2012-05-15

5/16(水)は全快営業!

先週は臨時休業してしまい、申し訳ありませんでした。

5/16(水)のエフメゾは通常営業です。

17時から店を開けて、カレーなどを準備しつつ、皆様のお越しをお待ちしております!

お誘い合わせの上、二丁目まで遊びに来てくださいまし。

伏見ママ

2012-05-09

本日(5/9)のエフメゾは臨時休業

伏見ママが風邪で体調を崩してしまい、エフメゾを臨時で休ませていただきます。

週1の営業とはいえ、4年間、皆勤賞でやってきた疲れが出たのかもしれません。申し訳ありません。

来週、5/16は元気でお店を開けたいと思います。

週末の読書会は開催します。

ご迷惑をおかけします!

伏見憲明

2012-05-01

5/2(水)エフメゾは通常営業

メゾフォルテの休店日(水曜)を、伏見憲明が借りて営業しているのがエフメゾです。ゲイバーなのでゲイ中心主義ですが(笑)、ゲイ以外の性的少数者にも、異性愛者にも開かれたバーでもあります。ただし、「ブス!」とか「淫乱!」とかママに罵倒?されても、そういうゲイバーのノリを楽しめる方のみ入店をお願いしております。実際の客層は、ゲイが半分、あとの半分を女性やノンケ男子などが占めている感じです。

営業時間は19:00−04:00。ママの体調いかんでは早く店じまいすることもあります。ドリンクの他に、おでんや、ママが朝からぐつぐつ煮込んでいる名物「男ができるカレー」が用意されていて、食べると幸せになれます(たぶん、笑)。

エフメゾは水曜限定ですが、バー内部活?というのがあって、「読書部」ほかの活動で週末などにお客様が集まる機会があります。ときにはみんなで合宿をしたり、出かけたりもします。読書部は担当者が指定した本をみんなで読んできて、あーだこーだ話し合う場です。あと、モンハン部や煩悶部?などがあります。

● エフメゾから無料メルマガを発行しています。購読希望の方は、@yahoo.co.jpの前に、gaybarfushimiをつけたアドレスに、配信希望のアドレス、若干の自己紹介を記してメールをください。

● 伏見ママがエフメゾについて書いたエッセイは→こちら

住所:新宿区新宿2−14−16 タラクビル2F メゾフォルテ
*電話での場所のお問い合わせには応えるのが難しいので、ネット検索などで調べてお越しいただければと思います!

2012-04-24

学生割引もあるよ!

4/25(水)のエフメゾは17時に開店、伏見ママの体調が良ければ4時に閉店予定です。

(学生さんには割引もあるので、来店時に、「学生です!」と名乗ってください。)

食事はカレーをご用意しております。ママが朝から煮込んだ名物「男ができるカレー」。不幸な青春、不毛な中年期をお過しの方はぜひともお試しあれ。w

一応、「昭和のくっつけバー」を目指しているので、可能性があればどんどんカップリングをしています。今週も一組、お見合いの予定が入っていますが、とくに別料金を取ったりしないので、タイプがいたらママに相談してください(お見合いは単にママの趣味なのw)。またカップリングはゲイにかぎらず、ゲイバーなのにノンケのカップルも誕生していて、昨年はそのうちの一組がご結婚しました。今後もハッピーを演出すべく、スタッフ一同、頑張ります。

***エフメゾでは学生バイトを募集しております! 大学生の男子ならセクシュアリティは問いません。ひととおしゃべりするのが得意な子。筋肉質な子。イケメンの子。ユーモアのセンスがある子……なにか自分の売りがあれば、あとは店との相性次第です。応募者は、とりあえず履歴書持参でご来店ください。

2012-04-10

配信希望者、いましたら。

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メルマガ「エフメゾ!」 vol.34

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発行人/伏見憲明    購読料/無料

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みなさん、お花見は楽しみましたか。4/11水曜日はあいにくの春の嵐になりそうで、桜もこれで最後かもしれませんね。

伏見は週末、台湾へ行ってきました。もう何度も訪れているので、とくに観光したいわけでもなく、かの地に留学中の連れと飯を食って、散歩し、昼寝をするだけの怠惰な旅でした。でも、往復の飛行機ではけっこう乗り物酔いでやられ、成田に着いたときには、足下がふらふら……。二時間ちょっとの空の旅でもこれですから、体力がなくなったものです。ただ、成田はずいぶん近くなりましたね。上野から新しい成田エクスプレスだと四十分足らずで、羽田へ行くのとそう大差がないのに、ビックリ。

