年別アーカイブ: 2005年

冬の枝葉

fuyunoki_1.jpg散歩の途中、見上げた木々が冬の空に枝を力強く伸ばしていた。
夏の盛りはとうにすぎ、紅葉を終えてもまだ枝にしがみついている乾いた葉っぱたちは、華やぎを失わずざわめいていた。
その鮮烈さに打たれた。

【写真】おまんの投票で新刊『Gay@Paris』が出版されるぜよ

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予約投票プロジェクトPHOTOエッセイ Gay @ Paris』がアップされてんの見た?同プロジェクトでは、100人が予約したら、本が刊行される……っていう仕組みになってんねん。いま88人。あと12人で刊行されるかもしれへん。
ほんで、予約の数もめっちゃ集まって出版の目処が立ったら、『及川健二のパリ修行日記』で「メイキング・ゲイ・パリ」コーナーを立ち上げる予定やねん。本の進行状況・取材報告を掲載していこうと思ってんねん。「読者も編集者」っていう企画をやるつもりやで。『PHOTOエッセイ』 の企画書に、目次を書いといたけど、本は目次に従い書き下ろされんねん。
そやから書き終えた章には「完了!」の文字を入れよかなって思ってんねん。読者からも本がどの程度、進んでるか分かるねん。「早く書けよ!」っていうのは、編集者の仕事やけど、これをみて予約者の皆々様も「せっかく予約したんやから、急げよ!」の声があげられるねん。読者もガンコ編集者の役になれんねんで。
てなわけで、あとは予約が早く集まれば集まるほど、本の出版も早まるで。宣伝・リンク、大歓迎!予約者募集中!
予約はこっから

好きです、牛角

karubi_1.jpg久しぶりに友達と焼き肉などしてしまった。行ったお店は、庶民の味方、牛角さん(「さん」づけはおかしいか)。昔の安価な焼き肉店のイメージというのは、なんかこう、うらぶれているというか、なまりのある日本語演歌が流れているような、どこか寒いものがあった。それが、牛角ときたら、安くて、キレイで、サービスも味も、すこぶるよろし。もちろん、100円袋詰めセールに通う伏見には、安いといってもけっこうなお値段だが、一人前ならそこらのゲイバーでウーロン茶2杯飲むのと同じくらいだ。
少なからずのゲイバーが接客のなんたるかも心得ず、行ったところで男ができるわけでもなし(それは自分の実力)。もう二度と来るか!と思いながら店を後にすることも少なくない。それに比べたら、牛角の満足度は200%くらいかもしれない。というのも、味ばかりでなく、店員までがけっこうイケてるからだ。
伏見の観察によると、牛角チェーンの店員のルックスは、かなり水準が高い。いろんな店舗で食したことがあるが、どこでもイケメンは多いし、ハズレ(どんな)がない。制服がこ洒落ていてその効果もあるだろうが、ふつうのファミレスなどに比べれば、景色は雲泥の差。
あれだけつぶが揃っているのは、バイト面接で外見のチェックポイントを入れていて、そのためにけっこうな時給になっているのか。と思って調べてみたら、時給は800-1250円ということで、普通と言えば普通。牛角で働くことが若い子たちのステイタスになっていて、それで応募者が殺到し選抜されるから質が高い、とも思えず。あるいは、かわいい子たちが働いていると評判で、あそこでバイトすれば恋愛チャンスがある!と思って若者が集まってくるのか(→としたら、舞台裏は恋愛関係でドロドロ→この男子アルバイトとあの女子は実はできていて、もしかしたらあっちの子とも三角関係だったりして→まさに「肉欲」まみれの職場環境→妄想はカルビの煙とともにモヤモヤとふくらんでいく)。
オバチャマ人格、起動!
rogo_gyukaku.gifなので、ジャニーズ顔の男子アルバイトがニッコリ近寄って来たりすると、ついオバチャマ、「お兄さん、塩だれカルビもう二皿くださる?」なんて気前よく注文してしまうの。これって牛角の企業戦略にしてやられてる?

家族連れ

子供が殺害される事件が報道されるたびに胸が痛む。伏見は子供嫌いなので、自分では子育てなんてまっぴらと思うのだが、いたいけな小さな命と、愛情を注いできた親御さんの気持ちを考えると、さすがに涙が出る。
oyako_1.jpg最近、散歩の最中に親子連れを見たりすると、本当に拝みたいような気分になる。同世代の友人などを見ていても、子育ての大変さは想像に難くない。シングルでただのんきに暮らしている自分は、親として子供と格闘している人たちの背中に感心するやら、感謝するやら。
この歳になると、ゲイや女性は家族制度に抑圧されている、といった社会批判をしているだけでは駄目だということが身に滲みてくる。もちろん、それは自分の過去の歩みを否定するものではまったくない。だが、自由を確保することだけではなく、時間軸の中で自分たちの欲望と社会をどう折り合いつけるのか、といった問題を考えざるを得ない。そうした視点を繰り込まなければ、ゲイリブは思想として幼稚と言われても仕方ない。

