月別アーカイブ: 2009年9月

フリーライター初仕事と居候生活 [北尾トロ 第7回]

名刺を作ったからといって、すぐに仕事があるわけでもない。編プロのバイトをやめるついでにライターを名乗ったようなもので、計画性もなければ具体的なアテもなかった。さらに金もない。手元にあるのはイシノマキから最後にもらった給料の残り8万円だけである。身の自由は手に入れたものの、当座はパインの仕事を手伝うことが主な仕事。これは家賃の代わりなので収入には結びつかない。

だが、これはまずい、ライターとして身を立てるべく動き出さねば……と思わないのがナマケモノのナマケモノたるところで、時間があるのをいいことに毎日ぶらぶらと街へ出て名画座で映画なんか観てしまう。食べ物はパインのところにあるし、8万円あれば2カ月は生きていけると消極的に計算してしまうのだ。面倒見のいいパインのことだから、それくらいだったら居候させてくれるのではないかという甘えもあった。
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お部屋1949/宗教への嫌悪感が生ずる条件

しばらく間があいてしまいましたが、「modernfreaks」でのインタビュー連載が再開しました。今回以降は、「黒子の部屋」では未公開です。
 
 
では、「1947/風俗ライターという前職」「1948/『草の根』にこだわるワケ」の続きです。

りゅうさんは9月1日付けのエントリーで、こうも書いています。

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それまで、東村山事件ブロガーの方々は、基本、簡単に言うと「創価もカルトだが、ゼリの根もカルトだ!」という主張の基本路線があったように思います。

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これだとまるで相手を「カルト」と呼べば批判した気になる「ゼリの根」の連中みたいですが、表現はともあれ、私を含め、「草の根」や瀬戸弘幸を批判するプロガーの中に、どちらにも批判的である人たちが少なくないのは事実でしょう。

どう批判的なのか、どの程度批判的なのかは当然人によって違っていて、私について言えば、この2年間で少しずつ変化してきたようにも感じています。

もっとも変わったのは、世の中に流れている反創価の言論の中に、デマの類いが混じっていることを強く認識するようになったことです。「草の根」の言うこと、ゼリーグルーブの言うことはもちろんのことながら、乙骨正生や段勲といった連中の言うことにもいちいち眉に唾をつける癖がつきました。さすがに「草の根」や瀬戸弘幸たちと行動をともにできるだけのことはあって、この人たちもまた根拠のないデマを平気で流せる人物だと断じてかまわないでしょう。
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溜息に似た言葉

「御縁でもってまた一緒になろう」
──川端康成『雪国』より

文学作品に書かれたセリフの一言を
劇作家・岩松了が読み解き、
名作の世界を5人の若手写真家が写す。

2005年〜2008年に『Domani』(小学館)で連載されたコラム「溜息に似た言葉」の単行本化。
書下し『グレート・ギャツビー』の回と、5人の若手写真家による写真40点、
岩松了と若手写真家との対談から生まれた人物エッセイ「写真家の言葉」5本を追加収録。

◎いただいたコメント
騙されたり、信じたり。泣いたり、笑ったり。傷付いたり、許されたり。
言葉って、この世で一番色っぽくて危険なものなのかもしれない。
恋をしている若者も、倦怠期を迎えたご夫婦も、
この「溜め息に似た言葉」の中に、身に覚えのある瞬間を見つけるはずだ。
──小泉今日子

岩松さんの前では、すべての言葉が全裸にされます。
なので
僕は岩松さんの前では<無口な男>を演じ続けています。
──リリー・フランキー

お部屋1948/「草の根」にこだわるワケ【追記あり】

「1947/風俗ライターという前職 」の続きです。

2年もの間、「草の根」にこだわり続けているのは、人一倍正義感が強いとか、平気で嘘をつく人が許せないとか、責任感が強くて、ひとたびやり出したことを放り出せないとか、暇で暇でしょうがないとか、人によってそれぞれ事情はありましょうが、薄井市議の問題で、ああも「草の根」に対する反発が起きたのですから、その中から、4人や5人は、批判を継続するのが残るのは、そうおかしなことではないでしょう。

