月別アーカイブ: 2006年1月

いただいたご本「理想の教室」

risou.jpg「みすずのシマハラです」
とお電話をいただいたとき、ん? どこのスナックからだ、と一瞬思った伏見は、本当に恩知らずである。

みすず書房の島原裕司さんは以前、勁草書房にいて、そのときクィア・ジャパンの企画を立ち上げてくれた編集者だ。当初、雑誌のような形にする発想もなかった別の企画が、彼の発案で、ポップな展開をすることになったのである。彼のアドバイスがなかったら、QJrも今、この世にないだろう。

それから島原さんはみすず書房に移ったのだが、あまりにも伏見には縁のない出版社のために、「みすず」といわれても、スナック?としか思わなかったという次第。島原さんは現在、シリーズ「理想の教室」の担当をされているとのことで、その中から二冊、既刊本をお送りくださった。パン!セよりは少しかたい志向のようだ。いろいろ参考にさせていただこう。

● 細見和之『ポップミュージックで社会科』(みすず書房) 1300円+税

● 川端康雄『「動物農場』ことば・政治・歌』(みすず書房) 1300円+税

お守り

omamori.jpg大晦日から京都へデート旅行に行っていた母が、お土産を買って来てくれた。三十三間堂のお守り。相棒の分と二つ(←気遣う姑)。信心深いほうではないので、若い頃はこういうものをもらっても嬉しくもなかったが、いまは母心が身に染みる。厄年あたりでいろんなことがあったのが、こたえたのかもしれない。これで相棒ともども無病息災で一年を過ごせればと、心底思う。中年も深まると、大病もせずに生きていること自体が、偶然というか奇跡のように感じられてくる。気弱になっているのか?(笑)

ノエル=マメール市長に対する質問を募集します

当ブログで予告しました通り、フランスで市長として初めて同性婚を認めた市長、ノエル=マメール国民議会議員(緑の党)に1月4日、インタビューします。
ぜひこの点について聞きたい、質問したいということがあれば、メールを送るなり、コメントを書き込むなりしていただければ幸甚です。レズビアンであることを公言(Coming Out)した尾辻かな子・大阪府議にたいする励ましのメッセージを、マメールさんからもらおうと思います。

『論座』最新号に及川健二が寄稿

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月刊誌『論座』(朝日新聞社)の1月5日発売号に、欧州極右に絶大な影響力を持つ極右政党『国民戦線』ジャンマリ=ルペン党首への大型インタビューが載ります。インタビュアーは私・及川健二です。
ホンマモンの右翼の思想をかなり掘り下げられたと自負しています。

固有名詞の世界

僕は固有名詞が苦手だ。人や物の名前をなかなか覚えないし、テレビCMでもそれが何の商品をあつかっているものだかほとんど知らない。関心があまりないのだ。
物事を骨格で捉えるような思考が染み付いて、骨と骨の間にある肉の部分が視野に入らないところがある。またそういうタイプゆえに社会という項に関する考察をしてこれたとも言える。30代からは何事につけ目的と結果という図式にしか興味が持てなくなっていたかもしれない。
yurikamome_1.JPG『魔女の息子』を書く以前から、「小説は書かないの?」とたまに言われたていた。でも文学は、とりわけ肉のところを言葉にするものだから、自分には向かないと思っていた。それがひょんなきっかけで書いた小説で文藝賞をもらったのだが、それでも、一向に固有名詞への関心が膨らまかった。
けれど、散歩をして元気になってくると、子供のような好奇心がむくむくと起き上がり、物の名前を知りたくなってきた。これまで草花や、動物などにはまったく無関心だったのだが、「これって何と呼ばれているのかな?」と当たり前のことを思うようになった。だから、ユリカモメ(写真)というのが新橋のあたりを走っている乗り物だけじゃなくて、本来、そういう鳥がいるという事実に、驚いた。