミノーグがかかってるんですか?」と驚かれた。三十代半ばの彼にしたら、「Step Back In Time」は大学時代に好きだった懐メロらしい。一方、ママにしたら、その曲はとっても今風で「なんか先端っぽくてカッケェ!」という感じで iPODにセレクトしたのであった。

ママだって若いときには全米トップ40(←これも古いけど)を欠かさずチェックするようなチャートマニアで、時代のいちばん新しいところに官能する感性をちゃんと持っていた。それがいつから更新されなくなったのか……。たぶん、そういうのって、過去のポップナンバーのどこまでを「いま」として感じるかでわかるのだと思う。ということで振り返ってみたら、ママは、マドンナを例に挙げれば、「Papa Don’t Preach」(1986)はちょっと古い気がするけど、「Vogue」(1990)なら全然新しい感じがするのだ。つまり、ママの感性は二十年前から更新されていませんでした! あーん。

そんなふうに大方、人の感性とかリアリティってある時代で更新をやめてしまうものなのだ。まあ、音楽とかなら趣味の問題として済ませられるが、これが価値観とか時代性へのシンクロ率となると弊害も出てくる。とくにママの場合、物書き業もやっていたりするので、時代の感性=リアリティを思考に繰り込むことは職業上重要になってくる(べつに、“いま”がすべて正しいわけでも、なんでも新しいものが優れているわけではないけど)。それで、これまでも、なるべく若い世代に取材したり、感性的に豊かな子たちに接したりするように努力してきた。ブルボンヌ先生やエスム先生などは、ママのそういう戦略ゆえこちらから接近していった方々だ(ごちそうさま!)。その彼らが三十代になると、ママのターゲットはたなべね先生やぼせ先生の世代になり、この子たちが社会人になると(子供だった彼らもいっぱしの社会人!)今度は……と続き、現在は、アンジェラ世代がママの“チューチュー行為”の草狩り場になっている。←なんだか自分がバンパイヤに思えてくる

1407775569_215s.jpgママは別に謙虚な性格ではないのだけど、いや、本質的には傲慢な性格にもかかわらず、年を重ねれば重ねるほど、若い人たちに「教わっている気分」になってきて、「先輩感」というのは失っていったような気がする。自分としては三十代半ばくらいがいちばん“偉そう人格”だったように思うんだけど。これ、ほんとなんです。だって、多少へ理屈をこねることにはたけていても、パソコンについてまったくわからないし、ネットはちゃんと使えないし、ポップカルチャーには遅れているし……。それに実際、貯金も身分もないから、若い人に自慢できるものもないしね(←それは痛い)。

なので、いまは若い人たちに疎まれないように少しでも老化を食い止めることが至上命題。そういう意味で、エフメゾをはじめたのは本当によかった。新しい感受性が向こうからやってきてくれる! いやあ、おかげで少しは時代を更新することができる(はず)。でもそれに甘えず、こちらも加齢臭をできるだけ抑えなければならない。

ということで、今週2/10(水)のエフメゾの音楽特集はママ的には未来音楽! Lady GAGAさんやPINKさんをガンガンかけちゃうもんね。つか、早速レンタルしてきたんだけど、すでにどっちがどっちだかわからない(汗)。でもママは努力家、あの苦手だったビヨンセ様のイキどころさえ最近体得したので、きっと大丈夫! 10日は休日前の夜なので、週末気分でゆっくり遊びに来てください。もしかしたらいつもとちょっと客層も違うかもしれないので、愛が生まれたりして……。ちゅーか、先週はノンケカップルが見事、誕生したエフメゾでございました(笑)。

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国会の書店さん/五車堂書房さん

先月、国会の中にある五車堂書房さんに営業に行ってきました。

元は神保町にあった書店さんが請われて国会内に出店。神保町の方のお店は閉店して国会のお店だけが残ったという少し変わったお店です。ポットでは『日本の公文書』をはじめ、図書館の本があるので、結構ニーズがあるのではないかとかんがえ、見本を持って伺うことにしました。

国会の中ということは軽々に入れまいと判断し、一度電話してみると、「ああ、図書館の本だしてるよね」、とご存知の様子。「明日の午後にでもお伺いしてご案内したい書籍があるのですが」と伝えると、「明日の午後ね。解りました。永田町で降りて参議院の通用門に出る出口があるから。そこ出たらすぐだよ。」とあっさりとアポが取れ、道まで教えていただきました。

翌日、『日本の公文書』『ず・ぼん15』『低炭素革命と地球の未来』『本の現場』『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』を持って、営業に伺いました。よくよく考えると近辺を車で通ったことはあるものの国会議事堂に入ったことはない私。近くの警官に聞いて、数十メートル先の入口に行ったら今度は「ここは見学用だから」とまた別の入口へ。完璧お上りさんだと思いながら、ようやく通用門につきました。

普通の書店営業の場合はカウンターで担当の方に取り次いでもらえば済むのですが、さすがは国会。まずは入館理由を書く書類を書き→窓口に提出→窓口から五車堂書房さんへ電話→OKが出たら入館が許可されます。なので、アポ無しは無理です。電話してよかった。

入館証をもらったら金属探知機をくぐります。空港にあるやつです。精度が高く、モノを全部出してベルトを外してようやく入館。窓口で「地下1階にございますので」と言われたので階段を降りる。……が影も形もない。国会内で工事が行われていることもあり、もはや迷路同然。3回も人に道を聞いてようやく到着。やっぱりお上りさんです。