動機はさまざまにしても、「草の根」はひとたび興味を抱くと、怒りが次々と湧いてきます。いかに今までデタラメをやり続けてきたのかってことです。

例えば、私の場合は、たまたまラジオ関係の知り合いが多いこともあって、「草の根」が関わるコミュニティ放送「多摩レイクサイドFM」の悪い評判を知ることもできました。この悪い評判もまた創価学会とはまったく関係がない。著作権料の支払いをごねているだけでも、そりゃ、悪い評判が出るでしょう。

あるいは、朝木直子がお祓いをするために神社に訪れていたことをたまたま知るなど、面白い情報が次々入ってきたことも、なかなかここから離れられなかった理由です。「こんなことをいつまでもやっていたくない」との思いはつねにありつつ。
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『溜息に似た言葉』●発売中です

ポット出版の新刊『溜息に似た言葉─セリフで読み解く名作』が9月5日(土)より発売中です。全国の書店、オンライン書店でお買い求めいただけます。お問い合わせフォームからの、直接のご注文も承っております。

溜息に似た言葉 セリフで読み解く名作

著●岩松 了
写真●中村紋子、高橋宗正、インベカヲリ★、土屋文護、石井麻木
定価●2,200円+税

ISBN978-4-7808-0133-0 C0095
4-6変 / 192ページ / 上製

内容紹介

「御縁でもってまた一緒になろう」
──川端康成『雪国』より

文学作品に書かれたセリフの一言を
劇作家・岩松了が読み解き、
名作の世界を5人の若手写真家が写す。

2005年〜2008年に『Domani』(小学館)で連載されたコラム「溜息に似た言葉」の単行本化。
書下し『グレート・ギャツビー』の回と、5人の若手写真家による写真40点、
岩松了と若手写真家との対談から生まれた人物エッセイ「写真家の言葉」5本を追加収録。

◎いただいたコメント
騙されたり、信じたり。泣いたり、笑ったり。傷付いたり、許されたり。
言葉って、この世で一番色っぽくて危険なものなのかもしれない。
恋をしている若者も、倦怠期を迎えたご夫婦も、
この「溜め息に似た言葉」の中に、身に覚えのある瞬間を見つけるはずだ。
──小泉今日子

岩松さんの前では、すべての言葉が全裸にされます。
なので
僕は岩松さんの前では<無口な男>を演じ続けています。
──リリー・フランキー

目次など詳細はこちら

髪についてのあれこれ

3カ月近く髪を切ってなかった佐藤さん。
先日、ドアから「お待たせ」と言って登場したときに
風を受けて後ろ髪がなびいていました。
その姿は80年代・グループサウンズ。
そんなわけで今日、佐藤さんの髪を切りました。
井上陽水のBGMが流れる中、
ゴミ袋をかぶってキッチンペーパーを首に巻きつける佐藤さん。
ハサミの切れ味の悪さに密かに不安を感じつつも、平静を装って切り進める私。
40分後には、なんとか佐藤さんを2009年バージョンに仕上げることができました。

ところでいま、私と佐藤さんは
カツラ(フルウイッグ)を探しています。
私は、髪が伸びるまでの間の、頭ボーボーなのをやり過ごすため
佐藤さんは、たまにロングへアーを味わいたいのと
打ち合わせなどでお客さんをおどろかしたいためです。

若者向けだけどギャル用でなく、自然なカツラを売っている店をご存知の方、ぜひ教えてください。

ポット出版社長・沢辺均の日記-32[2009.09.01-09.04]

