2007-07-03

お部屋1276/今日のマツワル36

今回の問題で、新規でこちらに入ってくる方が増えてますので、簡単に説明しておきます。

2年ちょっと前から、「黒子の部屋」は、有料メルマガ「マッツ・ザ・ワールド(マツワル)」の内容を時々転載する場、および「マツワル」購読者向けに図版を見せる場になってます。

「マツワル」は400字詰め原稿用紙換算で、月間800枚から、最大1500枚ほど配信していまして、「黒子の部屋」に転載するのはほんの一部です。しかし、「東村山セクハラ捏造事件」については関連原稿をすべて転載してます。広く議論が起きてくれた方がいいものですから。

「マツワル」はいつも複数のテーマが同時進行しています。ひとつのテーマの比重が大きくなると、他が配信できなくなってしまうのですが、薄井市議の辞職勧告請願が却下されたことを確認するまでは、矢野・朝木コンビへの批判を連発します。それ以降もやりますけどね、たぶん。

以下は本日2本目の配信分です。

< <<<<<<<<<マッツ・ザ・ワールド 第1530号>>>>>>>>>>

< 東村山セクハラ捏造事件6>

「毎日新聞」に記事が出ました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070702-00000115-mailo-l13
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東村山市議:元風俗誌編集、ネットの発言巡り波紋 /東京

7月2日14時0分配信 毎日新聞

 ◇市議2氏、セクハラと辞職求める/市民団体、職業差別と2氏を批判
 東村山市の男性市議が過去に風俗誌編集者として発言した内容を巡り、市議2人から「セクシュアルハラスメントに当たる」と辞職を求められていることが分かった。一方、性風俗産業の労働者を支援する団体は「風俗業への職業差別だ」と市議2人に反発、近く文書で抗議する構えで、波紋が広がっている。
 辞職を求められているのは、無所属の薄井政美市議(44)。毎日新聞記者や風俗誌編集者などを経て、市内の再開発を巡る住民投票運動にかかわり、4月の市議選で初当選した。
 薄井市議は選挙前の今年初め、インターネットのアダルトサイトに出演し「人妻は体をほめろ」などと発言。この動画が当選後も同サイトにアップされていた。これに対し、朝木直子市議(39)が5月末、任期開始後の継続的な女性べっ視発言だとして、人権侵害を理由に条例に基づき辞職勧告決議を議長に求めるよう市長に申し出た。同じ会派の矢野穂積市議(59)も自身が発行する地域紙で「超セクハラ市議」などと批判した。
 両市議の言動に対し、性風俗産業の労働者の健康や安全を訴える市民団体「SWASH(スウォッシュ)」の要友紀子代表(31)は「薄井氏の発言は特定の風俗利用者に向けた過去のもの。それをセクハラとして辞職を求めるのは職業差別だ」と批判する。同団体は今月21日、抗議文をホームページ(HP)上に掲載。近く両市議に郵送する。抗議への賛同人は宮台真司・首都大学東京教授、武者小路公秀・元国連大学副学長など約220人に上っている。
 両市議は地域紙のHP上で「市議の任期開始後の(動画での)言行が問題の核心」「職業差別と議論をすり替えたうえで抗議するのは筋違い」などと反論している。
 動画は管理会社が6月下旬削除した。薄井市議は「申出書の審査を控えているので見解は控えるが、今後何らかの対応はする」と話している。【伊藤直孝】

7月2日朝刊

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あちら側の直接のコメントが出てませんね。聞くところによると、彼らは「両論併記だったら、自分たちのコメントは出さない」と言うそうなので、「毎日新聞」も断られたのでしょう。

どちらの意見も出ていると、自分たちの言い分を信じる人がいなくなってしまうことをよく知っているからです。自分らの意見が正確に紹介されないのは不利だと普通は思うところですが、「こっちのコメントもとらずに掲載した偏向記事だ」てなことを言っておけばいいという計算でしょう。

つまり、彼らは自分たちの言っていることがデタラメであることをよーく知っているのだと思われます。間違っていることをわかっているのに、なぜそれにこだわって、他者を貶めようとするのでしょうか。そうした方が彼らには有利だからです。この意味はまたそのうち。

東村山の地元でも、動きが活発になってきていて、「薄井セクハラ問題」の本質は「矢野・朝木問題」であることがいよいよはっきりしてきました。「矢野・朝木問題」にスポットを当てた記事も今月中にはあちこちに出る予定です。私は「マツワル」以外に書く予定はないですが。