お店は目測で15坪弱ほどでしょうか。「ポット出版です、営業に伺いました」と言うと、その方が社長さんでした。挨拶して取り次いでいただき、見本を見せると、「ふーん。なるほど。どうかなあ。」と浮かないお返事。ちょっと店の中を見てごらんと言われて店を1周。

◯客層は政治家、秘書の方などスタッフ、官僚のほか国会図書館からもいらっしゃるとか。
◯新書・文庫なども揃っていて、思ったより普通の品揃え。
◯雑誌コーナーは小さい。けれども『F1速報』など雑誌コーナーが小さいお店では余り見ない雑誌も。成人向雑誌もあり。
◯政治家の著書、社会系の専門書が充実。

今回持っていった本はそういう意味では少しずれてるかも、とは思いつつ、『日本の公文書』はニーズがあるはずと感じたので、お勧めしたのですが、流れのままに世間話に。

お前タバコ吸えるのか、と言われて一緒にタバコを吸ったりしながら、最近の政治家や官僚が読む本が昔とどう違うかであるとか、神保町にお店があった頃の話、書店同士の付き合いの顔は広いから今度紹介してやるというありがたいお話まで、いろいろとお話頂きました。

そして、「昼は食べたのか?ここに来たらここで飯を食わなきゃダメだ」と言われて、お店の隣にあるそば屋さんへ行ってこいとなり、急遽昼食。しばらくするとお店で作業していた人(お店の人かと思ったら、官僚さんでした)と社長もいらして、一緒に昼食。きつねそばは学食みたいに安くてなかなかの味。

結局1時間以上ほぼ雑談だったのですが、最終的にちょっとこの辺空けて置いてみようかと言っていただいて『日本の公文書』『ず・ぼん15』『低炭素革命と地球の未来』の注文を頂きました。売れてくれるといいのですが。弊社サイトを見ていて、かつ国会でお仕事をされている方はあまりいないと思いますが、いらしたらぜひ五車堂書房さんでお買い求め下さい。

帰りにはここにしか売っていないらしい『国会議員要覧』を購入。DMに活用できたら、と思ってゲットしました。

後日、本を手配してお電話。「次の新刊(『千代田図書館とは何か』)はお薦めしたい商品なのでまた伺います!」と行ったら「ああ!来なよ来なよ。」と嬉しそうに(?)快く言っていただきました。数少ない書店周りの中でも色んな意味で貴重な経験でした。また行きたいと思います。

決意というより成り行きでライターに [下関マグロ 第18回]

最近はそうでもないのかもしれないが、昔はエロ業界について勘違いしている男が多かった。

僕がアダルトビデオの助監督やエロ本の仕事をしていると言うと、「撮影現場に連れてってくれ」というようなことをよく言われた。

そんな物見遊山感覚のお願いは実に困る。こちらは遊びで行っているわけではない。仕事なのだから。

たしかに、アダルトビデオの撮影現場では、男女がセックスをしているのを間近で見ることができる。しかし、現場のスタッフがそれを見て興奮することは皆無といっていいと思う。

全員、仕事をしているわけで、それぞれ果たさねばならない役割がある。見ていて楽しむ余裕などなかった。 続きを読む

いただいたご本『大人問題』

978_4_7808_0141_5.jpg● 小浜逸郎『大人問題』(ポット出版) 1900円+税

こういうと生意気だけど……小浜逸郎さんは同世代の思想家である上野千鶴子さんなどに比べると、器用でもないし、条件反射的な頭の回転にも劣ると思う。だけど、だからこそ、自分が引っ掛かかりを感じた問題を深く掘り下げて、じっくり考えることをしてきた方だと想像する。彼は、”こういう文脈だったらこう言えるし、こういう理論からするとこのように見える”みたいな安易な相対主義にも陥らない。あるいは、”あなたの見ていた世界は偽りで、本当の世界はこのようなものです”みたいな危ういカタルシスを読者に与えようともしない。市場ではこういう態度の著者はそれほど「売れない」だろうが、思想家としては信用ができる。

そういう小浜さんの頑固な味わいが本書『大人問題』からはにじみ出ている。思想や理論としての切れ味を残したまま、なんとも人間的なこうばしさが漂っている。自分の父親について回想したエッセイや、藤沢周平についての評論など、60代まで実直に生きてきた男ゆえの奥行きがあって感動すら覚える。

社会批評としても流行の理論や言い回しに流されず、射程が広く深い。

「おそらくかつての小さなムラ社会的(氏族、部族的)な共同体では、私たちがいま考えるような家族的な共同性はそれほど強く意識されなかった。
 その代わりに、ある共同体全体の宗教とか、労役を通じたまとまり意識(たとえば狩猟や航海や戦闘に参加する男たちの共同性)のほうが重みをもって受けとめられ、配偶関係や血縁関係の認知構造としての「家族」は、その原理を保存しながら、それらの共同性(同胞意識)のなかにぼんやりと融解していたと考えるのが妥当だろう。
……しかしいっぽう、家族は近代になって初めて成立したというようなよく見かける言説も極端である。配偶関係や血縁関係の認知構造としての家族観念は、やはり歴史時代のはじめから存在したと見なすべきで、それはたとえば、山上憶良の歌やギリシア神話(たとえばオイディプス神話)や旧約清書などからじゅうぶんうかがえることである」

こういう批判に応えようとする研究者ははたして今いるのだろうか?

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