月別アーカイブ: 2009年11月

「落語を観るならこのDVD」のカバーができるまで

11/11の日誌で「二人で生きる技術」のカバーができるまでの話をしたので、
今日は「落語を観るならこのDVD」のカバー制作について書こうと思います。
ほっとくと、書くタイミングをのがしてしまいそうだし。

●落語を観るならこのDVD

紅白と緑がかった銀色でちょっとお正月っぽい感じになりました。
表紙はえんじに黒の縞、見返しはうこん色で古い着物のイメージです。

落語初心者から上級者まで幅広い層に気軽に手に取ってもらいたいので、
あまり渋くせずに落語の楽しいイメージが伝わるデザインにしたいと思いました。
そこで、初心者も上級者もどちらも見て楽しめるのはなんだろう?と考え、
八や熊やご隠居などさまざまな落語の登場人物をイラストで描いてもらうことにしました。

イラストレーターは川口澄子さん。
「七十二候美味禮讚」(小学館)「仏像のひみつ」(朝日出版社)などの著書があり、
私が5年くらい前からお願いする機会を狙っていたイラストレーターさんです。
川口さんの絵は、「旧暦」や「漢方」や「仏像」などの難しい内容のモチーフでも
内容をちゃんとわかっていて絵にしているのがわかります。
きっと落語のイラストも、落語をあまり知らない人にも、知っている人にも
楽しめるイラストにしてくれるんじゃないかと思い、編集部に相談してお願いすることにしました。

当時の衣装が載っている資料を用意して、どの登場人物をイラスト化するのか考えて、
その人物がどんな人か伝えるためには噺のあらすじも伝えなくっちゃ……と
イラストイメージをうまく伝えられるかとても不安があって資料をさまざま用意したのですが
打ち合わせに行ってみたら、川口さんはすごーく落語が好きだということが判明。

最近行った落語会の話や、落語好きのお友達の話などを伺って
あー、もう問題ないやとすっかり安心してイラストをお任せして帰ってきました。

そうして上がってきたのがこのカバーイラストです。
落語界の住民達と特定の噺のシーンがイラスト化されてちりばめられています。
どのイラストが何の噺か、どの登場人物(名前のない登場人物もいますが)かわかるでしょうか?

せっかくなので、ここで答えを載せておきたいと思います。
答えは下の画像をクリックして見てください。
『』でくくってあるのが噺のタイトルです。

DVDkotae_hyou1.jpg

DVDkotae_hyou4.jpg

●画工・川口澄子の絵日記帖
http://kwgcsmc.cocolog-nifty.com/blog/

お部屋1986/書影利用自由の表示について

あんなにやる気のない購読者募集だったのに、さっそく申し込んでいただいた方々がいらっしゃいまして、バカじゃないかと(ひどい)。

ここ最近は中国の動画投稿サイトやSNSから中国の人たちの意識を探るというシリーズをやっていまして、これ自体、まあまあ面白い内容なのですが、途中から読んでも意味がわかりにくいと思いますので、今申し込むだけ無駄です。またやる気のないことを書いてみました。
 
 
さて、「書評における表紙問題」が長くなってきたので、またまとめておきます。

1963/多摩図書館廃棄本問題と「書影使用自由」の表示
1982/「書評で本の表紙を出すことができない」問題
1983/中の著作権・外の著作権
1984/商品パッケージの著作権
 
前回書いたように、インターネットによるさまざまな商品の販売が可能になって、「そうした方がメリットがある」と感じる企業が出てきたために、「なあなあ」にされていた問題がにわかにクローズアップされているわけですが、販売用の写真使用は営利目的であって(複製した写真自体を販売するわけではないにせよ)、それより書評で本の表紙が出せないことの方が優先的に検討されるべきです。

書評も値段をつけている以上、商品紹介であり、販売目的とした紹介文であるということであれば、商品販売用の写真使用がOKになることによって自動的に書評の問題も解消されますが、話の順番がおかしくないか? 中身をいくら批評していても本の表紙が出せないことは放置されてきたのに、「値段さえつければパッケージの著作物を複製使用していい」という話がいきなり出てくるのは、どうも納得しにくい。
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進行中・松沢呉一新刊『クズが世界を豊かにする』日誌

年内の発行に向け、着々と進行しています。
今日は松沢さんに再校ゲラを渡し、サブタイトルを決めました。
タイトルが「クズが世界を豊かにする」で、サブタイトルは直球で「YouTubeから見るインターネット論」としました。

ここまで、たぶん15分くらい。
で、その後はお説教、です。
おっかしいな、松沢さん「黒子の部屋」では「11月は調子が悪い」って書いてあるんだけど、早口で「いかに高橋は考えていないか」を論理的に説かれました。
沢辺も同席していたのですが、もちろん松沢さんサイドにまわり、お説教(生き生きしてた)、です。

