2005-03-28

新人ライター奮闘記 その4 〜二足のわらじ

 奮闘してます。新人ライター田辺です。ようやく原稿も3本とも入稿となり、気持ちもちょっと一段落といったところです。

 最初の頃に書いたかと思いますが、僕は去年まで大学生をしていて、この間の4月に都内のおきらくな出版社に入社したホヤホヤサラリーマンです。もうそろそろ丸一年だから、ホヤホヤではないか。
 新人ライターとして奮闘しているのは、書くということだけではなくて、サラリーマンとライターの「二足のわらじ」もがんばるぞってことだったりします。あくまで昼の仕事は昼の仕事でこなしながら、仕事帰りと週末を使って取材をしたり、頭をひねったり、文を書いたりしようと、そういう魂胆です。
 世は副業ブームの兆しですが、なぜ副業をしようと思うのか。

 僕の場合は、簡単に言ってしまえば、ものを書いて報酬をもらいたい、でも、突然仕事やめてしまうのはちょっとリスキー。だから、昼間は退屈でもなんでも淡々と仕事をして、5時からしゃきっとやりたいことをやろう!と、そんな感じです。
 もちろん、どっちも手は抜きません。ただ文を書くっていうのを趣味にするんなら、お金もらわずとも、お家に帰ってから、好きなときに好きなだけ日記を書いていればいいわけです。そのほうが楽しさでいえば上かもしれない。でもそうじゃなくてあくまでプロのライターにこだわるのは、プロとして、自分が見たもの聞いたこと、そしてそれを受けて書くものが、どんくらい通用するものなのかってのに挑んでみたいと思うからなわけです。果たして金になるだけのスペシャルな要素があるのかないのか。お小遣い稼いで好きなモノ買いたいってだけじゃないんですよ(それもちょっとあるけど)。
 はじめは「二足のわらじなんて生き方、ぬるいかなぁ」なんて思いもしましたが、これ相乗効果もあったりするかしれないなぁなんて、最近ちょっと思っています。ライターなのに時間に制約があるっていうのはマイナスかもしれないけれど、文を書くのに煮詰まってるときは、仕事が生き抜きになるし、退屈な仕事をしているときは、文を書くってことでやりがいを満たせるし、なにより団体競技じゃ見えない現実、個人競技が見えない現実、その両方を見れるっていうのは、ただフリーでやるっていうのでは手にいれられない一番の強みかも。
 いよいよ『QUEER JAPAN returns』も、制作が佳境に入った模様。早くできあがった本の重みをがっしりと手に受けて、それを肴にビールが飲みたいっ!

このエントリへの反応

  1. 二足の草鞋≠二兎追うものは一兎をも得ず
    「メイキング・オブ・QJr」のたなべねさんの記事「新人ライター奮闘記 その4 〜二足のわらじ」からのトラックバック。

     私、出版と仕事という「二足の草鞋」組としてはだいぶ先…