2004-07-14

夏休み=映画?

私は毎日変わらない生活ですけれども、息子は夏休みなので、毎日楽しそうにしています。日本語の勉強は欠かしたら大変なことになるので、漢字の練習や算数ドリル、作文などの宿題をしていますが、怠け者の息子は、どうやらいい加減にやっているらしいのです。なので、ちょっと私も夏休みバージョンで考えました。それは、母子で交換日記をつけるということ。もちろん、日本語で、です。息子が書いた文章をチェックできるだけでなく、考えていることに少しでも触れることができるし、なにより間違った漢字をすぐに私が直して練習させることができます。そしてなんだか交換日記って楽しい感じ・・・。ワクワク!(たとえ息子とであっても)ということで、始めました、息子との交換日記。なかなかうまくいきませんが、とりあえず続いています。情けないほど字が汚いので、もっとゆっくりきれいに書くように、と毎日口をすっぱくして言っています。効き目があるのでしょうかねぇ・・・。

さて、夏休みといえば、ドイツ人の家族は皆、数週間は少なくてもバカンスに出かけるのが普通です。私達はいつもこの時期日本に戻るので、長いバカンスを息子は日本で過ごすというパターンのため、ベルリンの友達とはほとんど夏休みに遊んだことがありませんでした。なので、今回は息子がベルリンに残っているので、友達はみんな大喜び! 毎日毎日いろんな子供が遊びに来て、本当に楽しそう。でも、今週に入って、どうやらほとんどの子供達がバカンスに出たようです。「マックスはフランスにホームステイを3週間してからバカンスだって、フェリックスは南ドイツに行っちゃったし、マルコはスウェーデンにある別荘に行ったよ。レオナルトはベルギーに引っ越しちゃったし、アントンも明日バカンスに出発だってさ。ダニーはもう日本だし・・・。」とぶつぶつ言うので、「今年は春にすでに日本に戻ったんだし、うちのバカンスは後半の南仏よ。それだってすごいことじゃないの、アンゲリカの別荘に招いていただくんだもの。何が不満なの? それじゃあ一緒に映画でも行こうか?」と誘った所、私と行くなんていやだ、と言うではありませんか!

夏休みに入って、一度は一緒に映画を見に行きました。その前に息子のジーンズやらシャツやら買うので、ベルリンの旧西側にあるメインストリート、クーダムに行ってショッピングもしたのですが、いやはや13歳の思春期である息子は、とっても面倒なのです。すでに自分の好きな服があるので、あーでもないこーでもないと時間がかかり、すっかり疲れ切った私は、休憩スペースで腰を下ろし、ぐったり。
息子がセレクトするのをひたすら待ちました。その後映画に行ったのですけれども、本当に疲労困憊状態でした。それに、一緒に歩いていると、「お母さんと歩くのは恥ずかしい」などと言って、少し離れて歩くのです。多感な頃とはいえ、いや~~な感じ!!

で、友達のダニーが日本に戻るので、スパイダーマン2の招待券が2枚無駄になってしまうからと、ダニーのママからいただいたチケットがあって、私は密かにそれを息子と一緒に見ようと楽しみにしていたのです。ところが!!息子、「え~~!! タダ券なんだよ、どうしてお母さんと一緒に見に行かなくちゃいけないの!? 友達と行くよ。」と言うではありませんか!
どうやら、私(母親)は彼にとってはスポンサーに過ぎず、チケットがすでにある場合は、やっぱり友達と行きたいようです。ふ~~~ん。子供というのは、どんどん親から離れていくものですね。まぁそれでいいんですけれども。

それで、息子が少し変わりました。上記の他に、どこが変わったのかというと、食事です。毎日私と朝夕青汁を飲んでいるのですが、息子は「青汁を飲んだ後は、お腹がいっぱいになって何も食べたくない。」と言います。なので、朝食は基本的には食べません。12時近くになって、ようやくパンなどを食べます。その時は、マーガリンやハム、チーズに野菜のパテ、場合によってはサーモンなどをのせて食べるのですが、握りこぶしくらいの固めのドイツパンを1個か2個程度しか食べません。あまり食べられないと言います。その後りんごを2個くらい食べることがありますし、自分でおやつを買ってくることもありますが、あまりおやつも買わなくなってきました。そして夕方の青汁を飲んでからしばらくしてから夕飯。
これは、玄米がほとんどですが、多少はボリュームのある食事にしています。肉か魚も出しますが、あまり大量に食べたいと言わなくなってきました。夕飯後、時々りんごを剥いてよって言われることがありますけれども、それも少なくなってきています。こちらには、24時間オープンのコンビニもないので、チップスを食べたいと思っても買えないから、夜に変な癖がつくこともありません。「お母さん、小腹が空いたよ。」などと変なことを前は言っていたのですが、それもなくなりました。腹持ちが良くなっているようです。

こうして考えてみますと、息子も随分少食になったように思います。でも、息子はちっとも痩せていないのです。最近ぐっと身長が伸びて、私と同じくらい、つまり168センチくらいになったのですけれども、私よりずっと体重があります。栄養がしっかりと足りているということですから、これは本当に素晴らしいと思いました。息子のように、もともと健康体の人間が少食をすると、すっかり栄養が体内をめぐり、吸収力もあるのか、体格がとてもいいのです。これには驚きました。息子が友達と街中に出かけて、時たまジャンクフードを口にしても、特に問題ないようです。(これも毎日じゃないから大丈夫なのでしょう)息子を見ていると、健康って本当にいいな、素晴らしいな、としみじみ思います。(そうじゃなくても思いますが!)私も養生して、元気になりたいと心から思います!!

で、映画ですが・・・息子とは、ハーディも誘ってハリーポッターを見に行くことになりました。スパイダーマン2、息子と見たかったなぁ・・・。仕方がないので、来年日本に戻ったら、友達とDVDを借りて見ることにします。そして私は今日、マーティン・スコセッシ監督のブルースの映画を見に行きます!(3部作の2作目。1作目はヴェンダース監督で、それはそれは素晴らしかったのです!!)楽しみです~~!やっぱり息子抜きで映画に行くのだったら、私の好きな映画を選びます。私の夏の映画館での映画鑑賞はこれでおしまい。後は、かよちゃんから借りている、秘蔵のDVDをゆっくりと楽しみながら見ることにします。
かよちゃん、貸してくださって、ありがとうね~~!!

2004-07-13

ジミーのファミリー

夏休みなので、息子はいろんな友達と遊んでいます。
毎日遊んでばかりで、大丈夫かな、と思うほどです。
一応、日本語補習校の宿題はありますが、この6月でドイツの小学校を終了しましたので、次のギムナジウムのスタートの8月9日までは、ドイツの宿題はありません。そもそも、小学校に行っていた時も、ドイツの学校からは宿題が全くありませんでした。なんだか信じられないですが、本当にそうなんです。
いいんだか悪いんだか・・・複雑な親心・・・。

ということで、今日はジミーが遊びに来ました。ジミーのパパとママはチェコ人で、ドイツに亡命して来たのです。まずはパパの方が、そしてその後ママがベルリンに入り、ジミーはベルリンで生まれました。チェコ語、ドイツ語、日本語、そして英語ができる秀才で、おとなしくて優しい少年です。息子より1つ年上ですが、おとなしくない我が息子とは、なぜか気が合っていて仲が良く、休みになると時々会って遊ぶのです。共通会話は全て日本語。ジミーにとって勉強になるので、徹底してそうしています。何を隠そう、ジミーが初めて日本語を勉強することになった時の先生は私でした。7年程前のことですけれども、2001年まで教えていました。ジミーは本当にとっても熱心な生徒で、今ではぺらぺらなのです!!4ヶ国語が流暢っていうのは、本当にすごいことです。私の息子も「ジミーはすごいよ。尊敬しているよ。」と言います。(だったら息子ももうちょっと気合を入れて勉強してくれればいいのですが・・・。)
そのジミーのパパは主夫、そしてママはお医者さんで、いつもパパは家にいるというパターンで暮らしています。

ジミーのパパとママは、大の親日家。だからジミーに日本語を習わせているのですけれど、本当に日本が大好きで、将来は日本で暮らしたいと言っているくらい。そして、こてこての油っぽいチェコの食事を好まず、和食の素晴らしさを私にいつも話してくれます。「ヨシコ、日本食は素晴らしい!美味しいだけでなく、低カロリーでヘルシーで、健康維持にはもってこいだね。」とパパは言うのです。ジミーのパパとママは、徹底した自然派で、ジミーに甘い物はほとんど与えません。パンは黒パンのみで、ご飯は日本と同じように炊飯器で炊きます。肉も魚も食べますが、少食なので3人共とても健康。ベルリンのどこのベーカリーに行ったら、夕方6時以降に黒パンが半額になるか、など、ちょっとユニークなことを知っています。そういう黒パンを沢山買って、冷凍しておくのだそう。

何でも日本的にしたいジミーファミリー。だから、かえって「?」と思うこともしばしば。例えばお土産。日本的にしたいため、家に遊びに来る時は、必ず何か持ってきてくれます。
そんな必要がないんだからね、と言っても、「これは私達の喜び。だからするのです。」と笑って、いろいろ持って来てくれます。なんだか申し訳ない・・・。
それが今回は花でした。で、でも・・・うちの花瓶では、はみ出してしまうほどの、見事な見事なお花だったんです!!
とっても嬉しいけれども、ちょっとオーバーな感じで・・・・。
「あ、ありがと!! で、でも・・・・こんなに素晴らしいお花、我が家のような小さな空間では、置く所も難しいし、なにより花瓶が小さくて(笑)!」と冗談のように話していたら、ジミーのパパ、「そうなんだよね、いただいたもので、うちにも数日飾っていたんだけれど、全く合わないんでね、それで持って来ました~。」え? ええ?? 
つまり、どこかからいただいたお花を私たちにくださったということなんです。
う~~ん、でも、深いことは考えないで、とにかくとってもきれいで、こんなことがなければうちにやって来ないような豪華なお花ですから、ありがたくいただくことにして、一応今は、いつでも見ていられる台所に置いています。とても大きなお花なので、テーブルに置くことはできません・・・。倒れそうなので、壁に支えてもらっています。なんだか・・・あまりに場違いな、スターのようなお花!
でも、台所に置いてみたら、とってもいい香りがして、楽しくなりました。たまにはこういうのもいいものです。
ジミー、そしてジミーのパパとママ、ありがとうね!!

この家族は、前に私に2度ほどはちみつをプレゼントしてくれました。
時々戻るチェコで仕入れたものだそうで、チェコのさる未踏の山に誰かが入り込み、そこに生息するミツバチの蜜を取ってきたのだそうで、それを分けてもらったとかで、それはそれは信じられないほど美味しいのです!
私はそのハチミツを、大事に大事にいただいています。黒パンにつけて食べるのがほとんどで、少食には欠かせない上質の甘さです。

ジミーを迎えに来たパパ、もう夜の8時を過ぎていたので、パパとジミーにカレーライスを食べてもらいました。サラダはトマトとモッツァレーラ。
とっても美味しいと言ってくれて、あー良かった、簡単なものだったんですけれどもね。日本食が好きでよかった~~。
ちなみに、もちろん私は食べませんでした!! 生菜食B,続いています!!
久しぶりに玄米の粒をいただいたので、顎がとっても痛いです・・。

PS: かぼちゃの種ですが、もちろん皮付きでも食べられます。でも、私にとってはあまり美味しくなかったので、むいて食べているのです。その方が食べる量も減りますし・・・。ところが、我が家に来る人のほとんどは、皮付きのまま食べているのです! ハーディなどは、「淑子、これはね、このまま食べた方が便秘とかにもいいし、体内のバランスを考えると絶対に皮付きだよ。」と言ってむしゃむしゃ食べていました。そうなのかな、と思って私も食べてみましたが・・・やっぱり口の中に沢山繊維が残るようで、ちょっと厳しいです。でも、ハーディはガムだと思えばいいんだよ、と言って美味しそうに続けて食べていました。息子の友達のママ(日本人)も、皮付きで食べていました。もちろん、ジミーもジミーのパパも・・・。そうなんですねぇ。でもまぁ、私の場合は、少食をするためのかぼちゃの種ですから、皮をむくという作業は良いことだと思って続けます。なかなか減りません。良いことです!!

2004-07-12

生菜食B 再び!

