2005-12-28
「黒ひゲイ危機一発」についての意見
レイザ−ラモンHGをモデルにした玩具「黒ひゲイ危機一発」に対して、「セクシュアルマイノリティ教職員ネットワーク」がTBS/トミーに対して発売中止を求めた件で、このサイトで意見を求めたところ、以下のようなメールをいただきました。
レイザ−ラモンHGをモデルにした玩具「黒ひゲイ危機一発」に対して、「セクシュアルマイノリティ教職員ネットワーク」がTBS/トミーに対して発売中止を求めた件で、このサイトで意見を求めたところ、以下のようなメールをいただきました。
mixi内で「『同性愛入門』が全部読める」というコミュニティが作られました。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=505671
執筆者のひとりである田辺くんが管理者になってくれたとのこと。もしよかったら、そちらのほうにもご登録ください。
SWITCH(2006.1)の特集は「親と子の絆」。表紙の蜷川幸雄・蜷川実花のほか、森山良子・森山直太朗、坂口征二・坂口憲二などが親子で登場している。坂口憲二のグラビアはかなりセクシー。べつに脱いでいるわけではないのだけど、「男の色気」ってやつが漂っている(役者としての彼よりもいい顔をしているように思った)。
伏見は書評エッセイを寄稿している。貴戸理恵・常野雄次郎『不登校、選んだわけじゃないんだぜ!』(理論社/よりみちパン!セ)の、貴戸さん親子から感銘を受けたことを短い文章にまとめた。本屋さんででもご笑覧ください。
『同性愛入門』の副読サイトとして、ぼせさんが主宰されている「[同性が好きかもしれないキミヘ]アーカイブス!!」をご紹介します。
このアーカイブスは、
・友達へのカミングアウト
・体験初めてのゲイバー(レズビアンバー)体験
・初めて会った自分以外のゲイ(レズビアン)
・自分がゲイ(レズビアン)だと気付いたきっかけ
といったテーマに関してブログのトラックバックなどを使って当事者の体験談を集めたものです。ゲイやレズビアンのなまの声を聞くにはうってつけのサイトででしょう。『同性愛入門』で頭の学習をすませたら、現実の経験の中からゲイライフの知恵を探り当ててみてください。
中野翠さんとは10年以上も前「思想の科学」誌上で対談して以来の、細くて長いお付き合いである。本を送っていただいたり、たまに試写会場などでパッタリ会ってお話しする程度のことだから、お付き合いというほどの関係ではないかもしれない。けれど、伏見にとってはどこかつながっている、という思いを抱く先輩である(←地元がいっしょだったりする)。
世間で事件が起こるたびに、中野さんはそれについてどう考えているのだろうか、と彼女のコラムを読まずにはいられなくなる。そして毎年暮れになると、中野さんから「サンデー毎日」誌上で連載されているコラムをまとめた単行本が届く(ありがとうございます)。それを読みながら、今年一年何があったのか、現在がどんな時代なのかをたどる、というのが伏見の年中行事になっている。中野さんももうずいぶん長く書いてきたわけだが、スタンスにほとんどブレがないところが本当にすごいと思う。そして確実に時代を映す鏡としての役割を十分果たしてこられた。
●中野翠「甘茶日記」(毎日新聞社) 1238円
163K )
620K )[大学生]田辺貴久/[医師]佐藤未光/[サラリーマン]歌川泰司/[バー経営]らく/[農業]雄/[イラストレーター]KeiCHANG/[映画監督]大木裕之/[漫画家]里見満/[歯科医師]中田たか志/[パフォーマー]G.O.Revolution
1.1M )日本のゲイを取り巻く社会状況(砂川秀樹)/ゲイムーブメントと世界の潮流(角屋学)/同性愛の「原因」とは?(玉野真路)/日本のゲイの歴史(砂川秀樹)/GAY HISTORY(伏見憲明)