2012_04_06_20.21.45.jpg台湾では、脂ぎった中華を食べたいという元気もなく、必ず食す「日式しゃぶしゃぶ」という(ぜんぜん日本式ではない)鍋チェーンへ直行しました。鶏ガラのスープに、きゃべつが半玉も盛られ、もろもろの野菜や練り物、そしてスライスされた豚肉が一皿付いたもので、日本円でなんと800円しない! ご飯やフリードリンク、アイスクリームなども自由なので、お得感たっぷりの食事になります。中華圏だと野菜ひとつ摂るのにも油がもれなく付いてくるので、こうした鍋屋さんは助かりますね。

あとは、やはり、シャンプーをしに行きました。台湾では美容院でシャンプーだけをマッサージもかねて施術してくれるサービスがあって、これがなかなか日本の観光客にも好評なのです。ゆっくりとていねいに頭をもみほぐすように洗髪し、肩なんかも揉んでくれて、1000円しないくらいなので、向こうでは必ずやってもらうことにしています(日本にもこういうサービスがあれば、ちょっと時間が空いたときなんかにいいのに)。今回はジャニーズ系の美容師見習い君にやってもらったので、お得感も二倍!? だけど、ふつうのマッサージは、もはや価格破壊がはじまった日本に比べてけっして安いわけでもないので、あっさりスルーしました。

この二つを制覇すると、もはやすることもなく…。

まあ、さすがにそれだけでは旅費をかけて来た甲斐がないということで、最近流行っていると小耳に挟んだ、ゲイカフェが集まっている西門の辺りにもちょっとだけ寄ってみました。「小熊」とか「渋谷」といった名前のカフェや、日本にもよくあるエロい下着などを売っているショップなどが並んでいて、早い時間帯だったにも関わらずゲイのお姉さんたちがけっこういました。ワールド規格なのか、どこも短髪、マッチョ、オシャレなみなさんが幅を利かせています。そんなところにダサいデブのおっさん(というか婆さん)がウロチョロしても、誰一人振り向いてもくれませんね、あぁ。やっぱ、ゲイカルチャーって、若くて筋肉質な子たちが中心で、婆さんは場違いなだけ! 退散!!って感じ(笑)。

そうか、いつもは自分でゲイバーの看板を出して、そこにマニアな皆様が来てくれるから疎外感はないけれど、日本でだってアゲハとか行ったら同じように寂しい気持ちになるんだろうなあ、と。こんなふうに、ゲイなのにゲイカルチャーにハブにされている人たちだって少なくないはず。だったら、エフメゾは、筋肉質でイケイケなゲイでなくてもリラックスしてもらえるような場にしなければ、と決意も新たに帰国したわけです。

今週のエフメゾは、向こうで買ってきた美味しい高山烏龍茶(高級)をポットで提供したいと思いますので、こちらも楽しみにしてください(←値段はいつもの烏龍茶と同じですよ!) 17時開店で、ママの調子が良ければ朝まで営業しております。名物のカレーを作ってお待ちしておりますので、食事もかねて、どうぞ足をお運びください。

伏見憲明

2012-04-02

4/4(水)はオカマの日

DSCN0133.JPGオカマの日ということもあり、4/4のエフメゾは、新入生歓迎イベントです。イベントといっても、新入生ゲイに無料でドリンクとカレーを提供するというだけのことですが、ゲイバーで一度遊んでみたいという若ゲイは来れ! ご来店いただいたときに「新入生です!」とママに初々しく微笑んでくれれば、お金の心配はございません。もちろん、だからといって無理矢理やらせろみたいなこともない(当たり前)健全なバーですので、ご安心を。

そんな新人たちに会いたいというベテランのみなさんも大歓迎です。おばさんあっての若者、若者あってのおばさんでございます。エフメゾは異世代交流の場としてみなさんに使ってただければ、と。体型だってデブ(ママ)からマッチョ(タカオちゃん)までいろいろ取り揃えております。今週は新人店子(イケメン)も投入しますので、乞うご期待!

営業は17時からで、(ママの体調がよければ)朝4時頃もまではやっております。看板が消してあってもやっていることがありますので、どうぞ入ってきてください。スタッフ一同お待ち申し上げております。

2012-03-26

店子の卒業記念でお色気接待!