日本は暑いと聞いていますが、ベルリンにいると寒いくらいの日があるので、日本のあのじとっとした夏もいいなぁ、と思う時もあります。もう少し良いお天気になってくれれば、ベルリンの夏は最高だといえるのですけれども・・・。でも、どこにいても、元気で過ごせることをありがたいと思い、自然の恵みに感謝し、ベルリンのこの涼しさも良いものだ、と思った方がずっと前向きですねぇ。ですので、毎日朝起きると、今日もありがとうございます!と空に向かって祈っています。

さて、のろのろと脱線を続けながら養生していましたが、きっぱりと生菜食Bを始めることにしました!!
なんと、甲田医院に入院させていただいてから、2ヶ月以上も過ぎてしまいましたが、その間に起こったいろいろなことを考えると、紆余曲折もまたひとつの学びと思い、無駄ではなかったと感じています。
なにより、どんな時に自分がストレスを感じて過食をしたくなってしまうのか、などが少しずつわかるようになってきました。自分の中にある、いわゆる悪癖とも向かい合って、どうするのがいいか考えています。ベルリンの夏が暑くないことは、私には幸いしているかもしれません。なぜなら、私はアイスが大好きだからです!! アイスに生クリームをのせて食べるのが最高のご馳走!! でも、甲田メソッドでは、食べてはいけない物です。前はとてもつらかったのですけれども、暑くないので食べたいとも思わなくなりました。
それだけでなく、心身がメソッドを学び始めているのかもしれません。机の上でのお勉強ではなく、心身がちゃんと養生によって反応しているようです。前のような禁断症状めいたものもなくなりました。これは本当に進歩です!

最もきつかった、息子の食事を作っても自分は食べない、という状況も、だんだん慣れてきて平気になってきました。
最近、ずっと寿司飯が続いていて、息子にいろんなお寿司を作っていましたが、作ることに集中して、食べたいと思わなくなっている自分に気がつき、「これは大進歩!」と自分を褒めてあげました!肉はもちろん、魚もあまり口にしなくなってきています。欲しいと思わなくなってきたのです。
なので、生菜食Bを再スタートしてみました。まだ今日が二日目。
先日1回だけトライしましたが、翌日は続けることができず、玄米を普通に食べていました。でも、今回は本気です!!できそうな気がしています。

というのも、上記の他に理由があります。
7月31日から8月8日まで、南仏に行くことになりました。ミュンヘン近郊に住む友達のアンゲリカの家族と、ミュンヘンから車で彼女の南仏の別荘に行くのです。別荘なんて縁遠い私達母子にとって、一体どんな日々になるか想像できませんけれども、とっても美しい所のようです。ちょっと仕事も兼ねて行くのですが、基本的には私の息子は、毎日海でアンゲリカの息子と遊ぶというパターンになるでしょう。
そうです、南仏!きっと魚介が美味しいでしょうね・・・。いろんな食の誘惑があるはずです・・・。私は大丈夫かな、と考えました。今のところ、脱線したいと思ってはいません。でも、みんなと行動を共にすれば、一人だけ玄米の粒をかじっているのは無粋というものです。
エチケット違反でもあるでしょう。あまり失礼なことにならない程度に、少食を実践してみたいと思っています。
打ち合わせと翻訳があって、みんなが海に入っている時に部屋で過ごすこともあると思います。そういう時は、食に心を向けるのではなく、「こうした時間が持てて幸せだ!」と前向きにその状況を楽しみ、ゆったりと打ち合わせをし、ゆったりと翻訳を進める・・・。楽しみながら仕事をする。そういう、優雅な時間を持ちたいものです。本当にできるか、やってみないとわかりませんけれども・・・。

それで、必ず持って行こうと思っているものがあります。それは、青汁の粉末と、豆乳、そして玄米です。錠剤のスピルリナとビール酵母、スイマグの代わりのマリンマグも持参します。これだけあれば、どうなっても大丈夫!!(だと思うのですけれども・・・)

万が一脱線が続いてしまっても、今から体調と胃腸を整えていれば、あまりひどいことにならないのではないか、と思っています。
なにより今、とても前向きな状態なので、脱線はあまりしないような気がしています。

生菜食Bを再スタートさせてみて、あらためて感じていますけれども、玄米粒のなんと香ばしいこと!! とてもとても味わい深いのです。
本当に美味しい!ただ、量が足りないと感じてしまうのは、ちょっと問題なのですけれども・・・。なにせ、1日一回の食事ですからね。
今のところ、いい感じです! 南仏に照準を合わせ、頑張りたいと思います。どこまでストレスをためずに少食療法を続けられるか!?
少しずつですが、できそうな気分になってきています。(と、何度も書いて自分を奮い立たせているかも?)

今日はもうひとつ別の話題を:

私の知人で、西式療法を実践している女性がいます。彼女はとてもつらい時期を乗り越えて、ポジティブに少食をしており、どんどん身体が良くなってきています。そんな彼女が、少しでも多くの方に自分の体験を知ってもらうことで、何かお役に立てないものか、と少食のススメのウェブサイトを立ち上げたのだそうです。かなりの重病だった彼女が、ここまで元気になった! そうした感動もあり、少食に前向きになれる読み応え充分のサイトです。

ハンドルネーム:Momo さんの少食サイト。もしもご興味があったらぜひぜひご覧ください。

2004-07-09

読者のメール 再び

続けて読者の方からのメールをご紹介させていただきます。Tさんです:

青木さん、こんにちわ。
「リンゴパワー」楽しく読ませていただきました。

*いつも日記を読んでくださり、ありがとうございます!

青木さんはアイスが好きだったのですね~。私も大好きです。
そして氷もよくかじってます。体を冷やすのはよくないんですね。う~ん、減らすようにします。

*そうですね、少なくても私の場合は、甲田先生にそう診断されました。いろいろなケースがあると思うので、診察していただくのがベストですけれども・・・。一般には、冷たい物は、あまりよくないようですね。

「南瓜の種」も美味しいのですか?

*もう、苦肉の策(笑)。ですので、何でもとっても美味しいです!香ばしくて、ささやかですがプチ幸せを感じます。本当は食べてはいけないのですけれどもね・・・。

むかなきゃ食べられないというのがいいですね。私だったらいらいらして皮ごとかじりついちゃうかも・・(笑)実際そうだと怖いですね・・・。

*ええ、時々私も自分が怖い・・・。

私は胡桃が好きですよ。これも殻付だと大変そうですね。食べるのあきらめちゃうかも・・・。

*でも、胡桃はくるみ割り人形があると簡単ですから・・・。は~。
たしか胡桃ってかなりのカロリーがあるんですよね。食べすぎには気をつけないといけないですね!

そうです、そうです、リンゴの話に戻るんですが、甲田先生の「腸を綺麗にする」という本の中の、リンゴ断食が書いてあるページにリンゴのシャーベットの事が書いてありました。
それで、2日前にリンゴ断食してみました。でも、リンゴもほとんど食べませんでした。水はたくさん飲みました。体は、過食しているよりも、ずっと楽でした。やっぱり少食ですね~。

*そうですね、やってみると、身体が反応します。実感できますね。

でも、次の日はまたたくさん食べてしまいました。野菜でも、玄米でも、どんなものでも、たくさん食べるとよくないんですね。少食はとっても、とっても難しいけれど、それがきっと普通の事なんですよね。昔は食べるものがこんなにあったわけじゃないけれど、人間は子孫を残して生きてきたのだし・・・。たくさんの素晴らしい発明や、素晴らしい人物がいたのだし・・・。今のほうが少しおかしくなってしまってるのかもしれないですね。

*最近、やっぱり痛烈に感じるのは、うちのペットのケイビー君達、ラッキーとクッキーの観察をしていて、「この子達は、食の量をちゃんと本能でわかっている。」ということです。絶対に必要以上口にしないのですね、どんなに美味しい野菜が置いてあっても・・・。パセリだけは例外かもしれませんが(笑)、まだ観察の途中ですので、なんとも言えません。とにかく、自分の身体が必要な量しか口にしない。本当になんて素晴らしいんだ!と感心しています。私もそうありたいと思うのです。

「生きる」という事が大切なのに、「何故生きるか、どのように生きるか」なんてこと学校では教えてくれませんよね。学歴や名前ばかりにこだわる、今の教育・・・私はちょっとちがうな、と思います。

*そうですね。私は、子供達は塾通いをしないとお受験で失敗してしまう確率が高いような傾向を日本で感じ、とても私にはついていけそうにもない、と思ったものです。子供をどうやって育てたらいいのか、とても考えます。今でもとても考えます。こうしてベルリンに来たことが良かったのかどうか、まだわかりません。でも、来てしまったのですから、もう受験戦争はありません。その代わり、別の大変さがあります。
異国で暮らしていますから、何かと厳しいことがあります。でも、母である私が決断してベルリンに来たのですし、責任を持って生きているつもりです。そして、息子はベルリンにずっといたい、と言っています。
ベルリンの大学に通いたいようです。(この秋から中学生になるのですから、まだまだ先の話ではありますが)「生きる」ってことも、この甲田メソッドでは大切なことですね。

もっと人間の根本的なことを子供たちに教えてあげないと、皆どこにむかっていいのかわからなくなってしまうと思うんです。実際私もそうでした。
ありゃりゃ、なんだか個人的な考えばかり書いてしまいました。

*実際、子供を見て私が沢山学ぶことがあります。お互いに学び、得るものがありますね。やっぱり、一緒に暮らして子供とちゃんと向かい合うこと、対峙することってとても大切だと思います。なかなかできないんですけれども。
喧嘩しながらでも、少しずつお互いの距離がなくなっていけばいいなぁ、と思っています。

でも、断食や少食をすると体だけじゃなく精神的な部分でも変化がある気がします。

*そうですね! 本当に私もそう思いますよ!!

そういう意味でも、甲田先生は精進されているんだな~と思います。なんか本を読んでいても、伝わってくるものがちがうんですよ。私だけかな。

*いや、そんなことはないですよ、私もそう思うし、私のまわりの人は皆そう言っていますよ!! 甲田先生は、とてもピュアな心で本を書いていらっしゃるので、読者にすごく伝わりますよね。文章って、その人の心が表れますよね。私もしっかりと心をこめて書かせていただきたいと思います。

それではまたメールします。
いつもありがとうございます。

*こちらこそです! いつもありがとうございます!
それではまた! 日本は暑いと聞いています。皆様お身体には気をつけてお過ごしくださいね!(ベルリンは・・・なんだか涼しいです・・・。というか、時々寒い!)

2004-07-08

またまた読者から

ここのところ、多くの方からメールをいただきます。
どうもありがとうございます!全ての方にお返事できないのは申し訳ないのですが、できるだけこうして日記内でご紹介したいと思います。
今日はNさんからです。Nさんは生菜食Bを実践していらっしゃいます:

・・・

昨年4月より正確には6月より始めました。青木様の日記には共感と感動と示唆に溢れ何時も楽しみです。

*ありがとうございます!! Nさんはすでに1年以上もしっかりと生菜食Bを守っていらっしゃるのですね!!
ご立派です!! 

私の病名はネフローゼ症候群といい腎臓系の病気です。
再発率6割とも言われています。
ここまで蛋白の出もなく順調に推移して来ました。甲田先生と同時代に生き甲田療法に出会えた事を有り難く思っています。

*本当にそうですね。甲田先生だけが、「大丈夫、治るよ!」とおっしゃってくださいました。そのことだけでも幸せを感じます。
私の病気などは、数十万人に一人という超難病ですから、まわりに同じ病気の患者さんがいません。なので、不安も相当あるのですけれども、甲田先生にお会いできるだけで、なにやら元気が出て、大丈夫って思えます。本当にありがたいことですよね。

1年過ぎまして体がどのように変化をしたか挙げてみたいと思います。
空腹の快適さが感じられるようなった事。
品のない甘さ(例えばカンコーヒー)を食さなくなった事。
顔色が良くなった事。
夜間視力が良くなったように思う事。等々
今後どのように変わっていくか楽しみです。青木様のように回復を実感されますとこの道を進む意志も揺らぐ事もないと思います。では又

*素晴らしい変化ですね!! 私にとっても、Nさんのご報告は励みになります。ありがとうございます!
あとは、自分の意志の力といいますか、そして神への祈り、世界平和なのだと思います。謙虚な気持ちで毎日を過ごし、少しでも多くの幸せが、私にだけでなく、全ての人にもたらされることを祈り、精進することなのだと思っています。

まだまだなのですが、私もも前向きでいたいと思います。そして、笑顔、ですよね!! 最近すごくそう思うのです!! 
メールをありがとうございました!!