体質改善中

icho_1.jpgここ数年、自堕落な生活を続けていた。今年の夏くらいまでは一日の大半をパチンコ店で過ごしているようなありさまだった。夜は二丁目で無駄にお金も使った。もう書くことも、何か主張することも、大袈裟にいうと、生きてることさえウンザリしていたのだ。原因はいろいろだが、とりあえず、厄のせいにしておこう。
でも散歩をはじめるようになってから、「人生細胞」が再生している気がする。モノクロだった風景に色が着きはじめ、美しいものを美しいと感じる気持ちが蘇ってきた。道ばたに咲く花や、空を舞う鳥を見て、心がいきづいてくる。きっとあと数年で、世の中のお年寄り同様、木々と会話ができるようになるだろう。今日もためしてみた。「銀杏さん、世界で一番美しいのは誰?」。
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金銭感覚も正常に戻りつつある。一時は一日に何万もパチンコですっても平気だったのだが、いまではスーパーのニンジンの百円袋詰めコーナーで燃えるオンナになっている。本日は、みかんがタイムサービスで一袋184円! 伏見も、目の色の変わったババアたちと壮絶なバトルを繰り広げた。
……こんなつつましい人生でも、幸せです(←明らかにウソ)。

【PHOTO】どんなにはなれていても カブラル市議がそばにいてくれる

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100人仮予約が集まれば出版化?!という予約投票プロジェクトにあげた、フランスのエロ事情・ゲイ=レズビアン=トランス=バイ事情が丸分かり!の、愉快な写真・イケメン・カワイイ子・エロ写真満載、豪華すぎて腹を壊しかねない!というわしの企画『PHOTOエッセイ Gay @ Paris』はなんとあと、
12人!
で目標の100人に達成します。本年一月からはじめたこの企画、ちょうど一年にして、やっと結実しそうです。バンザイ!この歴史的な挑戦に参加したい人は、こちらから予約をしてください。
カミーユ=カブラル市議(緑の党)の写真です。コンドームをふくらませて、HIV予防を訴えていました。彼女は世界中の性労働者(セックスワーカー)と交流しており、その手の会議には必ず出席しています。

草思社様からの挑戦状?

soushisha_1.jpg新聞書評なども書いているせいか、我が家には毎日のように出版物が送られてくる。知り合いの場合にはジャンルはさまざまだが、面識もない著者のものだと、どうしても伏見の専門のセクシュアリティとかジェンダーといったシモ関係が多い。

で、今回、草思社・営業部様からお送りいただいたご本は、ジョン・J・タシクJr.編著『本当に「中国は一つ」なのかーーアメリカの中国・台湾政策の転換』と、川口マーン恵美著『 ドレスデン逍遥ーー華麗な文化都市の破壊と再生の物語』の二冊。政治論と都市論。どちらも性事論ではない(笑)。そして著者も存じ上げない。この献本、宛先を間違えたのではないか。

でも、もらったものは自分のもの。もう返さないもんね。それに、伏見は政治問題にはけっこう関心があって、大学は政治学部なんぞを出ているのである。本なんて滅多に自分では買わないのだが、今年、自腹で買った数少ない単行本は、『宮沢喜一回顧録』、村田晃嗣著『アメリカ外交』、魚住昭著『野中広務 差別と権力』、高橋哲哉著『靖国問題』……といったラインナップ。伏見が実は硬派だということを、草思社様にはご理解いただいていたのだろう。さすがベストセラーを次々に繰り出す一流出版社、お目が高い!(ポット出版もベストセラー、頼むよ)

実際、中国政治にはすごく関心がある。学生時代には、中国共産党史とかソ連共産党史のたぐいは相当読みあさっている。スターリニズムをいかに乗り越えるかとか、毛沢東主義の不可能性といったテーマは、やはり考えるべき事柄だろう。とか言って、本当は、『大奥』好みとほぼ同じテイストで、権力闘争で人間が醜く争う様を楽しんでいただけ。ストレス解消にしてたのよね(なんたって、春日局と並ぶ伏見のアイドルは、江青女史だから)。

ともあれ、『本当に「中国は一つ」なのか』、ぜひ読ませていただこうじゃないか。草思社様からの挑戦受けて立とう!(それほど大袈裟なことじゃない) そして、『ドレスデン逍遥』もいずれ、著者の川口マーン恵美さんの名前が面白いので拝読するつもり(それは失礼すぎ)。