1.3M )ゲイライフことはじめ(伏見憲明)/親との関係(福島光生)/カミングアウト(森村明生)/メンタルヘルス(林直樹)/女性的であること(伏見憲明)/パートナーシップ(福島光生)/ゲイどうしの友情(森村明生)/ネットライフ(角屋学)/ゲイバー(福島光生)/クラブシーン(森村明生)/ドラァグクイーン(森村明生)/ボディ・イメージ&フィットネス(福島光生)/社会人としてのゲイ(森村明生)/ゲイの老後(小倉康嗣)
737K )ボランティア(森村明生)/ゲイアクティヴィズム(伏見憲明)/セックスライフ(長谷川博史)/ハッテン場(福島光生)/性と健康(長谷川博史)/性感染症(井戸田一朗)
1.5M )
1.5M )映画に学ぶゲイライフ(玉野真路)/新入生のための推薦図書(田辺貴久)/もっと深く同性愛を「体験」するための読書(伏見憲明)
641K )エイズとゲイコミュニティ(長谷川博史)/同性愛の性教育(杉山貴士)/トランスジェンダーと同性愛者(宮崎留美子)/レズビアン/ゲイ・スタディーズ(野口勝三)
*ご感想をお送りいただければ幸いです。こちらのフォームをご利用ください。
伏見憲明(ふしみ・のりあき)
1963年生まれ。慶応義塾大学法学部卒。作家。91年、『プライベート・ゲイ・ライフ』(学陽書房)を発表し、文筆活動に。以後、著作に講演に、ゲイ・ムーブメントの牽引役を務める。2003年、初の本格小説『魔女の息子』で第40回文藝賞を受賞。著書に『ゲイという[経験]』(ポット出版)ほか多数。責任編集に『クィア・ジャパン』vol.1〜5(勁草書房)、『クィア・ジャパン・リターンズ』vol.0,1(ポット出版)などがある。
http://www.pot.co.jp/fushimi/
続きを読む…
朝日新聞などの報道によると、レイザーラモンHGをモデルにした「黒ひゲイ危機一発ゲーム」(TBSのバラエティ番組とトミーの企画・製造)の発売に対して、性的少数者の教職員の団体「セクシュアルマイノリティ教職員ネットワーク」が発売中止を求めた。「同性愛者やそれを連想させる人物を樽に入れ、剣で突き刺して『楽しむ』玩具の発売は同性愛者に対する差別で、子供に偏見を植え込む恐れがある」とのこと。
いったいどんな残酷なゲームなのだろうと思っていたら、よくある海賊が飛び出してくる玩具といっしょだった。出てくるのがHG。なんでも青木さやかの類似商品もあるそうな。これって発売中止を求めるような玩具なのか? あるいはこういう抗議は同性愛者にとって政治的にプラスなのか? 伏見は、かつての「8時だヨ!全員集合」に抗議するPTAを思い出しましたが……。もしよろしければご意見をお寄せください。*こちらのフォームをご利用ください。
いつもお世話になっているフリーライターの細貝さやかさんから、本を送ってもらった。彼女が制作に関わったまど・みちおさんの『いわずにおれない』。まどさんの詩や絵画、インタビューが収録された文庫本だ。
伏見は寡聞にして存じ上げなかったのだが、まど・みちおさんは日本人で初めて国際アンデルセン賞に輝いた詩人。96歳で現役! これまで2000篇を超える詩を発表してきて、日本人なら誰でも知っている歌の詞もそこに含まれている。〈ぞうさん/ぞうさん/おはながながいのね〉とか〈ポケットの なかには/ビスケットが ひとつ〉といった愛唱歌だ。
あぁ、あの詞の作者か!と思ってページをめくっていたら、もう胸がキュンとなるような言葉がいっぱいで、感動がこみ上げてくる。いままで詩集なんていいと思ったことはなかったのだが、この本は言葉の宝石箱だ。インタビューでも、こんなことをお話しされている。