2004-07-07

ナイヨンのママ

2日、3日、4日と、友人のダンサー、ナイヨンのママと叔母さまがベルリンにやって来ました。
本当はナイヨンも来るはずだったのですが、彼女は急遽ピナの代わりに、フランスのある著名な女性の所に行って仕事をしなければならなくなり、ママと叔母さんは二人で旅行を続けることになってしまいました。ナイヨンのママは韓国で暮らしていて、たまに娘に会いにヨーロッパにやって来るのですが、さぞかし心細いことでしょう。当然ドイツ語は話しませんし・・・。でも、ナイヨンのママは日本語がわかるのです。ナイヨンのパパは病気で数年前に亡くなったのですが、パパは独身時代、長く日本で暮らしていたそうで、親日家だったそう。ママも、パパの影響を受けて日本が好きで、先日も日本旅行を友達と楽しんだのだそうです。

そんなナイヨンのママ! ヨンスン・コンさんっておっしゃるのだけれども、彼女の名前を、私の「ヨシコ」に少し方言かけた感じで発音すると、バツグンに韓国語的な響きになることに気がつきました!。で、ママとは親近感が増したのでした(笑)。

実際にお会いしてみると、ナイヨンにどこか似ていて、元気で素敵な女性! 叔母様もとっても優しくて、二人共まるで親戚の人のよう。なんだか嬉しくなって、美術館にご案内したり、我が家で手巻き寿司を食べていただいたりと、楽しい時間を過ごしました。

ナイヨンのママは70歳!でも、しっかりと歩いて、そしてどこにでも好奇心を持って行きます。2日目などは、二人はシティ・ツアーのバスに乗って、3時間もベルリン観光をしたのでした。私の母だったら、そんな大変なことはできないでしょう・・・。素晴らしいお二人でした!

あまりにもパワフルなので、感化されて私もちょっと頑張ってしまいましたら、あらら、二人がベルリンを離れた翌日、ダウンしてしまいました!! 情けない私・・・・。とほほ・・・。

二人にはさんざん、「ヨシコ、あなたはあまりにも痩せている!それではダメね。もっと沢山栄養のあるモノ食べて、どんどん太って、そしたら元気になるよ!」と言われました。そうですね、外見だけを見ると、やっぱりほとんどの方がそうおっしゃいます。
でも、甲田メソッド的には、甲田カーブに入る前の段階なので、とても大事なのです。さて困りました。いろいろ説明しましたけれども、なかなか理解してもらえませんでした。日本人でも、あまり理解できないことなのですから、韓国の人はもっと理解できないでしょう。
でも、ナイヨンのママから、手作りの美味しいキムチをいただき、「これを食べて元気になってね!」と言われ、さすがに拒むことはできませんでした・・・・。す、すご~~く美味しいんです!!(涙)

2004-07-06

読者からのメール

今回も、また読者からのメールをご紹介させていただきます。Iさんです。

青木様

はじめまして、こんにちわ。
私は27歳の女性です。

*はじめまして! いつも日記を読んでくださり、ありがとうございます!

青木さんにはとても感謝しており、今回メールしています。5月くらいから、「断食日記」を読ませて頂いております。

*そうなんですか? 去年の春くらいから始まっていますから、全部を読むのは大変ですよね。ありがとうございます。


私は、2年程前から、仕事のストレス等で摂食障害(過食嘔吐)になってしまいました。
仕事を辞めたら治る!と思っていましたが、習慣というものは怖いもので、4月に仕事を辞めてからもなかなか治りませんでした。
「治さなくちゃ…」と思うほど、あせってダメでした。

*そうだったのですか・・。私も友人に言われましたけれども、具合が悪いことに気がついて、それから治そうと思ったら、病になっていた3倍の年月を必要とする、と。
そうなると、私など96年から病院に入る2001年までに5年かかっていますから、15年もかかってしまうということでして・・・。これは本気にしないようにしております。
いろんな説がありますものね! 甲田先生は、ちゃんと真面目に養生していれば、来年かなり良くなるとおっしゃっていましたので、それを信じて進めております。といっても、脱線しながら、ですけれども・・・。

摂食障害を治すには「断食」が有効だ、との記事を読み、インターネットで「断食」について調べておりましたら、青木さんの「断食日記」にたどり着きました。

*いつも読んでくださり、本当にありがとうございます!!
お役に立っているとは思いませんけれども、一例として、ささやかな私の体験を綴っております。病気などで苦しんでいらっしゃる読者の皆様と一緒に「治るぞ!」と力をこめて(そして時々自然体になって)日々過ごしています。

甲田先生についてもいろいろ調べ、少食の実践をしてみよう…と思いました。(診察に行けばよかったのかも知れませんが、長時間の外出をする気にはなれませんでした。)青汁&豆腐&玄米で何日か様子を見てみました。
が、もともと体重が減少していた為、ちょっとフラフラしてしまい、一時中断。そして、またプツンと糸が切れたように過食が続きました。青汁&豆腐&玄米と制限された食事に追い込んでいた為、反動も大きかったのかもしれません。
甲田療法を実践されている青木さんは、本当にすばらしいと思います。

*いえいえ、私も紆余曲折があり、なかなかストレートにばしっとは実践できていないのですよ。特に最近は乱れております。でも、気にしなくなったというか、少しずつ身体が変化してきているんですね。甘い物も、前のようには欲丸出しに欲しいと思わなくなったし、不思議だなぁって思っています。本当に少しずつ、です。全然素晴らしくなんてないのですよ、私は・・・。でも、劣等生でも、続けることに意味があるかな、って思って・・・。そしてほんの少しでも進歩があれば、自分を褒めてあげるようにしています。もちろん、世界にも目を向け、いろいろなことを考えています。

そして、どうすればいいか自分なりに考えて、「ベジタリアン」にたどり着きました。食べる範囲を狭めてしまえば、過食することがなくなるんではないか…と考えました。
(宗教的な理由でベジタリアンになった方には顰蹙を買っちゃうかもしれませんが(笑))

*実際、甲田療法をしていると、肉などはほとんど欲しくなくなりますね。これも不思議です。あと、玄米などの味に敏感になり、うまく炊けた時は(本当は私は生菜食Bですから、炊いてはいけないのですが)、一口一口がとても美味しくて、ありがたいっていう気持ちになります。毎日、何かをいただくときには、必ず感謝の気持ちを天に向かって発するようになりました。食への感謝と祈りですね。

今は雑穀と海藻、豆、きのこ、野菜、スパイスで1日2食の少食生活を頑張っています。始めてから2週間くらいですが、いい感じです。
玄米が少し苦手なので雑穀を摂ることにしていますが、雑穀にはあわ、きび、ひえ、黒米、キヌア、アマランサス、はと麦、押し麦等いろんな種類があって、それぞれ卵っぽかったり、肉そぼろっぽかったり、チーズっぽかったり…といろんな料理ができるんです!

*まあ、それはとても美味しそうですね!!

野菜・豆腐とまぜてハンバーグ風にしたり、豆乳・味噌を混ぜてホワイトソースにしてグラタンにしたり、餃子の具にしたり(餃子の皮も全粒粉で手作りです!)、といろいろ挑戦しています。

*素敵です!! 全粒粉というのは、本当に香ばしくていいですよね。写真は、息子がキャンプに行く時にいつも持たせているお弁当のシャーピンなんですが、こればかりを20個近く持たせるのです。これ、皮は全て手作りの全粒粉です。おかげさまで好評で、息子は他のお友達のお弁当と物々交換をしているようです。
通常は、ぶたのばら肉、白菜としいたけで作りますけれども、野菜だけのシャーピンも美味しいです。

そして、基本の青汁と豆腐はかかさずに!
冷温浴、半円形枕(お金がないのでパンフレットを丸めました…)もやっていますが、
肩こりと腰痛が楽になりました!

*これは本当にありがたいですよね! 青汁で、肌は前よりずっとつるつるしていますし、木枕では、私もすぐに肩こりが消えました。
これ、試した人じゃないとわからないですよね。あまりに硬い枕だから、半信半疑なのですけれども、使ってみると良さにすぐに気がつきます。

私の場合、摂食障害になったころから黒飴中毒で(酷い時には1日1袋(150g)…)それがなかなか止められません(涙)。

*黒砂糖といえども、やっぱり一袋一気にとなると、身体にはあまり良くないかもしれませんね。でも、私もその気持ちがわかります。
食事制限が始まってから、人が変わったように食に逆に執着する時期があって、買って来たおかしは、何が何でも最後まで食べてしまう、という状況になったこともあります。ですから、人事ではありません。
昔、ドイツの大学にいた頃、最初の時期にペルーの女の子と同室だったのですが、彼女が朝からレモン味のキャンディを一袋食べているんですよ。それも、がりがり噛んで・・・。最初はすご~~く驚いたのだけれども、徐々に感化されて、(なんだか美味しそうに食べていたので)そのうち私もキャンディの袋をかかえてばりばりと・・・・。あの頃を思い出しました。
でも、後で胃腸の調子が悪くなりませんか? 大丈夫でしょうか?

ベジタリアンになってから既製品を買わなくなったので、デザートは食べなくなったのですが、(というよりデザートにはほとんど卵・牛乳・チーズが入ってるんでダメなんです)久々にチーズっぽいのが食べたい!と思い、今日は豆腐ティラミスを作ってみました。豆腐とメープル、レモン汁をブレンドし、ココアパウダーをふりかけます。
が、メープルの量が少なすぎたのと、何を思ったかアーモンドパウダーも一緒にブレンドしてしまったので、ちょっと失敗でした。

*スバラシイ情熱ですね!! 私はそこまでは・・・・できません・・・。

ベジタリアンになってから、食べ物に対する考え方が変わりましたし、いちから調理し、少しの量を時間をかけてゆっくり食べるようになったので、過食することがなくなりました。食や調理についての無限性も感じます。

*そうですね。食への感謝と、スローフード。何かを「いただく」ということ。
いろいろ毎日考えさせられます。

結果的に甲田療法という道とは外れてしまいましたが、青木さんの日記にはかなりの影響を受け、救われ、そして今の私がいる、と思っています。
本当にありがとうございました。

*そんなそんな!! 私などは、本当に何もちゃんとできていなくて、へこんでばかりなのですよ。ですから、お恥ずかしいことの連続で・・。
でも、そんな私の日記をいつも読んでくださり、そしてこうしてお便りをくださり、感謝しています。心よりありがとうございます!!
こういうことって、仲間がいると頑張れると思うのですよ。たとえお会いしたことがない読者の皆様でも、何か一緒に少食をしているって気持ちになるだけでも、共に頑張って少し前進しているように思います。

青木さんの「無理をして生きてきた」というのは、おこがましいですが、私も少し分かるような気がします。
私は女姉妹の長女で両親からのプレッシャーを感じながら生きてきて、「やらなくちゃいけないという」変な責任感みたいなものがあり、完璧主義になってしまったように思います。
親のコネで入った会社で人間関係に悩み、それがピークに達してしまい、摂食障害をひき起こしてしまいました。
ただ、自分がどん底に落ちたことで、精神的にダメージを受けている人の気持ちが分かるようになったし、人に対して優しくなれたような気がします。そして地球にもやさしく(笑)。
決してマイナス志向ではなく、プラス志向で!

*そうですね! 私も、こうして病気になったことは、大変なのだけれども、悪いことではない、神様が私に気づかせてくださったのだと思うのです。淑子さんよ、そんなに自分を追い込んで生きづらい道を歩まなくても、きっと人生はもっと素敵なこともあるし、楽しく暮らせるよ、って。
変に頑張りすぎた自分を、今は少しずついたわってあげている所です。
そうすると、いろんな周囲のことが見えてくる。他人にも、地球にも、世界にも優しくなる・・・。そんなところでしょうか・・・。まだまだではありますけれども・・・。

長々と自分の事を一方的に書いてしまい、申し訳ありません。
読んでくださってありがとうございます。

*いいえ、とっても嬉しかったです! お便りをありがとうございました!
これからも、お互いに少しずつ前に進みましょうね。そして幸せになりましょう。ストレスは、視点を変えれば悪いことじゃなくなることもあります。
私は最近それに少しだけ気がつきました。今まで、ただつらいと思っていたことが、視点を変えることで全く違う気持ちを生むこともあるなって。
だから、Iさんもご自分を追い込まないで、どうか幸せな日々を送ってくださいね!! そして一緒に健康になりましょう!!

青木さんもお忙しいとは思いますが、プラス志向でゆっくり前に進んで下さい。

*ありがとうございます!!Iさんもどうかお体には気をつけてお過ごしくださいね。

2004-07-05

かぼちゃの種

りんごが脱線を妨げる良い果物なのは確かにそうなのですけれども、厳密に言えば、甲田メソッドを極めるには、もちろんりんごも食べてはいけないのです。私の場合は、玄米の粒とお豆腐か豆乳、そして少しの蜂蜜だけ・・・。青汁は一日に2度飲むことが許されてはいますけれども、かなり過酷な食事内容といえます。
で、前にも書きましたが、今その生菜食Bに向かうために、少しずつ食事を減らしているのですが、そのプロセスで、どうしてももっと食べたい!と思ってしまう時があります。そんな時、りんごでも間に合わない時のために、良い物を見つけました!

