2005-12-11

家族連れ

子供が殺害される事件が報道されるたびに胸が痛む。伏見は子供嫌いなので、自分では子育てなんてまっぴらと思うのだが、いたいけな小さな命と、愛情を注いできた親御さんの気持ちを考えると、さすがに涙が出る。

oyako_1.jpg最近、散歩の最中に親子連れを見たりすると、本当に拝みたいような気分になる。同世代の友人などを見ていても、子育ての大変さは想像に難くない。シングルでただのんきに暮らしている自分は、親として子供と格闘している人たちの背中に感心するやら、感謝するやら。

この歳になると、ゲイや女性は家族制度に抑圧されている、といった社会批判をしているだけでは駄目だということが身に滲みてくる。もちろん、それは自分の過去の歩みを否定するものではまったくない。だが、自由を確保することだけではなく、時間軸の中で自分たちの欲望と社会をどう折り合いつけるのか、といった問題を考えざるを得ない。そうした視点を繰り込まなければ、ゲイリブは思想として幼稚と言われても仕方ない。