「……『ぞうさん』でしたら、ぞうさん/ぞうさん/おはながながいのね〉と言われた子ゾウは、からかいや悪口と受け取るのが当然ではないかと思うんです。この世の中にはあんなに鼻の長い生きものはほかにいませんから。……われわれ情けない人間だったら、きっと『おまえはヘンだ』と言われたように感じるでしょう。ところが、子ゾウはほめられたつもりで、うれしくてたまらないというふうに〈そうよ/かあさんもながいのよ〉と答える。それは、自分が長い鼻をもったゾウであることを、かねがね誇りに思っていたからなんです」
泣けた。もうやられた。そのようにこの詞を理解はしてなかったけど、あの行間に流れる温かさは、まどさんの深い人間愛を背景にしていたのだ。
●まど・みちお『いわずにおれない』(集英社be文庫)680円
2003年にポット出版より上梓しました伏見憲明編『同性愛入門[ゲイ編]』をネット上で無料公開することにいたしました。ポット出版様と執筆者の方々のご厚意で、クリスマス(12/24)にプレゼント公開します(伏見憲明・公式サイトの中でアップロードしますので、ここから入ってください)。
本書は若年ゲイたちの同性愛に対する心理的負担を軽減し、先輩たちからゲイライフの知識と経験を伝えようと編まれた一冊です。伏見の呼びかけに応じて、ゲイコミュニティで活躍されている錚々たるメンバーが協力してくれました。ゲイの政治からゲイライフのノウハウ、性感染症やゲイ・スタディーズまで、その分野の第一人者が軽妙な文体で、またわかりやすい論理で記してくれています。
単行本として出版されたときには、「POPEYE」や「週刊読書人」といった一般メディアでも取り上げられ、重版がかかるほどの好評を得ました。
しかし、編者としましては、こうした入門者向けのコンテンツは、本来、書籍よりもネットで展開すべきものだと考えておりました。そのほうが広く読まれることになりますし、なにより初心者がアクセスしやすい(同性愛を受け入れられない若者にとっては、そうした本を書店で購入すること自体に負担がありますから)。本の目的からして、時代的には、単行本でやってもそれほどの効果が期待できないものでした。
けれど、ネットでは制作費を捻出することは難しく、ボランティアではこれだけのコンテンツを集めることは望めませんでした。それでやむなく単行本という形式で発表した次第です。しかし、刊行から2年以上経って、単行本印税で制作経費が清算されるに至り、改めて初心に戻って、これをネットで無料公開したらどうだろうかと思い立ちました。それで、ポット出版様と執筆者の方々に、ネット公開の企画を相談したところ、みなさんから快く賛同をいただきました(なんて理解のある出版社! なんとすばらしい執筆者!)
一度単行本になったものを全面的にネットで公開するのは、出版業界としてもあまり前例がないでしょう。また、これまでゲイライフの全体を見渡せるようなコンテンツは、ゲイコミュニティのネット上にはなかったと思います。ですので、このサイトが若い人たちの道しるべになれたら、と期待します。そればかりでなく、本書は、すでにゲイライフに乗り出している人たちにとっても参考になる内容になっています(実際、単行本の購入者は、初心者ばかりではありませんでした)。ゲイとしての問題を考えてみたい人たちみんなの拠り所になれればと願うところです。
クリスマスプレゼントとして12/24(土)に公開したいと考えております。
よかったら、みなさんのブログやサイト、mixiの日記でもご紹介いただけないでしょうか。どうぞよろしくお願い申し上げます。
執筆者を代表して 伏見憲明
以下、時事通信の配信で琉球新報、陸奥新報、福井新聞、神奈川新聞などに掲載された書評原稿です。
●歌野晶午著『女王様と私』(角川書店) 1680円
『葉桜の季節に君を想うということ』でミステリーの枠を超えて広く支持を集めた歌野晶午の新作である。今回も極上のエンターテイメントを提供しながらも、現代社会のよどみに深くメスを入れている。