というか、もちろんこれだってダメなんですけれども、大量に食べられないということで、少しはいいかな、と思いまして・・・・。
それは、「かぼちゃの種」なんです。しかも、殻をとっていない状態。
これはとっても安くて、ナチュラルハウスで見つけました。家でつまんでみると、いちいちむかないとならないので、とっても時間がかかるのです。そしてやっと殻をとっても、小さな一粒の、緑色のかぼちゃの種・・・。これがなかなかいいのです!!
ささやかな、ささやか~~なかぼちゃの種! でも、苦労してむいた種の味は、格別なのです。美味しい!! そして、またひとつ・・・。
でも、と~~っても面倒なので、10粒も食べればもうおしまい。

優れものの種です!!

もちろん、本当はいけないのですよ~~、かぼちゃの種!
でも、りんごとかぼちゃの種のおかげで、あまり大きな脱線をしなくなりました。肌の調子も良いですし、少しずつ真理に向かっているようで嬉しいです!!(そこまで大げさじゃないですね、はい!)

さて、ではここで別の話を・・・。
今日も玄米を圧力釜で炊きました。美味しい玄米ご飯ができました。息子も喜んで食べてくれました。私は塩をつけるだけのご飯ですが(息子は青汁とマッシュルーム、コーンに鶏肉付きです)、これが香ばしくてかめばかむほど味があるのです。嬉しくなりました。

この間、ジャズピアニストの高瀬アキさんの家におじゃました時、アキさんも青汁を朝に飲むようになったとおっしゃっていました。
「これが、淑子さんが言っていたけれども、毎日飲むようになると、本当に調子が良いのよね。肌もいい感じだし。一度こうして青汁を作って飲むようになると、なんだか病みつきになってしまってねぇ。それで、ツアーに入ると作ることができないので、飲めないでしょ。それがなんだか残念でねぇ。」すごい!! そんなにきっちりと飲むようになったのですね!! 

そしてYさんなどは、ご夫婦で玄米や黒パンに目覚めたのですが、「やっと主人も黒パンのみの生活に慣れてね。ちゃんと食べているわよ。私も完全玄米に切り換えたの。なかなかいいわ。」と言って、やはり甲田療法を少し実践しています。

息子の友達のママである、日本人のSさんなどは、私が貸した甲田先生の本を熱心に読んで、あまりに面白かったのでさらに違う本を借りに来て、そして完全朝食抜きを実践しているのだそうです。「もう数週間たったんだけれども、私は今までも朝抜きだったのね、でも、その後会社に行ってからパンとか何か口に入れていたの。それをきっぱりとやめたんだけれども、それだけで随分違うのよね。夜は普通に食べるんだけれども、間食を一切やめて少食を心がけるようになっただけで、ほら、もう4キロも体重が減ったの!」と言うではありませんか!! びっくり!! すっきりときれいになっていました。

う~~ん、私のまわりは、甲田先生のメソッドを少しで生活の中に取り入れようとしている人が沢山います!! どんどん増えていきます。私もしっかり行いたいと思います。

2004-07-01

りんごのパワー

最近、むしょうに何か食べたいと思った時に、スナックだとかお菓子を買っていないため、うんうん言いながら食べ物を前にして苦しむということはなくなったのですが、息子は少々不満のようで、「甘い物食べたくても家に何もない。お小遣いで買うのももったいないし、なんとかして欲しい」と言うのです。でも、

1)買っておくと私が我慢できずに食べてしまうので危険。
2)息子にとっても、あまり甘い物などの食べすぎは良くない。

以上の理由から、ストックがない状態が随分続いています。キャンプに行く時は、お菓子を持って行ってもいいので、いろいろ買っていたようですが、戻って来ればそれもありません。しぶしぶお小遣いで買うこともあるようですが、13歳になって、やはり不条理を感じている様子・・・。

そこで考えたのがりんごです。というか、息子は自然とりんごが欲しいと言うようになりました。お菓子を食べる時間に、りんごを食べるのです。「お母さん、りんご2個むいてよ。」などと言います。最近では、皮ごと食べるようになりました。
食べるとけっこうやみつきになって、なかなか美味しいのですよ。息子も、ヘタなお菓子を食べるよりは、美味しいと感じはじめたようで、あまり文句を言わなくなりました。

無農薬のものが多いドイツだからこそできるのですけれども、しかもりんごはこちらでは日本よりずっと安いから、私達には嬉しい果物といえます。

読者の方から、こんなりんごに関するメールをいただきました。
Tさんです:

青木さん、お元気ですか?お耳の症状はどうでしょうか?
無理しないで、ストレスをためないで頑張って下さい。

*ありがとうございます! 少しずつストレスをためない心身をめざして前に進んでいます。

「甘いもの」私も執着があって困ってます。
こりゃ~甘いもの中毒ではないかしら・・・と思うほどです。

*そうですよね、私もそんな感じです。最近は少し落ち着いていますけれども・・・。

でも、私の場合10回に1かい位の超おろかな割合ですが、果物を冷凍させたものを気長にガリガリとかじっていると、甘いものに手が伸びずに済むことがあります。
私のお薦めはりんごが手軽で、しかも冷凍すると甘くなる気がします。

*え~~!! 冷凍ですか!! それは歯にしみたりしませんか?

それに、りんご断食もあるからいいのかな~と勝手に思ってます。
凍っていると食べるスピードもゆっくりにならざるおえないし、一気に食べ過ぎるとさむ~くなってしまいます・・・。
機会があったら試してみてください。

*う~~ん、お気持ちはとっても、と~~っても嬉しいのですが、冷凍のりんご!! それはまだ食べたことがありません。甲田先生に伺ったことがないので、良いのかどうかわかりませんが、少なくても私の場合はきっと食べてはいけないと思います。

というのも、甲田先生は私に、冷たい物はおやめなさいとおっしゃったからです。身体を冷やすもの、という意味もあると思うのですが、私はアイスが大好きでした。特に、甘くなくても水が凍っている氷だけでも好きだったんですね。それを毎日冬でもがりがり噛んでと食べていたことがあります。
けれども、そうすると身体が内側から冷えてしまうんですね。その後は手足が震えることもあり・・・。甲田先生にアイスをとめられてから、食べる回数がとても減りました。血液の循環が前よりよくなっているのは、そうしたこともあるのかもしれません。それに、当時そんな無謀な物を食べ続けていたせいか、胃がおかしくなりました。なので、今は脱線しても、なるべくアイスは食べないようにしているのです。大好きなアイスを食べられないという悲しさ・・。これは本当に厳しいのですけれども、徐々に甘さそのものが歯にしみるようになってきて、前に書いたように違和感さえ感じるようになったので、それほどひどい禁断症状はなくなりました。
Tさんは、冷たい物を食べても胃腸は大丈夫でしょうか? 私はそれがちょっと心配です。できれば、そういう食べ物がTさんにとって良いのかどうか、お医者様にお聞きになったらいかがでしょうか? お身体にはくれぐれもご注意くださいね!

私は青木さんの病状が絶対によくなって欲しいと思ってます。

*ありがとうございます! そう言っていただけるだけで、とても嬉しいです!!

初めて日記を読んだ時「なんでこんなにいい人が病気にならなきゃいけないの?」
と思いました。だから本当によくなることを祈ってます。

*そ、そんな!! ありがたいお言葉です! ちっとも「いい人」じゃないですけれども、嘘のない生き方をしてきました。自分に正直でいたいし、前を向いていたい。
息子には、人の心の痛みのわかる人間でいて欲しいし、そういうことを大切にしていきたいと思っています。病気になってしまったことは、私の生き方にどこか無理があり、妙な癖があるからなのだと思います。そうした偏りを少しずつなくしていき、本来の健康体でいられるような生活にすることが、とても大切なように思うのです。
そういうことを気づかせてくれたのは、この病なんですよね。具合が悪化した時に、そのまま身体の内なる声を無視して疾走していたら、きっと今頃は死んでいたと思います。そうなったら、息子に悲しい思いをさせていたでしょう。それに、ささやかな人生ではあるけれども、それなりに夢を持って生きてきましたから、それなのに志半ばで死んでしまう自分も、ちょっとつらかったと思います。だから、なんとか生き残った私なのですから、与えられた残りの命を、大切にしたいと思います。どうしても無理をしてしまうこともありますが、前のような無謀すぎることはあまりなくなりましたし、好きなことばかりしているので、心も乾いていません。こんなに耳の調子が悪くて耳鳴りがひどいのに、幸せを感じることもしばしばあります。

Tさん、私がよくなることを祈ってくださって、本当にどうもありがとうございます!!
私も、こうしていると、いつの日か治るって信じられるのです。そのために、日々精進しようと思っています。いつも励ましてくださって、ありがとうございます!

それに息子さんも小さいのにとっても偉いな~と思っていつも読んでます。

*いやいや、思春期に入ったので、なかなか言うことを聞いてくれません・・。喧嘩ばかりしている時もあります。でも、丁度ひどくわがままになった頃に、キャンプのお誘いが日本語補習校からあるんですね。そして参加すると、ひとまわり大人になって戻って来ます。団体行動なので、小さな子供達のケアもするのです。少しずつ他人への思いやりを学び、戻って来てちょっぴり優しくなる・・・。そんなことの繰り返しなのです。

ストレスも少食には大敵ですよね。本当にそう思います。
楽しい事がたくさんあるとあまり食べ物に気が回らなくなる気がします。

*そうそう、やはり人は、それぞれの人生の中で、最も自分にとって幸せだ、とか、感動できるような「何か」を見つけられたら、本当に素晴らしいことなのだと思います。
そしてそれを実践し、深くほりさげる時間を作ることができたら、最高なのではないでしょうか。そんなことができたら、ストレスなどは随分なくなると思います。でも、そうなるためには、受身ではいけないのですよね。やはり自分がどんどんそうなるように努力しなければならないのだと思います。努力の方法はひとそれぞれなのですけれども、そういう人生に対して前向きな心が、病を遠ざけてくれるような気がするのです。
もちろん、それだけではないと思いますが・・・。いろんなケースがあって、本当に簡単には説明がつきませんが、少なくても私の場合は、ストレスが主な原因で、そういえば自分の心をあとまわしにして、我慢をしながら仕事や育児や家事をこなしていたように思います。自分ではポジティブのつもりでいたことなのですけれども、なにか「・・ねばならない」という助動詞の連発だったように思うのです。それって、どこかに無理があるってことなのではないでしょうか・・。人生を楽しむ・・・それは、厳しい人生に対してちゃんと責任を取ることができてこそ、初めて訪れる心のゆとりみたいなことなのかもしれないな、と最近思っています。

私はまだ、過食しては戻したりをしています。
辛いですが気長に頑張ります。あせると空回りしてしまいます。そして楽しい事を見つけて、人のためになりたいと思っています。

*お体は本当に大丈夫でしょうか? どうぞどうぞお大事になさってくださいね!
そして、楽しい事を見つけ、人のためになりたいというお気持ち、とても素敵なことだと思います。言葉を発した時が、スタートですよ。ぜひぜひ諦めないで、一緒に頑張りましょうね!! そしていつの日か、過食をして吐くというつらいつらい思いがなくなって、胃腸も幸せになり、心も身体も幸せになり、明るい気持ちになるってイメージできますことを祈っています!一緒に治りましょう!!

日記楽しみにしてます。いつもありがとうございます。元気がでます。

*こちらこそ、いつも励ましてくださってありがとうございます!! 私も読者の皆様と接することで、どんどんと元気が出ます!! ベルリンも、やっと少し良い天気になってきました。お腹が空いたら少しだけりんごをかじり、息子もりんごをかじり、胃腸に負担がかからないように過ごせたらいいなぁと思います。
私達親子も前向きに頑張りますので、これからもよろしくお願いします!

