2009-12-17

お部屋1994/ロイター配信のホッキョクグマの話

昨日、議員会館にいたら、目の前を蓮舫議員が颯爽と通り過ぎていきました。その表情のみならず、歩く様までが自信満々で、いい悪いの価値判断は置くとして、突出したキャラであることは間違いないでしょう。感心しないではない。

なんでワシが議員会館にいたのかと言えば、主だった仕事が終わったので、ちょっくら暇つぶしをしてきたのであります。この話は気が向いたらまた書くとしましょう。

まだ仕事はいくらか残っていますが、手間のかからないものばかりなので、これ以降は、忘年会やイベントの日以外、連日更新していく予定です。

以下は、先週、「マツワル」で配信した話です。

ちょっと前にネットで話題になっていたのがロイター配信の以下の記事

————————————————————————

気候変動でホッキョクグマが共食い始める=調査

 [チャーチル(加マニトバ州) 20日 ロイター] 米国が率いる国際的な科学調査によると、気候変動の影響でホッキョクグマが狩りをする北極圏の氷原が溶け、共食いをするクマが現れたことなどにより、ホッキョクグマの生息数が減少している。

 11月20日には、カナダのマニトバ州チャーチルから300キロほど北で、オスのホッキョクグマが共食いした子グマの頭部を運ぶ写真も撮影されている。

————————————————————————

話題になったのは、これに添えられた写真ですが、もうひとつ話題になったのは、記事の内容であり、「ホッキョクグマはもともと子殺しをする。この記事はデマである」という指摘があちこちでなされています。

しかし、こちらをご覧ください。イギリス「テレグラフ紙」の記事です。読むのが面倒な人は、「HEAVEN」がこの記事を紹介していますので、そちらを参照のこと。

つまり、この地域で年間1、2件しか確認されていなかった共食いが今年は8件も確認されているわけです。

ひとつひとつ紹介するのが面倒なので、各自、検索していただきたいのですが、もともとホッキョクグマの子殺しは襲いやすい食料としてなされていて、それが激増しているってことなのだと思われます。

子孫を残すための子殺しがあるのだとしても、発情期に見られるもののはずですから、年を通して起きているのであれば飢餓のためと考えられそうです。十分な食料があれば殺すだけで目的は果たせ、食べる必要はないわけですし。

ロイターの記事を読めばわかるように、どこにも「初めて共食いが始まった」なんてことは書かれていません。「共食いをするクマが現れた」という文章からそう解釈することもできないわけではないですが、「ソマリアでは貧困のために外国船を襲う海賊船が表れた」という文章があった場合、「今までゼロだったのに、初めて海賊船が登場した」とは言っていない。

それと同じ意味合いの文章であって、年間1、2件だった共食いが今年は8件も確認されている事実をこう表現しているだけのことです。

「批判したがり」の人たちが、ちゃんと文章を検討をせずに、また、なぜこの記事が書かれたのかを調べもしないで、「初めて共食いが始まった」と誤読した上で批判をしているに過ぎません。

ロイターの配信記事や「テレグラフ紙」の記事が間違っている可能性ももちろんあって、それを疑う姿勢はいいとして、「ホッキョクグホマは子殺しをする」なんて、何の批判にもなっておらず、批判するなら、時間を惜しまずに調べてから批判したいものです。10分あれば調べられるんですから。じゃないと、「デマを流しているのはおめえらだろ」と言われてしまいます。

私も「批判したがり」ですから、ついつい十分に調べることなく書いてしまうこともあって、自らの反省を込めてのことです。

これを見ると、「ネット情報は当てにならない」という「実話ナックルズ」久田編集長の意見は正しくもあるのですが、同時に、その間違いを知ることができるのもインターネットです。今までよりずっと効率的に海外の新聞まで調べられるし、さまざまな意見の中から正しいものを取捨選択できます。

つまりは使い方次第ってことであり、使い方次第で、今までなら膨大な手間と時間、金がかかったようなことを短時間で調べることが可能です。

『クズが世界を豊かにする』でも、あるテーマのもとに、数百本という単位の動画をYouTubeでチェックして、その背後にあるものを探る作業をいくつか紹介してしていますが、インターネットのない時代だったら、「何年かかったか」って話です。つうか、何年もかける前に諦めていたでしょう。

インターネットは素晴らしい道具です。