おかげで終電逃してしまった。ビール飲んじゃえ。

馬好きな人

最近、立て続けに、馬好きな人の話を聞いた。

一人めは、ル ゴロアのマダム・大塚敬子さん。

神奈川県厚木の厩舎に、4頭の馬を飼っているそうだ。

二人めは、『ず・ぼん15』の著者・石松久幸さん。

アメリカ在住の石松さんは、自宅で5頭(4頭だったかな?)飼っているのだそうだ。

那須は、石松さんから「どうぞ、馬に乗りにきてください」って言われたそうだ。

一緒に行っちゃおうかな。

三人めは、ポットの近所にある書店、STYLE BOOKSの店主・大久保亮(あきら)さん。談話室・沢辺の大久保さんの回を読んで、大学時代に馬術部だったことを知った。

1週間くらいの間に、3人だからかなり多い。

来週あたり、馬雑誌の編集の仕事がきたりしてね。きたら、私はやるよ!

いただいた本●社会学にできること

筑摩書房の山野さんからいただきました。

kizou20091117.jpg

書名●社会学にできること
著●西研、菅野仁
定価●840円+税
装幀●クラフト・エヴィング商會
発行者●菊池明郎
発行所●株式会社筑摩書房
印刷・製本●中央精版印刷株式会社
2009年11月9日発行
新書判/224頁/並製

●全国の書店で買えます
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中公新書「親を惑わす専門家の言葉」にドキッ!

編プロ部の仕事で取材をお願いしたことのある
筑波大学の徳田克己さんが「親を惑わす専門家の言葉」(中公新書ラクレ)という本を出された。
子育てに関する専門家の研究結果が、テレビや雑誌などで紹介されて広まる過程で、
その内容が変質し、誤ったフレーズが広く流布してしまうことに警鐘を鳴らす内容。
本の中では、「テレビやビデオを見ると、発達がゆがむ」「3歳からでは遅すぎる」など、
9つのフレーズを取り上げ、その問題点を指摘し、子育てへの生かし方をアドバイスしています。

日頃、発達心理学や教育学を専門とする方々に取材し、
それをまとめて原稿にする仕事が多いので、まさにドキッとする内容です。
上記のようなことがないように、気を配ってはいるつもりだけど、
自戒を込めて、じっくり読もうと思います。

ポット出版社長・沢辺均の日記-49[2009.11.13〜11.16]

結構、日にちをあけずに日記に取りかかった、と思ったら、4日分だ。
早いな、毎日が。

●2009.11.13金
ポット会議/掃除大会。
午後から大塚隆史さんの新刊「二人で生きる技術」のプロモーションで、
新宿三丁目にある大塚さんのバー、タックスノットへ。
オールアバウト[恋愛チャンネル]のガイド・西郷 理恵子さんによる、大塚さんインタビュー。
大塚さんはゲイだけど、ノンケの人にも読んでもらいたいもんだ。
夜は、PHPに「人間学アカデミー」の事務局会議。9期は、来年2010年9月開講予定になりました。

●2009.11.14土
ひたすら寝ていた土曜日。ヨク寝れたもんだ。
4時ころ寝て、15時まで寝て、
S社のOさんの、娘のダンナ=重松佑さん『東京映像旅団上映会』に行く。
行くたって、原宿KINEATTICっていう、歩いて3分のところだけどね。
アーティストとアルチザン、とか、英語ばっかりの画面について考えてしまった。
デザインするとき、英文を使うととってもラクなので、
できるだけ使わないようにしてきた。
でも、最近みる、チラシやら、こうした映像での英語の氾濫をみて、
逆に、100年単位でみると地球規模で言語が統一される可能性があるのかも?
なんて考えた訳ですよ。
帰ってきてから、また寝る。夜中に起きてまた日曜の4時くらいまで寝る。そして、日曜は12時に、
オフクロの電話で目覚める。
雨を理由に、鉄とすずとの代々木公園ドックラン行きはサボりました。

●2009.11.15日
昼過ぎ、早々に鉄とすずと一緒に代々木公園ドックランへ。
ドックランは公園のイチバン奥にあるので、行き帰りで、外周をほぼ一周。
ホームレス・テント村も「見学」。これが目的で外周を歩く。
絵の展覧会のようなこともやってた。
帰ってきて、小浜逸郎さんがあらたに始めた映画鑑賞会。
ポットの会議室とテレビをかすことになったんだ。
残念ながら、おいらは、津田大介「twitter社会論」発刊記念イベントにいく。
仲俣さん、小林さんが出演。
朝日新聞の丹治さん、幻冬社の小木田さんがいた。
小林弘人さんからは、写真集「羯諦 (ぎゃあてい)」に、お褒めの言葉をいただく。
丹治さんや仲俣さんとおしゃべり。
荻上チキさんとも名刺交換。有料メールマガジン「シノドス」は購読してるのだ。

