月別アーカイブ: 2007年8月

ジュンクイベントからパレードまで

8月8日水●東京朝鮮高校ラグビー部を舞台にしたノンフィクション『青き闘球部──東京朝鮮高校ラグビー部の目指すノーサイド』の入稿日。ああやっとこの日を迎えられました…(ってまだ終わってないけど)
………………………………………………………
内容を簡単に紹介します。
東京朝鮮高校にラグビー部が創部されたのが1975年、その頃はまだ全国高体連の公式戦への出場資格がなかった。1994年、全国高体連(高等学校体育連盟)が門戸を解放し、全国の朝鮮高校に通う生徒たちも日本の公式戦である各大会に参加できるようになった。この本は、そんな東京朝鮮高校ラグビー部の歴史と、花園まであと一歩とまで近づいた朝高生ラグビー部員たちの闘う姿を描いた物語です。面白いです。
著者の李スンイル氏は、『もう一人の力道山』(小学館)の著者。
この取材で、私も始めて十条にある朝鮮高校に行って、ラグビー部の練習を見てきました。
門を入ったら、すれ違うほとんどの生徒に挨拶されました。あんなに大勢の人に「こんにちはー」と言ったのは久しぶりでした。
挨拶って気持ちいいものですね。花も恥じらう女子高生になったような気分でした。フフフ。

8月9日木●ジュンク堂新宿店トークショー田亀源五郎×エスムラルダ
………………………………………………………
「田亀マンガとゲイシーン」…なんだかよくわからないタイトルですが、切れ者かつエンターティナーのお二人のこと。面白いトークショーになること間違いなし。ワクワクしています。

8月11日土●パレードで「ブックカフェ」開催!
………………………………………………………
沢辺の日記にもありましたが、今年はポット出版もブースを出します。その名も「パレードブックカフェ」。名前は大層ですが、まあ休憩所という感じでしょうか。冷たーい飲み物をご用意してお待ちしてます。

黒川紀章党首を側近が批判 参院選で「共生新党」が全滅した理由

_12_0144.jpg
オーマイニュース』に次のような記事を執筆しましたので、転載いたします。
タイトル:黒川紀章党首を側近が批判
サブ・タイトル:参院選で「共生新党」が全滅した理由
 7月29日に投開票が行われた参院選。民主党の圧勝、自民党の歴史的大敗というニュースが国民に衝撃を与えた。しかし、「2大政党に代わる第3極を作る」と気勢を上げて、選挙に臨んだ人がいる。世界的な建築家として知られる巨匠・黒川紀章「共生新党」党首(73)である。黒川氏は東京選挙区から出馬し、自身が党首を務める共生新党は比例区に臨み、妻で女優の若尾文子氏(73)が名簿に名を連ねた。
 しかし、結果は惨憺(さんたん)たるものだった。
 東京選挙区で最下位当選した川田龍平氏が獲得したのは68万3629票……。それに対して黒川氏が獲得したのは、当選に約60万票も足りない7万0275票のみ。供託金没収はおろか、毎度、選挙に出馬しては落選しているドクター中松氏の9万2512票を下回る大惨敗となった。黒川氏が党首を率いる共生新党の結果も悲惨だった。比例区に届け出た11の政党・政治団体の中で共生新党が獲得したのは14万6986票(0.25%)でダントツの最下位、期待が集まった若尾氏が獲得したのは6万5267票のみだった。
 黒川紀章氏と共生新党はなぜ、大惨敗したのか。愛知選挙区(定員:3名)から同党公認で出馬し、1万2435票を獲得して落選した黒川紀章氏の秘書・荒川厚太郎氏に「共生新党」大敗の要因を直撃した。
続きを読む

小谷野敦『恋愛の超克』

choukoku.jpg● 小谷野敦『恋愛の超克』(角川書店)

私は、昨今話題の「セックスレス」や「ED(勃起障害)」の傾向が、人々の生物学的な変異に原因があるとは思っていない。それらはセックスの大衆化と、マスコミによる性的快楽の礼賛の結果としてあぶり出された現象であると考える。かつて、セックスが日常的なコミュニケーションではなく、また、そこからすばらしい体験が得られるという考えが広まっていなかった時代には、夫婦間での交りがさほどなくとも、それが「病理」として問題視されることはなかった。 続きを読む

小谷野敦『江戸幻想批判』

edo.jpg● 小谷野敦『江戸幻想批判』(新曜社)

私たちが過去の時代を振り返るとき、すでにそこには以前に観た映画やテレビドラマ、あるいは小説や劇画などから与えられた情報が頭の中に埋め込まれていて、過去のイメージは実体のごとくそこにある。それはだれかによって捏造された過去かもしれないのに、そういう時代が存在していたかどうかを疑うことはほとんどない。

考えてみれば、歴史とはつねにだれかから聞いたお話でしかないのだ。みずからそれを検証する技術や特別な意欲を持たない私たち一般大衆は、「権威」から与えられた情報を信じるしかない、のである。 続きを読む