2011-11-29

ダニエル=ミッテランさんの死を悼む

昨週にダニエルさんが代表の国連NGO『フランス自由協会』から
ダニエル=ミッテランさん逝去の知らせを受けて、今頃の季節に、
ダニエルさんの事務所でインタビューしたことを思い出した。
あれはもう8年前のことだ。享年八七歳。

今夏パリに訪れたとき、既に病に伏されていらっしゃった。
チベット難民・キューバー難民・クルド人受け入れ政策を
実行し、「人権」と「生命」の為に最後まで力を尽くされた。

「心に決めた問題に熱情をもって闘い続けるあの偉大な反逆者」(by M. DELANOE)が
取り組んだ砂漠地帯における水飢饉の問題を解決するよう努めることがダニエルさんからの
宿題なのだと思う。

緑の党を目指す原発即停止・即廃炉の『みどりの未来』

日本でも緑の党を創ろうとする動きが2000年に入ってからいろいろとあった。
そして、「2000年人から3000年人へ」という文明のパラダイム=チェンジを
目指すべく「みどりの未来」が近年、スタートした。

11月20日にお茶の水YMCA地下ホールで5時間近くのシンポジウム・
講演・メッセージがあったが、満席で立ち見が出るほどで熱狂に
包まれた。

「みどりの未来」のFuture Forcastからみれば、きわめて
明るい。時代がみどりを要請し、地球がみどりを要請している。

12月6日:大川隆法・総裁『幸福の科学』講演会@さいたまスーパーアリーナ

大川隆法・総裁が12/6に大宮アリーナでエル・カンターレ祭の大講演会を行なう。
会場は満席になりそうだが、一席あたり1万円かかる。
会員・非会員ともに差別せず同じ額だ。

人気歌手のコンサートのチケット代金よりも高いと
いわれるかもしれないが、一回のご法話に1万円を
費やしても安くかんじるほど、講演に期待しているの
だろう。

ちなみに、大川総裁の説法は30分間を予定している。

大川総裁はたいてい速く話されるので1時間、話されて
テープ起こしすると、原稿用紙が一時間で50~60枚に
なる。

大会場だとゆっくり話されるので、分量は濃縮される。

2011-11-15

漸次的に金融緩和を進めるべし!

経済政策には財政政策と金融政策がある……というのは経済学でいちばん初めに習うことだ。
ユーロ圏の国は金融政策を欧州中央銀行に任しているわけで、財政政策に限定される。

わたしは前から疑問に思っている。

市場に資金がまわらずに円安・デフレに陥っているのが日本の現状だ。

ならば、漸次的に、お金を刷る量を増やして市場にお金がまわるようにしたらええんじゃないか?
円の価値は下がる。円安が進むだろう。物価は相対的に上がり、デフレ脱却の道が拓ける。

大胆な金融政策を!と声を大にしたい。

2011-11-12

民主党大会でES[胚性幹{はいせい かん}]細胞研究の推進を求めたロン=レーガン

米国民主党大会2004にロナルド=レーガン元大統領の長男であるロン=レーガンさんが登壇されたことを今でも覚えている。
レーガンさんは

「私のラストネームを聴いて驚かれた方もいらっしゃるかと思う。ただ、わたしはこの場で政治的な発言をしようとは思っていないし、すべきではないと思う」

旨、述べた後、アルツハイマー病などの治療に役立つES細胞の研究を推進する立場から、ES細胞と病気について説明をした。そして、自身のイデオロギーから研究を阻害する人たちを

“You should be ashamed of yourselves.”

と非難した。

ロン=レーガンは父が大統領の時にすでにアルツハイマーを患って、奇行がしばしあったと、最近になって告白し、アルツハイマの治癒を目的に活動している。

民主党大会であえて演説した同氏に私は敬意を持つ。

Ron Reagan

2011-11-11

幸福の科学の大川隆法総裁が『日蓮正宗』の名を用いて創価学会批判のビラを撒くよう教団幹部に指示

下記に指示文が掲載されています。

http://dailycult.blogspot.com/search/label/%E5%B9%B8%E7%A6%8F%E3%81%AE%E7%A7%91%E5%AD%A6

幸福の科学では、ご意見ある方には、広報局が対応していますので(返信がないことが多いですが)、関係のないところに連絡が行って混乱しないように、電話番号のみ銘記しておきます。

tel:03-5793-1721(幸福の科学・広報局)

ちなみに、わたしの担当はシマダさんという女性で、取材依頼しても返信のないことがままあります。

2011-11-09

大川総裁へ:”The Age of Mercy”が「慈悲の時代」ですか?

