月別アーカイブ: 2009年2月

第59回ベルリナーレ 2月5日(初日)

いよいよ今日からベルリン国際映画祭、通称ベルリナーレの始まりです。
プレス向けの上映は、だいたい朝9時から開始。上映の30分前には並ばないと、満席で座れなくなってしまうほど、世界各国からのジャーナリストであふれています。
今日は初日だったので、オープニング上映はお昼の12時から。その後、
4時間の上映時間が話題の日本映画「愛のむきだし」を見ました。順を追ってその2本を紹介しますね。

グッゲンハイム美術館の銃撃シーンが目を引くも、
華やかさに欠けるトム・ティクヴァ監督の「The International」

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事前情報によると、クライヴ・オーウェン演じるインターポールの捜査官と
ナオミ・ワッツ演じるニューヨークの検事が、国際的な銀行の不正を暴くために活躍する
アクションスリラーとのこと。物語の舞台は、ベルリンを皮切りに、ニューヨーク、
ミラノ、イスタンブールとめまぐるしく展開。
監督のトム・ティクヴァ(写真下右)はドイツ出身で、恋人を助けるため、
ひたすら走る女性・ローラを描いた「ラン・ローラ・ラン」(1998年)が有名で、
この作品のヒット以来、世界的に活躍している人。最近の作品には、
「ヘヴン」(2002年)、「パフューム ある人殺しの物語」(2006年)などがあり、
ケイト・ブランシェット主演の「ヘヴン」も、
ベルリン映画祭でオープニング上映されたことがあります。

青木さんが、ドイツの新聞「ターゲスシュピーゲル」で、
記者が監督に取材した記事を読んでいて、その情報を教えてくれました。
それによると、監督はニューヨークのグッゲンハイム美術館で撮影するのが夢で、
それが今回叶っているのだけど、「その結果がどうなっているのかは、
見てのお楽しみ!」ってなことが書いてあったそうです。

そんなこんなの情報を頭に入れ、「The International」を見ました!
最初に感じたのは、世界各地が舞台になっているという点、
男くさいという点、ヒタヒタと追いつめられるような音楽を使っている点などなどで、「ボーンアイデンティティ」シリーズの第2作目、第3作目に似ているなぁ〜、
ということです。しかし、「ボーンアイデンティティ」の主役マット・デイモンは、
この映画に限って渋い男の魅力を発揮していたのに対し、
「The International」の主役クライヴ・オーウェンは、どこをどう見ても、
魅力的な男には見えませんでした。単に好みの問題だけ?かもしれませんが、
この俳優さんがいろいろな映画で主役を張っているのが不思議です。

アクションスリラーと言いながら、女性でセリフがあるのはナオミ・ワッツほか2〜3人。
ほとんど男、男、男ばかりで、ドイツ人、アメリカ人、イタリア人などなど
いろいろな国の男が出てくるので、顔の見分けがつかず、
しかもアクションスリラーといいながら、会話のシーンが多いので、
内容がなかなかつかめず、ついつい睡魔が…。

でも、監督が力を入れたというグッゲンハイム美術館のシーンは、
映像の力のなせる技で、かなりな見所がたくさんありました。
この美術館は、真ん中に大きな吹き抜けがあり、螺旋状の構造になっています。
表参道ヒルズみたいな感じですね。絵を眺めながら、自然に下へ降りて行く、
という構造ですね。ここで、盛大な銃撃シーンが繰り広げられるんです。
いったいどうやって撮影したのか? まさか本物を借りてできないだろうから、
セットを作ったのだろうか? それともCG?(んなわけない?)などと、
見終わってから考えてしまいました。

会場の反応は、シリアスなシーンなのに時折、一部の観客から笑い声が上がったり、
そんな場面が何回かあると、失笑なのかなぁ?とも想像したり。
つまらない映画だと、途中退席も珍しくないベルリナーレですが、
その途中退席はあまりなかったものの、終了後の拍手はまばらで、
オープニングのわりには華やかさに欠ける映画でした。

●きわどい題材を扱いながら
純な愛に心つかまれる「愛のむきだし」

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いや〜。上映時間237分(約4時間)と聞いて、かなり及び腰でしたが、
見てよかった! 青木さんも大絶賛です。現在、日本で公開中なので、
みなさんも4時間にめげずに、ぜひどうぞ!

