月別アーカイブ: 2009年8月

いただいたご本『前略、離婚を決めました』

● 綾屋紗月『前略、離婚を決めました』 1400円+税

名著『発達障害当事者研究』の著者である綾屋紗月さんの、よりみちパン!セからの新刊である。今回は幼少のころから記憶を掘り起こし、思春期の孤独、恋愛から結婚・離婚に至るまでの自己史を、自分の子どもたちへの手紙の形式で書き綴っている。

平易で繊細な文章も読ませるが、内容はけっこうエグい。元夫との離婚までの過程をセックスの問題にもちゃんと突っ込んで語っている。そういう意味では他にあまりない類の本だろう。その率直さは感動的でもあり、夫婦というものの本質的な問題を描き出している。

本書については別に書評を書くことになったので詳細はそちらにゆずるが、ただこの本を読んで伏見は、「でも、自分もこの人と結婚して暮らしたら、DVのアルコール依存の夫になるかもしれない…」とふと思った。夫の暴力の原因を彼女に押し付けるつもりはないのだけれど、どうしてそのような読後感を抱いたのか、いつか自己分析してみたい。

鉄とすずは避暑。「中井正一伝説」は面陳。

今日は鉄もすずも北軽井沢に避暑にでかけている。ぜいたくな犬たち。
というわけで、いつもは机の下にいる黒い塊がいなくて寂しい。

ジュンク堂の池袋店で、「中井正一伝説」がエスカレーター近くで面陳(めんちん)になっていた、と
デザイナー山ちんからの報告を受ける。
ありがとうございます。うれしいです。

いただいた本●atプラス 01

太田出版さんからいただきました。

atプラス01

書名●atプラス 01
著者●上野千鶴子, 岩井克人, 柄谷行人, 水野和夫, 湯浅誠ほか
編●atプラス編集部

発行所●太田出版
定価●1,400円+税
A5判変型 160ページ 並製
2009年8月4日 第1刷発行

●全国の書店で買えます
Amazonで購入する

いただいたご本『どんとこい、貧困!』

● 湯浅誠『どんとこい、貧困!』(理論社/よりみちパン!セ) 1300円+税

ずいぶん前に版元から送っていただいた本なのだが、ずっと手に取る気がしなかった。帯に「「自己責任」よ、これでさらばだ!」というコピーが謳われていて、こういう二者選択、勧善懲悪的な議論がすごく嫌いだからだ。

反差別の運動でも、政治的な運動でも、どこからどこまでを社会の問題にすべきなのか、個人の問題として引き受けるべきなのかは、実際すごくセンシティブな線引きで、その感度を大切にすることでしか社会的な了解は成立しないと思う。格差社会批判というのは、自由か平等かという古典的な論議の変奏で、経済状況が良くなれば自由に重きが置かれ、悪くなれば平等への希求が増す、という一方の思潮の出方にすぎない。なので、「自己責任」だけを諸悪の根源であるかのような物言いって、すごく幼稚で、時流に乗っているみたいで……。

とはいえ、読んでみれば本書の言っていることはけっして間違っていない。平等の側の観点から見れば、こういう格差社会批判は当然ありうるもので、80年代、90年代のバブリーな時代に自由のほうに線引きが寄っていたことを考えれば、視点を平等の側に戻す必要もあるだろう。著者は現在の社会の一面を説得力ある形で記述することに成功している。そういう意味では非常に良い本。だけど、シリーズのバランスで考えれば、自由のほうの視点で世界像を示す本があってもいいかもしれない。両方そろって初めて、若い人は社会への複眼的な見方を獲得できる。

8/12(水)は和モノ祭り

wawa.jpgもう夏休みに入っている人もいるかもしれませんが、来週のエフメゾはお盆休みの前日にあたる人が多いことと思います。なので、「和モノ祭り」を開催します。

って大袈裟なものではないのですが、8/12(水)は甚平、浴衣などの和装、六尺、勝負下着などで下着飲みをしてくださる方、お待ちしております! せっかくのお盆ですので、「和」な気分で楽しみましょう。もちろんドレスコードでもないので、普段着でのご来店でも大丈夫ですよ。

着替える方はビニール袋で着てこられたものをお預かりします。女性の和装での参加も大歓迎ですが、下着飲みは男子にかぎります(笑)。

料金は通常通りで、営業時間も17:00−19:00がカフェタイム、19::00−04:00がバータイムです。深夜はお客様がいなくなり次第、看板を消しております。

ポット出版社長・沢辺均の日記-26[2009.07.30-08.7]

でもやっぱりためちゃった。

●2009.07.30木
出版会議。夕方から「35ブックス」の営業会議で筑摩書房へ
よる、千駄ヶ谷のイタめし屋マンジュペシェで、接待という名の飲み会。
楽しいおしゃべりをさせてもらた。