とにかく登場人物たちのキャラクターが面白い。主人公はひきこもりの中年男性。四十四歳にしていまだ童貞で、人形を妹にして会話をするいわゆるオタクだ。タイトルの「女王様」は十二歳の美少女で、中年男を奴隷のようにあつかい翻弄する知能犯。その他にも、娘のわがままを許す身勝手な母親、小児性愛の学校教師……など現在を象徴するかのような人々が物語を織りなす。
とりわけオタクの心理や嗜好に関しての描写はリアルで鋭い。著者は主人公の男に少女の服装をしばしば描写させる。「黒地に熱帯の花がでかでかとプリントされたチューブトップ、その上に前開きを全開にした黒いノースリーブパーカ、下はわざと汚してあるデニムのミニスカート……」。ディテールにこだわるオタクの性格が見事に表現されている。
純文学の感性からすれば、人物像に関しては類型的にすぎる、という批評もありうるかもしれない。しかしこの時代、類型に向かって生きることにこそリアリティがあるのではないか。個性が求められるほど、人々は「キャラ」として生きることに執着せざるをえない。そのことを著者は直感しているのだろう。
そしてもはや現実とイマジネーションとの間に価値序列をつけることが難しくなった私たち。その実感が、作品の構造自体を用いて皮肉に表される。いったい現実にプライオリティを与えることにどんな根拠があるのか。人を実際に殺すことと、人を殺すことをエンターテイメントとして消費することにいったいどれほどの違いがあるのか、と。
私たちの自我のもろさ、社会の不安定さを、この作家はあざ笑っているかのようだ。そして読み手は、虚実の境界を撹乱される快楽をここでまた得るのである。
「伏見さん、一度アップロードしていたはずの記事が見つかりません。また読みたいのに、どうして消しちゃってるんですか。残念です」
というメールをいただいたのだけど、だから、この日記は「うたかた日記」なの。あぶくのように消えていくもの。まあ、メモ書きのつもりで書いているので、ネタはあとで伏見のエッセイ、小説などなどに再利用されることがあるかもしれませんが。
だいたいあんた、ただで読んでいて文句言うんじゃないわよ! クレームは来年、有料メルマガ化したときに会員になってから言ってちょーだい(募集がはじまったらすぐに申し込むこと)。
まあ、記事を消してるのは大した理由があるわけじゃないんだけどね(イーホームズの藤田社長への気持ちが萎えたとか、そんなもんで)。ただ一つ、「母は、まだ82歳」という記事だけは、「えっ……まさか……やばいかも……」という気持ちが生じ、こそこそ隠れるように削除した。
あれは、病院の待ち合い室で伏見と並んで座っていた母が、看護婦さんに「奥さん」と呼ばれたことで、自分が息子と夫婦に間違えられたのだと勘違いした、という話。でもさすがに年齢差のある二人が夫婦には見間違えられないだろ、っていうオチだったのだが、それに異論、反論が寄せられたのだ。
遠方で暮らす相棒から、「えー、きっと看護婦さんは本当に夫婦だと思ったんだよ。えい子さん(うちの母の名)だったらそう思われてもおかしくないよ」とのコメント。そして、もうひとり、ポット出版の「心のない編集者」として著名な(←伏見が吹聴しているだけ)サトウ幹部から、「ブログに書かれていた、お母様との病院でのエピソード、私も『えー、夫婦に見られたの?!』と読んでおりました」とわざわざのご指摘。ふたりは共に、うちの母と伏見の両方を知っていてそう思ったのだ。とすると……
それでちょっと不安と恐怖にかられて消したのよね。あぁ、本当にあの看護婦ときたら、オカマの伏見を、よりにもよって40歳も年上の実母の夫だと思ったというの? いくら年下の夫ブームだからって……。そんなことを許す社会は間違っています!!
ということで、以下に再度アップしておきます。フン。写真は、とある新聞に親子取材されたときに、自宅近くで撮ってもらったもの。ねえ、夫婦に見えますか?
