2009-09-05

セックスは免許制に?

先日はエフメゾの営業前に学生向けのHIV啓発イベントが行われて、若者がたくさん集まっていた。エフメゾが店子で使っている大学生が企画したもので、ゲイサークルの仲間や大学の友人らが参加していたようだ。長谷川博史さんが講師で招かれていたので隅のほうで聞いていようかと思ったのだが、大学生くんがママがいると駄目出しをされそうでイヤー! と拒否るので、その時間帯はサウナでマッサージなど受けて暇をつぶしていた。どうせ、年寄りは仲間はずれだよ、ふん。

あとで聞いたところによると、性感染症の問題について若い人たちは基礎知識が乏しくて、一回では時間が足りないと思ったそうだ。うーん、これだけ啓発活動が長年展開されてきて、たくさんの人たちが協力してきたのに、まだまだ情報が行き渡っていないとは。いや、むしろ、いまの若い世代はネットがゲイ活動の主な情報源になっているから、好ましい情報にしか接しない傾向があってもおかしくないし、かつてゲイ雑誌が担っていたような啓蒙を代替する機能がどこにもないのかもしれない。

それに反比例してHIVのリスクは年々高まっている。これってかなりヤバい状況ではないか。こういう大雑把な計算でいいのかわからないが、人口比で40分の1程度にすぎない男性同性愛者が、感染者全体の8割くらいを占めるわけで、それってゲイは何十倍もノンケに比べてリスクが高い環境に置かれているということ。だとしたら、ノンケの何十倍も知識や情報を注入するようにしておかないとまずいということだろう。伏見はリブ釜であるが、現在、ゲイにとって最優先課題はリブよりなによりHIVの啓発だと思う。とくにまだ知識や経験が少ない若年層への啓蒙活動は、(もしコミュニティというものが存在しているとしたら)コミュニティの緊急の課題であるし、(もしぼくらが大人でありうるのなら)それは大人の責任でもあるだろう。

いまさら、性愛への欲望を封印することも、セックスを規制できるわけではないのだから(←規制がいいわけではないが)、ぼくらができることは、ぼくらが行動を自己決定するための知識を持っていることと、自己決定に値する判断力を身につけることしかない。そして、どんなに知識を持っていても、セックスの現場では事故も起きるし、気の迷いも生じる。そのことによって生じた結果については、みんなで受け止め、支え合っていく寛容さが必要。誰だって感染の可能性はあるわけだからね。伏見だって現在感染しているかもしれない。

さまざまな性感染症、そして新型のインフルエンザなども流行っている今日、セックスはとても危険な行為になってきている。としたら、学生たちが行ったような啓発イベントがたくさん行われていることは重要だろう。いっそのこと、車みたいにセックスを免許制にしたほうが良いようにも思える(笑)。研修を受けたものだけがセックスが許可される! 運転だって教習を受けても事故るのだから、セックスならそれはなおさら、だしね。