●2009.07.31金
午前ポット会議。
午後Nプロジェクト工作で、Yさんとある人のところへ
夜は出版コンテンツ研の暑気払い(要は飲み会)で、お茶の水ピッコロティガー。
あー、面白い話だったなー。
終わってから、謀議に行く。だいたい方向は定まった。

●2009.08.01土
小さな「庭」に柵をつくった。愛犬・鉄とすずを庭に出しても、
隣に逃走しないように。楽勝。
鉄とすずを代々木公園ドックランにつて行き帰りに生協で野菜などを買い込む。
ラタツゥーユを鍋一杯作り置き。
夕飯は、これで。

●2009.08.02日
HD録画と、テレビと、読書と、。
雨で、ドックラン中止。

●2009.08.03月
夕方、出版社システムの導入打ち合わせ、日販コンピュータ。
18時から映画「バサラ人間」の興行打ち合わせ。
3月、ユーロスペースから始まって、アップリンク(渋谷)、札幌興行の総括。

●2009.08.04火
午前中は、このマンション、ビラセレーナ管理組合理事会。
夜は、神保町で、出版社の人と飲む(といっても僕は今ほとんど酒を飲まない)。
情報提供のお礼ってことでただ酒。
なんだけど、バンド遊びのことばっかり。

●2009.08.05水
午前、友人の紹介で、出版事業をやりたい人の相談。
タコシェの中山さんが、山中学写真集のことなどで来訪。
夕方、日販コンピュータの人来訪、情報交換。
日経新聞朝刊に「国会図書館の本 有料ネット配信」の記事
いろいろ電話したり。

●2009.08.06木
午後、出版会議。
その後、中央公論新社の新シリーズブックデザインの打ち合わせ。
日販コンピュータと倉庫の大村紙業とシステム導入の打ち合わせ。
終わってから、慌てて「神宮花火鑑賞会」準備で、炭をおこし、肉の準備、温野菜、など。
会長・飯島洋一さん、をはじめ手助けがたくさん。助かった! ありがとう。
A社のEが酔っぱらい。大田の性格をめぐっておしゃべり。いろいろありました。

●2009.08.07金
午前はポット会議・掃除。
午後、山中学写真集の仕様の相談でKコムの墓田さんと打ち合わせ。
夜は「ず・ぼん」編集会議。図書館の現状にうつな気分。
国会図書館が日経記事に「文書」をだしたって、語研の高島さんからメール。
電話で、内容を教えてもらったけど「文書」は入手できず。
と思ったら、ネットのでてやんの

8日(土)早朝に北軽井沢の友人の別荘に出発する予定。これから荷物作んなきゃ。
夕飯、まだ食べてない。11日(火)まで休みだ。
鉄とすず、たっぷり走らせてやるんだ。それと、庭の草刈り。
買うぞ!草刈り機。石油のちからで、自然の雑草をやっつけるのだ。

全国公共図書館研究集会(サービス部門 総合・経営部門)での講演テーマ案募集

来年1月に開かれる、全国公共図書館研究集会(サービス部門 総合・経営部門)で基調講演することになってるんです。
ポット出版の著者であり、友人でもある↓湯浅さんが、推薦してくれて、そんなことになった。

で、そのテーマ(講演タイトル)を8月20日までに出してくれっていう依頼文が今日とどいた。
 ◆日本図書館協会の紹介ページ(ホントの数行だけど)→http://www.jla.or.jp/jlaevent.html

いったいどんな話をするとウケるのか全然イメージつかないし、図書館の現状にややダウンな気分でもあって、
困っている。
そんで思いついた。
この日誌や、Twitterで意見を募集してみたらどうなるか?
まったく反応がなければ、めちゃくちゃさびしいんだけど、えい、やってみよう。

ということで、みなさん、もしよければ意見を送ってくれませんか?

「出版社って図書館のことをどう思ってるのとか聞きたい」とか
「出版の危機の具体的なとこ聞きたい」とか。

出版社を代弁はできないけど、できるだけ数字を含めて具体的に話させてもらいたいな、と思ってます。

このページのコメントでもいいし、
公表されたくなければ、ポット出版のお問い合わせフォームを使ってもらっていいし、
kin●pot.co.jp あてでもいいんです。

ぜひ、お力、お知恵、貸してください。

一応研究集会の要項などを一生懸命に入力しておきます。

あ、謝礼5万円+アゴ足つきだって、依頼書にかいてあった。
────────────────────
平成21年度 全国公共図書館研究集会(サービス部門 総合・経営部門)
同時開催/関東地区公共図書館協議会運営研究会