上記のTさんは、もう一通メールをくださいました。とても素敵な内容が書かれていたので、それもご紹介します:

・・・・・

前に愛と慈悲が大切だといっていましたが私には余り実感がありませんでした。でもこの間本屋さんでたまたま大好きなオートリー・ヘプバーンの写真集を見つけて眺めていたらすごくやせてしまっている難民の子供たちを抱いたオードリーの写真の横にこんな事が書いてありました。「この子たちは今日一日食べるものもほとんどありません。
ですが私が現地について子供たちにあったとき、子供たちの目はとても澄んでいて、綺麗で、今日一日食べる分の一切れのパンを私に分けてくれようとするのです」というような事がかかれてありました。私は思わず心が痛くなりました。そして、いつか私もそんな子供たちにあってみたいと思いました。ただ助けてあげるという気持だけではなくて、きっとそんな心の綺麗な子供たちから学ぶ事がたくさんあるんだろうと思うんです。それで、私は少し服が作れるようになったので、その子供たちに服でも作ってあげたいな~、と夢見てます。とっても、大きく遠い夢ですけれど・・・。

やっぱり少食は大切なんだな~、と日々反省の毎日です・・・。

*素晴らしいです!! 私もTさんが出合った文章を読ませていただいた時、とてもじ~~んとしました。本当にその通りですよね。ただ相手を助けて「あげる」という気持ちではなく、相手からも学ぶことがたくさんあるということ・・・・。とても大切なフレーズだと思いました。

Tさん、いつも心温まるメールをありがとうございます!!
どうかお体には気をつけて、健康で、そして幸せにお過ごしくださいね!

2004-06-28

ウィーン日帰り!

なんだか最近ばたばたですが、考えてみれば、いつもばたばた。
これが良くないと思って随分生活を変えたのですけれども、気がつけばやっぱりばたばた・・・。どうにかならないものでしょうか、このばたばたモード・・・。でも、前と明らかに違うのは、今はそのばたばたのほとんどが、楽しいものであることです。前はどんなことでも頑張ってこなしていましたけれども、今は厳選しています。
ほとんどライターとしてのお仕事は今はしていないのですが、それでもご縁があっていただいたお仕事や、時間的にも内容的にも(金銭的に、ではなく、あくまで内容的にです)良い場合には、喜んでお引き受けしております。

そんなわけで、ウィーンに日帰りで行って来ました! なんだかウィーンまで日帰りって、すごいゴージャスな感じがしないでもないですが、その逆で、予算の関係で泊まらずにベルリンに戻ったのでした。もっと早く取材が決まっていれば、安いエアーチケットも手に入ったのですけれども、ぎりぎりになってしまったので、高くついてしまいました。ですから、ホテル代を節約したのでした。
でも、行きが4時起きで戻りが11時近くでしたが、取材の内容がとっても素晴らしかったので、身体はしんどかったようですが、精神的には満たされました。この記事は、2誌に掲載されますので、その時はぜひご覧くださいませ!

さて、そんな短い時間だったのですけれども、取材の時間が午後2時からだったので、機材などを持って重たいから観光はしなかったものの、素敵なカフェテリアで軽食をしたり、お茶を飲んだりしました。
とてもお天気が良くて、ベルリンと大違いだなぁと外の雰囲気を楽しむために、オープンカフェでノートをとっていましたら、まわりの方は朝10時だというのに、皆さん甘い物を召し上がっていました。
ウィーンは、カフェもケーキもとても美味しいので有名です。実際私も後になってからイチゴのケーキとメランシュというウィーン風のカフェを頼みましたが、いやぁ、ドイツよりは甘くないけれども、やっぱりかなり甘い!! ・・・と感じるようになったのは、進歩でしょうか??
(いえ、ケーキを頼んでしまったのは、後退ですか・・・????でも、美味しそうにアイスのパフェを食べている太った中年のご夫妻を見て、美味しそうだなぁって思ったのに、注文しなかった私は偉い!!)

そう、朝ベルリンの家を出る直前に青汁の粉末を水に溶かして飲み、スピルリナとビール酵母、そして鉄分やビタミン、カルシウムなどを摂取して出てきましたので、元気一杯でした! 結局はその後飛行場で買った低カロリーのパンを口にしたのみで、取材中も何も飲まず食わずで過ごし、まぁまぁ頑張ったなと、ちょっぴり自分を褒めてあげました。
ベルリンに戻ってから、豆乳を少し飲んで寝ました。でも、あまりに取材が素敵で興奮してしまい、なかなか眠ることができず、数時間睡眠をとったらもう朝!! 朝風呂にゆっくりと入り、青汁を作って飲み、玄米だの豆乳だのをいただいて、あっという間に13時! と、私は4時半から用事があったのですけれども、ちょっと眠くなって、仮眠しようと横になったところ、目がさめたのがなんと4時半!! が~~ん、息子がキャンプから戻って来て起こされたのでした。かぎを持たせたのですが、チェーンをつけたままだったので、騒音を立てて私を起こす作戦に出たのです。息子にかわいそうなことをしてしまいました。でも、ものの数分だったようですが。それから私はなぜかまた眠くなり、うつらうつらしていたら、息子が意識の向こうで「・・・いいんだよ~~、お母さん、寝ててね、僕はまだお腹空いてないからね~~・・・」などと言っているのがかすかに聞こえ、こんなに眠いって思ったことはここのところなかったので、疲れているのかなぁ、といろいろ考えているうちに再び眠ってしまい、次に目覚めたのはなんと7時!!
そして夜11時には再びベッドに入りました。眠ってばかりの1日でした。

ウィーンのカフェテリアに、なんだか見たことがあるお顔の日本人女性が座っていらして、他の日本人女性とお話していました。誰だろう??
全く思い出せなかったのですが、たっぷり眠ってから気がつきました!!
宇宙飛行士の、向井千秋さんでした!! でも、本物でしょうか・・・・??

息子に、オーストリアの名物チョコレート「ノイハウス」を買って行こうかどうしようか迷いましたけれども、甘い物が家にあると、私も絶対に手を出してしまうだろうし、息子もお腹が出てきてちょっとぶよっとし始めているし、やはり買うのをやめました。うん、なかなか良い傾向です!!??

2004-06-24

読者からのメール

Yさんという読者の方からのメールをご紹介します。

復活おめでとうございます。

*ありがとうございます!!

・・・・

何をしていくにも、お互いに刺激しあって成長できる仲間がいるというのは心強いことですね。

*そうですね、仲間と共に前に進むって、素晴らしい感覚です。ありがたいことです。

画家のペトラさんにしてもダンサーのナイヨンさんにしても、自分の目標に向かって何をしなければならないか、トータルに理解して、それを実践できる意志の強い方々ですね。

*そうなんです。頭が下がります。そして、触発されて、こちらもいろいろ学ばせてもらっています。

頭では分かっていても、体がそれについていけないということは良くあることです。

*本当にそうですよね。でも、徐々に落ち着いてきました。今日などは、前のような抑制のきかない自分ではなく、心にちょっぴりゆとりのある状態でした。生菜食Bをしました。黒パンを少し外で食べてしまったけれども・・・。
・・・というように、行ったり来たりの繰り返し。でも、確実に自分が少しでも成長しているようにも思え、前に進んではいるのです。

私の場合は甘いものとアルコールへの執着がまだまだ取れません。
体はきっと甘いものもアルコールも要らないと言っているのに、それに耳を傾けないストレスや誘惑に弱い私がいます。

*・・・う~~ん、わかります!! 私の場合は、きっとストレスを貯めやすい性質なんですね。いろいろ昔から、我慢したり、変なところでがんばったり。もっともがんばった方がいい所ではがんばらないくせに、妙なところで一生懸命になって、体を壊すまで突進してしまったり。生き方の変な癖みたいなものがあるようです。それを変えて、人生をもっとハッピーで明るいものにしたら、きっと体も良い方に変化していくのではないかな、と思うのですけれども・・・。

けれど、私も出会いました。自分の体の声を聞き、それに忠実に従っている人に。芸術家でもダンサーでもないその友人は、タイの断食道場に3週間こもり、色々なことを学び、帰国してからも小食を続けているそうです。どこへいくにもお弁当持参で出かけるようになり、週5回ジムで汗を流し、生涯最も健康的な生活を送っていると言います。

*素晴らしいですね!! それは簡単にはできることではありませんね。

この忙しくて、ストレスや誘惑が多い東京で、生命に関わる病気がないにもかかわらず、普通に仕事をしながら、少食を維持するのは色々な困難があるにもかかわらず、自分のために(ストレスとかお付き合いがあるからなどど言い訳もせず)それをやってのけるその強さに私は感動しました。

*う~~ん、脱帽です!!

私も触発されて、甘いものとアルコールの量を減らし、雨が降らなければ朝の太極拳と夜のウォーキングを頑張っているところです。

*そうやって、実践されていらっしゃるYさんも、素晴らしいです!!

ウォーキングを生活に取り入れたことで、ストレス解消にもなるし、食べ過ぎたなあと思えば、ちょっぴり多めに歩くなど、微調整ができるので、一石二鳥です。こうすれば、多少食べすぎでも必要以上に自分を責めることもないし、体がいい状態になればストレスに対しての抵抗力も上がるので、甘いものやお酒に逃げなくてもいいし。

*なるほど!! 私も最近はよく歩くようにしているのです。歩いてみてわかったことは、やっぱり歩く時のシューズもちゃんと選ばないといけないってことです。長く歩くには、それなりのシューズが必要ですね。足にフィットしている靴を履いていると、何時間でも気持ち良く歩くことができて、楽しいです。

でも怠け者の私は、雨が降ったら「晴耕雨読」と称してお休みすることにしています。無理は禁物ですものね。

*笑!! そうですねぇ、Yさんのお気持ち、よ~~くわかります。
ここベルリンも、なんだかまだ寒かったりして、そうなると近くにお散歩に行くのも面倒になるんです。反省しますけれども・・・。最近、ベルリン内の交通(電車、地下鉄、バスなどの共通切符)が新しい試みを導入し、大人料金がABゾーン(これでほとんどのベルリンの地区に行かれます)で1枚2ユーロになったのです。前はもう少し高かったのですが、実質今の方が運賃値上げとなりました。つまり、前は1枚のチケットを購入すると、2時間ABゾーンは乗り放題で、往復も可能だったんですね。でも今は、2時間乗るのはそのままですが、同じチケットで戻って来ることができなくなったんです。進むばっかり。つまり、戻って来たかったら、たとえ2時間以内で帰って来るのであっても、2枚の切符が必要になったのです。ですから、ちょっと近くの、でも歩くと遠いというような所などは、前のように往復できないから、とても高く感じて、足が遠のいてしまうような状態になったんですね。
そうなると、「歩く」ことしかできない(笑。貧乏な話ですけれども)。なので、バスでちょこっとお買い物程度の場所は、歩くようになったんです。これはある意味、自分の身体にとっては良いことです。でも、雨が降ったり寒かったりすると、もう歩きたくなくなり、面倒になります。本当に私って怠け者だなぁ、なんて思うことがあります。

何だか、私的報告になってしまって恐縮です。

*いえいえ、とても嬉しいです。ありがとうございます! 私も、毎回私的報告ばかりしているような日記ですし、お恥ずかしいです・・・。

よい友人に恵まれたことを感謝して、成長していきましょう。

*そうですね!! 友達の存在はとても大切ですよね! どんなことがあっても、信じることができる相手がいるってことは、幸せなことだと思います。私の場合、お友達とは別に、甲田先生をずっと尊敬し、信じていられるってことが、とても幸せだと感じます。甲田先生は、本当に素晴らしい先生です!!

早く補聴器が取れることをお祈りしております。

*ありがとうございます!! きっといつかそうなると信じています。ここ数日ほとんど脱線せずに過ごしていたら、やっぱりかなり調子が戻って来て、いい感じなのです。なので、このまま身体に優しくしてみようと思います。いつもご苦労様、ありがとうって気持ちで自分の身体と向かい合ってみます。

身体と心、本当にすご~~くつながっていますね。身体も心も、大切にしたいものです。

お便りをありがとうございました!!

2004-06-21

ドイツ人の反応

先日、息子の通うドイツの小学校のお別れパーティがありました。ハーディが全面的にお手伝いをしてくれて、(なんと担任の先生がハーディに直接電話をし、お願いしたのですって。ハーディは私と息子を助けてくれる存在で、彼自身はゲイで私と恋愛関係でも何でもないのに、息子との友情を大切にするということで、いつも息子の行事に積極的に関わってくれるのです。ありがたいことです!! まわりからはどう見られているのか、それはわかりませんけれども・・・・。)とても温かいパーティになりました。
ハーディと息子は、会場である生徒のお宅に朝10時に行き、私は手抜き押し寿司を家で作りました。息子はお芝居の練習を終え、一時帰宅、その後友達の家に遊びに行ってしまい、ハーディが4時半頃私を迎えに車で来てくれました。5時からスタート。なんだかすごく大きなおうちです。庭も広く、写真のようになっていて、信じられないようなスケール。これなら学校でパーティをするよりずっと雰囲気はいいなぁ、と思いました。

さて、5時から6時過ぎまでお芝居があり、親達は大喜びで見入って、6時半頃からビュッフェ。さすがドイツ、生ビールのサービスだとか、バーベキューでどんどんお肉やソーセージを焼いていました。去年までは、私の作る押し寿司に全く見向きもしなかった子供達、今年はすごく喜んで、みんな食べていました。本当は親が狙っていただけに、あっという間になくなって、ゲットできなかった親が恨めしそうに私の所にやってきて、「あれはどうやって作るの、教えて」などと言うほど。や~~あまりに簡単なので恥ずかしい!! 