●2009.11.16月
中央公論新社の新シリーズの本文デザインで悩む。
色々考えて、画期的なノートみたいな専門書、ってのを考えたんだが、
ちょっと過激すぎるだろうな。
いろんな「宿題」すませてたら、あっという間に22時半だ。
でも出社が10時30分だからな。

商品基本情報センターへ承諾書を←ポット出版沢辺

版元ドットコム会員のみなさんへ

今日は、日本出版インフラセンター(JPO)の「商品基本情報センター」についてです。

 JPOについては、サイトを参照を。
 http://www.jpo.or.jp

商品基本情報センターというのがあります。
商品基本情報という、出版界に一つ、書籍の共有データベースを作っています。
書籍情報は、出版社からの情報提供がもっとも大切です。
版元ドットコムは、このため、書籍データの登録の際に、ボタン一つでデータ送信する仕組みを作っています。

こうした書誌情報の整備は、版元ドットコムの発足の目的(自社の書誌情報を業界全体+インターネット上に広く配って販売促進にする)にも合致しています。
電子書籍化、Googleブックサーチ、さらには国立国会図書館などのジャパンブックサーチなど、さまざまな動きがありますが、
これらへの対処の基本は、出版社が、主体的に、自らの道を決めることだと思います。
とくに書誌データの整備は、上記の事態への対応の基本の基本です。

ここに版元ドットコムの活動の意味もあるのです。

もちろん、商品基本情報センターであつめた情報の公開に一定の制限があることなど、まだ未完成/不十分な点もあると思ってます。
で、その不十分な点は、積極的な協力の上で、具体的な改善案を提案することで、克服していこうと思っています。
(沢辺が、そのセンター案を作った在庫情報整備研究委員会のメンバーですから、皆さんの意見も含めてそのパイプ役をするつもりですし、幹事会としての取組みもやっていこうと考えています)

この商品基本情報センターの運営は、出版社の「新刊1点発行につき500円」という集配信料でまかなわれています。
例えば、年間8万点の新刊につき、集配信料が出版社から支払われれば、4000万円になり、センターの費用がまかなえます。

さらに、これは、なにか一方的に「徴収」するのではなく、出版社の「承諾書」にもとづいて、
取次(日販・トーハン)の支払い控除や、直接振込でおこなわれています。

お願いごとです。
日本出版インフラセンター(JPO)に「商品基本情報集配信料課金承諾書」を送って、今後の新刊1点につき500円の集配信料を払っていただきたいということです。

JPOから、版元ドットコム会員でまだ承諾書をもらっていない会員社に、「商品基本情報センターについて」という文書と承諾書はがきがおくられます。
ぜひ、承諾書の送付をお願いします。

○もし、みなさんの要望があれば、このことについての説明会を主に版元ドットコム会員社を中心におこなうこともできます。
要望をおよせください。
○質問も、このメーリングリストに流してもらってかまいません。会友に JPOの事務局の大江さんも参加してますから、
大江さんからも答えてもらえると思いますし、沢辺もお答えするようにします。
こちらに大江さんの説明があります。ご参考までに。

出版界に一つの共有データベースを 2005-12-7 水曜日
日本出版インフラセンター 大江治一郎
http://www.hanmoto.com/diary/2005/12/07/261/

松沢呉一新刊『クズが世界を豊かにする』

『エロスの原風景』に続く、松沢呉一さんの今年二冊目の新刊は、YouTubeを中心に、インターネットは世界をどう変えたかを検証するメディア論です。

YouTubeにアップされている動画を75本紹介し、「深読みの松」こと松沢さんが既存メディアの現状、インターネットの現状を読み解きます。

発行は12月半ばを予定。ポット出版のサイトでは、紹介するYouTubeの動画へのリンク集をアップする予定です。

今週は小浜逸郎さんの新刊『子供問題』の入稿も控えているし、禁酒して頑張らなくてはだな、これは。。

等身大パネルと愛の暮らしを [北尾トロ 第12回]

いつものようにアートサプライ内のパイン事務所でうだうだしてると、増田剛己がやってきて仕事の話があるという。

「最近知り合ったムサシっていうエロ本の編集者から、何かやってよって言われてるんだよ。一緒にやんない?」

「ほぅ、ムサシか」

「あれ、知ってるの?」

「まったく。でもヒマだからいいよ。やる、やります、やらせてください!」

「ギャラはすごく安そうなんだけど、打ち合わせの経費は出るから、うまいもんでも食べてくれって。しゃぶしゃぶでも食べに行きますか」

「いいねえ。しゃぶしゃぶなんて一度しか食べたことないよ。行こう行こう。企画会議ってことで」
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