続きを読む…
以下、伏見の講演予定です。
お時間がございましたら、ぜひいらしてください。
会場でお目にかかりましょう。
●人間学アカデミー「生きるための知」
「誰と生きていくのか」
会場:麻布学園(日比谷線広尾駅下車、徒歩10分)
詳細は人間学アカデミーのサイトへ
日時:
第1回 2006年2月4日(土) 15:00-17:30
第2回 2006年2月18日(土) 15:00-17:30
第3回 2006年3月4日(土) 15:00-17:30
●ようこそ多様性の森へ
「ゲイという経験から見えてくるもの」
日時:3月18日(土) 13:30-15:30
主催:財団法人新潟県女性財団 協力・後援 新潟日報社
会場:新潟ユニゾンプラザ2階 新潟県女性センター女性団体交流室2
(新潟駅からバス)
参加費:無料
申し込み:要予約。氏名、連絡先、住所、参加希望日を記して、ファックスかメールで以下まで。
FAX/025-285-6630
メール/balansu@cocoa.ocn.ne.jp
TEL/025-285-6610
*締め切り 1月25日(水)必着
『ゲイという[経験]増補版』(ポット出版)からの宣伝アップロード第二弾は、伏見の、反差別運動に関わるものとしてのスタンスを書いた(ような気がする)「無関心と興味本位の間」。初出で、これをわざわざ『部落解放』に寄稿している意味がわかった人はあまりいないのだが、遅れてきた反差別運動を担うなら、遅れてきた分そこに新しい何かを付け加えなければならない、と伏見は考えている。ゲイムーブメントを先行の反差別運動と同様の落とし穴には陥らせないようにする、というのは最初から変わらないテーマの一つである。
ボーナスシーズンがやってまいりました。そこで皆様にご提案。懐に余裕のある機会に、伏見の著作の中でも定価の高いものをご購入してみたらいかがでしょう? どうかご検討ください。お薦めの第一弾は、『ゲイという[経験]増補版』(ポット出版)。
これはゲイライターとしての伏見憲明の総決算的な一冊で、単行本未収録だった膨大なエッセイ・評論や、野口勝三・京都精華大学助教授との語り下ろし総括対談などが収録されています。その上、デビュ−作にして代表作の『プライベート・ゲイ・ライフ』と、エッセイ集『キャンピィ感覚』までが付録として付いている。単行本4冊分以上の分量で、3500円+税はお安い!!
こまかな内容はポット出版のサイトを見てもらうとして、ここでは、そこに収録されているエッセイのいくつかを特別公開していきましょう。
最初の一篇は、『プライベート・ゲイ・ライフ』の冒頭に置かれている「<ヘンタイ>宣言」。著者としては蒼くてかなり気恥ずかしい文章ですが、いまでもけっこういろんなところで引用されているのを見かけるので、羞恥心をかなぐり捨ててアップしてみます。まだ純粋だった頃(26歳)の伏見のパッションが込められている所信表明です。
続きを読む…
数日前、浦和駅周辺を歩いていたら、氷川神社のお祭りにぶつかった。沿道に延々、出店が並んでいる様子を見ると、それだけで胸がわくわくしてくる。最近の縁日ってたこ焼きやトウモロコシばかりでなく、もっと贅沢な串焼きとか、ちぢみなんていうのまで売られていて、見ているだけであきない。地元はいいなあと思う瞬間である。
それにしても、いつも思うのだが、チョコバナナというのはどうしてあんなに下品なのだろう。その形状もさることながら(笑)、あの合成着色料の彩りがなんとも羞恥心がない。
食べたいとはまったく思わないのだが、なんであんたはそれを売っているのかと、売り手のモチベーションのほうには興味がわく。たこ焼きや焼きそばではなく、なぜ、あなたはチョコバナナを選択したのですか、と。
ちなみに、新宿二丁目で夏に行われるレインボー祭りでは、毎年チョコバナナの担当は、野郎系のゲイバーではなく、女装系のお店になっている。化粧をしたお姐さんたちが楽しそうに呼び込みをする姿が印象的だ。QJr vol.1にも登場しているらくさんのアイランドも、いつもその辺りに混ざっている。いや、アイランドは女装系の店ではないんだけど(一応リーマン系)、でも、女装(エスムとか)が働いていた前科はありますが。