ということで、お食事は私が持っていったサーモンのお寿司以外は、サラダとお肉、パンと果物で構成されていました。
みんな食べる食べる!! 私は・・・一口も食べませんでした。
飲み物も、一切飲みませんでした。それができるなんて、自分でも信じられない!! けれども、病気がちで日本に長く戻って入院ばかりしている私ですから、他の親達が興味シンシンで寄ってきます。「あら、あなた何も食べないの? それ以上痩せたらどうするの? 何を家で召し上がってらっしゃるの?」
などという質問は序の口。根掘り葉掘り、入院中のことなどを聞く人もいました。
ドイツ人の皆さんは、私が断食をしたというと、ほとんどものすごい悲壮な顔をして、同情するような表情を浮かべ、「まぁ、それはそれは!!! (絶句し)・・・私にはできないわ。やっても意味ないし。」とか、「え~! そんなの効くの。できないし、やりたくない!! 私はずっと食べていたい。」とおっしゃるのです。ふ~~ん、そう思うのかもしれませんね。ドイツにも断食のメソッドはありますし、かなり発達しているとも聞いています。

でも、一般の人は、まだまだ少食だとか、断食だとか言うと、怪訝な顔をします。
一人、ズザンネという、前にも登場したと思いますが、息子の友達・マックスの母親がお医者さんなので、断食の効力をよくわかっていました。「理論的にも、断食は良いとされているわよね。私もそれは認めるわ。でも、淑子、10日間もそんなのできたの。へ~~。それはすごいわ。」と、お肉だの、マヨネーズたっぷりのサラダなどを頬張りながら、熱心に語っていました。
ふ~~、やっぱり誰もやる人はいません。じっくりと親達を眺めてみれば、痩せている人はひとりもいない!! あ!! ひとりいた!!
と思えば、それは韓国人の女性!! ハーフの超可愛いイボンヌのママ。「いやぁ、あなたはすごく痩せているけれども、体は大丈夫なの?」
と聞かれ、「そんな、あなたこそすごく痩せているじゃないですか。私より。」などと言い返し(彼女は小柄なのです。私はうどの大木系ですから)、大笑いしておりました。アジア人女性の輪!

ということで、わいわいやっていましたら、もう9時になり、ハーディと私は先に失礼したのでした。息子はそのまま残り、友達の家に泊まり、楽しい時間を過ごしたようです。
見ていましたら、息子は日ごろ家であまり口にしない肉を、それはそれはぱくぱくと食べておりました・・・・。まぁ、その前に青汁を飲んでいたので、良しとしましたが・・・・。

2004-06-18

パリ編 3

パリからベルリンに戻って来て4日たちました。
パリは連日ものすごい暑さで、下着のつもりで着ていったノースリーブが大活躍しましたけれども、ベルリンに戻ったら、なんとまぁ、まだ薄ら寒いではありませんか。上着を着ている私です。本日、お仕事でドイツにいらっしゃる、Y社長からお電話をちょこっといただいたのですが、Yさんのいらっしゃる南ドイツは快晴とか。
ベルリンって本当にお天気が今イチな日が多いです・・・。寒い日が続くし、夏は短いし・・・。でも、夏は日本よりずっと過ごしやすいです。ここのところほとんど毎年夏に日本に戻っていましたけれども、今年はベルリンに残ることにしました。なので素敵なベルリンの夏を楽しみたいと思っています。
とりあえず、激安スーパーのALDIで、特価のビニール・ボートをゲットしようか、と息子と話しております。それを持って近くの湖に行って、楽しむってわけです。
・・・安上がりな親子です・・・。

さて、パリですが、(たった4泊なのに、いろいろと書くことがありまして!!)ナイヨンとの楽しい時間が良い思い出になりました。友情を深めることもできたし、9月のピナ・バウシュのベルリン公演でも再会できるしで、なんだか嬉しい私。その彼女が興味深いことを言っていました。「ヨシコ、私達職業ダンサーの宿命って言ったら大げさだけれど、私達の日常って、「シャワー」と「着替え」なの。」??
え!? なにそれ? きょとんとする私。

「つまりね、朝レッスンがあるでしょ、シャワーを浴びて着替える。そしてその後舞台の稽古やチェックがある。
そこで運動すればまたシャワー、そして普段の服に着替える。ランチをしてからホテルに戻り、仮眠するので着替える。起きたらシャワー浴びるかそのまま着替えてレッスンに行って、そしてシャワー浴びて衣装に着替える。
それから舞台があって、終わってすぐにシャワー浴びて普段着に着替える。そしてホテルに戻ってパジャマに着替えるって訳・・・。どう? ね、シャワーと着替えの一日でしょ?」
なるほど!! 運動もして、シャワーも毎日何度も浴び、そして何度も裸になって着替えをする。これは、とても血液循環に良いのではないでしょうか? 自然と裸体操めいたこともしているわけですし、シャワーを何度も浴びれば血行もよくなるような気が・・・。

そして、彼女がほとんど甘い物を食べないってことも、とても勉強になりました。(勉強になるって言い方も変ですけれども)私は、自分では物欲がほとんどないって思っていました。ブランド物にも興味がないし、服も最近めっきり買わなくなりましたし、普段はコットンで充分。シンプルに生きて、健康でいられれば、もう幸せだと思っています。
けれども・・・考えてみれば、私は「甘い物」に執着しているのですね。欲があるってことです。そう考えてみたら、私はまだまだシンプルに生きているのではないのだなぁ、としみじみ思いました。

実は今日から、やっと温冷浴を始めました!! こちらに戻って来てから、早や1ヶ月ちょっと。ずっとできないでいたのです。どうしてなのでしょう。何か自分の中で妙なストレスがあり、メソッドを全く守ることができませんでした。けれどもナイヨンの言葉を思い出し、1日1度の温冷浴くらいできなくてどうするの、と思ったら、不思議なことに楽にできました。
楽しいとすら感じました。(まだ私的には寒いんですけれどもね・・・・)

この調子で、甘い物もやめ、(かなりやめていますが!!)
生菜食をしっかりと進めたいと思っています。うん!! なんだかできそうな気分になってきました!! 少し落ち着いたのでしょうか??

明日は息子のドイツの小学校のお別れ会です。いろんな催しがあるようですが、私はただ出席して見るだけ。あ、でも親は皆、何か一品作って持っていかなければらないのだそう。
得意の手抜き料理、「サーモンの押し寿司レモンのせ」でも作っていこうと思います。私は食べませんけれども・・・・。ふふ、それができそうな気分になってきました。
やる気モードに入ってきたようです!
ナイヨン、ありがとう!! パリでのひとときは忘れないよ~~!
私、蘇ります!!

2004-06-17

かよちゃんの幸せのパン

ベルリンに戻って、すぐに仕事の打ち合わせなどがあり、なんだかまだばたばた状態ですが、かよちゃんからこんなメールが届きました:

・・・・

それから幸福のパンの後日談。
私は引き取り手に恵まれず、なんと4つとも自分で焼き、完成品を人々に配るはめに。
(「私はパンを焼いたりしない」、「そんな出どころのわからないものは恐い」、「面倒だ」などとことごとく断わられて…。)自分でももちろん何度も食べました。
これではなんのご利益もないかも。
でも結構おいしかったし、夫は毎日のように台所に焼きたてパンがあるのでご機嫌でした。この人だけは確実に幸せになったと言えるでしょう。大学の同僚とかも「あなたが焼いたの?」とかいぶかしみながらもものすごく喜んでいました。(皆お腹が空いていた。)
最後のパンはようやくゆうべ焼いて、今日私たちの朝食になったの。
ごちそうさまでした。

どうなることかと思ったけれど、パン焼くのって初めてのことでとても楽しかった。
台所にパンの匂いがただようのって幸せだね。

・・・・・

よしこさんやつよしさんに「かよちゃんってやっぱり抜け作ね~」と言われるかと思い、恥をしのんで告白した後日談だったのだけど。(笑)
1、2回目は普通の小麦粉で焼いたんだけど、きれいなきつね色に。
よしこさんにいただいたのと色が全然違ったのでびっくり。まさか黒砂糖を使っていたとは!
ところがこのきつね色のパン、ものすごいボリューム感と甘さで、ひときれ食べただけでもうお腹いっぱいで眠くなるくらいだったの。おいしかったんだけどね。
そこで3、4回目はVollkornの小麦粉を使ってみたの。オイルも少なめに。
そうしたら甘さもおさえられ、「黒パン」に近いかんじになった。素朴でサクサクして、ちょっとジャムをぬるとおいしいというかんじ。
…実は明日の朝食の分もまだあるのです…。

パンを焼くなんて、そして人にも配るなんて、私にとっては画期的なできごとだったよ。いつもは自分の研究(?)と雑用に追われて、生活に潤いがないものね~。と、気づかせてくれたよしこさんに心から感謝です。

・・・・

以上、加代ちゃん、どうもありがとうございました!!
なんだか、とっても大変な目にあわせてしまったようで、かえって申し訳なく思っています。でも、なんだかかよちゃんが楽しんでいる様子が伝わってきて、私まで嬉しくなりました。そう、確かに焼きたてのパンの香りって、とっても香ばしく、美味しそうで、幸せな気分になりますね。

それにしても、一生に一度しか焼いてはいけないっていうようなことが書かれていたはずだけれども、4回も焼いてしまって、かよちゃん、大丈夫なのでしょうか??? 4倍の幸せが訪れるのかも??

パリ編 2

パリ在住のAさんに連れて行っていただいた、とても興味深いお店があります。それは、薬草茶を売っているナチュラルハウスです。
佇まいは普通なのですが、中に入ると様々な種類の薬草茶があり、ブレンドもしているようです。
前に、Aさんがベルリンにいらした時、お土産にいただいたブレンドも美味しかった。(そうです、甲田療法を厳密にしている場合、柿の葉茶と水以外は飲んではいけないのです。ですが、時々1日に一杯程度は他のお茶も飲んだりしていました。私の場合は、1-2杯ならいい、と先生からのお許しがあったからです。でも、これはあくまでも私の場合なので、他の患者さんの場合はわかりません。それに、やはり飲まない方がいいに決まっているわけですから、しっかりメソッドを守る時は、飲まないようにしています。)

さて、私の症状の場合というのを、Aさんにフランス語で聞いてただきました。すると、要するに耳の疾患という直接的な箇所に効くお茶というより、たどっていくと血液循環の問題になるのではないか、ということで、血液の循環を良くする、つまり身体が内側から温かくなったりするのだと思うのですが、そういうお茶をすすめられました。読んでみると、これはドイツにも売っている薬草で、日本語ではセイヨウサンザシという植物。この植物の錠剤を、私はよくアンゲリカからもらっていたので、今やっと「そうだったのね!」とわかりました。彼女は、私の血液循環が良くないと判断して、いつもその錠剤をプレゼントしてくれたのでした。は~~、そうだったんだ・・・。なるほど。
ありがとう! アンゲリカ!

ということで、1日2回だけ、そのお茶をいただくことにしました。6週間分を購入したので、何か反応があったらいいなぁ、と思っていますが、甲田療法もしていますし、ちゃんと毎日しっかりと養生すれば、きっと甲田療法からも、そしてこのお茶からも、何か良い結果が出てくると信じて進めます。

6週間だけ、厳密な甲田療法をしない、ということになってしまいますけれども、実は私はいろいろストレスや過労が続き、ちょっと耳の調子が悪くなりつつあります。しっかりと養生したいのですが、まだ精神がなかなかそこまでいきません。
無理は禁物なので、このお茶を飲みつつ、6週間以内にできるだけ生菜食Bに近づくように少食を心がけ、少しずつでも軌道修正しようと思いました。
何事も、無理な目標はかかげず、しっかりと少しずつ、です。

パリで、自分の物は何一つ買わなかったのですが、このお茶だけは、私のためのものといえますね。ちなみにお値段は、3週間分で9ユーロでした。

最後はAさんとナイヨンと3人でお茶をし、再会を約束してお別れしました。ナイヨンのママとは、7月の初めにベルリンで会うことになっています。ナイヨンのママは、韓国人ですけれども、日本語を話します。お会いしていろいろお話するのが楽しみです!!

写真がナイヨンです。すご~~く素敵な舞踏家で、ピナ・バウシュのところですでに8年も踊っています。ソロも韓国で踊ったし、これからナイヨン主演のショートフィルムも完成予定です。ナイヨンは、とっても素晴らしい友達!心がきれいで、優しくて、心配りのできる、最高の友です。泊めてくれてありがとう、ナイヨン!!

