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[第9章●午前3時の小ワザ]
2… 携帯に訊け!
[2003.08.15登録]

石田豊
ishida@pot.co.jp

本屋とか図書館とかに行く。本を買い(もしくは借り)、帰路につく。家にたどりついた瞬間、あ、しまったあれもチェックしておけばよかった、とほぞを噛む。あの本が読みたかったんだった。といって、いまさらキビスを返して元来た道を戻るのは業腹だ。ま、次の機会にしようと思うのだが、その「次」でも同じことが繰り返される。

そんなことはありませんか?

私の場合、昨今はどうしても必要な本は思い立った瞬間にアマゾンなど、ネット書店に注文を出す。だから忘れることもないのだが、でも、そういう緊急度レベル1の本ばかりじゃないでしょ。中身を見てからというような本もあれば、図書館で借りて読むなら、というレベルの本もある。書評や広告を見て、あるいは友人知人との会話のなかででてきて、自分の中でそのレベルに格付けされた本の場合。

数年前までは、私は自分の記憶力の減退をうち嘆くだけで、こんなことの繰り返しについてはあきらめるしかなかった。しかし、数年前ひとつの対策法を編み出した後、こうした問題からすっかり開放されたのである。

ケータイに訊くのだ。

情報源の多くがインターネットになってきた今日、読みたいという欲望を刺激されるモトになったソースもまたコンピュータ上であることが多い。その本の書誌データをモトのページからコピペして、自分の携帯電話にメール送信する。

出典が紙媒体のものでも簡単な書誌をタイプするくらいの手間なら何ほどでもない。ちょこちょことタイプしてケータイ宛てに送信。

で、図書館や書店に入る前に携帯電話の過去メールをチェックする。ここで再確認しておくわけだ。さすがにこの時点でチェックしておくと店内で忘れることはない。

不必要になったメール、つまり読んじゃったとか関心が失せたとかの本のデータは削除する。こうしておくことで、いつも「読みたい本リスト」を携行できることになる。

飲み屋とかで友人に聞いた本の名前もすかさずメール。誰に教えてもらったとか、なぜ読まねばならないかということも付記しておく。そうじゃないと、なんでこんな本を、と後で思うことになる。

私はさして関心がないからその分野までは手を広げていないが、聴きたいCDとか見たい映画でも同じように応用できると思う。ボールペンの替えインクとかの「チャンスがあれば買っておいたほうがいいな」メモにも有効かもしれない。

かくして私は今日も書店の入り口で携帯メールをチェックする。機械に自分の欲望を教えてもらわなければならないなんてサイテーだな、と思いながら。

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