2011-07-23

お部屋2233/デモとうちわとフジロック

もうじきフジロックだすね。

制服向上委員会がフジロックから脱原発を理由に出演を断られたとの話がここ数日流れてましたが、結局、制服向上委員会メンバーの早とちりだったようです。

私も関わっていたアトミック・カフェ・フェスティバルの流れを汲み、かつ手本になったのはイギリスのグラストンベリー・フェスティバルであって、脱原発だから出演できないなんてことは考えられない話です。東電主催のフェスティバルに制服向上委員会が出ること以上に考えられないでしょう。東電だったら、取り込みのためにやりかねないですから。

当時のグラストンベリー・フェスティバルは反核団体CND(Campaign for Nuclear Disarmament)の冠がついてました。CNDは1957年に結成され、もともとピースマークはここのシンボルマークです。日本では鳩の足跡なんて言われてますが、これは間違いで、NとDの手旗信号をアレンジしたものです。

先日、1984年に、グラストンベリー・フェスティバルから持ち帰ったパンフやフライヤー、ステッカー、バッチなどが大量に出てきて、その中に記録用に書いたと思われる原稿もあって、ここ数日、「マツワル」でその説明をしていました(今日で終わるので、今から「マツワル」を購読しても無駄です)。

「ポットチャンネル」ヴィンセントラジオでグラストンベリーの話はしましたが、今回発掘された自分の原稿を読むと、記憶していたのと全然違っていて、私はあちらに広島・長崎の記録映画を持ち込み、グラストンベリー・フェスのあとは米軍基地グリーナムコモンにも行っていました。やっていることは反核活動家ですわ。そんなことはきれいに忘れていました。

グラストンベリー・フェスも、反核運動として見ていて、音楽の話なんてほとんど書いておらず、日本とイギリスの意識の違いをそこに見いだしています。

いきなりあれが成立しているわけではなく、政治と文化が日常化しているイギリスだから成立している。日本では無理。それがその時の私の結論だったのですが、スマッシュの日高さんがその後グラストンベリーに行って、フジロックとして結実させます。

日高さんがスマッシュでやってきたことはロックをこの国に根付かせることです。単にチャートにロックが入ることではなく、その聴き方や楽しみ方を定着させる。ロックは椅子に座って観るもんじゃねえぞと。踊りたかったら踊れ。暴れたかったら暴れろ。でも、人に迷惑をかけない暴れ方を覚えておけってことです。

それを継続してきて下地を作った結果がフジロックです。たいしたものです。

いわば、そういうハレの場だけじゃなく、日常でワシらは何をしていったらいいのか。

まずはデモだろ。

つうわけで、本日7月23日(土)は渋谷でツイッターの呼びかけによるデモの第三弾があります。
 
 
7・23脱原発デモ@渋谷・原宿
Twitter発の脱原発デモ、第三弾!

【主催】
7・23脱原発デモ@渋谷・原宿を実行するTwitter有志一同
公式Twitterアカウント:@twitnonukes

【日時】
2011年7月23日(土)
午後1時半集合、午後2時出発

【集合場所】
みやしたこうえん北側
住所:渋谷区神宮前6-20-10

 
 
今話題の脱原発うちわの配布もあります。これも日常にメッセージを落とし込むいい試みです。

私はうちわマニアでありまして、柄のないうちわまでをうちわとすると、「下敷きだってうちわだろ」ってことになるので、マニアの矜持としては柄のないうちわはうちわとして認めていないのですが、今回ばかりは欲しいぞ。デザインがイカすです。

では、渋谷でお会いしましょう。