3/28(水)のエフメゾは、店子の卒業記念でお色気接待です!

男子は褌、水着、下着等で飲んでくださる方は、焼酎、ソフトドリンクなら飲み放題で2千円のパーティ料金になります(ビール、カクテル等は別途料金)。ボトルのお客様や焼酎以外が飲みたいという方は、いつもどおりでも、パーティ料金でもどちらでもOKです。

特別ゲストで、体育会ラグビー部のノンケが褌で飲みをしてくれるそうなので、男子はどうぞご一緒に!w パーティ料金は23:30までです。

営業はいつも通り、17:00−04:00。食べ物も用意して、スタッフ一同お待ち申し上げております!

2012-03-09

エフメゾ、学生無料キャンペーン!

fmfEVA___7.jpg春休みのキャンペーンとして、学生ゲイでまだエフメゾ未体験の方を、毎週二人、無料でご招待する企画をはじめます!

ゲイバーゆえセクシュアリティはゲイにかぎりますが、二丁目にまだ行ったことがない新人から、大人のゲイバーに憧れる中堅?まで、エフメゾを存分に体験してもらおうと思います。飲み物は焼酎などにかぎりますが、名物のカレーもふくめ一晩無料で楽しんでいただきます。もちろん、タイプのお客様がいたらガンガンくっつけます!w

条件は学生ゲイであること(当日、学生証提示)と、エフメゾの感想を後日ツイッターでつぶやいてもらうことです。お申し込みは@ヤフーの前に gaybarfushimiを置いたアドレスに簡単な自己紹介を記してメールをください。一人参加でも、友だち同士での二人組参加もOK! 初心者には先輩の学生バイトほかが懇切丁寧な接客をいたします(どんなw)。4月いっぱいまで継続するキャンペーンですので、ご都合のよい水曜日をご予約ください。

春休みのウェンズデーナイトをエフメゾで!

2012-03-06

3/7(水)は通常営業

3/7(水)のエフメゾは通常営業で、17:00−04:00です。

食事はエフメゾ名物「男ができるカレー!」を用意しております。

学生さんにはママの気まぐれでサービスもありますので、属性を自己申告してください。w

2012-02-29

雪でも営業!

2/29(水)のエフメゾは雪でも営業しています!

19時以降、シチューライスを無料配給しますので、おなか空かせてご来店くださーい。

店は17時から04時まで営業している予定です。

道ですべってころばないように、足下に気をつけてお越し下さい。スタッフ一同、お待ちしております!

2012-02-20

2/22(水)のエフメゾはエスムラルダ降臨!

matsuyama.jpg

2012-02-09

雨宮まみさんを迎えてトークライブ!

978_4_7808_0172_9.jpg2/15(水)のエフメゾは、深夜1時くらいから小一時間、トークライブを行います。

ゲストは雨宮まみさん。雨宮さんは昨年、ポット出版から『女子をこじらせて』という自伝?エッセイ集?を出版し、現在、注目のライターさんです。

本の帯にあるコピーを紹介すると、「「女子」という生きづらさに真っ向から向き合う半生記! ブログ「弟よ!」で人気の雨宮まみが全国のこじらせ系女子に捧ぐ! 非モテからなぜか「職業・AVライター」になった…その曲がりくねった女子人生を描く怒濤の13万字!!」

エフメゾでも「こじらせ」問題は、男女オカマ問わず、よく話題にのぼる話。書評の仕事で雨宮さんのご著書を拝読した伏見は、「彼女を招きたい!!」とすぐにオファーしてみました。すると、なんとこんな場末のゲイバーに来てお話ししてくださるという返事が。というわけで、久しぶりにエフメゾ営業中にライブをはさむことにしました。

一応、ユーストなどでの中継もする予定ですが、ぜひとも、当日エフメゾにナマ雨宮さんを見に来てください。

ちなみに、伏見が『女子をこじらせて』について書いた書評も近日、日本性協会のサイトにアップされる予定!