話はかなり屈折してディープです。
妻に先立たれ、牧師になった父に懺悔を強要され、
懺悔のために犯したくもない罪を犯していく高校生のユウ。
そして、いつしか盗撮のカリスマに!
盗撮が父にバレて殴られるも、父に殴られることに喜びを感じるユウ。
ユウが初めて恋に落ちるヨーコは女癖の悪い父を嫌悪し、
男そのものを嫌悪している女の子。
そこに、近親相姦および殺人の過去をもつカルト教団の女・小池がからんで、
二転三転…、結末がどうなるのか、ユウの愛は成就するのか、
目の離せない展開になっていきます。

何と言っても良かったのが、主役のユウを演じた西島隆弘(写真上左)。
「BLOOD on FIRE」でデビューしたAAA(トリプル・エー)の
メインボーカルの子らしいのですが、ハンサムというより、
すべすべの肌で女の子のようなキレイな顔立ちをしていて、
でも、時折見せる男っぽい表情がまたいいんです。
魅力は顔立ちだけじゃなくて、癖のない演技というか、何と言うか、
全編4時間ほぼ出ずっぱりなので、彼の魅力がなかったら、
つまらなかっただろうなぁと思うくらい、すごく引きつけるものを持っていました。
ヨーコに恋して、彼女のパンチラを見るたびにパンツが持ち上がる、
○○シーンさえも、難なくこなしていて、「よくぞやった!」という感じです。

また、小池を演じる安藤サクラ(写真上右の中央)。
いっちゃってる感じが半端じゃなくスゴいなぁと思っていたら、
奥田瑛二の娘でした。ある種、父をも超えた演技力かもしれません。
怖かったです。

監督は、「Strange Circus 奇妙なサーカス」で
第56回ベルリン映画祭フォーラム部門のベルリン新聞・読者審査賞を受賞した
園子温(写真下)。
きわどい題材を扱いながら、エンターテインメントに徹しているので、
盗撮シーンはかなりの笑い声が上がってました。
ともすると女性には不快感を与えてしまいかねない盗撮シーンですが、
単に笑いを取るためだけに挿入されているシーンではないし、
エンターテインメントとテーマ追求とのバランスが良かったのでしょうか。
不快感を感じることなく、私は楽しめました。
「愛のむきだし」。すごいタイトルですね。
親子の愛、男女の愛、友への愛…。
相手を思う気持ちをむきだしにすることを躊躇してしまいがちな日本人にとっては、
いろいろ考えさせられて、心に響く映画でした。
4時間の長さにたえきれず、途中で席を立った人もいましたが、
最後の拍手の大きさは、オープニング映画より長く、大きかったです。
日本人以外の人の心にも響いたのですね。

五賀雅子

酒飲みたい

自宅最寄り駅の一駅手前、浅草橋駅西口の立ち飲み屋は最高だ。
安い。それに尽きる。焼き物は一串100円、その他のつまみは50円〜、酎ハイは280円。
ここの酎ハイは濃い。氷はなし、で一気に呷ると胃が熱くなる。
酎ハイ、煮込みとレバ刺しで530円。1時間で4杯くらい飲み、たった1500円でフラフラになって自宅まで歩いて帰る。

作業服を着たナイスミドルたちに囲まれて飲む酒は楽しい。冬だからか、このお店では保温ポットに入った6合入りの熱燗(多分1500円)がバンバン売れる。で、みんなそれをここはビアガーデンかと見紛うピッチでがんがん飲む。すごすぎる。はやくこんな漢(おとこ)になりたい。

