2008-10-27

お部屋1691/似たもの同士

ミハルさんは私が「様子見をしている」と思っているらしいですが、甘いです。「注視している」「刮目している」と言っていいでしょう。

私はすでに次の市議会議員選挙について考えてます。それまでに何をすべきかを見定めるためには、なぜなお「草の根」に投票する人たちがいるのかを解析する必要があります。

合っているのかどうか自信はないですが、体質といったレベルでの東村山市、市議会の問題についてはざっと理解できているつもりです。あとは、より具体的に「東村山市では何が問題となってきたのか」を正確に知りたい。

ミハルさんは、東村山市における「草の根」を羊とオオカミに喩えてます。実は、私も「マツワル」で同じような喩えを書いたことがあります。草食獣と肉食獣です。

長閑な草原にオオカミがやってきて、羊たちが何もできずに右往左往しているイメージは、たしかに東村山の状況を理解しやすくしてくれます。

しかし。

おとぎ話での羊たちは、どこまでも善意の存在として描かれていますが、現実の世界において、羊たちは責任のない無垢な存在であり得るのでしょうか。オオカミが来る前、この草原は本当に楽園だったのでしょうか。オオカミがいなくなったら問題は解消されるのでしょうか。二匹のオオカミがいくなったあと、別のオオカミはもう来ないのでしょうか。もし来るのだとしたら、羊たちは何をすべきなのでしょうか。

オオカミの悪辣さは十分にわかりました。あとは羊たちの負の部分を見極めていくべきです。負の遺産を蓄積し続けるのか、解消に向けて動くのかの瀬戸際にあって、羊たちは、自分たちの手でそれを解消しようとせず、「誰かが助けてくれる」と甘え続けて、自ら破綻に向かっているようにしか私には見えないです。

現実のこの社会に生きている東村山市長、市の職員、市議会議員、そして東村山市民たちは羊ではなく人間です。それぞれの立場で、自分たちの頭を使って考えることもできれば、行動することも、抵抗することもできるはずです。

ちゅうわけで、東村山市の問題は、ミハルさんの調査力と分析力と筆力とフェムト波動で、余すところなく抉り出されていくのを見ていくとして、私は昨日の続きです。と思ったのですが、まだまとまっていないので、別の話をひとつ。

私のところにメールをくれる方がいらっしゃいますが、ポット出版にメールをすると、ポットの編集者がわざわざ転送しなければならなくなるため、直接、送ってください。その方が早いです。でも、アドレスがすぐにはわからないですね。どっかには出ているはずですが。mat@pot.co.jpです。ただし、メールに返事はしないこともありますので、ご了承ください。

中には「これはたしかに公開できんよな」という内容もあるのですが、公開していい情報については、コメント欄にお願いします。そのための機能ですし、多くの人が見た方がいいでしょうから。

そういうメールのひとつに、「日本よ何処へ」の2007年8月28日のエントリー「安倍新執行部の顔ぶれについて」を教えてくれたものがあります。

肩書き大好きハッタリ大好き権威大好きな瀬戸弘幸が、ここでも国会記者倶楽部の記者記章をわざわざ出しています。ホントに嬉しかったんでしょうねえ。オモチャを買ってもらった子どもを彷彿とさせます。

【9月より、また国会記者倶楽部の仕事を再開いたします。皆様に新鮮な情報を提供し続けていきたいと思っています】と書いておきながら、このエントリーでやっているのは、マイミクが書いていたことのコピペ。どんな記者だ。

これによると、「日刊中央通信社」というところの記者ということになっています。「日刊中央通信社」のブログはこちら

なんだよ、これ。維新政党の選挙宣伝をやっているだけです。どんな通信社だ。

選挙用に立ち上げたものかと思ったのですが、もともと存在はしているようです。

2006年4月19日のエントリー「黄砂に襲われる日本!未来を暗示する兆候か?」に瀬戸弘幸はこう書いてます。

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今から10ほど前の平成8年頃、私は『環境経済新聞』というミニコミ紙を編集・発行していた(現在は『環境と施設』という雑誌に代わった)。その当時、地球環境問題に取り組んでいたが、この支那大陸の黄砂の問題も深刻な問題として取り上げていた。

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「環境経済新聞」「環境と施設」も、ネットではほとんどひっかかりませんが、「環境経済ニュース」というブログがあるようです。「環境経済ニュース」「日本よ何処へ」の写真を転載するだけ。写真を流用して、文章も添えない経済性のよさをアピールするだけのブログです。