● 雨宮まみ/おもにエロ・AVのフィールドで活躍する「今もっとも“イタ刺さる”」女子ライター。 ハヤリのキーワードに収まりきらない女子や男子のもやもやを、自身の思いを交えながら明快に切る語り口にファンが多い。 共著書に『エロの敵』(翔泳社)、『リビドー・ガールズ』(パルコ出版)。『AV FREAK』『SMネット』などで連載。ブログ『弟よ!』を精力的に更新中。

2012-02-07

2/8(水)のエフメゾ

17時から04時くらいまで店を開けております。伏見ママの体調いかんでは早じまいもありますので、深夜遅くに来られるときには事前連絡をいただいたほうが確実です。

寒中サービスで、2/8は夕食の無料配給があります。メニューはシチューライスの予定。15食くらいで終了してしまうので、なるべく早めにお越し下さい。

初心者、学生さんも大歓迎! ゲイ以外のマイノリティ、女子も入店OKですが、「ブス!」とか「粗末チン!」とか罵倒されても笑えるノリの方のみ。そういう低めのコミュニケーションを交わす場だとご理解の上、お越し下さい。スタッフ一同お待ちしております!

エフメゾ関連のエッセイ

エフメゾ関連のエッセイをまとめたエントリを間違って消してしまったので、改めてアップします。エフメゾに行ってみたい!と思ってくださっている方はぜひ、参考に読んでみてください。こんなことを考えながら、ママ業をやっている伏見です! 続きを読む…

書評『女嫌い』


● 上野千鶴子『女嫌い』(紀伊国屋書店)

 「デブ専のゲイ」の友人がいる。デブ専というのは、太った男性を好む嗜好を差す。その友人は美形でスタイルもいいのだが、「そんな自分がどうして肉のついたデブが好きなのか!」と、欲望の逆説に憤慨している(笑)。

 そういう背理は珍しくない。一般的な男性の欲望もまた矛盾を含んでいるからである。ミソジニー=女ぎらいこそが異性愛そのものの基盤であり、異性愛の男性は女ぎらいでありながら女性を性愛の対象としている。そして、女ぎらいによって成り立っているのが男たちの連帯であり、それを維持するためにもホモフォビア(同性愛嫌悪)が、強迫的に同性愛疑惑を点検させる。というのが、フェミニズム界隈で共通了解になりつつある性差別の図式だ。

 上野千鶴子氏の新刊『女ぎらい』は、そうしたホモソーシャルの理論を援用して、「皇室」から「婚活」「負け犬」「DV」「モテ」「少年愛」「自傷」「援交」「東電OL」「秋葉原事件」……まで、快刀乱麻を断って分析してみせる。読み応えはあるが、こうした理路に違和感を感じずにシンクロするには、上野氏やフェミニズムの世界像とリアリティを共有していなければならない。 続きを読む…

書評『うさぎとマツコの往復書簡』


● 中村うさぎ/マツコ・デラックス『うさぎとマツコの往復書簡』(毎日新聞社)
● マツコ・デラックス『世迷い言』(双葉社)

 世間は空前の「オネエブーム」。昨年は女装コラムニストのマツコ・デラックスなどがブレークした。それにしても、どうして「オネエ」はこんなに求められるのだろうか。

 日本には歌舞伎の女形という伝統芸能があったが、現在のような女装や女性的な態度物腰を商品性にするタレントの走りは、戦後にスターダムにのし上がった美輪明宏に遡る。以降、中性的な魅力で人気を博したピーター、「ホモ」を堂々と公言するおすぎとピーコ、オネエ言葉で再ブレイクした美川憲一などが大活躍。そして、二千年代に入ってからのテレビ界は、料理家でオネエとか、美容家でオネエとか……各分野に一人はオネエのタレント枠が設けられているかのような活況である。

 視聴者や読者の側はそれをどのように受け止めたのか。初期の頃は美輪にしても「シスターボーイ」と半ば揶揄されているし、ゲイバーのママなどがテレビ出演する際のあつかわれ方も、間違いなく「キワモノ」だった。それが九十年代以降は「文化人」として認知されるようにもなり、美輪に至っては近年、その「霊能力」によって宗教的な尊敬まで得た。そうしたオネエ系タレントのメディア露出に対して、保守的な勢力からの批判があまりなかったのは、日本の社会やジェンダーを考える上で興味深い。 続きを読む…

書評『アンアンのセックスできれいになれた?』


● 北原みのり『アンアンのセックスできれいになれた?』(朝日新聞出版社)

 本書は「アンアン」という隆盛を誇った女性誌の創刊から今日までをたんねんにたどることによって、女性の意識、とりわけセックスについて分析を試みた評論である。著者の北原みのりは「アンアン」が創刊された1970年に生まれ、青春期に同誌のセックス特集に大きく影響を受けたフェミニスト。

