2012-03-13

「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」はおすすめです!

大原の8日の日誌に触発されて書くネタです。

8年くらい前、「劇場公開映画・年間100本」を目標に映画館に通っていたことがあります。
100本越えはなかなか難しかったけど、月8本くらい見て、90本くらいまではいった記憶が…。
その頃の癖?で、2、3本はしごするのは苦にならなくなりました。

最近は、休日に外出するのがおっくうなので、もっぱら自宅でドラマ三昧。
2時間近く集中してみなければならない映画は、自宅ではなかなか見る気になれません。
やっぱり映画は、映画館で、というのが私の好きなスタイルです。

で、「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」。
これは、昨年の東京国際映画祭で見たのだけど、まさに、映画館で見るのにうってつけの作品でした。
これ、3Dです。最初は、なんでダンスの映画で3D?と思いましたが、
めちゃくちゃ必然性がありました。むしろ、ダンス映画だからこそ、
3Dが生きるのだと思いました。それは、監督のヴィム・ヴェンダース氏自身が、
東京国際の舞台挨拶でそう感じさせるようなことを言ってました。

20年くらい前から構想があったけど、ピナの世界をどうやって映画にしたらいいかわからなくて、
ずっと構想のままだった。それが、U2(確か?)の3Dドキュメンタリーを見て「これだ!」と思った。

と。
まず、今までに見た3D映画とは、奥行きも、飛び出てくる感じも全然違ってて新鮮です。
もともとは舞台だったものを映画化するわけだから、より以上の臨場感が求められるわけだけど、
多分、舞台で見る以上にダンサーの息づかいや、筋肉のしなり、汗が感じられるのではないかと思います。
舞台だと、最前列から5列目ぐらいじゃないと、なかなか息づかいまでは感じられませんからね。

そして、ダンサーは舞台だけじゃなくて、交差点やモノレール、街中などいろいろなところで踊ります。
それが、シュールな感じでゾクゾクします。
とにかく昨年見たときはいろんな人に宣伝しまくりたかったけど、公開が2月だったのでその頃にしよう!
と思ってたら、うっかりしてたところに大原の日誌! 公開時期を逃さないで書けて良かったです。

それにしてもショックだったのは、私の世代ではヴィム・ヴェンダースと言えば「ベルリン・天使の詩」を
すぐ連想すると思うのだけど、大原世代(20代)だと、「何ですかそれ?」という
反応になること。「あー、年取ったなぁ」とまた感じてしまうエピソードでした。