コートからマフラーまで全身がもつ焼き臭くなるのが難点といえば難点だが、今日も多分、行く。

お部屋1772/「特ア」の自作自演

締切に追われてパソコンに向かい続けているところですが、時折「いわなもが」と一人呟いては笑っています。日誤会の望むままに事を進めてくれるのですから、さすが「特ア」(「特定アホ」または「特別アホ」)です。

これに続いて、またまた「特ア」勢力がやってくれました。思い出し笑いがしばらく続きそうです。

時系列で追ってみましょう。

始まりは、「侍蟻SamuraiAri」の2月2日のエントリー「子供相手だろうが容赦なく発砲せよ!」のコメント欄です。
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いよいよ明日から開催! 第59回ベルリン国際映画祭

2003年から恒例となりました「ベルリン国際映画祭レポート」。
初回のみ参加し、その後はずっと青木さんにお任せしっぱなしでしたが、
今年は私、五賀が6年ぶりに参加して、このレポートをお届けします。
もちろん、青木さんも参加するので、彼女ならではの鋭い意見、感想も
随時紹介したいと思います。お楽しみに!

さて、今年の映画祭は、5日から15日までの開催です。
映画祭レポートは毎日更新する予定ですが、
ドイツと日本は時差が8時間あるので、日本時間で言うと、
だいたい1日遅れになりますね。でも、毎日更新!するので、
みなさん、ぜひ、毎日のぞいてください!

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開催日前日となる今日は、プレスパスをもらいに
メイン会場となる「ベルリナーレ・パラスト」(写真左)まで行ってきました。
例年のことのようですが、開催日前日だというのに、
まだ、会場の設営が終わっていない様子。大丈夫なのでしょうか?
右の写真は、メイン会場となりのハイアットホテル。
ここで記者会見などが行われます。
今年はどんなスターが来るのでしょうか? キアヌ・リーブス来ないかなぁ!
入り口のところにいるのは、金の熊ならぬ、銀の熊でした。

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プレスの人がもらえるバッグ(左)とプログラム(右)。
今年は、こんなデザインでした。
バッグは、ベルリン映画祭の記念グッズ売り場で一般の人も買えます。
プログラムは今年から無料配布になったもよう。
でも、その分、プレス登録料が高くなったような…。
ちなみに1人60ユーロでした。

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一般向けのチケット売り場(写真左)。
ここは毎年長蛇の列になっているそうです。
すでに売り切れの作品もありました。このすぐそばには、
ベルリン映画祭の記念グッズを売っています。
会社へのお土産にいいかも…。
右の写真は、会場付近の様子です。映画祭で上映される大きなポスターが
ずらっと並んでいます。

さてさて、ベルリン映画祭には、金熊賞を争う「コンペティション部門」の
ほかにも、フォーラム、パノラマなどいろいろな部門があるのですが、
6年前に金熊賞を見逃した私としては、今回はとにかく
コンペティション部門の全制覇を目指します。
コンペの枠で上映される作品は26本(コンペ外作品も含む)。
今回コンペには日本の作品は入っていないのですが、
フォーラム部門に2本、パノラマ部門に1本入っているので、
これも含めると全部で約30本は見る予定です。
プレス向けの上映は、毎日平均3〜4本はあるので、
明日からは過酷ながらも、幸せな日々が始まります。
明日見る予定の作品は2本。
オープニングとなるトム・ティクヴァ監督の「The International」。
フォーラム部門では、日本の園子温監督の「愛のむきだし」が
上映されます。こちらはなんと、4時間の長編作品。
日本でも先週公開されたばかりかな? 
明日紹介するので、お楽しみに!

