「みすずのシマハラです」
とお電話をいただいたとき、ん? どこのスナックからだ、と一瞬思った伏見は、本当に恩知らずである。
みすず書房の島原裕司さんは以前、勁草書房にいて、そのときクィア・ジャパンの企画を立ち上げてくれた編集者だ。当初、雑誌のような形にする発想もなかった別の企画が、彼の発案で、ポップな展開をすることになったのである。彼のアドバイスがなかったら、QJrも今、この世にないだろう。
それから島原さんはみすず書房に移ったのだが、あまりにも伏見には縁のない出版社のために、「みすず」といわれても、スナック?としか思わなかったという次第。島原さんは現在、シリーズ「理想の教室」の担当をされているとのことで、その中から二冊、既刊本をお送りくださった。パン!セよりは少しかたい志向のようだ。いろいろ参考にさせていただこう。
● 細見和之『ポップミュージックで社会科』(みすず書房) 1300円+税
● 川端康雄『「動物農場』ことば・政治・歌』(みすず書房) 1300円+税
大晦日から京都へデート旅行に行っていた母が、お土産を買って来てくれた。三十三間堂のお守り。相棒の分と二つ(←気遣う姑)。信心深いほうではないので、若い頃はこういうものをもらっても嬉しくもなかったが、いまは母心が身に染みる。厄年あたりでいろんなことがあったのが、こたえたのかもしれない。これで相棒ともども無病息災で一年を過ごせればと、心底思う。中年も深まると、大病もせずに生きていること自体が、偶然というか奇跡のように感じられてくる。気弱になっているのか?(笑)