大川隆法・総裁先生がマレーシア講演会につけたタイトルが”The Age of Mercy”。
Mercyとはフランス語のMerci(ありがとう)に当たる言葉。

語源はmercesというラテン語だ。憐れみ・哀れみという意味から、近年になるほど、意味は軽くなる。
大川総裁先生の慈悲というのは、「ありがとう」程度の浅さなのだろう……と思わせてしまうようなタイトルだ。

講演を聴いてその思いは強くなった。

「Mercyとは神の名なのです」というのは

「『Thanks』が神の名なのです」

というに等しい。軽いっちゃ軽いけれど、
御自身でそう宣言されているのだから、
仏弟子たちはツッコミようがない。

大川総裁先生が英語で講演なさるのも結構だが、
語源辞典を読まれてから行うことをお薦めする。

2011-11-02

ドラッカーによるケインズ論

ケインズの代表作を出版されますことを、たいへん悦ばしく存じます。
ひょっとしたら、広く読まれるのでは……と推し量っております。

ピーター=ドラッカーは「国民国家からメガステイトへ」という論文の中で、ケインズについて次のように述べています。

世界不況といわれているこんにちにおいて重要な指摘です。

「ジョン=メイナード=ケインズは、少なくとも中規模以上の国家の場合、国民経済は世界経済から隔離された存在たりうると主張した。さらに彼は、この隔離された国民経済は、政府の政策、すなわち政府支出によって、完全にその状態を左右しうるとした。今日、フリードマン派、サプライサイド派、その他ポストケインズ派のいずれもが、他の点ではいかにケインズと異なろうとも、この二つの教義についてはそのままケインズに従っている」(『ポスト資本主義社会』159頁)

ルネ=ユイグ『闇は暁を求めて』全3巻

政治家として”大物”であり文人として”大家”であるアンドレ=マルローはシャルル=ドゴール政権の下で文化相を長く務めた。同氏の小説『希望』は、希望が見えない世の中だからこそ、示唆に富む。

マルローは1976年に没したのだが池田大作SGI会長と対談し、本になっている(『人間革命と人間の条件』)。はじめにフランス思想研究(とりわけ、ヒューマニズム)の碩学・桑原武夫先生が解説を書いている。

SGI会長がフランス美術史・美術論の大家・ルネ=ユイグと『闇は暁を求めて』という全三巻の対談集を出していて、未だに手に入ることが分かったので、発注した。日本語でユイグの新刊が中古でなく新書として手に入れられるのはこのシリーズだけなので楽しみである。

シャルル=ナポレオンが書いた『ナポレオンによるナポレオン論』(未だ邦訳されず)を読んで感銘を受けていたので、SGI会長と今年に入って出した対談本も発注した。

読書の秋ではないが、最近、1日1書を、多忙ながら、心がけている。

にゃ~んてことを書き連ねたのは、『幸福の科学グループ』の大川隆法・総裁はなぜ著名人と対談せずに、亡くなってから、霊言という形で”対談まがい”のことをやるのか不思議でならないからだ。ピーター=ドラッカーにいたっては晩年にも来日講演しており、私は聴きに行った(サイン本をもらった話は以前したとおり)。

『もしドラ』が流行ってから、大川総裁は突如、ドラッカー礼賛を始め、今までに、ドラッカーの霊言を3冊出している。
読むに耐える内容ならよしとしよう。しかし、死者を冒涜するような”まがい物”だから、手に負えない。
エンターテイメント性はあろう。しかし、30分あれば読破できるジャンク・ブックをどんな人が買うのだろう。
といいつつ、雑誌『イチゼロ』から『幸福の科学を科学する』原稿を求められ、自分は買っているのだが……。

大川総裁が公に文化人と対談をしたのは、私の記憶する限り、渡部昇一氏と田原総一郎氏とだけ。
霊言は”方便”と自身で宣言しておきながら、世界の一級の知識人と対話するでもなく、霊言に拘るのは、醜悪だ。
「方便の時代は終わった」と1994年に霊言の中断を宣言したが、いま、『方便の時代が始まった』と自身で宣言するのが誠実な態度なのではなかろうか……と思う今日この頃、稲垣五郎。