近く「『欲望問題』の感想への感想」という趣旨の対談をメルマガに掲載する予定なのですが(サイトではその一部を公開の予定)、その前に、パブもかねて本文を「ちょっとだけよ」公開することにしました。「何を書いている本なのかわかりにくい」という風評もあったので、本書でいちばん論争的な第二章のあたりをここでチラ見していただこう、と。
*ただし、強調点などが変換によってとんでしまったりしているので、正確な表記を知りたい方、どこかで引用しようという人は必ず単行本をあたってみてください。くれぐれもよろしくお願い申し上げます。
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■『欲望問題』(P77~98)
● 二章から
「中性化」は
誤解なのか?
昨今、「ジェンダーフリー」や性教育が、保守的な立場の人々と、フェミニストなどとの間で対立を生んでいます。この議論の中には、かつてぼくが性別というものをめぐって悩んだ問題がそのまま映し込まれているように見えます。もちろん、フェミニストが指摘する、「ジェンダーフリー批判派」は男女の役割分業を強化しようとする保守反動だ、単に過去へ回帰するのをよしとするバックラッシュだ、という見方が嘘だとは言いません。ぼくもそういう動きに対して少なからず警戒心を抱いています。が、「ジェンダーフリー」への疑問は、そうした一部の確信犯的な勢力ばかりでなく、もっと一般の人の漠然とした疑問を巻き込んでいるように感じるのは、ぼくだけでしょうか。 続きを読む
