2006-04-26

試写会「グッドナイト&グッドラック」

試写会「グッドナイト&グッドラック

男性好みの映画だなぁと思う。とにかくシブい。硬派な人ならべた褒めしそうな雰囲気だ。でも、女性にはどうかなぁ、というのが正直なところ。

時代は赤狩りの時代。1950年代のアメリカ。ジョセフ・マッカーシー上院議員が率先して進めた共産主義を弾圧する政策が人々を恐怖に陥れていた。この時代、共産党やそのシンパという嫌疑をかけられると、その真偽にかからわず、自らが助かるために別の人物を告発しなければならなかったのだ。そうしなければ、職や地位を失ったのだという。実際、ハリウッドでは、告発によって何人もの俳優や監督が表舞台から消えていったのだが、この映画の主人公、「シー・イット・ナウ」のニュースキャスター、エド・マローは、番組を通して真っ向からマッカーシーに異を唱えていく。これは、今も放送ジャーナリズムの父として、アメリカ人の心に生き続ける実在の人物の話である。

監督は、先日、映画「シリアナ」でアカデミー賞助演男優賞に輝いたジョージ・クルーニー。彼の父親もニュースキャスターだったそうで、この映画には相当の思い入れが入っているようだ。監督を務めただけでなく、エド・マローの親友であったプロデューサー役も務めている。いつものカッコイイ彼ではなく、ちょっと太りぎみのよくある中年男という感じだったが、自身のセクシーさを消しつつ、しかも、過剰演技で主役の邪魔もせず、それでも適度な存在感を示していて、ちょっと不思議な感じだった。
主人公のエド・マローを演じたのは、デヴィッド・ストラザーン。この人、「L.A.コンフィデンシャル」に出ているというが、どの役だったのか、ちょっと思い出せないのだが、この映画での存在感は圧倒的だった。何しろ、タバコを吸う姿がシブい。このごろのハリウッド映画では、小道具としてのタバコにとんとお目にかかれなくなったが、こんな場面で吸ってていいの?というくらい、喫煙シーンが随所に出てくる。もうそれだけで、男性観客の評価が上がりそうなほど、男が憧れる男の雰囲気満載なのだ。

4/29(土)より、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて先行ロードショー
5/13(土)より、TOHOシネマズ他、全国拡大ロードショー