月別アーカイブ: 2009年1月

エフメゾはできる店です(笑)

081.1_fuku.jpg友人たちにはよく知られたことだが、伏見ママの趣味は他人をカップリングすることで、店をはじめる前から友人知人のお見合いめいたことはまめにやってきた。これは、伏見ママが友情に厚いからとか慈愛に満ちているから、ではなく、カップリングすること自体が自分の快楽だったりするから。べつにそれでデキたカップルがまぐわうところを想像しながら「うっしっしっ……」とかしているわけではなく(←キモ)、誰かが自分をきっかけに幸せになってくれるだけでキモチイー!と感じられるのだ。

伏見はサッカーにはたいして興味はないんだけど、毎年お正月は高校サッカーを見て感動に浸る。そのときの感覚と、カップリングの快楽はちょっと似ている気がする。なにか他人様からその旬(もしかしたらそれは「青春性」というものかもしれないが)をいただいて、自分の心のコラーゲンにしているというイメージだ。べつに旬は若い人からでなくてもいただける。もちろん男女も関係ない。

そんなわけで、毎週水曜日は営業以上にカップリングをがんばっているわけだが、実は、開店して半年以上経ち、けっこうデキているのである! 知っているだけで複数組がエフメゾで恋人同士になっているし、きっと、ママの目を盗んで交尾をしている子たちもいるはず(笑)。で、先日、発覚したのだが、なんと、ノンケの男女までエフメゾで恋に落ち、いま付き合っているというのだ。(プライバシーに関わるので詳細は省きますが)知り合いに連れられてきた女子と、たまたまそのときに飛び込みで入ってきたノンケ男子(ママの本の読者)が、その後、そのようなことになっていると聞いて、ママは狂喜乱舞。

いやあ、ママ業って美味しい商売ですね。虚弱な伏見は水曜の翌日は毎週、寝込んでしまうのだが(昨日も風邪を引いたのか悪寒がして布団のなかでブルブル)、こんなふうに幸せになってくれる人たちがいると「やるぞー!!」という気になってくる。

でも、まあ、一応商売でもあるので、その念願が叶った女子に、
「じゃあ、お祝いに1杯いただくわね?」とママ接待。
その手の営業はしない方針なのですが、1杯で男がデキれば安いもんでしょ! ちなみにその男子はけっこう美形でした。

目録にISBNをつけてみる

ついにできました、ポット出版初の図書目録、『ポット出版図書目録2009』

これで書店さんや読者の方々から目録の請求がきても「弊社は目録がありません。一覧注文用紙ならありますのでこれで勘弁して下さい」と心苦しくも言わなくてもいい。目録があると、ちょっと出版社っぽい感じもします。いや、なくても出版社なのですが。

さて、今回の目録は、実験を兼ねてISBNをつけてみました。ISBNとは何か、日本図書コード管理センターによると以下のように書かれています。

どの国の、何と言う出版者の、どのようなタイトルの書籍であるかを特定でき、容易に検索できる基盤となる番号を決定するシステムが「ISBN」(International Standard Book Number)つまり国際標準図書番号です。

導入の歴史的経緯や意義については湯浅俊彦著『出版流通合理化構想の検証』『日本の出版流通における書誌情報・物流情報のデジタル化とその歴史的意義』をぜひお読み下さい。

そんなISBNを目録につけるというのは、あまり聞きません。私も見たことがあるのは、取次にある目録刊行会が出している目録、例えば『部落解放・人権図書目録』のようなものくらいです。リンクをクリックしていただければ解る通り、アマゾンでも微妙な値段で注文が出来るようになっています。

それではポットの目録でISBNをつけてみて、通常の新刊と同じように書誌登録を進めたらどうなるか、という実験です。もし登録が受け入れられれば、取次経由で目録を送ったり、amazonなどはさすがにキツいとしても、MARKに登録されたり、ということが可能なのだろうか。また、もし出来ないとするとそれはなぜなのかが解り、流通がどのようなルールで回っているのか、解っていそうで実は誰も解ってない部分がちょっとだけ見えるかもしれません。大げさですが。

で、以下のようなことをやってみてます。成果は以下の通りです。

書協DBへの登録→×(書協DBは「販売目録」なので0円のものは登録出来ない、とのこと)
取引取次への見本発送
トーハン→×(電話で事前に聞いたら登録しませんと言われました。これも「商品」でないため)
日販
大阪屋
太洋社
栗田→△(受領書が戻ってきました。OKってこと?)
中央社→△(受領書が戻ってきました。OKってこと?)
出版VANデータへの登録→◯(一応しておきました)
国立国会図書館への納本

現時点では上記のような感じです。今後、何らかの進展があったら、記録としてまた報告したいと思います。

いただいた写真集『MONSTER』

MONSTER。この写真集のタイトルにこれほど適切な文言はないだろう。それはエイズという厄介なMONSTERを題材にしているからばかりではない。なんと言っても被写体がHIV 、ゲイの活動家であり、編集者であり、文筆家であり、女装のパフォーマーでもあるピンクベアこと、長谷川博史氏なのだから。

