2008-02-23

24時間営業の店で

マクドナルドとかのファースト・フードが24時間営業を再開したのって、いつからなんだろう。

今から10年以上前。俺が大学時代の頃とかは、普通に24時間やっていた。
呑んで、これ以上呑んでも盛り上がる気力もなく、かといってメシ系で収束に向かっていく体力もないって時に、やっぱ行ったな。マクドナルドとかのファースト・フード。
でも、21世紀になる前後。この辺りって、マクドナルドだけでなくファースト・フードの24時間営業って、殆どやってなかったように記憶している。
その頃、俺は無職。夜中とかに、部屋にいてばっかじゃしょうがないと繁華街に出て、ファミレスとかでボンヤリ本を読んだりしていた。
で、歌舞伎町の店とか行くと、深夜の1時だったか2時だったかに追い出されるのな。どこ行けっつうのって感じ。
当時パソコン持ってなかった俺はネット・カフェ行ったりして、自分の名前で検索かけたりしていたな。

ま、それはともかく、いつの間にか24時間営業復活みたくなって。
でも、歌舞伎町とか渋谷とか池袋とか上野とかはともかく、24時間営業する必要あるの?て思ってしまう場所でも、やってるのな24時間営業。
例えば、御茶ノ水駅近くのマクドナルド。
あの辺ってさ、会社勤めの人とか学生・予備校生とか、いわゆる「昼の人」の街じゃん。夜、それも深夜にどんな人がいるのよ?て感じで、すっごい違和感、覚えてしまった。

てなわけで、こないだの平日の深夜。御茶ノ水駅近くのマクドナルドに行ってきた。
したら、結構客がいる。
呑み会流れで男同士、語るネタも尽き、眠っている一行。
場所柄か、ノート拡げて勉強に励む男子。
わけの分からないオバサン。
はは…いるじゃん、とか思いつつ、深夜の御茶ノ水で、マクドナルドが無かったら、こいつら何処に行くんだろうなんて、つい思って。
レジに立つのは肌の黒い店員さん。厨房の奥からは、日本人店員の店中に響く話し声。

で、俺は相変わらず本を読む。数年前に出た『地方がヘンだ!』というムック本。
本書全体を覆ういささか独断的な書きっぷりに引きつつも、思うこと色々。
大型ショッピングセンター乱立、シャッター商店街増加。犯罪なんかも都会のそれより「不気味」で「危なっかしい」。そしてやっぱり、階層格差。
地方に住んでいない俺でも、例えば「悪しき相対主義の影響で基本的な常識も持てずに大人になれない若者」云々みたいなこと言われると、充分に耳が痛くなる。「くる」よ。やっぱり。

そんなわけで、イイ感じに絶望していた。
深夜のマクドナルドで。

地方の、どうしようもなさを戯画的に描く作家といえば戸梶圭太か。
この人、激安人間を書いては完璧だったのに。『なぎらツイスター』、『チープ・トライブ ベイビー日本の戦後は安かった』という大傑作があるのに。近年は『下流少年サクタロウ』しかり『バカをあやつれ!』しかり、余りにも考え無さ過ぎ。自分が激安になってしまった。
『チープ・トライブ』なんて、この主人公は「まさに俺だ!」と感動したんだよ。ホント。

深夜3時半を回った辺りで、眠くなったので帰る。
マクドナルドの向かい。明大通り沿いの富士そばは24時間営業で店を開けている。靖国通り沿いの富士そばは閉まっているけど。
神保町のすずらん通りにあるクイック・ガストは24時間営業。客が入ってるの見たことない。
その辺で何か食ってこうかとも思ったんだけど、すぐ寝たかったので、直帰。ビール1本呑んで、就寝。
着実にトシ取ってるんだな、て思う。

夜更かしの最初の思い出といえば、中学の頃に観ていた「イカ天」。最近、復活したみたいだけど、観ていない。
もともと「イカ天」って「平成名物TV」の1コーナーで、その後には「ヨタロー」てお笑い番組があった。これを観ていなかったのが、凄い後悔。春風亭昇太とか、談春・志らくの立川ボーイズが出ていたんだぜ。

「イカ天」に出ていたバンド、色々思い出すんだけど、オーラってバンド、あったよな。
あれのドラムは、AV女優の庄司みゆきと結婚したってのを、後年、バクシーシ山下の本で知った。
庄司みゆきってロック好きだったようで。確か学生時代のバンドではRCのコピーやってたって、その頃読んだAV女優の伝記マンガにあった。
あとそう、庄司みゆきって、AV男優マグナム北斗の引退記念作品で、最後のカラミ相手を務めた人でもある。
マグナム北斗が出した本に書いてあった。
あの本、女優・男優を実名でボロクソ言っていて、読んでいてドキドキヒヤヒヤしたものだった。あの女優は性格悪いとか、ヤッた具合がヨかったとか。

しかしまあ、こんな知識ばっか残っているのな、俺の頭の中って。