2008-06-01

お部屋1521/一縷の望み

「3羽の雀の日記」が休みに入った途端、「東村山魑魅魍魎ブログ」が凄まじい「りんごっこ保育園の内部事情(職員会議編)」を公開。「草の根」が崩壊するまで、ネタは尽きることがないです。しかも、その内容は一段とエスカレート。

これではまた職員が辞めかねまい。そしたら、また立川のハローワークで募集すればいいと安易に考えているのでしょうかね。

立川公共職業安定所も、退職者が続出する保育園の異常さに気づいて、求人の審査をしっかりやった方がよろしいかと(立川公共職業安定所でりんごっこ保育園の記録を見るとなんぞわかることがあるかもしれないと思いつつ、それだけのために立川に行っている暇はないです)。

職員会議で【先生達に、上に意見を言うのは改めろと脅迫した】
のは、以下の記事を参照したのでしょうか。

http://www.asahi.com/national/update/0521/TKY200805210162.html
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都立高校長、教委に反旗「職員会議で挙手禁止おかしい」

2008年05月21日15時03分

 東京都教育委員会が都立学校の職員会議で挙手や採決を禁じた通知に、都立三鷹高校の土肥信雄校長(59)が「現場の言論の自由が失われている」と撤回を求めている。都立高校の改革に現職校長が異議を申し立てるのは異例だが、都教委は「方針を変えるつもりはない」としている。

 通知は06年の「学校経営の適正化について」。「職員会議を中心とした学校運営からの脱却」を掲げ、校長の意思決定に影響を与えないよう、職員会議での挙手や採決で教職員の意向をはかるのを「不適切であり、行わないこと」とした。翌年、通知が守れていないとして4校の校長を厳重注意した。

 これに対し、土肥校長は「教員に何を言っても仕方がないという空気が広がり、職員会議でほとんど意見が出なくなった。生徒に日々接する教員の声が直接反映されないと、活性化につながらない」と昨年秋以降、校長連絡会などで通知の撤回を求めてきた。自校では職員会議で多くの教員に発言を求め、意思決定の参考にしているという。

(略)

 都立校の校長の一人は「土肥校長の言う通りだが、教職員組合に決定権を握られると困る。都教委か組合かと言われれば、多くの校長は都教委につくしかない」と話す。

 都立高校の保護者や教員、市民らでつくる「自由の風ネットワーク」は土肥校長の主張を5月に入って知り、「教育者としての信念を貫かれる校長先生に敬意を表する」と校長を支援し、通知に反対する署名活動を開始。1200人を超えたという。それを21日午後、都教委に渡し、通知の撤回を求める予定だ。(編集委員・氏岡真弓、大隈崇)

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これを読んで私は怒りを禁じ得ませんし、こんなことにまでなってしまっている教育現場に絶望を感じないではいられません。今の中国だって、ここまでひどくないのではないか。

「教職員に反対させずに、スムーズに意思決定ができる」「都教委にたてついて処分されたくない」という圧倒的多数の校長たちの中で、なおそれに異を唱える校長がいることが救いです。そこにおいてなお私はまだ絶望しきることはない。

ところが、困ったことに、これを読んで「これは使える」と思うような人間たちが東村山方面にはいそうです。

「草の根」は悪い意味での「炭坑のカナリア」みたいなものです。発言を許さない教育現場の未来を彼らがわかりやすく見せてくれます。

ことなかれ主義の行政、無責任なメディア、利用価値があると考えてすり寄るジャーナリストたち、無関心な市民たち、あるいは高みの見物の市民たちがそれを放置し、時にはバックアップした結果、何が起きるのかも今見せてくれています。

それと同時に、いかに彼らが追い込まれてきたのかもわかります。ここまで追い込んだのは決して行政ではなく、一部の市議一部のメディア一部のジャーナリスト一部の市民であり、東村山市とはなんの関係もないネット上の野次馬(ワシもだ)たちであったことに、私は一縷の望みを見出している次第です

3羽の雀さんがお休みの間、私もできるだけ「草の根」について書いていくことにします。

追記:更新したつもりで更新していなかった間に、祐天寺美桜さん【だれか現時の管理組合の幹部に、インタビューしてみようという方、いないでしょうか?】と呼びかけております。

場合によっては、あと何年も「草の根」との闘いが続くかもしれないことを考えると、一人で多くを負担しない方がよく、無理をすると燃え尽きます。

インターネットのよさは、多くの人が少しずつの労力と知恵を寄せ合って、ひとつのことを成し遂げられるところにあるのですが、まだまだこの問題については、労力と知恵を提供する人の絶対数が少ない。とくに足と時間を使って調べる人が少ない。私もなかなか東村山までは行っている暇はないですし。

久米川東住宅については、地元の人たちに頑張っていただくしかないのかもしれません。じゃないと、正しい情報を得ることも、関与し続けることも困難でしょう。また、ネットでいくら書いても届かない人たちがいるのですから、より多くの住民に伝えるための方法を考えるしかなく、これは地元の人じゃないと無理です。

地元にいたところで、薄井市議や佐藤市議も手一杯でしょうから、東村山市民で、フットワーク軽く動ける人が登場するまでは、あまり焦らず、それぞれができることをできる範囲でやっていくしかないでしょう。