 彼女によると、初期の「アンアン」は、きわめて前衛的で、女性解放への志向も色濃く、レズビアンさえも肯定的に扱われていた。80年代に入っても、政治色こそ後退するが、女性の欲望に肯定的で、性的にもより解放されていく。この頃に、北原は「アンアン」と出会うわけだが、彼女を開眼させたのが、有名なセックス特集「セックスで、きれいになる。」(89年)。北原に言わせると、これが新しかったのは、「欲望を丸出しにしているのに、きれい。そして全然男に媚びてない。……すべてが『女目線』だった…」 続きを読む…

書評『発達障害の子どもを理解する』


● 小西行郎『発達障害の子どもを理解する』(集英社新書)

 ここ数年やたらと「アスペルガー」とか「発達障害」という言葉を見聞きするようになった。メディアばかりでなく、日常会話のなかでも、「あの人、絶対アスペルガーなんだよ」とか「自分、子供の頃を振り返ってみると、アスペじゃないかと思うんです」といったふうに気軽に語られる。それは揶揄や差別的なニュアンスばかりでなく、他人や自身の不可解な行動の原因が解明されたかのような安心を伴っている場合もある。

 本書『発達障害の子どもを理解する』は、急増しているといわれているアスペルガー症候群や自閉症の背景にある社会の側の変化に注視しつつ、現場から障害の概要を説明してくれる良書である。良書であることの理由は、それを語っている医学や医療者の限界についても謙虚に言及しているゆえだ。

 著者の分類によると、発達障害というのは包括概念で、そのなかに自閉症やアスペルガー症候群、学習障害、注意欠陥多動性障害などが含まれる。自閉症には「言語の遅れ」「対人関係の質的な障害」「独特の物や場所、行為へのこだわり」の三つの能力障害がある。それに対してアスペルガー症候群は「知的発達の遅れを伴わず、かつ自閉症の特徴のうち言葉の発達の遅れを伴わない症状群」だという。 続きを読む…

書評『友だち幻想』


● 菅野仁『友だち幻想』(ちくまプライマリー新書)

 知人の若い女性が愚痴っていた。「友情って難しい! 恋愛だったらパターンが決まっていて、それに則してやっていけばなんとかなるのに、こと友だち関係となると、相手との距離感がなかなかつかめない」

 たしかに、恋愛というのは、どんなに当事者には困難に感じられても、よくよく観察してみると、いくつかの類型に分けられるゲームになっている。それに比べると友情は、これといった目的も、快楽も持たないままに、日常的に交わされるコミュニケーション。そして駆け引きでもある。もしかしたら、こちらのほうが、恋愛などよりよほど難易度の高い関係性かもしれない。

 菅野仁『友だち幻想』は、他人とつながることが「自然」ではなくなった時代の友情論である。著者は「一人でも生きていける社会だからこそ〈つながり〉が難しい」と問題提起をする。他者なしでも生きていけそうなのに、誰かを必要としている点において、私たちの分裂がある。人間には、社会的な利害などとは別に、他者によって「承認」されることや、交流そのものから喜びを汲み上げることが、不可欠な精神活動なのだ。 続きを読む…

書評『快楽でよみとく古典文学』


● 大塚ひかり『快楽でよみとく古典文学』(小学館101新書)

 先日、知り合った男子学生がこんなことを言っていた。「この前、男同士で飲んでいたときに、なんとなくそんな雰囲気になって、友達とエッチしちゃったんですよね。バイセクシュアルってほどのことはないんですが、男もまったく駄目じゃないって思いました」

 とくに自分が性的少数者であることを受け入れられないために、そのように語っているようにも見えなかったので、彼の場合、基本は異性愛で、ときに同性への淡い欲求が生じるのだろう。そんな彼のセクシュアリティをなんと名づけたらよいのか。

 このように、現在用いられている「性」の用語では上手く現実の性愛を掬い取れないことも少なくない。そもそも「性」という領域そのものが、近代に入ってからの思考の区分であり、そこにある同性愛に対して異性愛や両性愛、セックスとプラトニックラブ、恋愛と友情……といった単純な図式による仕分けだと、その「あわい」にある何か大切なものが抜け落ちてしまうように思われるのだ。 続きを読む…