「環境と施設」については、歌舞伎町の沖縄料理屋が紹介しています。どんな雑誌だ。

表紙も中身もダッサいデザインです。たぶん誤字だらけでしょう。雑誌コードもとっていないのでしょうね。

このサイトをやっている「ぶうげん」という店が出しているらしき「花だより」という会報の方が面白そうです。

この「環境と施設」の発行元が日刊中央通信社であり、日本語もよくわかっていないのに世界戦略を研究した気分に浸る趣味の会「世界戦略研究所」と住所も電話番号も一緒。

さらには、同じ住所、同じ電話番号の団体として、「NPO法人 外国人犯罪追放運動 本部」があります。ここの最高顧問が瀬戸弘幸。

もうひとつ、電話も住所も同じなのが「ジャーナリスト集団『無名会』」

いろんな団体が電話番号を使い回していますなあ。さぞかし、「詐称ジャーナリスト」名刺は肩書きが多いことでしょう。

こうして見ると、ビラを新聞と言い張る体質市川房枝の名前を借りて箔をつけたがる体質NPOを作りたがる体質でおなじみの「草の根」とそっくりです。言っていることがデタラメなのもそっくり。

似たもの同士。なのに、「草の根」には無視同然の扱いを受ける瀬戸弘幸。哀れ。

このエントリへの反応

  1. あははは。
    先超されちゃいましたね。
    さすが松沢さんです。
    素直に脱帽!!!!

  2. 「安倍新執行部の顔ぶれについて」を教えてくれたのは、見ず知らずの人です。そこから検索したら次々と。ネットでわかる範囲のことです。

    私はそこまで瀬戸弘幸に興味はないですが、どなたか、著書まで目を通した方がいいのではなかろうか。たぶん、ネタの宝庫かと思われます。

  3. あとですね、初期の新風支持者(今は離れた人たち)を取材すると結構おもしろい話が聞けるかもしれませんね。

  4. Mauiiさま

    えーと、実はすでに話を聞いてます。ただ、ひとたび支持したことの複雑な思いがあるので、なかなか大っぴらには批判しにくいでしょう。当人が自分自身で批判する気になるまではそっとしておこうかなと。

  5. ごくろうさまです
    昔、知り合いに頼まれて、国防色の宣伝カーに、一日のって、国会とかソ連大使館のまわりをぐるっとするだけで、お金がもらえる、アルバイトをしました、その時の人が言うには、大企業の総務課にいって、名刺をだまってだすだけで、封筒がもらえるんだと、だから、いろんな名刺が必要なんだといってました、総務課には、警察あがりのひとがいて、名刺によって、封筒の中身を変えて、くれるんだそうです、ま、昔ばなしといってしまえばそれまでですが、何社も回れば、結構いいおかねにっていうのは、内緒です

  6. >素人さま

    雑誌をちらつかせて、「記事を書きますよ」と脅したり、金をとる代わりに雑誌や新聞の購読をさせるといった方法もとられていたらしいですね。

    「環境経済新聞」や「環境と施設」をチェックする必要がありそうですけど、図書館にも入ってなくて、「日本の古本屋」にも出てないです。
    http://www.kosho.or.jp/

    新聞や雑誌というわりに、あまりに検索にひっかからず、果たしてちゃんとメディアとして機能していたのかどうか。読むことを前提としていなかったのではないか。

    誰かもってないかな。「ぶうげん」が保存しているか。

  7. 素人が考えるようなことはすでに実行済み、さすがジャーナリストですね。いや、普通取材するものなのかもしれませんが瀬戸氏に関わってると感覚がおかしくなります。

    新風の役職でない普通の党員たちはどう思ってるのでしょうね?

  8. >Mauiiさま

    ワシはジャーナリストちゃう。単なるライター。あるいはエロライター。最近は提灯の研究に埋没する提灯ライターというのもあるんだけど、提灯のことを書かせてくれる雑誌がない。

    党員はいろいろでしょう。気持ちが完全に離れている人。新風は支持しても、瀬戸は支持しない人。それどころか、「出ていけ」と思っている人。何も考えてない人。考えた上で今も盲信している人。

  9. [...] この時はたった10分あれば調べられることも調べずにこんなことをうそぶいていたわけですが、2ヶ月近く経っても、なーーーーんも調べることができなかったわけです。瀬戸弘幸の取材能力、調査能力なんてこの程度です。コメント欄に書かれたことやマイミクが書いていたことを読むのが取材や調査だと思っている人間ですから。 [...]