鉄3周年

鉄がわが家にやってきて、きょうで丸3年が経った。
早いなー。

下の写真は、鉄が家にきた次の日に撮ったものだ。
おとうったら、最初は「おい、犬」なんて呼んでいたくせに
実はこんなになごんでいたのね。
真ん中の写真の鉄は、腹をみせているだけでなく白目までむいてるし。

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お部屋1771/いわなもが、特ア問題

先週末から今週にかけて数日うちをあけていただけで、あれやこれやと事態が進んでいて、またまたどこからどう手をつけていいのかわからなくなってしまいました。

中でも気になるのは、「柳原滋雄コラム日記」に書かれていた、乙骨正生とネットワークビジネス推進連盟との関係、そしてレイクサイドFMとの関係です。

いわなもが、もうひとつ気になるのは、「いわなもが」問題です。「いわなもが研究分会」では、「岩魚藻が」の意味だとの説が出ていますが、慶互師は「いわずなもが」の略だと言ってますから、この説には異を唱えたい。
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手作りの情報サービス戦略②

東京大学情報基盤センターが、学内職員向けに、「図書系職員のためのアプリケーション開発講習会」というのを行っている。
そしてそこで学んだ図書館員達が、新しい利用者サービスや業務効率化のためのツールを、自ら開発しているのだという。
そんな事例が、昨年11月にカレントアウェアネス・ポータルで紹介され、「情報の科学と技術」12月号の『ローコストでできるファインダビリティ向上』という前田朗氏の論文で、さらに詳しく紹介された。
最近僕の勤務先では、iGoogleやGreasemonkeyなどを利用したサービス拡張に向けて試行錯誤しているため、「新しい利用者サービスのために」という意味で、その講習会の今後にも興味があるし、出来ることなら参加したいくらいである。

僕自身は、以前から図書館員にSQLを自在に使える技術があれば、余計なシステムカスタマイズ費を抑えるのと同時に、業務効率化も進めやすいと考えていたので、スタッフにSQLの基礎やMS-Accessでのアプリケーション作成を指導してきた。
そういうことに取り組み始めたのは、14~5年前からだろうか。ともかく以前勤務していた大学図書館でもそうだったし、公共に移ってからも同じスタンスでスタッフを指導している。
SQLもMS-Accessもプログラミングの知識は不要なので、敷居は低いと思うのだが、必要に迫られるとか興味があるとか、何か動機がないと本気で習得する気にはならないのだろう。自在に使いこなすところまで育つスタッフは、あまり多くはない。
だが、ある程度マスターしたスタッフは、俯瞰で業務を把握するようになるなど、急成長するケースが多いのは事実だ。

本当は司書資格課程で基本的な考え方、例えば図書館パッケージシステム機能に干渉しない範囲でツールをつくるとか、業務DBに対しては参照オンリーが基本だとか、バックアップを採ってから一括更新するといったことは教えた方がいいんじゃないかと、随分前から個人的に思っていた。
そんな図書館システムリテラシーみたいなものがベースにあって、さらに新しいwebサービスの知識を持ち、自力で新しいツールをつくる力を持った図書館員が1人でもいれば、その図書館のサービスは大きく飛躍する可能性があるんじゃないだろうか。

だが、残念ながら学生対象にそんな教育をしているという話は、今のところ聞いたことがない。
これはとても残念なことだと思う。

格差/派遣切り

格差や派遣、派遣切りの議論が活発だ。
いままで、ほとんど関心を引かなかったことが議論されるのはいいことだし、
これをキッカケに、本当の意味のワークシェアリングが検討されても欲しい。

この事に最近考えるいくつかのことを書いてみる。

・山谷のどや街なんかで日雇いをつづけてきたけど、 続きを読む

映像事業部●映画「バサラ人間」2009.3.28(土)にいよいよ公開

ポット製作にかかわっている映画「バサラ人間」(監督●山田広野/原作●長尾みのる)の公開日が決定しました。2009年3月28日渋谷ユーロスペースにてレイトショーです。

ユーロスペース
http://www.eurospace.co.jp/index.html
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