戦後の日本のゲイシーンでは三島由起夫はじめ化け物的なエネルギーを放った人物が何人かいるが、長谷川氏がそのひとりであることは間違いない。一般に知られている名前ではないが、この人と一度関わったらその印象は生涯消えない焼きごてのように押されてしまう。そこらにころがっている革命家きどりの活動家ではない。自らの不遇を訴えるだけのマイノリティでもない。ましてや医療や行政の言いなりになっている病人でもない。被差別感も情欲も野望も孤独も愛憎も政治も友情も……俗世にあるすべての感情をうちに沸騰させる、巨大なエネルギーそのものなのだ。

写真家はこの一筋縄ではいかない被写体と闘うようにシャッターを切っている。かわいそうな感染者、いたいけな患者という物語に押し込められない獰猛な彼に、苛立ち、納得し、疑問を持ち、挑発され、距離を置き、説得され、恐れながら向かい合おうとしている。まるで格闘技のようにファインダーの向こうとこちらでその存在を賭けて。そして、そうした緊張のあいまに差し込まれる日だまりのような風景。それは戦場に咲く一輪の花のようなものかもしれない。その緊張と弛緩の不断の営みが人間の世界そのものに感じられる作品だ。

長谷川博史というMONSTERのことをこの日本という国に知らしめたい。LGBTの若いアクティヴィストはこの化け物と、菊池修氏同様、四つに組んで格闘してほしい(スルーするのは簡単だが、せっかくここに踏み台にするには最高の先達がいるのだ。これを使わない手はない)。そしてぼく自身、いつかこのMONSTERのことを書いてみたい。けれど、それをするにはいまのぼくは疲れ過ぎている。下手に手を出したら彼が放出する激流に巻き込まれて粉々になってしまうだろう。

*この不景気な時代にこういう(売れないだろう)写真集を出版したリトルモアに敬意を表したい。出版社としての見識と、矜持に感嘆するばかりである。

それぞれの抱負

去年と同様、今年のお正月を北軽井沢で迎えた鉄とすず。
泊まった別荘周辺は、寒い時期は遊びにきている人もほとんどなく
鉄とすずは走りたい放題。
鉄は贅肉を落とし、シェイプアップした体で帰ってきました。
すずは、さらに体力をアップして帰ってきてしました。(こわい)

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では、それぞれ抱負をどうぞ。

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すずは、これ以上、跳ばなくてよろしい。もっと地に足をつけてほしいぞ。
鉄は「つま先だち」って、それは不安定という意味? ある意味あたっているかも。

どすこい 出版流通●「文化系トークラジオLIFE」で紹介されました

『どすこい 出版流通』「文化系トークラジオLIFE」で紹介されました。
12月28日「文化系大忘年会」Part5にて、サブパーソナリティの森山裕之さんにご紹介いただきました。

なお紀伊國屋書店新宿本店3階で1/25(日)まで開催のフェア「文化系書店紀伊國屋Life堂 ”Book of the Year 2008″」で『どすこい 出版流通』が紹介されています。

ポット出版図書目録2009

※ご希望の方には無料でお送りします。お送り先のお名前、ご住所、「目録希望」とお書き添えの上、books@pot.co.jpまでご連絡下さい

ポット出版の図書目録2009年版です。

◎1989年〜2008年に刊行した114点の書誌情報を収録。

◎シリーズ別、書名、著者名、刊行順の索引付。

次に扉を開けてくれるのは誰?

mfmap.gifバー営業をやっていると、いろんなセクシュアリティ、世代、職業、主義主張の人たちが来てくれるので、自分の時代遅れな感覚や浅はかな物の見方にハッとさせられることが多い。はじめる前は(傲慢にも)お客さんはママ(←伏見)の話しを聞きに来る人が多いのかと思っていたら、そんな人はほとんどいず(笑)、それぞれが自分を語ってくれるので、店ではほぼ聞き役に徹している。

それに、水曜日などという「ついで」では人々が二丁目には来ない曜日に営業しているので、伏見に会いに来店する人ばかりかと思いきや、実際はそうでもない。意外と、というかけっこうママの「過去」を知らないお客さんも多いのだ。若い方には、「え? ママって本を出しているんですか?」などと言われること多々ある(笑)。ノンケのお客さんは物書きとしての伏見を知っていて来る人がほとんどだが(仕事方面の方が多いので)、ゲイのお客さんはかえってママの経歴とは無関係に訪れる。それだけとっても、ゲイのなかでいかに情報の流通が多様化しているのかがよくわかる。

先週は、伏見の大学時代を知っているという同窓生が来てくれた。同窓生といっても当時友だちだったわけではなく、先方は学内でオカマを公言していた伏見を見知っていたようだが、こちらはそんな近くにゲイがいたとは気づかかった。そんな同窓生と四半世紀のときを経て自分の店で会うというのも感慨深い。週に一度、定位置に身を置いて、自分を開いていることの面白さだろう。今年もどんな出会いがあるのかワクワクするばかり〜。

14日(水)の営業は19時からです。ヤス子チーママ、司お末とともにお待ちしております。カフェタイムは休業中です。先週に引き続き、今週は、25歳以下(18歳以上)の学生には二杯目をごちそうします!

帰省

正月実家に帰ったら、うちの犬が鈴ちゃんよりちっちゃくなってました。去年帰ったときはうちの犬のほうが大きかったと思ったのですが。あと、ヤマダ電機ができていました。1年あるといろいろ変わりますね。