この問題の意味を解釈するキーワードのひとつが、「東村山駅西口再開発」。もうひとつは「りんごっこ保育園」です。前者については、佐藤議員のインタビューを参照のこと。

この「おはら汁」の管理者である荒井禎雄というライターはすごい勢いで取材を進めてます。おそらくこの次は、「りんごっこ保育園」についての話が出てくるのではなかろうか。

「りんごっこ保育園」のサイトを見た方はお気づきのように、「東村山市民新聞」のサイトとそっくりです。おそらく同じ人物が作ったのでしょう。さて、それは誰でしょう。

他にも取材を進めているライターがいますので、この辺については彼らにお任せするとして、私は別の切り口からアプローチしていこうと思ってます。

矢野・朝木がそれでも議員を続けていられる最大の理由は、朝木直子の母親、朝木明代の遺産があるためでしょう。金銭的な財産という意味ではなく、故・朝木明代市議は広範な支持を得ていて、その支持を引き継いでいるという意味です。つまり朝木直子は典型的な二世議員ってわけです。

二世議員を一概には否定しないですが、この場合は大きな誤解に基づいているように思えます。朝木明代がいかに立派な人だったとしても、矢野穂積と朝木直子はそれとは無関係と言ってもいい。あるいは彼らのこの体質は、朝木明代から引き継がれたものなのではないかとの疑いも抱きだしてますが、そこまでは確認できていません。

「セクハラ問題」について、「東村山市民新聞」の言い分はどれをとってもひどいものですが、中でも彼らのズルさがよく出ているのがすでに取りあげた選管の一件です。

「東村山市民新聞」は薄井議員が立候補の際に「風俗ライター」の過去を明記していないとイチャモンをつけて、「公選法抵触問題」という言葉を使って非難。どこをどう読んでも、これが公選法に抵触するはずがないのはすでに説明した通り。

これについて、「薄井さんのお仲間であるネットおたく」の岡井さんが選管に確認したとところ、【経歴の記述について不足があったかもしれないが、(一般論として)事実と異なるとは言えないのではないでしょうか】と回答。つまり、公選法違反とは考えられないと答えています。「人を批判するなら、公選法を確かめてから言いやがれ」ってことです。

にもかかわらず、「東村山市民新聞」は、【経歴の記述について不足があったかもしれない】という点のみを取りだして、【事実を隠匿した】となおも非難をし続けてます。法に抵触すると言ったことがはっきり否定されているのに、よくもまあって話です。

ここで「すいません、誤解してました」と謝罪するならともかく、なおもこんなことを言っているのですから、最初から「うっかり公選法を誤解していた」というのではなくて、「公選法では問題にならないことをわかっていて、なお薄井を貶めたい」「問題になるかどうかを検討する必要もなく、ただもう薄井を貶めたい」ってことだったのではないかと疑えます。

誰しも間違いはあるわけですが、この場合は「誰しもある間違い」ではありえず、「間違っていることを知りながらの難癖」と判断するしかなく、ここまで至れば、人間性に関わる話です。だから、いよいよ悪質ってことですし、今回のみの話ではあり得ないってことにもなってきます。

これが彼らの典型的なやり方です。ネットでは、元がすぐに確認できるために、こやつらのデタラメぶりが確認できてしまいますが、印刷物ではなかなか確認ができない。だから、うっかり信じていまう人もいそうです。

事実、矢野穂積・朝木直子著『東村山の闇』(第三書館・2003)を読んで、彼らの主張を信じてしまっている人たちがいます。「母親を殺されたことには同情するが、今回はひどいね」という人たちです。いるのですよ、事実。

本を読む力がない人ではなくて、「なんであんたが」ってことなのですが、疑わない人は疑わないものでしょうし、私だって、ボーッとしながら読んでいたら、うっかり信じたかもしれません。

しかし、彼らのひどさは今に始まったことでなく、彼らは最初からひどかったのです。

あるいは「彼らは反学会なので、署名には賛成したくない」という人たちもいるらしいのですはが、信じてはいけない「反学会」があると思います。

こういう人たちこそ、是非、『東村山の闇』を読んでいただきたい。今なら、疑いつつ読むことになりますから、この人たちがどういう人たちであるのかを読み解くことが容易になるでしょう(続く)、

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