ゴー宣レター集 ゴーマニスト大パーティー3 従軍慰安婦・脱正義論大論争

発行:ポット出版
小林 よしのり 著, 小浜逸郎 著
定価:1,400円 + 税
ISBN978-4-939015-09-0(4-939015-09-2) C0036
A5判 / 224ページ /並製
[1997年06月刊行]

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内容紹介

ゴー宣レター集の第3弾。従軍慰安婦・脱正義論に関するレターを中心に掲載。巻頭には、小林しのりと小浜逸郎の対談「『慰安婦論争』を超えて」。

目次

巻頭対談
「慰安婦論争」を超えて
小林よしのり×小浜逸郎

第1章
『脱正義論』をめぐって
・龍平くんが、俗っぽい少年だったことに安心しました
・ますます熱くなっていく「ゴー宣」。今が一番おもしろい
・「共感」の危うさに気づかされたバイト先での経験
・自分の問題から逃げて他を批判するだけでは駄目
・手っ取り早く、運動に参加しようとしたこともありました
・もし自分が支える会の学生だったら
・結局、本当のことを言う人は嫌われてしまう
・学生たちの努力はすばらしい。でも、運動にはまっちまったらプラスマイナス、ゼロじゃん
・今の左翼系に、人をひきつける魅力などない
・どうでしょう先生、左翼思想と闘ってみませんか
・運動をつぶそうとする必要など全くないと思います
・あなたの文の中に「うそ」があると思った
・先生はまるでバテレンの宣教師のようです
・志だけは片隅にでも持っていたい
・「かわいそうやんね! よくそんなこといえるね!」
・ものすごく腹が立って、少しくやしかったです
・実り多い果実を私たち読者にもたらした

第2章
よしりんへ
・父は「差別論がいいとゾ」といった
・わーいわーいと、最初はわけもわからず大興奮
・なんとかこの社会と適応できる道はないか
・私は世間にあふれる意見におぼれてしまう
・どんな組織でも「あかうんたびる」のはイヤに決まっている
・相対主義的ニヒリズムを克服するには

第3章
「従軍慰安婦」問題——侃侃諤諤大論争
・アジアにいると、日本の将来は危ういなと思います
・描いて下さって本当にありがとうございました
・この問題はあまりに複雑すぎる
・「ゴーマン」を導く論理にいささか納得しない
・在日韓国人3世としてこの手紙を出します
・今まで受けた教育には何かが欠けている
・もう、謝罪の有効期限は過ぎたのです
・罪の前でのことばの力など私は信じない
・ワケもわからないまま頭だけ下げるわけにはいかない
・個人の良心と国の政策は、憲法によって分離されている
・私の伯父は被爆者手帳を交付してもらえない
・なんで国家で謝罪を「今」しなきゃいけないの
・まず冷静になってよく聞いて、理解するように努めるしかない
・戦後賠償、謝罪はすでに終わった
・だからといって、強制連行がなかったといえるのですか
・今問題になっているのは、日本の軍国主義そのものなのです
・あの戦争において日本側に正義はない
・何故そんなにも懸命に謝罪や補償を求めようとしているのか
・悲惨な体験談は、全てウソといいきれるでしょうか
・性を売り物にして当然の社会状況はいや
・勉強した結果、「強制連行アリ派」になった一人として
・元はと言えば、この男のいいかげんな作り話が…
・私は男だから、フェミニズムを真剣に考えなくては
・私は75歳、当時を知っております
・戦争のことは、思い出したくない。忘れてはいけない。両方の気持ちを持っています
・私にできることは何か、この半年ほど考えてきた
・戦争は倫理・道徳のレベルで考えてはいけない

第4章
「従軍慰安婦」問題——歴史教育・教科書を考える
・日本人の歴史の学び方に問題があるのでは
・私は歴史を教えている教員です
・大多数のまともな日本人は苦々しく思っているのですが…
・特に警戒すべきは隠れ左翼の潜む保守政党だ
・なんという倒錯した意識でしょうか
・「純粋まっすぐ君」ってこんなに大勢いるのか
・あれはやはり、一種の宗教かもしれません
・ただ頭をさげる「ペコペコジャパニーズ」こそ、恥だ
・あと5年は描き続ける覚悟で取り組んでください
・あのジャーナリストたちのせいで、私たち韓国人が差別を受けている
・この世界には、けっして言葉では納得させられない人間がいる

担当から一言

『ゴー宣』史上最大の、熱い論争を集大成。さらば、お気楽サヨク主義

著者プロフィール

小林 よしのり(コバヤシ ヨシノリ)

1953年8月31日生まれ。1975年、福岡大学在学中に初めて描いた漫画『東大一直線』が赤塚賞の最終候補で落選するが、雑誌に掲載され、大ヒットとなる。『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』『ゴーマニズム宣言』など話題作多数。
●主な著書
『新ゴーマニズム宣言10』(2001、小学館)、『新・ゴーマニズム宣言Special 台湾論』(2000、小学館)、『新・ゴーマニズム宣言Special「個と公」論』(2000、幻冬舎)、『ゴーマニズム宣言9』(2000、幻冬舎)、『朝日新聞の正義』(共著、1999、小学館)、『自虐でやんす。』(1999、幻冬舎)、『国家と戦争』(共著、1999、飛鳥新社)、『子どもは待ってる! 親の出番』(共著、1999、黙出版)、『ゴーマニズム宣言 差別論スペシャル』(1998、幻冬舎)、『 知のハルマゲドン』(共著、1998、幻冬舎)、『ゴーマニズム思想講座 正義・戦争・国家論』(共著、径書房)、『教科書が教えかねない自虐』(共著、1997、ぶんか社)、『小林よしのりのゴーマンガ大事典』(1997、幻冬舎)、『小林よしのりの異常天才図鑑』(1997、幻冬舎)

小浜逸郎(コハマ イツロウ)

1947年生まれ、神奈川県出身。批評家。主な著書に『学校の現象学のために』『可能性としての家族』(以上、大和書房)、『ニッポン思想の首領たち』(宝島社)、『人はなぜ結婚するのか』『オウムと全共闘』(以上、草思社)、『時の黙示』(学芸書林)、『中年男性論』『方法としての子ども』(以上、筑摩書房)、『人生と向き合うための思想・入門』(洋泉社)、『癒しとしての死の哲学』(王国社)などがある。

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この本への反応

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