2009-04-14

手作りの情報サービス戦略④

本を紹介する書評の情報に比べ、雑誌記事を紹介するメディアはまだあまり多くないように思う。
2005~06年頃に、そのような動機からスタッフの手作りによる「ザッパー」という雑誌記事紹介のミニコミ誌を試しに発行してみた。
これは、図書館の非常勤職員何人かと僕とが、勤務時間外に執筆・編集・印刷していたので、強制や命令はまったくないボランティア団体のようなもので取り組んでいた。
誌面には記事紹介の原稿と、三省堂書店の雑誌納品データにつけてもらっている特集記事名データ(雑誌1冊につき1件)もあわせて毎号掲載した。
この「ザッパー」は、利用者になかなか好評だったのだが、スタッフの入れ替わりなどによって残念ながらvol.20(2006.6.1発行)で終了してしまった。
その後も特集記事名データに関しては、「はてなダイアリー」に毎週アップする形で、現在も引き続き更新し続けている。

「ザッパー」は、特集号名データを公開するだけになっていたが、館の特色(受入誌数約4OOというのタイトル数の多さ、それらを製本・永久保存していること。)をもっと活かしたいという考えがずっとあった。
更に調べものやレファレンスの際、レファレンスツールとしての図書資料とネットの多用化に対し、雑誌記事を活かしきれていないという反省もあった。
そこで、もっと雑誌に光を当てようということで、主体的に「雑誌記事紹介ブログ」としてやり直すことにした。

また「新着雑誌記事速報」として、NDL雑誌記事索引のRSSとはてなRSSを利用したサービスを先月から始めている。
今後は、網羅性を考えてNDLだけでなくfujisan.co.jpの雑誌目次も利用したいと思っている。fujisanを利用するならば、まず使用許諾を得る必要があるが、とりあえず試しに「はてな」RSSにfujisanの目次RSSの登録を試みたが、どうもうまく登録できない。どういうことなんだろう?と試行錯誤していたところ、別のスタッフから「Google AJAX Feed APIを使ったらfujisanも登録できたので、そちらに切り替えてみては?」という提案があった。これからそちらで試してみるところだが、良ければ本格的にその方法で作り直すことになるかもしれない。

こうした雑誌の情報とは別に、2007年6月から行っている「資料紹介ブログ」では、辞書や事典、郷土資料など外部の書評サイトなどで取り上げられにくいものを、なるべく意識的に選んで紹介するようにしている。
他にもブクログを使ったイベント棚紹介、郡山女子大学図書館を参考につくったパスファインダー(と、まだ呼べるレベルではないけれど・・・)などをあわせて、今月からホームページのトップに「WEB図書館」という形にまとめてみた。
またこうしたWeb上での情報提供に加え、非ネットユーザーへのサービスを意識して、印刷したものを館内に置くようにしている。

他にもこども向けのパスファインダーや、調べ学習対応のツールも考えたいし、利用者に本の紹介をお願いして、それを図書館がブクログにアップしてサイトからリンクを貼るなど、図書館パッケージシステムに依存しない方向で進める予定でいる。
また現在はこうしたソーシャルな展開とは別に、郷土資料のブックリストを公開準備中で、将来的にはそこから書誌解題に発展させようかとも考えている。

ソーシャルなサービスは、はてなやブクログなどである程度のことは実現できるが、パーソナライズに関しては厳しいものがある。
mixiでゆうき図書館コミュをつくろうなどという案もスタッフから出たが、そこで何が出来るのかというと、結局は図書館パッケージシステムとの連携が鍵なので、そこで壁に突き当たる。
これはもう図書館振興財団の助成金を念頭に、じっくりパーソナライズに関する企画を考えたい。
次年度導入予定の新システムの仕様を把握し、それに対応したパーソナライズ用の外付けシステムを検討したいと思っているが、そこには具体的にまだ着手できていない。
これから1年以上も検討期間があるのだから、スタッフの集合知で何か面白いものができるんじゃないかという予感はしている。

ゆうき図書館ホームページ
(今回紹介した情報は、すべて「WEB図書館」からアクセスできます)

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