1 研究主題
 出版文化の危機と新しい図書館像
2 趣旨
図書館にとって出版は必要不可欠な存在です。今その出版文化が危機に瀕しています。
若年層を中心とする活字離れ、Googleブック図書館等のインターネットや非活字資料の普及による紙媒体資料の衰退など、出版文化を取り巻く課題ひゃ、図書館のサービスや運営にも大きな影響を与えつつあります。
厳しい社会情勢のなか、出版や書籍販売などの業界と図書館がより良い関係を築くことが、利用者の多様なニーズに応えられる新たな図書館像を探るキーになるのではないかと考えました。
今回の研究集会では「出版文化の危機と新しい図書館像」と題して、研究者、出版者、図書館という異なる立場の方々にご意見をいただき、出版文化と図書館について研究討議したいと考えています。
3 主催
 (財)日本図書館協会 公共図書館部会
 関東地区公共図書館協議会
 新潟県図書館協会
4 主幹
 新潟県立図書館
5 期日
 平成22年1月14日(木)〜平成22年1月15日(金)
6 会場
 新潟市民プラザ 大ホール(NEXT21ビル 6階)
7 参加者
 全国の公共図書館職および関係機関の職員、学校及び教育委員会関係者、図書館利用者、
NPO、図書館ボランティア、その他図書館に関心ある人
8 日程
 (略)
9 内容
(1)基調講演
 「    」
 講師 夙川学院短期大学 准教授 湯浅俊彦氏
 「    」
 講師 ポット出版社長 沢辺均氏
(2)事例発表
 「千代田図書館の取組み(仮題)」
 発表者 千代田区立図書館 館長 新谷由子氏
 「    」
 発表者 国立国会図書館 総務部企画課電子情報企画室長 田中久徳氏
(3)情勢報告
 日本図書館協会 ○○氏
(4) 全体会
「出版文化の危機と新しい図書館像」
 (上記メンバー)
 コーデネィター
 新潟県立図書館 館長 安藤哲也氏
10 参加費
 研修集会 3000円 情報交換会 6000円
(以下、申し込み方法など、略)
────────────────────

『本の現場』(永江朗著)増刷しました

7月13日に発行した『本の現場 本はどう生まれ、だれに読まれているか』(永江朗著)を増刷しました。
初版2,500部で、今回の2刷が1,500部、合計4,000部になります。

本の現場
著者●永江朗
希望小売価格●1,800円+税
ISBN978-4-7808-0129-3 C0000
四六判 / 228ページ / 並製
[2009年07月 刊行]
印刷・製本●シナノ印刷株式会社
ブックデザイン●山田信也

目次

◎本はどう生まれているか
01●新刊洪水
02●本を出したい
03●ネット発の本
04●ライターの事情
05●編プロのいま
06●情報の無料化

◎本はどう読まれているか
07●アサドクとドクソン
08●「読書ばなれ」の根拠
09●新書ブーム
10●書店をディレクションする
11●本屋大賞と読ませ大賞
12●ベストセラーは誰が読んでいるのか?

◎付録・インタビュー
本棚が町へ出て行く─幅允孝(聞き手●永江朗)
再販制度はもういらない─永江朗(聞き手●沢辺均)

あとがき
プロフィール

関連リンク

●ポット出版サイト内の関連記事
「『本の現場』(永江朗著)の非再販扱い(再販売契約維持契約の不適用)について」
「取次との「取引約定書」「再販契約書」はこうなってるんです」
「『本の現場』に質問」
・上記含め、『本の現場』に関する記事一覧
●『本の現場』を取り上げたブログ記事
「本の現場」本屋のほんね
「永江朗『本の現場 本はどう生まれ、だれに読まれているか』」空想書店 書肆紅屋
「本の現場」ReadMasterの軌跡 3RD stg
「書店と読者に、本の価値をジャッジ」シニア世代がつぶやくニュース
「7月14日(火)」返ってきた炎の営業日誌
「本の現場、小松崎茂……ブックフェアで買った本たち。」空犬通信
「本の現場—本はどう生まれ、だれに読まれているか」経済学部生のレビュー
「新刊を非再版で発行(価格拘束なし)ポット出版」tx別館(本とネットの話限定)
「えっ!?本屋さんが値段を決められるの?」どりぃむめっせ営業日誌
「値引きOKの本」のほほん
「販売価格は書店側で決める本を出版へ by ポット出版」じだらく-マーケティングが語りたいけど語れない人のブログ
「出版幻想」GONT-PRESS
「再販制に乗らない本。ポット出版の試み」空手家図書館員の奮戦記 ~Library0.2からの出発?~
「永江朗さんの新刊」Berlinbooks infomation
「VAIO/尼崎/非再販」intoxicated life
「東京国際ブックフェア」ママさん編集者のぶらぶら日記