最近さぼらずにこの日記を書けている気がする。うれしい。

●2009.09.01火
朝、S社で企画・デザインのブレスト。
夜、友人・前田和男さんと代々木で飲む。ついついおしゃべり盛り上がって、11時ころの終電まで。
完全団塊世代のいまだ心は全共闘おじさん、ってのがイチバン嫌いなタイプなんだけど、前田さんだけは
気が合うんだな、、。

●2009.09.02水
H社のプレゼン。当社の担当部分は佐藤が話す。
さすが、元女優(ってぜんぜん売れなかった)。声が通って、いい出来だった。
社長さんも、なんどかうなずいてくれていた。結果は4日金曜。
夕方、S社とデザインの打ち合わせ、とブレスト。
この日、新刊の山中学写真集「羯諦」の見本が、予定より早く届く。
新刊委託なしの、注文だけ。120冊くらいの事前注文。6,000円+税とたかい、しな。
宣伝用のチラシを刷り直し。まったくゾーニングの大切なポイントを理解しとらん。
那須、大田、小久保。
見たくない人が見ないでいられる自由を最大尊重することだ。

●2009.09.03木
9時から、芳賀沼製作のウエブサイトのブレスト。
腹割って考えてることを話した。ここの整ちゃんとは仲良し。
出版会議をして、出版システムのPC設置。日昄コンピュタテクノロジーの川久保さんたち。
プリンタ設定に悪戦苦闘。
この日は、竹田青嗣・橋爪大三郎さんの新刊、「低炭素革命と地球の未来」の見本ができてきた。
先週の、「溜息に似た言葉」岩松了につづき新刊ラッシュ。
だけど、7月のTIBF先行発売の「デジタルコンテンツをめぐる現状報告」「本の現場」永江朗、以降、
8月は新刊出せなかったので(つまり遅れてたってことだ)、、、、。
出来はいいな。

●2009.09.04金
ポット会議、掃除大会。
掃除大会中、文房具の筆記具引き出しを、佐藤とひたすら整理。
替芯やら、雑多なペンやら。使いかけのモノなんかを捨てることにして、
まずは、打ち合わせ机に「捨てるぞ 必要なモノは各自持ってけ」とメモして
ドカッと置いておいたら、いつの間にか半分に減ってる。
だれが持っていったんだ?
午後、版元ドットコムで発行してる、
書評・パブリシティ掲載情報(新聞各紙に書評が掲載された書籍のリストです。版元ドットコム会員以外の出版社の情報ももちろんお届けします)」
NPOげんきな図書館への作業委託の引き継ぎ。
うん、いい打ち合わせであった。高橋慶太くん、頑張れ。
17時から大田とボイジャーへ。
ポット出版の新刊、今後、iPhoneなどの電子書籍として同時発売(同時期?)を計画してるんで、
その打ち合わせ。
そのご、ボイジャーの鎌田純子さんたちとボイジャー行きつけの飲み屋へ。
遅れて、ボイジャースタッフ2名。
栗原はるみが世界一おいしいと紹介したポテトサラダや、トウモロコシのかき揚げやら、うまかった。
twitterで、「純子ちゃんとさんま」と写真付きでつぶやく。
若手社員教育問題や、借金・経営問題、ジブリネタ、渋いアニメネタなど、でもりあがる。
会計を鎌田さんが済ませて、接待してくれる気でいたみたい。
そこは(ほぼ)割り勘に持ち込む。

「 日本の難点」宮台真司、★★★★☆
週末は、来週のでるべん勉強会のレジュメと、「わたしの戦後出版史」の書評を書かなきゃね、下書きだけでも。

お部屋1947/風俗ライターという前職

瀬戸弘幸の話に戻る前に、この二年について、何回かにわたって書いておくことにしました。

「りゅうオピニオン」の9月1日のエントリーにこうあります。

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東村山ブロガーの方々が、それぞれ何を契機に、どんな感情を持って戦っているのか・・・いまだにほとんど把握できていないのが現状です。

