2008-07-31

お部屋1603/市議を生かすも殺すも

「黒子の部屋」のデータ解析を見ていると、「3羽の雀の日記」のリンクから来る人の数が着々と増えています。今になって市外の人が興味を抱くとも思いにくいので、東村山市民の間で「3羽の雀の日記」が浸透しつつあるのではなかろうか(保育園のお母さん方のネットワークは全国的に強いようなので、そっち方面に浸透しつつあるのかもしれませんけど)。

一人の負担が増えすぎると続きませんので、少しずつ知恵と労力を出していくしかなく、そのためには、もっともっと地元の人たちの戦力が必要です。発言する人、行動する人たちが出てくるためには、その何十倍、何百倍かの関心がある人たちが出てくる必要があって(発言する人、行動する人は関心のある人の1%かそこらでしょうから)、その母数が増えているのであれば、3羽の雀さんもやりがいがあるというものです。

その3羽の雀さんが、「光が当たれば妖怪はいなくなる、かも」で、鎌倉市民が鎌倉市議のネット活動をチェックした「議員を正当に評価したいが……議員HPから見えた鎌倉市議会の低迷」というJanJanの記事を紹介してました。ちょうど同じ時期に私と同じようなことをやっていた人がいたのですね(この人は1年半も前からチェックを始めたようですけど。対して私は1週間)。

これ以外にも地方政治家のブログをリスト化したり、ランキングするなど、いろいろな試みが始まっているようですが、全国のものをリストアップしたり、ランキングすることよりも、それぞれの選挙区に限定したものが必要かと思います。

ざっと見たところ、どの地域でも、3羽の雀さんが提案する「モニタリングサイト」で充実したものはまだ出てきていないようで、私の方からも、東村山市民で、この作業をやってくれる人が出てくることを希望します。希望はしても期待はしてないですが、一応言うだけ言っておきます。どこどこの交差点の信号とかって言われても、市外の人間にはピンと来ず、内容のチェックをしきれないですから。

「草の根」のデタラメを止めるには彼らを選挙で落とすしかない。選挙運動が趣味の私は、選挙の時期は忙しくなるので、東村山までは行ってられないかと思いますが、「モニタリングサイト」があれぱ、ちいとは選挙の役に立ち、その上、日常的に市議たちを監視することができます。

うまい具合に市議たちの動きを見渡せる「モニタリングサイト」を作れば、いろんな地域で応用できるので、フォーマットだけでもこっちで作ろうかな。

JanJanの記事を見る限り、鎌倉市の市議も東村山市の市議と似たようなものではありますが、鎌倉市に住んでいる知人に聞いたところによると、鎌倉市は市民運動が強く、その影響もあってか、東村山市よりはマシな印象です(活気があるとも混迷しているとも言えますが)。

筆者の江口征男さんはこう書いています。

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HPを読む限り、現職の優位性を活かせていない議員が少なくないから、新人の出るチャンスは大きい。1/4程度は入れ替わる余地がありそうだ。

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最初にこれを読んだ時、ネットの力を過信しすぎだろうとも思ったのですが、鎌倉市民の特性を踏まえた的確な意見なのかも。

個別の市議の質はさして変わらないにしても、鎌倉市と東村山市を比較すると、非常に興味深い事実が浮かび上がってきます。これについては、のちにさらに見ていきますが、鎌倉市民は政治参加意識が強いようなのです。

北海道在住の知人に聞いたことなのですが、夕張市の破綻と、その再建の困難さは、市民運動が皆無であることによるものだという意見があるそうです。「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」をやっているくらいで、市民の力が強いのかと思っていたら、それとこれとは全然違うみたいです。

市民の監視がなければ市議たちは動かない。行政も動かない。彼らの暴走も止められない。市民自らが声を挙げ、動き出さないと、再建もできない。お上に丸投げ、他人にお任せでは何も変わらないし、何も生まれないのです。

健全な議会、健全な行政が機能するためには市民の力が必要であり、無気力、無関心な議会や行政は、無気力、無関心な市民の反映です。志ある議員や職員がいたところで、市民のバックアップがなければ力を発揮できない。彼らを生かすも殺すも市民です。