『本の現場』を取り上げた雑誌・新聞記事

・朝日新聞 2009年7月8日(水)夕刊「再販制に一石『本の現場』」
・出版ニュース 2009年8月上旬号 巻頭コラム「非再販本『本の現場』で思うこと」
・毎日新聞 2009年7月20日(月)朝刊メディア面「再販制 今こそ議論必要」(清田義昭)

TeX と InDesignで数式を作ってみた

 

数学の教材のお仕事(ごりごりの数学の問題ページじゃなくて読み物的なところですが)で、

分数とかを作っていたところ、

市川せうぞーさんのブログでTeXのお話が書かれていた

■[TeX]TeXことはじめ〜TeXで数式を書く

当時は、別な仕事で、終わんないよ(涙)とつぶやきながら大量の表やグラフをつくっていたので、

ほとぼりが冷めたころ、というか昨日、まねして、

こちら

How to install X and pLaTeX environments on Mac OS X

のまねをしてインストール

X11とかはまあいらないだろうということにして

とりあえず動かせたぽいのですが、

うーん、、TeX2imgはお手軽ぽくていいのだけど、

素でTeXで数式かける能力は持ち合わせてません

ということで、TeXShopと行ったり来たりしては

イラストレータやインデザインと行ったり来たりして、、、

ということを想像したら、、ちょっと萎えました。。

 

なんとかならんかなあと思っていたら、

なんかなりゆきでLaTeXiTを発見

http://www.apple.com/downloads/macosx/math_science/latexit.html

 

TeXShopみたいな初心者向け的なパレットもついていて、

LaTeXPalet

 

TeX2imgくらいお手軽そう(数式部分だけいれてボタンをポン)

LaTeXiT

 

アウトラインのPDFでコピーできるから

InDesignにもコピペでもってける

一瞬ジャギジャギだけど、

InDesign

 

表示を高品質にしたら平気

InDesign

 

これでいいんじゃないか????

 

オイラー方程式もかけた!(意味はわからないけど)

euler

 

 

ということを報告してみました

とりあえず数学のページはLaTeXiTは使わないで組みましたが。。

山中学写真集『羯諦』出します

本日、早速ofellabutaさんで取り上げていただきましたが、
ポット出版は9月に山中学さんの写真集『羯諦』を出します。

現在、掲載する写真を含めた本文まわりはほぼ出来上がり、函や表紙、本文の用紙についてさまざま検討しているところです。

山中学さんは1959年、兵庫県生まれの写真家で、25年間に亘って「阿羅漢」「不浄観」「羯諦」「童子」「浄土」「無空 茫々然」という6つのシリーズを撮影してきました。今回の写真集『羯諦』はその集大成で、6シリーズから108点を収録します。

序文はカリフォルニアの日本美術研究者、パトリシア・J・グラハム博士。

定価6,000円+税と安くない写真集ですが、
250mm×250mmの大きなサイズで山中さんの写真を堪能していただけると思います。

モノクロで写し取られたそれぞれの被写体の、生き物としての本質をご覧ください。

【目次】
◎序文─パトリシア・J・グラハム博士
●阿羅漢
●不浄観
●羯諦
●童子
●浄土
●無空 茫々然
◎活動歴
※全文、日英対訳付き

【山中学 プロフィール】
1959年生まれ。広告写真家の助手を4年余務める。その後独立、23歳で上京。
コマーシャル写真家の道を歩み始めるが、広告写真と自分の追求したい写真の温度差を感じ、
自らの世界を極めたいと思い、作品の制作を始める。

──私の生まれ育った大阪近郊の尼崎の町は町工場労働者たちの多く住む場所で、
昔から仏教が深く根付き、仏教にまつわるお祭りが多く、住民たちの信仰も厚く浸透していた。
私が小さい頃、交通事故に遭い病院に運ばれ、10日間も意識不明で生死をさまよった事があり、
幸いにも私はこの世に戻ることができ、その身代わりに可愛がっていた犬が死んでしまった出来事があった。
この奇妙な霊験や奇跡的な生還から、生と死、仏教に関心を持つようになった。
作品を通して仏教の真意を視覚的に伝えたいと思っている──

1989年、東京で初めての個展“阿羅漢”を開く。現在は、東京に住みながら、ニューヨークのギャラリーを通して作品を発信し続けている。

山中学の写真(著者のサイト)
※リンク先で公開されている6シリーズの被写体は「ホームレス(阿羅漢)」「動物の死骸(不浄観)」「老婆(羯諦)」「アジアの子ども(童子)」「奇形者(浄土)」「堕胎児(無空 茫々然)」です。

『羯諦』書店FAX(予価7,000円+税とありますが、定価6,000円+税に決定しました)