松本侑子さんがまた新刊を送ってくださった。精力絶倫、じゃなくて精力的なお仕事ぶりである。今度は小説で、帯には「別れたからこそ、果てしなく思い続ける、真実の純愛小説」とある。なんだかとても美しい物語のようだ。雑誌「野生時代」に連載していた際には、読者からの支持がすごく高かったそうである。
伏見の場合、「別れたからこそ、果てしなく憎み続ける」ことも少なくないので(笑)、ちょっとこれを読んで自分を清めなければ、と。別れでその人の地金が出ます、とは倉田真由美さんが対談のときに言っていたことだが、自分でも本当にそうだなあと思う。精進、精進。
●松本侑子著『海と川の恋文』(角川書店) 1700円+税
今月発行された「リンククラブニューズレター」(06.1,2/vol.130)にインタビューで出ている。伏見は知らない媒体だったのだが、発行元のリンククラブというのは、ホームページによれば、「マッキントッシュユーザ達の翼を広げるフィールド基地となるために、ここ日本で、Macユーザクラブとして生まれました。現在では、信頼の輪が広がり、会員数10万人、世界最大のコンピュータユーザクラブ(有料)に成長しています」とのこと。
送られてきた掲載誌をめくると、カラーページに自分のリアルな写真が掲載されていて、思わず、ぎゃっ!と叫んで閉じた。15年もメディアの仕事をしてきてもう慣れていいはずなのに、自分自身の姿はあまり見たいものではない。伏見憲明・公式サイトの顔写真も、当初はアップしないつもりだったのだが、制作してくれたポットの日高センセイに、駄目なサイトというのはオーナーの顔写真がないもの、と厳しい指摘を受け、しぶしぶ公開することにした。
顔なんて知られていないのがらくだし、それで得することのほうが多い。ただ、たしかに、顔を出すことでメッセージがより強度を持って伝わる、ということはある。たとえ、それがブスデブでもね(←インパクト)。
鏡を観たら、鼻の辺りにそばかすのようなものが浮き上がっていた。毎日、太陽に向かって歩いていると、冬でも日に焼けてくるし、お肌の曲がり角をもう何度も通過している40代だと、それが染みになる。軽くヤバい!
一昨年、何を思ったのか夏に独りでプールに行ったときに(←友達少ないんで、いつも単独行動)、数時間日光に当たっただけで、肩から背中にかけて赤く晴れ上がって、染みになった。それがまだ残っている。若いときにはすぐに取れたものがなかなか落ちない。ため息をついていたら、母(大正生まれ)が「駄目よ、UVケアはちゃんとしなければ」と化粧品をくれた。
我が家は、肌だけはキレイと言われる家系である。伏見もよく「肌はキレイだねえ」と他に褒めるところがないせいか持ち上げられる。「遺伝でね、肌は白くてすべすべなんだけど、腹の中は真っ黒なのよ」と返すのはいつものこと。だけど、その肌さえも染みだらけになってしまったら、目も当てられない。まあ、ただ内面と外皮が一致するということかもしれないが。
伏見の友人・知人・仕事関係などの皆様、年末、お忙しく過ごされていることと存じます。そんなときになんですが、ここ2ヶ月くらいの間にメールのやり取りをした方以外のアドレスが、消失してしまっていることが発覚しました。申し訳ありません!
パソコンを買い替えたりしている中で、大事なデータがどこかにまぎれてしまったようです。なので、お手すきの折にでも、一本メールをいただけたら幸いです。ご無沙汰している方は、ついでに近況などお知らせいだたければ嬉しいです。
それから、関係者でなくとも、このサイトの感想など書いて送ってくださる方がいたら大歓迎! 伏見の個人的な、年賀メール、お知らせメールなどをお送りするリストに入れさせていただきます。連絡はこちらから。
*イラストは大昔に故ナンシー関さんに掘ってもらったもの。掘られた、とかいうとアレですが(笑)。