月別アーカイブ: 2009年8月

本の現場●KINOビジョン放映中

本の現場』(永江朗・著)の情報が、全国の紀伊國屋書店の店頭で上映されています。

紀伊國屋書店店頭モニターで上映中の「KINOビジョン」内、ビジュアルブックニュースにて、30分に1回、20秒間登場するそうです。
『本の現場』は非再販商品のため、「定価」ではなく「店頭販売価格」という表記になっていました。

上映期間は8月1日(土)〜8月21日(金)の3週間です。この機会に、ぜひご購入を!

●『本の現場』は紀伊國屋書店さんを含め、全国の書店でご購入いただけます。
版元ドットコムで買う
Amazonで買う
紀伊國屋BookWeb

●『本の現場』の著者・永江朗さんのは大目録.comで「本と本屋さんの夕日」を連載中です。

●ポット出版サイト内、『本の現場』に関する記事はこちら

ライターのギャラについての話〜その1〜 [下関マグロ 第5回]

この原稿は北尾トロと僕が交互に書いているわけだけど、僕自身、北尾トロの原稿を読むのが楽しみである。あの頃は知らなかった新事実というものが、わかるからだ。

北尾トロの前回の原稿にあったイシノマキでのアルバイト料が月に11万円から12万円に騰がったという記述。これにはけっこう驚かされた。

すでに書いたが、僕はオナハマという会社で15万円の給料で雇われ、イシノマキに出向するというおかしな雇用関係だったが、北尾トロより僕のほうがたくさんもらっていたとは夢にも思わなかった。 続きを読む

お部屋1930/岩崎定夢と稲川会

いろいろと書きたいことがあるのですが、最近の話題については他の方々にお任せして、瀬戸弘幸がどうやってメシを食ってきたのか、そして、今現在どうやってメシを食っているのかについての話を続けることにします。

お読みでない方は先に以下をお読みください。
 
 
「1857/瀬戸弘幸と岩崎定夢」
「1858/岩崎定夢のカンパ要請 」
「1859/岩崎定夢と瀬戸弘幸の伝言ゲーム 」
「1861/岩崎定夢とフリーライター社」
「1863/瀬戸弘幸が触れられたくないこと」
 
  
瀬戸弘幸が師と仰ぎ、長らく経済活動をともにしてきた岩崎定夢の肩書きは「ジャーナリスト」です。定価1万円もの競馬必勝本を出すのがジャーナリストの活動なのかどうか知らないですが、瀬戸弘幸は、師の活動を見て、「これがジャーナリストか」と思って、自分も「ジャーナリスト」と名乗ったのかもしれません。

「ジャーナリスト」のはずなのに、岩崎定夢の詳細な経歴が不思議とネット上に見当たりません。

「瀬戸弘幸の資金倉庫」「瀬戸氏と岩崎定夢氏」に出ていた以下が比較的詳しい経歴です。元は無名会のブログです。

http://s04.megalodon.jp/2009-0603-0127-51/blog.livedoor.jp/mumeikai/archives/50085049.html

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世話役の岩崎定夢氏は、『日本ジャーナリスト名鑑』によると「週刊映画タイムス記者、週刊サンケイ記者を経て、現在フリーライター特報版発行人。直木賞作家・胡桃沢耕史の門下生。ひと頃は政治結社・大行社の発行する『大吼』の編集長をしていた」とある。 続きを読む

「新着雑誌記事速報」リニューアル

前回のエントリーで、今年の3月に当館で公開した「新着雑誌記事速報」を、はてなRSSからGoogle AJAX Feed APIに切り替えるため、テストしていることを書いた。

「新着雑誌記事速報」というのは、国立国会図書館が配信する雑誌記事索引のRSSを利用し,はてなRSSを使って、受入雑誌の新着記事を公開する図書館サービスであることは、前回にも書いたとおりである。
以前は、受入雑誌の約4分の1にあたる114誌(2009.3.1現在)の新着雑誌記事を見ることができる「ゆうき図書館新着雑誌記事速報」(旧)版を7/18まで公開していた。
こちらでは、はてなRSSのフィードを自動振り分けする機能を利用して、『2006年版雑誌新聞総かたろぐ/メディア・リサーチ・センター発行』の分野コードに準拠し、各分野ごとに記事名を一覧できるようになっていた。

このサービスの最大の問題点は、

  1. はてなRSSは、配信されてから2週間以上経過したデータを保持しない仕様のため、国会図書館が記事情報を登録してから2週間経過すると記事情報が表示されなくなる。
  2. 分野ごとに振り分けただけなので、特定の雑誌に掲載された記事を探すのには向いていない。