パリ・・・またゆっくりと行ってみたいです。今度は息子を連れて?

2004-06-15

パリ編 1

行ってまいりました、パリ・・・・。たった4泊でしたけれども、とても濃い日々を過ごしました。9日の朝、我が家であわてて支度をし、タクシーでベルリン郊外の飛行場、シェーネフェルトへ向かったのですが、途中で工事やら渋滞やらあって、ものすごく時間がかかってしまいました。こんなことだったら電車を乗り継いで向かえばよかったと反省。どたばたと激安飛行機のチェックイン・カウンターに到着。

この「Easyjet」なる飛行機・・・初めて乗ったのですが、いやはやものすごくエコノミークラスに徹したエアーでした。予約シートはなく、どこでも自由に座ってよく、機内で配られる飲み物は有料。
しかも、機内でサービスしてくれる人は、マーケットの作業服のようなものを着ていて、およそスマートなスチュワーデスとは言いがたい雰囲気・・。通常、有名なエアーの会社は、ベルリン ー パリ間は、テーゲル - シャルル・ドゴールという飛行場になるのですが、私は場合は、ベルリン郊外のシェーネフェルト - オルリー空港ということで、これも少々ローカルな雰囲気。でも、なんとか乗って無事にパリに着き、エアーフランスのバスでモンパルナスまで行き、そこからメトロに乗り換えてホテルに到着! ひぇ~~! 約束の12時を少し過ぎてしまい、あわてて荷物を置くいて、そのまま劇場に走りました。(劇場はホテルから徒歩5分)

そう、今回は、ピナ・バウシュの公演にからめて、少し仕事があり、パリにやって来たのでした。
ピナはパリでもものすごい人気で、連日の公演は皆完売状態。
チケットを求める人で劇場の前はいっぱいでした。私は、ピナのカンパニーでダンサーの一人として踊っているナイヨン・キムと友達だったので、すでに彼女にチケットを予約してもらっていました。でも、団員とて、そうしたチケットは先に予約できるものの、支払わなければなりません。しかも枚数も限られているのです。無料の招待券を持っているのは、ピナとマネージャー氏のみ。以前ピナのところで踊っていたダンサーですら、支払ってチケットを手に入れるというのですから、公演を観るというのは、本当に大変なことなのです。

華やかな、文化の香り高いパリ・・・。今回は、大好きな美術館もパスして、ひたすらナイヨンと共に劇場に通いました。公演を観るのではなく、稽古の見学です。午前11時半からダンサーはレッスン、その後2時から3時くらいまで細かい舞台上のチェックがあり、それからランチタイム。ダンサーはホテルに戻り、仮眠をして再び6時半からレッスン。8時半には舞台が始まり、12時近くまで続きます。
それからシャワーを浴び、ホテルに戻って来るのが夜中の1時近く・・・。

ダンサーって、本当にすごいです!! ナイヨンが私に言いました。「ヨシコ、私達は体を動かしているからね、エネルギーが必要なの。それでもあまり食べないようにしているのよ。舞台前に食べ過ぎてもダメだしね。特に私は甘い物には興味がないので、野菜を中心にして、塩気のある食事をしっかりとして、そしてレッスンに励むの。」見ていると、朝9時頃起きてゆっくりと目を覚ましてシャワーなど浴びてから朝食を軽くして、その後レッスン。ランチは外でやはり軽い物を食べるか、ホテルの部屋にキッチンが付いているので、そこで何か作って食べて、4時半から5時半くらいは部屋で仮眠あるいは横になってゆっくりし、なんとその後は舞台まで何も食べず、公演が終了してから夜中には、身体に良くないということで、やはり何も食べないのだそうです!!

う~~ん!! 私など、身体をほとんど動かさないというのに、彼女より甘い物は口にしているし、食事の量も多いような・・・・。
今回学んだのですが、やはり健康でいるには、甘い物を減らす必要があると感じました。

パリのお菓子は魅力的です・・・。正直に書きますと、やっぱり脱線してしまいました。でも、私的には、それほどひどい脱線はしませんでした。ナイヨンと一緒にいたからでしょう。彼女があまり甘い物好きではないので、食事をしてからデザートというパターンはほんの数回でした。パリ在住のジャーナリスト+コーディネーターのAさんも、お酒はお好きだそうですが、甘い物に興味がないとのこと・・・う、羨ましい!!
私だったら、パリなんぞで暮らしていたら、毎日可愛いお菓子を求めてフラフラしてしまうことでしょう・・・・嗚呼!

私は、フランスにはすでに10回以上来ていますけれども、必ず食べるものがあります。それは、「ブリオッシュ」。可愛いフランスのバターパンですけれども、これはドイツでも普通のパン屋さんには売っていません。なので、フランスに来たら、ほとんど毎日食べていました・・・ところが!! 今回は抑制がきいていましたので、1個だけ食べました。たった1個!! 私にしては、上出来!! た・・・ただし・・・・、アイスを1回、ケーキを2回ほど、食べてしまいました・・・・・。う・・・ダメな私!!
でもでも!! 4泊5日でたったこれだけの脱線!しかも、フランス料理は食べず、1日2食で朝食はほんのわずか、いただいた食べ物も、野菜や果物、軽いパスタや和食、韓国食のみ。これって、けっこうがんばったのでは????

しかも、最終日には、Aさんお手製のマクロビオティックな和食をいただいて、もう最高に幸せな気分!! そのお食事のことは次回に書かせていただくとして、とにかくひどい脱線をしなかったので、自分で自分を褒めてあげました。お魚は少しいただきましたが、お肉は全く口にしませんでした。病気が治れば、好きな物を食べられるのですし、(でもきっとその頃は少食に慣れて、ほとんど飽食はしなくなっているでしょうけれども)がつがつすることはありません。そう自分に言い聞かせ、しかも仕事とはいえ節約は大切なことですから、しっかりと少食を心がけました。

少食・イン・パリ!! なかなかできることではありません!! (自画自賛)
あ、でも・・・そこまでがんばったのに、朝スイマグを飲むのをほとんど忘れてしまいました・・・。

読者からのメール

9日からパリに行きます。4泊だけですが、実り多い時間になると思っています。
また戻って来ましたら日記を書きますので、よろしくお願いします。

う~~ん、結局のところ、甲田先生もおっしゃっていましいたが、私のような難病ですと、厳しい生菜食Bを継続して行うというのは、旅行や出張などを控えるなどしないと、なかなか難しいですね。ミュンヘンだのパリだの、出かけてしまうと青汁さえ作れません。
食事の内容も、もちろん全く違うものになってしまいます。
少食を心がけようとすればするほど、外に出てしまうと箍が外れたような気分にもなるし…。そして逆のことをしてしまうこともあります。

でも、最近そんな事態があったのですが、かなり甘い物を口にしていたら、妙な違和感がありました。罪悪感以上に違和感があったことは、これは大進歩だな、と自分を褒めてあげることにしました!!
少しずつ前に進む!諦めない!! これもとても大切なことのように思えます。

パリから戻ったら、日本で買ったお豆腐作りのセットを開けて、お豆腐を作ろうと思います。またご報告させてください。

私の場合、心が穏やかになっている時、つまり時間もある程度あって、そしてストレスのない状態の時に、心身共に余裕が生まれ、少食としっかり向かい合えるような気がします。気持ちは時々混沌とするのですが、でも、確実に前に進んでいる!という実感もあります。だから大丈夫!!
そう自分に言って、この療法を信じて進みます。

さて・・・読者の方からメールをいただきました。ご紹介させていただきます。Sさんからです:

・・・・・

ベルリンにお帰りになられて療法はいかがと思いHPを見せていただきました。

*いつも読んでくださり、ありがとうございます!!

わたしを含め
ペドラのようには
凡人はなかなかいかないようです‥‥。

*ペトラもつよしくんもそうですが、やっぱり私ほどの病気ではなく、比較的健康体なんですね。それでも少食療法をやってみようというチェレンジ精神があって、どこかに余裕がある。
断崖絶壁に立ってないので、気持ちがすんなり少食に向かえるように見えます。もしかしたら、ただ単に二人が意志が強く、私がどうしようもないダメ人間なのかもしれないのですけれどもね・・。
でも、二人を見ていると、そんな気がします。

あと
幸せのパン
見かけは
とってもおいしそうでした。

*そうですか? 私が焼いたパンは、しっかり黒パンになっていましたね。他のところに嫁いで(?)いったパン種は、白いままのものもあるでしょう。聞くところによると、パン種を私にプレゼントしてくれたRちゃんのパンと、彼女にまわしてくれた人のパンも、全く味が違っていたそうです。なので、同じレシピで作ってはいても、10日間の具合や微妙な材料の違いで、どんどん変化していくのですねぇ。とても面白いな、と思いました。
個人的には、オイルがもう少し少なくてもいいんじゃないかな、とは思いましたが・・・。最後に入れるオイルの量が、123mlなんです。
ちょっと油っぽいかな、という印象でしたね。でも、幸せになるのですから、本当にありがたい気持ちでいただきましたよ!!

いい人につないで行くって
なんだか素敵ですね。

*そうなんです!! 3人の「いい人」って素敵ですよね。ひとつなど、南ドイツまで行ったのですからねぇ。私はもう一人、友達のかよちゃんにも渡したかったのですが、会う機会がありませんでした。でも、当日つよしくんの家に寄った時、私が作ったパンの残りを包んでつよしくんに渡したのです。それで、つよしくんが翌日にかよちゃんに会うと聞いていたので、良かったら二人で食べてね、と言っておきました。
そうしたら、かよちゃんからメールがあって、食べてくれたそうです!
良かった~~!それに、パン種もひとつもらってくれたようなのです。毎日かき混ぜている、とありました。
あ、そうかぁ、つよしくんは今仕事でスイスだから、彼は作ることができないんですね。なので、代わりにかよちゃん・・・。無駄にならなくて良かったです!! 「幸せになる黒パン」、かよちゃんも焼くのかな??

最近のわたしは
「脱線」ではなく
玄米とお豆腐の養生食は守ってはいるものの
それに付け加える形で
天然酵母パンやおもちを食べたり
といった状態になっています。

*まぁ、そうなんですか? おもちは普通のですか?でも、やっぱり量が多いですよね。おもちはおなかでけっこう膨れますものね。私はこの養生を始めてから、一度だけおもちに手を出しました。でも、1個でやめておきましたけれども・・・。この事実だけ見ると、すごいことなんですけれども、他で激しく脱線してしまいますから、どうしようもないですよね・・・。Sさんは、ちゃんと守っていらっしゃるからご立派です!!

ストレスは何かで発散させないと
後々怖いですし
と言い訳しつつ‥‥。

*そう、そのストレスっていうのがやっかいですね。私は最近、ストレスって何だろうって、よく考えるのです。自分がマイナスのエネルギーを発していたり、まわりからのそうしたネガティブなものを吸収してしまったりする場合が多いなぁ、と感じます。そして、それはどうしてなのか・・・?いろいろと考えています。

でも今日知人に
精神的なものから食べると
いつまで経っても満足できないから
止まらんよ
と言われました。

そうですよねー。

*本当にそうですよね。

手に取って口に入れて
飲み込んでいるのは
他の誰でもない
わたしなんですねー。

*確かに!!

・・・・・

青木さんのHPは
全国の(いや、世界の?)甲田療法仲間の
はげみになっていると思います。
(けしてプレッシャーと取らないでくださいね!)

