2011-05-12

お部屋2211/騒ぎ続ける意思 5.7 原発やめろデモ!!!!!!!

なんやかやとバタバタしていて、前回をアップしてから間が開いてしまいました。

「5.7 原発やめろデモ!!!!!!!」の逮捕までの過程がわかる動画があったんですね。

テロップに惑わされないように見ても、意味なく、かつ強行にサウンドカーと隊列を引き離そうとしているとしか思えない。ここに正当な理由があったとは思えず、むしろ交通の混乱をもたらすものでしかありません。百歩譲って交通上の正当な理由があったとしても、このやり方はひどい。

逮捕された人たちに、なんらかの行為があったのか否かまではわからないですが、そもそも不当なデモ妨害があったのですから、その点につき、警察は批判されるべきです。

枝野さんもこう言ってますよ。

http://www.asahi.com/politics/update/0221/TKY201102210336.html
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 「個人の自由が確保される、そんな地球になってほしい」——。枝野幸男官房長官は21日の記者会見で中東や中国で広がる反体制デモをどう受け止めるかを聞かれ、民主化が進むことへの期待感を語った。

 中国でのデモの動きについて、枝野氏は「隣国のことでもあり、今後の情勢をしっかり把握して注視していきたい」と慎重に言葉を選んだ。その上で、各地で高まる民主化要求そのものに対しては「どこの国に限らず、世界中のすべての皆さんに民主的な政治システムと表現の自由が保障されてほしい」と強調。「地球」という言葉を持ち出した。

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早く日本も自由にデモができる国になるといいですね。知事がアレですから、東京は当面難しいですけど。

この話ばかりをクローズアップすると、危険なデモと思われてしまいますが、デモは全然危険ではなかったです。危険だったのは警察の一部です。

とくに楽器も持たず、静かに歩いている人たちもたくさんいました。

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背後に見えるのは電力館です。

電力館はリニューアルオープンの予定が延期されて、現在閉館中。閉館していても誰も困らない施設ですから、売っ払って賠償金に使うべきです。

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同じ交差点です。

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これも同じ交差点です。よくわからん写真ですけど、彼らは福島のバンドらしい。他にも、福島、静岡、新潟など、原発のある地域から参加している人たちが多数いました。

いつものように、今回のデモに対しても、ネットでは「原発現地の人たちのことを考えろ」というイチャモンが出てましたが、その前にちょっとは調べてはどうか。検索って便利なものがあるんだから。

もちろん、こういう動きを歓迎しない地元の人たちもいるでしょう。どこの場所でも同じです。しかし、東京のデモによって勇気づけられている人たち、東京の人たちの行動を期待している人たちも多数います。

「東京の皆さん、福島第1原発は、あなた方の電気のための施設です。原子力発電を止められるのは、あなた方だけなんです。声を上げて下さい」

これは南相馬市の人の声です。福島原発は東京の問題。現地のことを考えるから、声を上げる。

以下は、先月、いわき市から福島原発に向かう路上で見たメッセージです。畳に書かれています。おそらく津波で濡れたのでしょう。

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「申し訳ない」って気持ちになります。だから、デモをやるのです。

5月15日には、福島県いわき市福井市でもデモがあります。原発のある県でも続々と動きがあります。彼らは原発現地のことを考えていないとでも言うのでしょうか。

また、被災地をダシに、「そんな暇があるなら被災地に行け」とデモを揶揄する人たちもいるわけですが、こちらにも書いたように、被災地でボランティアをやり、デモに参加している人たちは少なくありません。今回の渋谷のデモもロフトグループがサポートしていて、ロフトのスタッフがどれだけ被災地に行っているのか、ちゃんと調べましょうよ。

イチャモン屋はイチャモンをつけることが目的であって、現実がどうかなんてことはどうでもよくて、イチャモンをつけるためには被災地でも原発現地でも利用する卑しい連中ってことでしょうけど。

高円寺のデモに続き漫画家の山本夜羽音とも渋谷のデモで会いました。彼は相変わらず、被災地の子どもたちにマンガやゲームを届ける「おたぱっくQB」の活動で忙しくしています。

「仕事してる?」
「いや。ヤバいっすよ」

今週末、彼は福島に行きます。仕事そっちのけで被災地のために動いている人たちがデモに参加している。何もしないヤツらが、どのツラ下げて揶揄できるんでしょうね。

そういえば、繰り返しデモを取り上げているDOMMUNE は、DOMMUNE FUKUSHIMAをスタートさせました。運営は福島のコミュニティFMで、福島を孤立させない、福島を忘れさせないための試みです。

こことリンクして開かれるのが和合亮一、遠藤ミチロウ、大友良英らによる「FUKUSHIMA!」です。

こういった動きが消えた時が恐い。日常に戻ることも時には必要。しかし、日常に戻らない意思も同時に必要。騒ぎ続けましょう。