ということだったので、これらを少しでも改善すべく、リニューアルすることにした。

今回のリニューアルでGoogle AJAX Feed APIを利用することにより、タイトルを選んで記事を表示することが可能になった上、最新の記事情報は消えないようにもなった。
また、これまで利用していた国立国会図書館が配信する雑誌記事索引のRSSに加え、株式会社富士山マガジンサービス(fujisan.co.jp)の目次新着情報「Fujisan RSS」を新たに利用することで、受入雑誌の約65 %にあたる272誌(2009.7.1現在)の新着雑誌記事を見ることができるようになった。

○(新)「ゆうき図書館新着雑誌記事速報」
http://www.lib-yuki.net/room_ad/sokuhou-blog.html

タイトル別表示が可能になり、対象誌数が倍以上に増え、表示も消えなくなったのだから、このリニューアルの成果は結構大きいと思っている。

リニューアルの鍵となった、Google AJAX Feed APIというのは、JavaScriptを使用してRSSフィードをダウンロードし、表示する仕組みのことである。

用意されたサンプルコードを、目的にあわせて加工してつくるので、JavaScriptとhtmlの知識が多少は要求される。
だが、似たようなものを公開している人がたくさんいるので、それらを参考にすれば、プロでないと手が出ないというほどでもない。

少し前に、ある市立図書館の人が「これからの司書はJavaが書けなきゃ勤まらない」と言っているというのを伝え聞いた。
ちょっと極端だし語弊のある言い方だと思う部分もあるが、確かにGoogleやAmazon、はてななどが提供するAPIを、図書館サービスに活用しようと思ったら、避けては通れないのだろうという気もする。

更にProject Next-LのEnjuというシステムや、まちづくり三鷹のシステムのような、Ruby on Railsで開発された図書館システムの今後の可能性を考えると、RoRも知っておきたいし、Webサービスを推進する以上は htmlも多少は書けた方がいい。
また、日々データベースを使って仕事をしているのだから、そうすると当然ながらSQLは知っていた方がいいということになる。

いろいろ羅列してしまうと、すごく大変なことで、図書館員の仕事が一変してしまうような印象を受けるかもしれないが、そんなことはない。

インターネットが普及する前の時代、オンラインデータベースを検索する際には、少ない検索数で効率よく絞り込むスキルが司書には要求されていた。
その頃のオンラインデータベースは、Dialogなど学術情報系のものがほとんどだったから、公共図書館はそういったものを利用していなかったに過ぎない。

公共図書館の仕事は、本や雑誌だけにとどまらず、さまざまな媒体の情報を扱って提供するものだと言って、 違和感を感じる司書はもう少ないだろう。
インターネット上の資源を利用者に提供したり、あるいは自館の情報発信に有効に活用したいと考えるのは、当然の流れだ。
そうすると、JavaやSQLも使えた方が良いというのも、突飛な話ではない。

だからといって、そういうことを話すと図書館にプログラマーばかりを揃える必要はないと言う人が必ずいるだろう。

もちろん、確かにそればかりが司書の仕事ではないのだから、正論だと思う。
またパソコンはどうしても不得手という職員もいるだろうし、個人のスキルも様々だ。
だが、習得できればはるかに進んサービスが出来るのに、それは司書の仕事じゃないとか、自分には関係ない、もしくは無理だと思い込んでいる人が多いように思う。

例えば、ある条件の統計資料を急に求められたとする。
その時に、SQLを知っていれば瞬時に回答できるのだが、わからなければまずシステム担当者を探すことになる。
そのシステム担当者が、各業務のデータを熟知していれば話は早いが、そうでなければ要求を伝え、理解してもらうのに、また時間がかかる。
こういうことは、何もSQLに限った話ではない。
各業務担当がWebサービスを検討・推進できれば、それだけスピーディな展開が可能になる。

SEに任せきりだったり、館内に1人だけ詳しい人がいる程度の状態とは、雲泥の差が出てくる。

やはり、わからないよりはわかったほうがいい。

そうはいっても、すぐにプログラムが書ける司書を揃えることなど不可能なのだから、やはりじっくり育成するしかない。
最低限、プログラムが書ければ具体的に何ができるのかを上司が理解し、勉強を推奨する必要はあるのではないか。
公共図書館の管理職者に司書経験のある有資格者は多くはないようだが、司書の仕事の目的やアウトラインを理解した上で、現場の司書たちが学ぶモチベーションを持続できる環境を提供することが、何より大事ではないかと思う。