2005-07-26

藤井の実習が終わった

最後に、みんなにメールを書き送って、玄関先でみんなに見送られて。
バイバイ。

で、そのメールには、何人かのメンバーへのお礼が書いてあった。
知らないとこで励ましたやつがいたとか、書いてあって、オレには、もう少しほめて欲しかった、なんぞと書いてある。

厳しく叱ることって、オレには膨大なエネルギーがいるんだ。
で、この膨大なエネルギーを使うことが、一番のプレゼントのつもりなんだけどね。
でも、きっとこれは伝わらないんだな。

よく社員たちに「言葉にすらださなきゃ、全然わからんだろうが」などと叱るけど、まあ、これも言葉にしなきゃ伝わらないんだな。

などと少し優しいことを書こうとおもっていたら、あいつの最後の日誌にまたカチンときちゃった。

【面接に行くと東大から順に学歴別の窓口が設けられていて「その他」は落とされるエピソードや、資料を請求しても特定の大学の学生にしか送付しない企業がある話、コネがないと歯が立たない会社の例などを聞かされ、僕は不安のどん底へ突き落とされてしまった。どんなに頑張っても、どんなに魅力的でも、同じスタート地点にたたせてもらえないということじゃないか。小手先のフェイクがものを言う就職活動の一面。】

東大という学歴が「小手先のフェイク」だって?
コネが「小手先のフェイク」か?

東大に入るほど勉強ができたり、勉強したことは、ちゃんと評価すべきことじゃん。
でも、東大をでたから、人間的に素晴らしいとか、仕事の能力がある、ってことじゃない、ってだけの話だ。
大工の修業をやって、家を建てる、凄い能力を持っている人は、凄い人だ、ってことだ。
でも、だからといって、人間的に素晴らしいってことを証明してるわけじゃない、ってこと。

もちろん、体を動かす能力より、アタマを使える能力が多く求められる仕事が増えていて、だから凄い大工より、アタマを使う能力をいっぱい持っているヤツのほうが評価される社会であることは事実だと思うし、そういう面があると思う。

たぶん、呉智英さんがどっかに書いていたことだと思うけど、受験って平等だって。
生まれ・家柄関係ないし。金持ちかどうかも関係ない(近ごろ予備校なんかにいけない貧乏人は不利になる傾向が増えていて、東大生の親の収入は日本人の平均年収をおおきく上回ってるってデータがあるんだって、大学生協の人にきいたことあるけど、授業料の比較的安い公立高校で、受験勉強を強力にすれば少し改善されるんじゃないかな?って思ってる)。

コネだって、今回藤井は、ポットを通してある「コネ」を獲得しちゃっているんで、それ、未来永劫使わない?
オレは、使うと思うけどね。
「小手先のフェイク」なら、使うなよ!って気分。

コネがコネとして有効になるのも本人の力と関係するんじゃないか?

ってことで、最後の小言でした。