*ありがとうございます!! そこまでのすごい日記だとは全く思いませんけれども、私のような凡人が、それでもできるだけ前向きに甲田療法を続けようとすること。読者の皆さんより、ずっとずっとダメだったりすることもあると思うのですね。そうしたことを、正直に書かせていただくことで、私自身も学ばせていただいていると感じます。いろんな日々のことを、いろんな感動で受け止めながら、少しずつでも前に進んでいきたい。
そんなふうに思っています。

甲田先生すら
甘いもの中毒だった
ということを本で読んで驚いたのですが
克服できた
というのは甲田先生なのですねー。

*甲田先生は、本当に素晴らしい先生です!! 偉大です!
お話を伺ったり、お手紙をいただいたり、その時の表現はいろいろですが、そうしたことに触れたとたん、なにやら沢山のエネルギーをいただくことができます。甲田先生からは、今まで一度としてネガティブなエネルギーを感じたことがありません。常にポジティブなんですね。どんな時でも、どんないろんなことがあっても!! ですから、ずっとずっと信じていられる。
このことの、なんと素晴らしいことか!! 
甲田先生に、自分のダメなところも含めて受け止めていただける、と感じるだけでも、心が安らかになります。
ありがたいことです。このことは、なにも甲田先生に直接お会いしなければ得られないものではないのですね。先生のご本を読ませていただくだけでも、かなり感じることができます。Sさんも先生のご本をお読みになったのですよね。先生のお人柄は、本を読めばわかります。文章や文体には、その人の人柄や心が宿っていますから。甲田先生の文章は、本当に温かく、優しく、そして多くの知識を私達読者にくださいます。無償の愛情を感じます。

わたしもいつかは
と思っています。

本当に
無理はしないで
少しずつ。

*そうですね。リバウンドという、恐ろしいこともありえますので、どうかお一人で無理をなさらず、病院や先生のご指示で進めてくださいね。一人でいろいろ勝手に断食などをすると、本当に危険ですものね。でも、少食は誰もが気軽に実践できるものですから、私も最低でも少食は心がけています。実際、脱線の時でも、大食はしなくなりました。徐々に沢山は食べられなくなってきたのです。甘い物に関しては、なかなか厳しいことが多いのですけれども(つまり、まだ心の中で執着があるのでしょうね)、他はとても少食になってきました。自分でもびっくりするほど、前より量が減ってきています。本当に、少しずつ、無理のないように進めていると、あれ?といつの間にか少し前進している自分に気がつく。こういったことも大切なような気がします。

ここで
「もうやーんぴ」
とはけっして思わないのは
療法をしている方が体が楽だ
とわかっているからなんですね。

*そうそう!! そうなんですよ!! やっぱり、脱線した時は、舌と目と脳が喜びますが、その後がとてもつらくなる時が多いです。つまり、精神的につらいというより、身体の調子が悪くなるんですね。だるくて、眠くなったり、疲労感が増したり・・・。なにより、耳の具合が悪くなります。なので、やっぱり少食が身体にいい、と再認識するのです。身体もちゃんと学んでいるのですね。

「もう辞めたい」と思わない以上
少しずつでも
必ず進歩している
と信じています。

*そうですよね!! やめたいと思わない、ということは、すでにひとつ学んでいるってことだと思います。心だけでなく、身体も…。

それでは
またHP見せていただきますね。

*ありがとうございます!!
Sさんも、どうぞお体には気をつけて、日々を幸せにお過ごしくださいね。

パリでは、ピナ・バウシュのところでダンサーとして活躍している、韓国人のナイヨン・キムのお部屋に泊めてもらいます。ホテルですが、キッチン付きなので、一緒に何か作ろうと話しています。ナイヨンはお手製のキムチも、パリに持って行っているのでしょうか?? たぶんそれは・・・ないでしょうね。

またご報告させていただきます。

2004-06-02

幸せのパンの威力

5月28日、金曜日。その日は10時半までには飛行場にいなければならず、朝から忙しい状況でした。
けれども、私はどうしても「パン」を焼きたかったのです。

そう、「幸せになるパン」です。前回にお知らせしましたが、友達からまわってきた、「幸福の手紙」ならぬ、「幸福のパン」。10日間かけて育てた状態が、1の写真です。
いただいた時は白かったのですが、私が黒砂糖を混ぜたので、すっかり茶色になりました。そこに全粒粉とオイル、卵を入れて、朝5時半に焼き始めました。2が出来上がりのパンです。型がパウンド型しかなかったので、パンといってもなんだかケーキのよう・・・それに、けっこう甘いのです。
3のように切って、青汁を飲んだ後、8時過ぎに幸せのパンをいただきました。

う~~~ん、不味くはないけれども・・・・決してすご~く美味しいというものではなく・・・・でも、一生に一度しか焼くことができないのですから、ありがたく祈りながらいただきました。息子も変な顔をしながら、「・・・・ふ~~ん、これが幸せになるパンか・・・沢山は食べられないねぇ。」などとぶつぶつ・・・。残ったので、それは友達にプレゼントすることにしました。
さて、問題は、3人分もある、残りのパン種です。一体どうすれば良いのでしょう???

ということで、息子と私は飛行場に行く前に、つよしくんの家に寄って2人分のパン種をプレゼントしました。つよしくんとハーディの分として。あとは・・・そう、ミュンヘンに持って行ったのです!!
友達のアンゲリカの家に!!

瓶に入ったそのねちょねちょしたパン種を見て、アンゲリカは一言:「・・・幸せになるパン!!」そしてしばらくたって、「とにかく冷蔵庫に入れておくわ。3人の「いい人」に渡すのでしょ。その一人に選んでくれて、しかもわざわざベルリンからここまで持って来てくれたんだもの、ありがたく作らないと! ありがとうヨシコ! 10日後には私も焼くわよ、幸せのパンを!!」良かった!! 喜んでくれたので、ほっとしました。(それとも、仕方がなく???)

それで、一体威力があったのでしょうか・・・。よくわかりませんけれども、確かに良いことばかりが続いています。仕事は順調だし、寒い日が続いていたのに風邪も引かないし・・・。南ドイツでのひとときも、濃かったですが実り多かったし・・・。

でも、息子にとっては濃すぎたらしく、バイエルンのカルチャーショックにあって、熱を出し、戻って来た翌日は寝込んでしまい、学校をお休みいたしましたが・・・。

2004-05-28

幸せのパン

なかなか納得いく少食ができておらず、う~~ん、困りました。
なぜかというと、仕事もいろいろ多方面に渡っていて、ばたばたしてしまっていて心が安定しないこともありますが、(でも、極力ストレスはためないようにしていますし、前よりはずっと全てがスムーズだと感じますので、気分は悪くありません)やはり外食する機会が多くなっていて、そうなると抑制が効きません。
26日も、つよしくんと久々に組んで仕事をしたのですが、ランチをしたり、仕事の後にカフェで打ち合わせをしたりしていると、やっぱり食べ物に目が行ってしまうのです。そしてついつい食べ過ぎてしまう。つよしくんは、厳しいメソッドをしているわけではないので、かなり気持ちに余裕があり、ワッフルにベリーソースのかかったデザート(しかも、バニラアイスと生クリームてんこ盛り)を半分も残したのです。私はアイス2種に生クリームのついた、比較的小さなデザートを注文して気持ちを抑えたつもりが、つよしくんの残した甘い物に脳が集中してしまい、「ヨシコさん、ぜひこれ食べてよ、脱線ついでだからいいじゃないの~。美味しいけど僕はもうお腹いっぱいだし。」とささやかれたのを言い訳に、食べる食べる!! 全て平らげてしまいました・・・。反省。

これって、気持ち的には、リバウンドってことになるのでしょうね。
自分が情けなくなりますが、でも、脱線の時は自分を責めないようにしています。ストレスを回避することを、少しずつ覚え始めました。学びはほんの少しずつ、みたいです、私の場合は・・・。

さて、こちらは、5月30日、31日と、キリスト教でいうところのPfingsten(フィングステン)、つまり聖霊降臨祭でお休みです。
そこで、週末と祭日を利用して、友人の家に息子と行くことにしました。ですので、息子はその前に宿題を、そして私は仕事をできるだけ済ませて、楽しい気持ちで行って来たいと思っています。といっても、友達と仕事の話もあるのですが・・・。なんだか貧乏性なのかもしれませんね、私・・・。

・・・

実は先週の18日に、友人のRちゃんから素敵なものをいただきました。それは、「幸せになるパン」。う~~ん、正確に言えば、パンは食べてはいけないのですよね・・・・。でも、私のは、黒パンにもなりえるのです。

なりえる、というのは、いただいたのは、焼きあがったパンではなくて、「これから自分で作るパン生地の一部」なのです。昔、幸福の手紙などがありましたね。あれの、いわゆる「パン版」とでもいいましょうか。さすがドイツでは、こういうものがまわってくるのだな、と感心していたのですが、これは、一生に一度だけ自分で焼いて食べることのできるパンなのだそうです!! 一生に一度! う~~ん、どんなパンなのかしら・・・。

そのパン生地の一部は、発酵しているわけですが、さらに毎日かき混ぜたり、砂糖や牛乳、そして小麦粉を入れたりして、発酵を強め、10日間かけて4倍にして、最後の日に4分の1だけ残してあとは3人の「良い人」に分け、同じことをくり返させるというもの。私は、28日に出来上る予定のその生地に、小麦粉、卵3個、ベーキングパウダー、オイルを加えて混ぜ、200度のオーブンで30~40分焼いていただくことになっています。

えー、つまり、ミュンヘンに飛ぶ日の朝に全てを行わなければなりません!
なので、朝早く起きてパンを焼こうと思っています。うまく焼けたら、皆さんに写真でご紹介したいと思います。ミュンヘン、午前中に飛ぶんですけれどもね・・・できるのでしょうか・・・。
幸せになるパン・・・・脱線なんですけれど・・・でも幸せになれるのだし・・・。
アンビバレントな気持ちですが、嬉しいわくわく感もあり、楽しいです。「お母さん、どれくらいお願いしてもいいのかな、パンを食べている間に・・・・・。」と息子が聞いてきました。どうなのでしょうか・・・。とにかく、ご報告はミュンヘンより戻ってからということで!

もちろん、私は黒砂糖、全粒粉の小麦粉、BIOの牛乳を入れました。生地が一気に茶色になりましたけれども、生きています生きています!

幸せになる「黒パン」ですね!!

2004-05-24

ペトラの話

もうすぐ6月になるというのに、ベルリンはまだまだ寒い日も多く、なんだか知らないうちに厚着になっています。
これではいけない!と思うのですけれども、寒いとどうしても着こんでしまいます。息子は薄着で平気、やっぱり子供は元気ですね。戻って来てから、息子もちゃんと青汁を飲んでいまして、おかげさまで風邪知らずです。

・・・と書いているうちに、少しずつ暖かくなってきました!
朝、私はいつもとても早く起きるのですけれども、4時とか5時に、パジャマのままでPCを開けてメールなどしていると、今までは寒いこともあって、毛布をかぶったり(横着ですね、着替えればいいのだけれど・・・)しておりましたが、今は必要なくなりました。肌で感じる季節の変化って、とても嬉しいです。

さて、昨日画家の友人、ペトラが家にやって来ました。
ちょっと仕事の打ち合わせがあったので、3時間ほど話をしていましたが、最後に本をプレゼントしてくれました。
「ヨシコ、このドクターを知っている?Dr. Norman W. Walker。アメリカ人なんだけれど、新鮮な果物のジュースと野菜ジュースの素晴らしさを提案した人なの。すでに亡くなってるけれど、116歳まで生きていらしたの、そして113歳までは、しっかりと執筆もしていらっしゃったんですって!」
おお!そんなドクターの療法だったら、説得力ありますね。なので、面倒ですがドイツ語訳のその本を読んでみることにしました。ペトラ、ありがと!!
彼女はずっと少食療法を実践していて、最近めっきり痩せました。
痩せたら体力も逆について、元気になったと言っていました。
肌の調子も良いそうです。エスカレートして、最高級の、ビタミンを極力壊さないマシンを購入(450ユーロくらいだったそう!!)、そのマシンで毎日青汁を作って飲んでいるそうです!! わ~!いいなぁ、私も欲しい・・・でも、今のミキサーでも充分素晴らしいですけれども。(普通のですが、ありがたいです)

ペトラは、もともと甘い物は大嫌いだし、ホメオパシーをしているので、食事も飲み物もかなり限定されています。私の所では、柿の葉茶とミネラルウォーターしか飲んでいませんでした。食事は玄米や黒パン、豆腐に野菜サラダや果物など。肉類や魚はほとんど口にしないのです。私など、彼女を見ていると、病気でもないのに、どうしてそんなにしっかりと少食に徹することができるのだろう、って感心してしまいます。

「やるって決めたら私はできるの。そう念じるし、痩せた自分をイメージするからね。でもね、少食になってからあまり長く睡眠がとれないの、だからおばあさんみたいに、朝すごく早く目が覚めてしまうの。これが唯一困ったことだわ。」
私も、少食療法をきっちりと守っていると、自然に睡眠時間が少なくなります。それでいて疲れが少なく、すっきりしているのです。
ペトラは困ると言うけれど、私にはとても嬉しいおまけみたいで、喜んでいます。

ペトラは自転車が大好き! 街中で暮らす彼女の家から私の家までは、地下鉄でおよそ25分はかかるのですけれど、その道のりを自転車でやって来ます。
「疲れたら電車に乗ればいいんだから、問題ないのよ。」
とペトラ。そう、ドイツの電車には、自転車を乗せてもいい車両があるのです。それに、歩道も自転車用の道があって、とても便利。「運動にはもってこいよね、自転車。ヨシコも一緒に乗りましょうよ!」・・・・それには、まずちゃんとした自転車を買わないと!