ただ、「あれ? 東村山事件で学会員じゃない人たちが戦ってる。なんでだろ??」という驚きの感情を強く覚えました。

東村山事件以外で、このような現象は起こっていません。

これは、矢野市議という特異な人格、パーソナリティーの持ち主が事件の中心にいた故に起こった現象でしょう。

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十分ではないながら、経緯を見ていたりゅうさんでさえも、ワシらがどうしてこうもこの問題にこだわっているのか、よくわからないのですね。私も他の人のことはよくわからないのですが、私の事情を当事者から説明しておきます。ここまで書いたことを読み返していただければいいのですが、二年間のことをすべて読むのは大変ですし、これはりゅうさんだけのことではないでしょうから、最近、「草の根」に関心を抱いた人たちにとっても、説明しておく意義がありそうです。
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ウエブサイトはナレッジ(笑)データベース

この日誌で、結構いろんなことを書いているのだ。
それは、実は、ポットのスタッフに向けて書いている面があるんだけど、
どうも、スタッフはよそのことのように読んでいるのかもしれない。

たとえば、最近書いた、
・日本出版学会・出版流通研究部会(2009.06.18木)「版元ドットコム「成功」を考える」報告 [2009-09-01]
では、版元ドットコムのこと、こういう風に考えることができるんじゃないか?
とか、情報を公開する意味、ってこういうことだと考えてるんだ、とかを、スタッフにしってほしい。
(ここからが大切)だから自分のやってる仕事でも、情報のを社内に公開したり共有する意思をもってほしい、
などと思っているのだ。
「へーそうなんだ」から「ならばオレのやってる仕事で言えばこういうのを日誌に(あるは社内一斉メール)
書くといいんじゃないか、なんてね。

それから、
・twitterdeアンケート「Googleブック検索って使ってる人いますか?」 [2009-08-26]
なんかでは、「twitterでアンケートで使ってみようか?」とか、
「うーん、なら他にどんな使い方があるだろうか考えてみよう」とかを期待してるワケ。

うん、期待し過ぎか?

でこっから。今日はぜひスタッフたちにも実際にやってほしいことだ。

オレは、ウエブサイトって、(まあ大企業ではできないかもしれないけど)
自分の、あるいはポットのナレッジ(笑)データベースとして使うのがいいと思っている。

帝国データバンクみたいな調査会社から、年に一度くらい会社情報の確認の調査票みたいのが
送られて来る。ちゃんと答えて送ってる(なぜか?という理由は略)。

ポットは、ちょくちょく資本金を増やしてる。
これは、という人に出資をたのむのだ。すると、今資本金がいくらなのか記憶に自信がなくなる。
そこでウエブサイトで確認する。
そのために、ウエブサイトは増資したときに直しておくのを忘れないように気をつける。
ただし、直したらすべてわすれてもいい、と自分に言い聞かせてる。

書店から在庫確認/注文の電話がくるけど、
最近は品切れのタイトルを覚えられない。
オレのメモリがすり減っていることもあるし、品切れ本が増えた、既刊本が増えたからでもある。
なので、電話を受けながらポットサイトにアクセスして、検索して答えるように、してるし、させている。
これもポットで出している本のデータベースだ、。
だから、版元ドットコムデータベースに必ず登録→ポットサイトに自動で反映→ポットサイトの在庫情報などは最新のものになる、というサイクルを大切にさせている。

先に書いたオレの原稿も、ここに出しておくので、自分のマシンにはその原稿/データは置いていない。
ある種の、これまでに書いた原稿のデータベースなのだ。

つまりウエブサイトを「そのことが起こったタラ、サイトを更新」して、データベースとしてるのだ。
それも、一時はやったナレッジマネージメントみたいなもの。
もちろん、「お客の●●さんは酒が好き」とかの「ナレッジ」は掲載できない。
でも掲載できない情報なんてそれほどないんだよね。